神道における式年祭の数え方は?霊前祭についてもご紹介します!

神道における式年祭の数え方は?霊前祭についてもご紹介します!

神道では仏教の法要にあたる祭儀を霊前祭といい、一年を超え一定期間ごとに行われる祭儀を式年祭といいます。ただ、式年祭の数え方は仏式とは違うため、いつ行えばいいのか困る場合もあるでしょう。今回終活ねっとでは、神道における式年祭の数え方についてご説明します。

最終更新日: 2020年09月08日

神道の式年祭の数え方について

神棚

お葬式を神式で行った場合は、もちろんその後の法要も神式で行います。
神式の法要は、霊前祭(れいぜんさい)または霊祭(れいさい)と呼ばれます。
また、一年を超え定められた時期にとり行われる霊祭は、式年祭(しきねんさい)と呼ばれます。

神道は日本古来からの宗教ですが、最近では仏式のお葬式が多く、神式のお葬式は少なくなっていて、実際に神式のお葬式や霊前祭・式年祭を経験なさった方は少ないようです。

神式の葬儀を行なった後に、霊祭や式年祭はいつ行えば良いのかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
神道の式年祭の数え方は、仏式の法要の数え方とはまた異なっています。

そこで今回「終活ねっと」では、神道における式年祭の数え方について、以下の事柄を解説していきます。

  • 神道の霊前祭・式年祭とはどのような催しなのか?

  • 神道の式年祭はどのように数え、いつ行えばいいのか?

  • 霊前祭・式年祭ではどのようなことを行うのか?

  • 神道での忌服期間はどのように数えればいいのか?

神道の忌服期間などについても詳しくご説明しますので、ぜひ最後までお読みください。
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神道の霊前祭とは?

神棚

神道の霊前祭とは、亡くなった方の御霊を慰め鎮める祭儀のことで、仏教での法要にあたるものです。
亡くなって1年後以降に行う霊前祭のことを、特に式年祭と呼びます。

霊前祭や式年祭は、自宅またはお墓の前で行います。
斎場で行う場合もありますが、神聖な場所とされる神社では行いません。

霊前祭には、翌日祭・十日祭・二十日祭・三十日祭・四十日祭・五十日祭・清祓いの儀(きよめはらいのぎ)・合祀祭(ごうしさい)・百日祭がありますが、最近では翌日祭〜四十日祭を行うことは減ってきています。
清祓いの儀と合祀祭も本来五十日祭の翌日に行う祭儀でしたが、こちらも五十日祭と併せて行われることが多くなっています。

そして百日祭の後、一年祭・二年祭・三年祭・五年祭・十年祭と続き、以降十年ごとに百年祭まで式年祭を行います。
ただし、一般的には五十年祭を最後にまつりあげをして、以後はご先祖様として御霊をお祀りすることが多いです。
最近では三十年祭でまつりあげとする場合もあります。

神道の式年祭の数え方

神棚

それではここからは、実際に神道の式年祭の数え方について解説していきます。
仏教の回忌法要の数え方とはまた違う数え方をするので、間違えないようにしましょう。

式年祭の数え方の例

神道の式年祭は、亡くなられた日を1日目とし、一年祭以降は満で計算します。
つまり、亡くなった日の翌年の命日に一年祭を行います。

例えば、2010年9月1日に亡くなられた方の式年祭の数え方は、以下のとおりです。

  • 一年祭…2011年9月1日

  • 三年祭…2013年9月1日

  • 五年祭…2015年9月1日

  • 十年祭…2020年9月1日

  • 五十年祭…2060年9月1日

仏式の回忌法要との数え方の違いは?

仏教での回忌法要の数え方は、満ではなく「数え」で数えます
例えば、2010年に亡くなられた場合、翌年の2011年に一周忌を行いますが、三回忌は2013年ではなく、2012年に行います。
葬儀、一周忌、三回忌を1年ごとに行うのです。

仏教での回忌法要の数え方は、以下のページでさらに詳しくご説明しておりますので、ぜひご参照ください。

神道の霊前祭・式年祭の内容について

神棚

神道の霊前祭は、葬儀の翌日から五十日祭までは10日ごとに行い、その後百日祭を行います。
そして一年祭、二年祭と式年祭を行うのですが、その祭祀の中でも、最近は行われなくなってきたものや、盛大に行うとされているものなどもあります。

ここでは、霊前祭・式年祭をどのように行うのかについてご紹介していきます。

十日祭〜四十日祭

十日祭は、故人が亡くなってから10日後に自宅で行う祭儀で、親族や友人などをお招きし神官に祝詞を奏上していただき玉串奉奠を行います。

祭儀の後は、神官・親族や友人たちをお食事でおもてなし、亡くなった方を偲びます。

近年では十日祭から四十日祭までは省略されることが多いようです。
また、十日祭は葬儀当日に行う場合もあります。

十日祭を省力した場合も、ご家族でお供物をしてご拝礼されるとよいでしょう。

五十日祭、百日祭

五十日祭は、その後が忌明けとなることが多い重要な祭儀で、親族・友人・知人などをお招きして墓前で盛大に祭儀を行うのが一般的です。

五十日祭でも、亡くなった方の好きだったものや果物などの供物を祭壇にお供えし、祝詞奏上と玉串奉奠を行います。
近年では、五十日祭と併せて清祓の儀と合祀祭をとり行い、忌明けとするのが一般的となってきています。

百日祭は、亡くなられてから100日目に行う祭儀で、五十日祭で忌明けをした場合には省略することが多いようです。

一年祭

亡くなられて満一年目の命日に行う祭儀で、式年祭の中で最も重要なものとされています。
一年祭を通して、亡くなった方の御霊は家系の守護神になるという考え方があるからです。
それまでは、亡くなった方を弔う意味合いが強かった祭儀ですが、一年祭以後は家系の守護神としてお祀りするという意味合いが強くなります。

一年祭は、自宅または斎場で親族・友人・知人などをお招きして盛大に行います。
祭壇には御神酒・お米・お水・塩を盛り、果物などの供物をお供えします。

霊前祭と同様に、祝詞奏上と玉串奉奠を行った後は、直会で参列者と神官をおもてなしします。

二年祭〜四十年祭

一年祭の後は、五年目までは一年ごとに式年祭を行い、その後は十年祭、二十年祭と十年ごとに催します。

この中でも三年祭・五年祭・十年祭は、一年祭に迫る規模で盛大に行うことが多いです。
一方、二年祭や二十年祭などは、行わないということも増えてきています。

また近年では、三十年祭を「まつりあげ」として、その後の四十年祭と五十年祭を行わないことも増えてきています。

五十年祭

亡くなられて満50年目の命日に行う祭儀を、五十年祭といいます。
遺族を中心に自宅で行うのが一般的です。

一般的には、五十年祭で「まつりあげ」とし故人としてお祀りするのは最後となり、以後はご先祖様としてお祀りします。

神道での忌服期間の数え方

葬儀

神道で言う忌服(きぶく)とは、家族や親族が亡くなったときに一定期間喪に服し、神社参拝や神棚のおまつりを遠慮することを言います。

神道での忌服期間の数え方を、以下に表でご紹介します。

続柄 忌服期間
父母 50日
曽祖父母・祖父母・配偶者の父母・夫 30日
伯叔父母・兄弟姉妹・妻・嫡子 20日
末子 10日
甥姪 4日
いとこ 3日

神道の式年祭の数え方に関するまとめ

神棚

いかがでしたか?

今回「終活ねっと」では、神道における式年祭の数え方についてご説明しました。

  • 神道の霊前祭は、亡くなった方の御霊を慰め鎮める祭式である。

  • 神道の式年祭の数え方は、亡くなられた日を1日目と数え一年祭以降は満で計算するが、一方で仏教での回忌法要は「数え」で数える。

  • 五十日祭や一年祭、三年祭、五年祭、十年祭などは盛大に行うことが多いが、二年祭や五十年祭などは行わないことも増えてきている。

  • 神道では、続柄によって忌服期間が定まっている。

神道の霊前祭や式年祭は、亡くなられた方の霊を鎮めたり、神として崇める大切な祭祀です。
準備を忘れたりすることのないよう、この記事を参考にしていただければ幸いです。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

神式葬儀に関するマナーについてはこちらの記事でさらに詳しく解説していますので、よろしければこちらもお読みください。

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