
33回忌法要への香典の金額はいくら?香典の書き方や水引きも解説
年忌法要はお住いの地域や宗旨により方法はそれぞれ異なりますが、33回忌の法要は節目に当たる大きな法要ですよね。法要の際、恥をかかないように基本的な香典マナーはきちんと知っておきたいものです。この記事では、33回忌の香典の相場やマナーについて説明していきます。
最終更新日: 2020年02月18日
33回忌法要での香典について

33回忌の法要は、法要の中でも節目の法要の一つであり、お声がかかることもあるでしょう。
法要に出席する場合は、香典も準備する必要があります。
しかし法要も頻繁にあるものではないので、香典の相場やマナーについて理解できていないという方も多いのではないでしょうか?
今回「終活ねっと」では33回忌法要の香典をお渡しする際に失礼のないよう香典の相場や包み方のマナーについて紹介していきます。
33回忌法要とは
33回忌法要での香典の金額相場
法要での香典袋のポイント
香典の包み方・渡し方
沖縄の33回忌法要はお祝い?

「終活ねっと」運営スタッフ
33回忌法要について理解を深めたいという方のために、33回忌法要での香典の金額に関する情報を中心にまとめております。
また、今回の記事では宗教によって異なる点がいくつかありますので、ご遺族の方にご確認頂いてからご覧になるとよりわかりやすいと思います。
時間がないという方やお急ぎの方も、知りたい情報をピックアップしてお読みいただれば幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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33回忌法要とは

仏教では、人が亡くなると日数や年数に合わせて法要を行います。
これを年忌法要と呼び、四十九日が過ぎた後、一周忌・三回忌・七回忌・十七回忌・二十三回忌・二十七回忌・三十三回忌・五十回忌と続きます。
33回忌の法要は、亡くなってから満32年目の命日に行う法事のことをいいます。
お住いの地域や宗派などによって異なりますが、33回忌の法要を最後の法要とすることも多いようです。
最後に行う年忌法要のことを弔い上げと言います。
多くの場合は親族のみで行います。
33回忌法要での香典の金額相場

33回忌の法要にお伺いする際には、香典が必要です。
香典の相場はお住いの地域や年齢、故人との間柄により金額は異なりますが、大体の相場について知っておきたいものです。
33回忌の法事は弔い上げになることも多く、近親者だけではなく親族も多く呼び、食事会も行うような大きな法要になることもあります。
その場合は、大きな金額をお包みする必要もあるので注意が必要です。
ここでは33回忌の香典の相場について、贈り手のあなたの年代と故人との関係性ごとにご紹介していきます。
香典をお包みする際の目安としてご参考にしてみてください。
祖父、祖母の場合
あなたが20代の場合
1万円
あなたが30代の場合
1万円〜3万円
あなたが40代の場合
3万円〜5万円
あなた自身が学生である場合は、代わって両親が包むことも多くあるので、特別個人でお包みする必要がありません。
「孫一同」として香典をお包みする手もあります。
両親や親族と相談してみましょう。
親族の場合
あなたが20代の場合
親しい親族の場合:3千円~1万円
あまり交流のなかった場合:3千円~5千円あなたが30代の場合
親しい親族の場合:3千円~2万円
あまり交流のなかった場合:3千円~1万円あなたが40代以上の場合
親しい親族の場合:5千円~3万円
あまり交流のなかった場合:5千円~2万円
親族との関係性は人それぞれだと思います。
叔父・叔母でも遠くに住んでいて会ったことはあまりなかったり、逆に血縁は遠いけど近くに住んでいて会う回数が多いということもありえます。
関係性の深さを考えて香典の金額を考える必要があるでしょう。
友人・知人の場合
あなたが20代の場合
親しい友人の場合:3千円~1万円
知り合い程度の友人の場合:3千円~5千円あなたが30代の場合
親しい友人の場合:3千円~1万円
知り合い程度の友人の場合:3千円~1万円あなたが40代以上の場合
親しい友人の場合:5千円~1万円
知り合い程度の友人の場合:3千円~1万円
知人・友人も親族と同様に関係性は様々です。
昔から親しい友人やご近所の方もしくは仕事の付き合いなど、親交の深さは多岐に渡り、また測ることのできるものでもありません。
仕事場の方の場合は、職場の方針で同僚の方と連名でお包みする場合もありますので、相談してみるのが良いでしょう。
連名でお包みする場合には、総額が半端な数字になってしまうのは好ましくないので気を付けましょう。
故人が近隣の方である場合は、お住いの地域の風習もありますので、同じ地域にお住いの方と相談して金額を決めるのも良いでしょう。
法要での香典袋のポイント

香典とは故人へ供養の気持ちを込めた金銭のことですが、お金を裸で渡すわけにはいきません。
香典袋に包んでお渡しするのがマナーです。
水引の色や書いてある文字など、お店には様々なタイプが並んでいて迷ってしまいますよね。
間違ったものを選んでしまうとマナー違反になったり、恥をかいてしまうこともあります。
ここでは、香典袋の正しい選び方・表書き・中袋の書き方についてご説明いたします。
表書きの書き方
表書きとは何のためのお金なのかを明記したものです。
香典袋の説明に際して、まずは表書きの書き方を宗教別に紹介し、書く時の注意点や中袋についても解説していきます。
表書きは「御仏前」
お店で香典袋の置いてあるコーナーへ行くと「御霊前」「御仏前」という表書のものをよく見かけます。
どちらを選んだらよいのか迷うことはありませんか?
故人がお亡くなりになり、お通夜以降、三十五日の法要までは「御霊前」と書かれているものを使います。
四十九日前の法要に香典を持参する際の書き方です。
しかし四十九日以降の香典の封筒には「御仏前」を使うようになります。
したがって33回忌の法要の際は「御仏前」と書かれているものを選びます。
もちろん印刷してあるものではなく、ご自身で「御仏前」と書いてもかまいません。
宗教別の表書き
香典袋の表書きは、故人の宗教により異なる場合があります。
神道やキリストの場合はお供え先が異なるので「御仏前」というは書き方はしません。
これから宗教に合わせた表書きの書き方について紹介します。
神道
神道のご香典の場合、お供え先が仏様ではないので御仏前は使用できません。
御神前に捧げるものであるので「玉串料」と書きます。
玉串というのは、神前にお供えする榊の枝に木綿(紙)を巻き付けたもののことを言います。
お供えの玉串の代金ということで、「玉串料」としてお供えします。
キリスト教
キリスト教のお供え先も仏様ではないので御仏前は使用できません。
香をたく文化もないので香典とは言わず「弔慰金」「献花料」としてお包みします。
香典袋には「お花料」と記載します。
お花料と記載する場合には、キリスト教向けの十字の付いた封筒を使用するか、白無地の封筒でも代用できます。
墨の色は濃い墨
不祝儀袋の封筒の外袋を書くとき、濃い墨で書くのか、薄墨で書くのか迷ったことはありませんか?
一般的に、四十九日以前のお供え袋に記載する際は薄墨を使用するという風習があります。
現在は濃い墨・薄墨の筆ペンが市販されていますが、昔は、墨をすって封筒に文字を書いていました。
薄墨を使用する背景には、突然の不幸で香典を準備する時間もなく、「墨をきちんとする時間がなかった」「涙で墨が薄くなってしまった」「悲しみで力が入らなくて墨がすれなかった」という意味合いがあるようです。
四十九日法要後のお供えは、きちんと準備してお伺いするという意味合いから「御仏前」と書くときには、濃い墨を使います。
中袋の書き方
香典には中袋のあるものとないものがあります。
中袋のある時、中袋の表中央に金額を記載します。
中袋裏側には、住所・氏名を記載します。
以下の「終活ねっと」の記事では、不祝儀袋の中袋について詳しく記載してありますのでご参考にしてください。
香典袋は水引が黒・白か黄・白のものを使う
水引は弔事の場合、「二度と起こらない」という意味合いを込めて結び目がほどけない結びきりが用いられていることが多いです。
金額により水引のタイプも異なります。
中身の金額が3千円~5千円の場合は、不祝儀袋に水引が印刷されたもの、1万円~3万円の場合は、白黒・双銀で束が7~10本の不祝儀袋を使用します。
水引の色は黒白のものを使うのが一般的となっておりますが、関西地方では風習で黄白の水引を使うこともよくあります。
それ以外の地域では黄白のものは使わないところもあるのでご注意ください。
香典の包み方・渡し方

香典をお包みする際、お札の選び方や入れる向きなどの決まりがあるのを知っていますか?
マナー違反にならないように正しい香典の包み方について理解しておきたいものです。
ご参考にしてみてください。
新札は使わない
御不幸ごとがあった際、新札を用意してしまうと「不幸を見越して準備していた」ということから新札は用いない風習があります。
しかし、汚れていたり破れていたりすると逆に失礼にあたるので注意が必要です。
新札しか手元にないという場合には、二つに折って軽くあとをつけておくとよいでしょう。
お札の向きを揃える
お住いの地域や風習により異なりますが、お札を入れる際、お札に印刷してある顔が見えないように(裏向きに)入れることもマナーとなっています。
それほど気にする必要はありませんが、覚えておくとよいでしょう。
念のため、二枚以上のお札を入れる際はお札の向き(上下裏表)を揃えて入れるようにしておくと困らないと思います。
袱紗に包んで持参する
お葬式や法事の際、香典を布で包んでそこからお渡ししている方もいますよね。
香典を包んで持っていく布のことを袱紗(ふくさ)と言います。
香典を持参する際は、袱紗に包んで持っていくのが正しい方法です。
ポケットから直接出したり、ビニール袋に包んだりするのはマナー違反になるので気を付けましょう。
お渡しする際は袱紗から出し、軽くたたみ香典を上にのせ、両手で差し出すようにしましょう。
表書きを上にし、向きも相手側に合わせるようにしましょう。
「終活ねっと」では、終活に関する様々な記事を掲載しています。
袱紗について詳しく知りたいという方は以下の記事も合わせてご覧ください。
沖縄の33回忌法要はお祝い?

法要はお住いの地域により違いがそれぞれありますが、沖縄では特に異なります。
沖縄では年忌法要のことを年忌焼香(ニンチスーコー)と言い、故人が亡くなり比較的時期の早い法要を若焼香(ワカスーコー)、25年忌を超え時期が経っている年忌焼香のことを大焼香(ウフスーコー)と言います。
若焼香(ワカスーコー)までは追善供養の意味がありますが、大焼香(ウフスーコー)は故人が「極楽浄土に行けるように」という意味を込め、33回忌の法事はお祝い事としてとらえる風習があります。
そのため、香典袋も不祝儀袋を使うのではなく、結婚式のお祝い事のようなご祝儀袋を使うことがあります。
服装も礼服ではなく平服で行われることが多いようです。
沖縄での33回忌の法要にお声がかかり参加する場合には、事前に確認しておくと良いでしょう。
33回忌法要での香典のまとめ

いかがでしたでしょうか?
今回「終活ねっと」では33回忌法要の香典について
33回忌の法要は、故人が亡くなってから32年目の法要であり、年忌法要の最後となる『弔い上げ』になることが多く、節目の法要である。
33回忌に用意する香典は、故人と贈り手の関係ごとに包む金額が異なる。
法要での香典袋の選び方と表書きの書き方、宗教(神道・キリスト教)によりお供え先が異なり、書き方に注意が必要である。
香典をお包みする際、新札を選ぶのはマナー違反であり、お札の向きもそろえる必要がある。
沖縄の33回忌法要はお祝い事とすることもあり、香典は不祝儀袋は使わず、ご祝儀袋に入れて渡すこともある。
上記のことについて紹介してきました。
法事は頻繁にある行事ではなく、その中でも33回忌というのは滅多に参加する機会がないかもしれません。
気を付けておかなければ、マナー違反になってしまい恥をかいたり、失礼になってしまったりすることもありますよね。
他の方の迷惑にならないためにも参考にしてみてください。