法号の意味とは?法号とは何か、解説いたします
最終更新日: 2020年03月23日
法号とは
読み方 ほうごう
法号とは、亡くなってから葬儀までの間に日蓮宗の僧侶に付けてもらう名前です。
他の宗派では戒名や法名などと呼ばれます。
法号は仏教徒であれば寺院に埋葬するときに必要ですが、仏教以外の宗派などに埋葬する場合は必要ありません。
英語では「posthumous Buddhist name」といいます。
法号の成り立ち・仕組み

法号は、仏弟子としての名前です。
日蓮宗では、「戒名」のことを正式には法号(ほうごう)と呼んでいます。
法号は、「院号」「道号」「日号(法号)」「位号」から構成されます。
院号
もとは天皇や高位の貴族につけられたものですが、現在ではお寺や社会に貢献した人あるいは信仰が厚かった人に付けられます。
道号
悟りを得て仏道に入った者の称号です。
道号がない人もいますが、問題ないとされています。日号(法号)
狭義の法号のことで、一字目に日蓮上人の「日」を付けることから日号と言われます。
位号
年齢や性別、信仰心の篤さなどによってつけられます。
日号の下につけられる「居士」や「大姉」などです。
法号・戒名・法名の違い
「法号」は、一般に「戒名」と同じ意味で使われています。
日蓮宗では、日蓮上人の教えの意から法号を日号といいます。
浄土真宗では戒律を受けることはなく、仏から授かる名前ですので「法名」と言います
法号のランク
法号は、信仰心、社会や寺院への貢献度などを考慮して菩提寺のご住職が授与します。
法号のランクは、次のとおりです。
信士・信女
戒名の最後につく一般的な位号で、ランクは下位です。
居士(こじ)・大姉(だいし)
お寺に貢献した成人男女に着けられます。
信士・信女よりランクが上ですが、日蓮宗では居士・大姉を用いていません。院信士・院信女
信士と信女の位号で院号を与えられる場合です。
信士・信女よりはランクが上ですが、次の院居士・院大姉よりはランクが下になります。院日信士・院日信女
院日信士・院日信女は、日蓮宗だけで使われます。
院信士・院信女よりランクが上ですが、院居士や院大姉よりは下です。院居士(いんこじ)・院大姉(いんだいし)
寺院に特に大きな貢献をしたり高額なお布施をした方に与えられる場合があります。
院信士や院信女よりランクは上になります。
法号の値段
法号のお布施の相場は次のとおりですが、寺院や地域によって異なることもあります。
信士・信女(居士・大姉)
30万円~
院信士・院信女
50万円~
院日信士・院日信女
80万円~
院居士・院大姉
100万円~