お盆の山は危険?登ってはいけない?混雑具合から注意点まで解説!

お盆の山は危険?登ってはいけない?混雑具合から注意点まで解説!

8月の中旬は絶好の登山シーズンということで、お盆休みに山へ出かける方も多いと思います。この時期の富士登山の混雑状況はニュースにもなり有名ですが、お盆休みに登山に行くべきではないのでしょうか。今回はそんなお盆の時期の登山について詳しく解説いたします。

最終更新日: 2020年11月25日

お盆の山について

登山

お盆休みを利用して登山を楽しむ人は多いです。
2016年(平成28年)から8月11日が「山の日」と定められたことからもわかるように、8月は古くから山に親しみ山の恩恵に感謝する月と考えられています。
お盆休みはまさに登山にうってつけの時期なのです。

しかし、お盆とはご先祖様をお迎えして供養する期間でもあります。
お盆休みに登山にでかけてもよいものなのでしょうか。

そこで今回「終活ねっと」ではお盆の時期の登山について、

  • お盆はいつからいつ?

  • お盆の山は危ないの?

    お盆に山登りをする人が多い理由や古くからの言い伝えなどについて解説します。

  • お盆の山は混雑する?

    混雑する山として、富士山と高尾山を例に挙げて解説します。

  • お盆の山登りの注意点

  • お盆におすすめの山は?

といった内容を中心に解説します。

お盆休みにご家族やご友人と旅行の計画を立てている方も多いと思います。
この記事が参考になれば幸いです。
ぜひ最後までお付き合いください。
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2019年のお盆・お盆休みについて知りたい方は下記の記事をご覧ください。

お盆についての詳しい知識やマナーはこちらをご覧ください。

お盆はいつからいつ?

お墓

お盆とは日本各地域に根付いている行事のひとつです。
祖先の霊が帰ってくるとされ、お墓参りやお供えなどを通しておもてなしをします。
迎え方・過ごし方も様々ですが、時期にも違いがあります。

現代では、8月13日から16日までがお盆という地域がほとんどです。
しかし東京や神奈川、北陸などの一部の地域では7月13日~16日にお盆を行っています。

「終活ねっと」では、終活に関する様々な記事を掲載しています。
お盆の時期について詳しく知りたいという方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

お盆の山は危ないの?

登山

お盆の時期を過ぎると海水浴は危険であるとよく耳にします。
これは、台風の影響などで波がうねって高くなりやすく、足をとられる可能性が高くなるためです。
また、クラゲが大量発生するためとも言われています。

では、お盆の時期の山はどうなのでしょう。
お盆の山登りの危険性について解説します。

お盆に山登りをする人は多い

冬山登山と違い、夏山は比較的初心者にも挑戦しやすいイメージがあります。
夏ならではの緑の濃さや植物の豊かさを楽しむこともできます。

また、暑い街中を離れて、涼しい高地で気分を新たにしたいという方も多いはずです。
1000m以下の山でも十分、平地とは異なる山の空気を堪能することができます。

登山が趣味だが仕事上普段はまとまった休みをとることができず、お盆休みにたまたま毎年夏山に出かけているという方もいるかもしれません。

「涼を求めて」「初心者でも登りやすい季節だから」「数日間の休暇を取りやすいから」といった理由から、お盆に山登りをする人が多いのです。

海や川と同じく危険である、という迷信

先ほど、お盆過ぎの海の危険性について少し触れました。
「お盆過ぎの海に入ると霊に連れていかれる」「死者に引き込まれる」という言い伝えを耳にしたことがある方も多いと思います。

実際には、土用波と呼ばれるお盆過ぎの高波・うねりによって海に引き込まれる人が多かったのでしょう。
川も同様で夏には水かさが増し、水の流れも速くなります。
おそらくお盆のころに水辺での事故が多かったため、お盆に故人の霊が帰ってくることと重ね合わせて様々な伝承が生まれたものと思われます。

では、山はどうでしょうか。
日本では古来より、山には神が住んでいると信じられていました。
「霊峰」「霊山」といった呼び方がありますが、神仏を祀った山は日本各地にたくさんあります。

一方で、お盆の頃の山の天気も非常に変わりやすく、体力を奪われやすいのも事実です。
夏山だから大丈夫という油断から、日中体力を使い汗をかき、日が傾くころに疲れが出て体の自由が効かなくなるケースも多々あるようです。

季節の変わり目で天候が変わりやすいことと山に神が宿っているという信仰が結びついて、お盆の時期の山は危険であると言われるようになったものと思われます。

霊的な危険性は本当にある?

日本の山々には、自然への畏怖・畏敬の念から、様々な形態の山岳信仰が見られます
太古の昔より受け継がれてきた、古い古い信仰です。

山は水源でもあり、木材資源の源でもあり、鉱物資源など富をもたらす場所でもあり、火山や雪崩など自然の驚異を垣間見る場所でもありました。
人々は近くの山に手を合わせ、崇めてきたのです。

現代では、昔はたたりや呪いとしか例えようのなかった事象も、科学的に解明が可能です。

しかしだからといって「山に霊などない」と考えるべきではありません。
山に対する思いは、その土地の人々が長年大切に受け継いできたものです。

現代でも確かに、山には不思議な事象や場所がたくさんあります。
霊的な危険を心配するというより、山に対して畏敬の念を持って登ることが大切です。

お盆の山は混雑する?

山

では、お盆休みの期間、山はどのくらい混雑するものなのでしょうか。
東京都にある高尾山と、世界遺産・富士山の場合を例にとって解説します。

高尾山の場合

高尾山は東京都の西側・八王子市に位置し、都心から麓まで電車で1時間ほどという好立地から、年間250万人を超える観光客で賑わいます。

標高約600mのなだらかな山ですが、広大な国定公園の中にあり、初心者から上級登山者まで網羅する豊富な登山道が用意されています。
フランス・ミシュラン社によるミシュラン観光ガイドにも載っており、外国人観光客も年々増えているという状況です。

そんな高尾山が最も混雑するのは、新緑と紅葉の時期と言われています。
お盆休みも混雑しますが、春と秋ほどではありません。

ただし、高尾山には登山客以外の観光客も数多く押し寄せます。
特に夏場は、ビアガーデンや子供たち向けのイベントなどが催されるためです。
そのため、麓からのケーブルカーも大変混み合います。

正午前後を避けて、早朝に移動するのがおすすめです。

富士山の場合

日本一の霊峰・富士山は、開山期間がおよそ2ヶ月と短いため登山客が集中し混雑します。
開山は例年、7月上旬から9月上旬までとなっていて、お盆の時期がまさにピークです。

日本の山の中でも富士山は特異な存在です。
頂上まで永遠と斜面が続き、木も岩場も川もなく、脇道もありません。
登山者はただひたすら、一列になって決められた個所を歩くよりほかないのです。

多くの登山客がご来光目当てに頂上を目指すため、時間帯がかち合い、余計に混雑します。
頂上に近づくほど傾斜が厳しくなり、混雑というより渋滞が始まります。
8合目付近から行列が全く動かなくなることもしばしばです。

お盆の時期に、混雑を避けて富士山頂を目指すなら、ご来光をあきらめるのが賢明です。
また、お盆休みの時期であっても土日の混雑は必至となります。
可能であれば平日に登山計画を立てましょう。

お盆の山登りの注意点

登山

お盆に山登りをする場合、どのようなことに気をつけたらよいでしょうか。
ここではお盆の時期の山登りの注意点についてかいせつします。

変わりやすい天気

まず気をつけたいのが天気です。
山の天気は変わりやすいので、気温の変化や突然の雨に供える必要があります
標高の低い山であっても注意が必要です。

日帰り登山の場合でも、温度調節しやすい服装で出かけましょう。
Tシャツに短パンといった軽装はふさわしくありません。
短い雨が降って足元が悪くなる可能性もあるので、歩きやすい靴も重要です。
折りたたみ式の携帯レインコートも持っていたほうがよいでしょう。

暑さによる熱中症

もうひとつ気をつけたいのが、日中の暑さです。
登山というと爽やかな高原のイメージがありますが、木陰のない場所を歩くことも多いです。
日の光が容赦なく降り注ぎ、予想以上に暑くなることもあるのです。
急な天候の変化に備えて重ね着をしている人が多いことも、登山中に暑さを感じる要因となります。

そこに水分調整の難しさも加わるので、さらに注意が必要です。
山歩きでは想像以上に体力を消耗します。
知らず知らずのうちに大量の汗をかき、斜面を歩くことで呼吸も荒くなるので口からも水分が失われていきます。
また、トイレに行かなくても済むよう飲水を我慢する人も多いです。

お盆の時期の登山では、こまめな水分補給を心がける必要があります。
たくさん飲む必要はありません。
口の中を湿らす程度に少しずつ飲むだけで熱中症対策になります。
また、事前に登山ルートをチェックしてトイレの場所を確認しておくとよいでしょう。

お盆におすすめの山は?

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東京都心からのアクセスで選ぶなら、筑波山(茨城県)がおすすめです。
大山(神奈川県)も、中腹までケーブルカーで上がることができるので、初心者でも安心して登山を楽しむことができます。

まとまった休みが取れるので、日本アルプスに挑戦してみたいというなら、木曽駒ヶ岳(長野県)はいかがでしょうか。
難関ではありますが、標高2500m近くまでロープ―ウェイが通っているので、装備をしっかり整えていれば初心者でも決して難しくはありません。
お盆の時期の日本アルプスの景色は一見の価値ありです。

お盆の山についてのまとめ

山

今回「終活ねっと」では、お盆の時期の登山について解説しました。

  • 全国的に8月13日~16日がお盆という地域が多いが、7月13日~16日に行っている地域もある。

  • 天候が変わりやすい時期でもあるため、山は危険と考える人も多い。

  • 古来より山には神が住んでいると考えられていた。祟られるわけではないが、古くからの信仰や伝承を尊重して登山を楽しむべきである。

  • 富士山や高尾山など、登山客で混みあう山も多い。時期やルートをよく吟味することが大切である。

  • 夏の登山は予想以上に体力を消耗する。天気の変化への対応や熱中症予防を忘れずに。

山歩きは呼吸が深くなるため、健康にもよいと言われています。
暑さで疲れがたまるお盆の季節に、登山でリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。

お盆休みの過ごし方については、以下の記事で詳しく解説しています。
こちらもぜひ、参考になさってください。

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