神社とお盆の関係性とは?お盆の流れやマナーについて解説します

お盆と聞くとお墓参りやお寺での法要を通じてご先祖様を供養することから、見たところ仏教の行事のように見えます。しかし、お盆を迎えるのは仏教だけでなく神社にとってもお盆は関係があります。いったい、神社ではどのようにお盆を過ごすのでしょうか?

目次

  1. 神社のお盆とは?
  2. 神社とお盆の関係とは?
  3. 神社のお盆の流れ
  4. 神社のお盆のマナー
  5. 神社の参拝方法
  6. 神社のお盆に関するまとめ

神社のお盆とは?

神社

毎年8月になると、私たちはお盆休みの時期を迎えます。
多くの人が故郷に帰省し、地元にある先祖代々のお墓に参ったり、また菩提寺でご先祖様を供養するための法要を行ったりするというのが、一般的なお盆のイメージです。
このように、私たちの多くはお盆を仏教関係の行事のようにとらえています。

しかし、日本のお盆が関係するのは仏教だけではありません。
日本古来の民族宗教である神道(神社)にとっても深い関係があります。
神社とお盆の関係や神社のお盆の過ごし方を知っておくと、日本の伝統文化をより深く理解することにもつながるでしょう。

そこで今回終活ねっとでは、神社とお盆との関係やお盆の時期に神社で行われる行事などについて見ていきます。

  • 神社とお盆の関係とはどのようなもの?

    神社とお盆の知られざる関係について、お盆の由来から探っていきます。

  • 神社でのお盆の流れとは?

    お盆の期間に神社ではどのようなことが行われるのかについて、詳しく説明していきます。

  • 神社のお盆のマナーとは?

    お盆の期間中の神社にまつわるマナーについてご紹介します。

  • 神社に参拝する方法とは?

    お盆の期間に神社に参拝する方法の中でも、特記すべきことについて見ていきます。

お盆の時期に帰省する方にとって興味深く感じられるようにまとめましたので、ぜひとも最後まで読んでいただければ幸いです。
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神社とお盆の関係とは?

神社

最初に触れたように、お盆の時期にはお墓参りやお寺での法要が行われることから、お盆のことを仏教の行事であるという考え方が広く知られています。

しかし、日本のお盆はルーツをたどっていくと、古来の民族宗教である神道の教えが根本にあるというのが実際のところです。
そこで、ここでは神社とお盆の関係について詳しく見ていきましょう。

お盆の由来とは

今でこそ、毎年夏の8月(地域により7月)中旬に迎えるお盆ですが、その由来はいったいどこにあるのでしょうか?

お盆というのは、もともと仏教の行事である盂蘭盆会(うらぼんえ)が由来となっています。
盂蘭盆会とは、亡くなったご先祖様が地獄で飢えに苦しんでいるという仏教の教えがあることから、お供えなどをして供養するために行う行事です。
そして、この盂蘭盆会は仏教が日本に伝来するのに合わせて一緒に伝わりました。

このように、お盆のルーツは仏教における先祖供養の儀礼があるといって良いでしょう。
しかし、日本のお盆のルーツは仏教の盂蘭盆会だけではありません。

お盆は仏教と日本民俗が合わさったもの

お盆のルーツは仏教だけでなく、日本古来の民俗とも深い関係があります。
歴史的に見て私たち日本人は、仏教が伝わるずっと昔から祖先崇拝の考えを持っています。
そして、古来の祖先崇拝の考え方をもとにして出現したのが、民族宗教である神道です。

6世紀ごろに日本への仏教の伝来とともに、仏教の先祖供養の行事である盂蘭盆会が伝わります。
その際に神道の祖先崇拝の考え方と混ざり合った結果、今日のお盆が生まれるに至りました。
なお、今のように夏の時期にお盆を迎えて、先祖供養をする風習が定着したのは8世紀ごろ(奈良時代)とされています。

お寺と神社を一緒に参拝してもいいの?

ここまで見てきたように、仏教の先祖供養の行事である盂蘭盆会と、神道の祖先崇拝の考え方が融合したのがお盆の由来です。
言い換えれば、別々の宗教ではあってもご先祖様を大切にするという点では共通しているといえます。

それでは、同じご先祖様を崇拝しているということで、お盆の時期にお寺と神社を一緒に参拝するというやり方は許されることなのでしょうか?

実際に神社仏閣の両方を参拝することは、スピリチュアルの面を含めて特に問題はなく、両方参拝してもご利益はあります
ただし、お寺と神社とでは参拝の方法が微妙に異なりますので、事前に確認してから出かけましょう。

神社のお盆の流れ

神社

お盆の時期の神社は具体的にどのような流れでお盆を過ごすのでしょうか?
ここでは、お盆の時期に神社で行われることについて見ていきましょう。
ただし、基本的には仏教でのお盆の流れとあまり違いは見られません。

お盆を迎える準備

仏教のお盆の準備でも仏壇に盆棚や精霊馬などをお供えするのと同じように、神道でもお盆の準備でやることがあります。
とはいえ、こちらについてもやることは仏教の場合と似たようなものです。

神道の場合は仏壇の盆棚の代わりに床の間に祭壇を設置して、神職の方を中心にして神事が行えるように準備を整えます。
また、仏教の仏壇にあたる祖霊舎やお墓である奥津城(おくつき)をきちんと清めて、ご先祖様の霊をお迎えできるようにするのも重要なことです。

迎え火

一般的にお盆は7月または8月13日から16日の間とされており、神道でもこの期間をお盆とみなしています。
お盆の始まりにあたる13日は「迎え盆」と呼ばれ、仏教では玄関先などで迎え火を焚いてご先祖様の霊をお迎えするのが慣習です。

そして、神道でも迎え盆の日の夕方に玄関先などで迎え火を焚くという点で共通しています。
やり方についても仏教の場合と同じように、素焼きの焙烙(ほうろく)におがら(麻の芯の部分)を入れて火を焚くというものです。

お盆の間に行うこと

迎え盆から送り盆(お盆の最終日)の間の流れも仏教の場合と同じで、ご先祖様がいる祖霊舎にお供え物(米や酒、塩、季節の果物や野菜など)をお供えしてお祀りします。
また、都合の良い日時にお墓参りを行って、こちらでも合わせてご先祖様の霊をお祀りしたり、また感謝したりすることも重要な行事です。

なお、仏教でいう初盆(新盆)の場合、神道でも「新御霊祭(あらみたままつり)」を行います。
床の間の祭壇の前で神職の方に祝詞を奏上してもらいつつ、参列者一同で御霊を丁重にお祀りするというものです。

送り火

お盆の最終日である送り盆(16日)の夕方には送り火が焚かれ、ご先祖様の御霊を送り出します。
やり方は仏教の送り火と同じです。

ただし、送り火については地域によって特色があり、中には地域社会での伝統行事にまでなっているものもあります。

京都の五山の送り火

国内で行われる送り火関係の伝統行事の中で最も有名なのが、京都の五山の送り火です。
五山とは京都の周りにある5つの山のことで、特に如意ヶ嶽(にょいがたけ)で焼かれる大文字送り火(大文字焼き)は非常に知られています。

毎年8月16日の夜8時に点火して行われるのが慣例です。
なお、京都の伝統行事では三大祭(祇園祭、時代祭、葵祭)と並ぶほどの名物行事とされています。

長崎の精霊流し

全国的に有名な送り火の行事といえば、九州の長崎で行われる精霊流しも挙げられます。
こちらは毎年8月15日の夕方に行われ、初盆を迎えたご家庭の方は盆提灯などで飾った精霊船(しょうろうぶね)と呼ばれる船形の山車に故人の霊を乗せて運ぶというのが慣習です。

一方、初盆以外のご家庭の場合は、わらを束ねて作った小さめのこもにお供えを入れた形で運びます。
いずれにしても、故人の霊をお見送りするための厳かな行事であるにもかかわらず、爆竹を鳴らすなどにぎやかな雰囲気の中で行われるのが特徴です。

なお、一部地域では実際に川面や海に精霊船を浮かべるところもあります。

神社のお盆のマナー

神社

お盆の間に神社参りするにはどのような点に気を付ければよいのでしょうか?
ここでは、お盆の期間に守るべき神社関係のマナーについてご紹介します。

神社のお盆期間は忙しい?

お盆の期間といえば、お寺については法要があるなど非常に忙しいイメージがありますが、それでは神社についてはどのようなものなのでしょうか?
実は、お盆期間中の神社は忙しいところとそうではない場合とがあります。

お盆期間中に忙しくなるのは、神社で合同祖霊祭が行われたり、また家々の祖霊祭があるためです。
合同祖霊祭とは、仏式でいうお盆の合同法要のことで、多くの方が神社にやってきて合同で神様となった故人の霊をお祀りします。

また、合同とまでいかなくとも家で祖霊祭を行う場合は、神職の方が家々を回るために非常に忙しくなりがちです。
ただ、祖霊祭関係の依頼があまりない場合は、そこまで忙しくなることはありません。

お盆に神社へお参りしてもいいの?

お盆が仏教の行事というイメージが強いことから、お盆の期間中に神道の施設である神社にお参りすることが気持ちの面ではばかられる方も多いでしょう。
はたして、お盆に神社にお参りしても良いのでしょうか?

結論から書けば、お盆の間に神社にお参りすることは特に問題はありません
特にお盆が明けてから重要なこと(試験の受験や重要な商談など)がある場合は、是が非でも成功させたいという気持ちがあるでしょうから、落ち着かせるためにもお参りすると良いでしょう。

ただし、先ほども触れましたがお寺への参拝の方法と神社の参拝の方法は少し異なりますので、正しいお参りの方法を確認してから出かけると良いです。

お盆に神社で厄払いしてもいいの?

お盆に神社にお参りに出かけることについて気になるのであれば、厄払いについても気をもむ方も多いでしょう。
実際、お盆期間中の神社での厄払いも特に問題はありません

特にお盆の期間中は帰省や旅行に出かける方が多いことから、全体として厄除けに出かける方が少なくなりがちです。
だからこそ、日頃厄除けできていない方はこの機に出かけると良いでしょう。

神社の参拝方法

神社

最後に神社に参拝する方法について簡潔に見ておきましょう。
ここでは、戌の日の安産祈願と喪中期間には参拝を控えることについて記しておきます。

戌の日安産祈願のお参りをする

戌の日安産祈願とは、妊娠5か月目を迎えた女性が安産を願って行う行事のことです。
戌の日は各月に2日から3日ほどあり、年によってはお盆の期間の日になる場合もあります。
簡単に手順を書くと以下のようなものです。

  • 神社の社務所で安産祈願を申し込む
  • 社殿にてお祓いと祈祷を受ける
  • お祓いと祈祷が済んだ腹帯を受け取る

喪中の参拝は避ける

お盆の間は基本的に神社への参拝をしても大丈夫ですが、1つだけ気を付けるべき点として喪中の参拝は避けるという点が挙げられます。

神道では死を穢れと考えており、葬儀を神社の境内で行うことすら忌み嫌うためです。
特に喪中の期間は故人の死をご遺族が悲しんでいる状態にあることから、喪中の方が神社にお参りしに来ることは避けられるべきこととみなされています。

どうしても、神社にお参りしたり、お守りや御朱印を入手したいということであれば、神職の方に事情を説明したうえで鳥居の外でお祓いをしてもらってからにしましょう。

神社のお盆に関するまとめ

神社

今回終活ねっとでは、お盆と神社との関係やお盆期間中の神社について見てきました。
内容をまとめると、以下のようになります。

  • お盆の由来は仏教の先祖供養の行事である盂蘭盆会にあるが、日本に仏教が伝来した際に、神道の祖先崇拝の考え方と融合してお盆という風習が生まれた。
    なお、お盆の期間にお寺と神社の両方をお参りすることは特に問題ではない。
  • 神社のお盆の流れは基本的に仏教の場合と同じである。
    お盆の準備として祖霊舎やお墓(奥津城)をきれいにし、床の間に祭壇を用意する。
    初日に迎え火をやり、期間中は神職の方を迎えて祭事を行ったりお墓参りに出かけたりして、最終日は送り火を行う。

    送り火については京都の五山送り火や長崎の精霊流しのように地域の伝統行事になったものもある。
  • 神社のお盆のマナーとして、まずお盆期間中の神社は祖霊祭の依頼が多いかどうかによって忙しさに差が出てくる。
    お盆期間中の神社へのお参りや厄払いも特に問題はない。
  • 神社の参拝の中でも戌の日の安産祈願は、社務所に申し出て社殿で祈祷をしてもらい、祈祷済みの腹帯を受け取る。
    一方、喪中の期間の場合は神社へのお参りは控えるようにする。
    どうしてもお参りしたい場合は、鳥居の外でお祓いしてもらう。

仏教の行事というイメージの強いお盆ですが、実は神社とも深い関係があります。
その背景に日本古来のご先祖様を大切にする風習の存在があるということは非常に重要です。
お盆に地元に帰省した折には、神社へのお参りもしてみてはどうでしょうか。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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