仏教で四十九日の法要の意味とは?中陰壇のことまで詳しく解説!

仏教で四十九日の法要の意味とは?中陰壇のことまで詳しく解説!

人が亡くなると節目節目で法要を行います。仏教において、人が亡くなってからの四十九日間の意味は、次の世でどこに行くかが決まる大切な期間とされています。今回は、仏教における四十九日の法要の意味と、その期間に使われる中陰壇について詳しくご紹介します。

最終更新日: 2019年07月20日

仏教における四十九日の意味について

葬儀

仏教では、人が亡くなってから故人の冥福を祈るためには、いくつかの「法要」を行います。
法要についてあまり詳しくない人でも、四十九日の法要は重要だと感じていると思います。

では、四十九日がどうして大切なのでしょうか。
仏教において四十九日とは、一体どんな意味があるのでしょうか。

今回「終活ねっと」では、仏教における四十九日の意味について解説します。

  • 仏教では、四十九日間が一体どんな意味を持つのか?

  • 故人の来世はどうやって決まる?

  • 親族が行う法要の意味とは

  • 四十九日間の故人の安置場所について

  • 四十九日間に使う仏具やお供え物について

四十九日について知りたい方には有益な記事となりますので、是非最後までお読みください。

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四十九日には何をする?

お墓

では、具体的に仏教では四十九日とは何をする日なのでしょうか?

故人が亡くなり、葬儀・告別式を終えた後、故人の亡くなった日(命日)から数えて七日目に「初七日」、さらに七日目に「二七日(ふたなのか)」と続き、七日毎に供養を行います。
そして四十九日の法要には、自宅やお寺、またはお墓でお坊さんにお経をあげてもらいます

また一般的には、この時に納骨をしたり、故人の魂を仮位牌から本位牌へ移すという意味の開眼法要などを行います。

下記の記事では四十九日法要についての基礎知識を全て解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。

四十九日は故人の行き先を決める日

蓮

仏教では人が亡くなって49日の間は、魂がこの世と来世をさまよっていると考えられており、四十九日の間に、亡くなった方の魂が次の世でどこにいくかが決まり、本格的にあの世へ旅立つという大切な意味を持つ期間なのです。
要するに、四十九日は故人の行き先を決める日なのです。

これは仏教における輪廻転生の考えとして、死後49日目に次の生まれ変わる先が決まるとされており、生まれる先には六道(ろくどう・りくどう)という6種類の世界があるとされているからです。
そして、何度も生まれ変わりながら徳を積んでいき、最終的には浄土にいけるという信仰があります。

最終裁判を受けて浄土を目指す

閻魔大王のお裁きは初七日の日から始まり、7日毎に7回あります。
この裁きの中で浄土を目指すのです。

四十九日に最終裁判を受け、そのお裁きで決められた来世へと旅立った故人の魂は、生死と輪廻を繰り返します。
徳を積み魂を磨くことで最終的に浄土を目指すのです。

浄土とは

浄土とは、いわゆる極楽浄土のことです。
欲望や煩悩、また苦しみなどのない世界とされ、仏や菩薩が暮らす清らかな国のことをいいます。

仏教では、全ての魂は最終的に浄土を目指すのですが、ほとんどの場合六道の中で転生を繰り返しています。

六道とは

六道には、三善趣といわれる「天道」「人間道」「修羅道」と、三悪趣といわれる「畜生道」「餓鬼道」「地獄道」があります。

天道から地獄道までを説明すると

  • 天道

    人間よりも優れている天人の住む世界。
    天人は空を飛べたり寿命が長いともいわれる。
    他の五道に比べ苦しみも少ないので、一見、涅槃や極楽浄土と違わないように思えるが、実は仏教に出会うことができない世界でもあり、解脱できず浄土にはいけない。
    また、死ぬときは五衰という苦しみを受ける。

  • 人間道

    人間が住む世界。
    時には楽しみもあるが、ほとんどが四苦八苦という8種の苦しみに悩まされる。
    しかし六道の中で唯一、仏教を自力で会得することができる世界でもあるので、迷いや苦しみといった煩悩から開放され解脱し仏になれるとされる世界。

  • 修羅道

    常に戦い争う阿修羅の住む世界。
    自分と他人を比較して、ひたすら優劣にとらわれて、苦しみ戦っている。
    しかし、原因が自分の中にあるため、内省することによって、他へ輪廻できる可能性がある。そのため地獄とは違う世界である。

  • 畜生道

    牛・馬など人間以外の動物の世界。
    本能と欲望のままに生きているだけなので、仏の教えを聞くことも理解することもできず、輪廻転生から抜け出せない。

  • 餓鬼道

    飢餓状態の鬼の世界。
    様々な欲深い行動で他人を苦しめたものが、腹だけがふくれガリガリの餓鬼の姿にされる。
    手にした食べ物や飲み物などは、燃えてなくなってしまうため、常に飢餓に苦しむ。

  • 地獄道

    生前ひどい罪を犯した者が送られる、六道の中で一番苦しい世界。
    罪を償わせるために、想像を絶する苦しみが続く。
    地獄の中にも様々な種類があり、犯した罪によって送られる先が違う。

と、いわれています。

親族が法要を行う理由

親族が法要を行う理由をご存知ですか?

故人が亡くなった後、七日毎に閻魔大王などのお裁きを受けて、四十九日に次の行き先が決まります。
その際、故人がお裁きを受けるとき、親族が故人をバックアップするように善の行いである法要をするのですが、これを「追善供養」といいます。

親族は、故人の生前の罪が軽減されたり、故人の来世がよりよい結果となるようにとの意味で、法要を行うのです。

四十九日後の救済措置

故人の魂は、四十九日に次の行き先が決まると言いましたが、実は仏教において、四十九日後の救急措置としてその後の法要も重要な意味があります。

故人の死後、100日目の百箇日法要や1年後の命日である一周忌、2年後の三回忌法要にも魂の救済措置が用意されています。
四十九日で六道の行き先が三悪趣などの来世に決まっていたとしても、この時の追善供養で罪が軽減され、来世の行き先が三善趣などになる可能性があります。

そのため、一周忌や三回忌は、遺族や友人が参列し、お坊さんを呼びお経をあげて、特に手厚く法要を行います

四十九日には中陰壇を用意する

葬儀

それでは、その特別な四十九日の間に故人を安置する祭壇と普通の仏壇と何か違いはあるのでしょうか。
そして、四十九日には中陰壇を用意することをご存知ですか?

四十九日に故人がいるところは、この世とあの世の間、または陰と陽の間という意味から「中陰」とも呼ばれます。

仏教では一般的に、ご先祖様は仏壇に祀ります。
しかし、四十九日が経っていない故人のご遺骨や遺影は仏壇におさめることはせず、「中陰壇(または「後壇」「後飾り」)」という祭壇に安置します。

中陰壇とは

お葬式が終わりごご遺骨や位牌が自宅に戻ってきた時点では、故人はまだあの世に旅立っていないという意味で、中陰壇は先祖を祀ってある仏壇とは区別されます。

中陰壇は、自宅の仏壇の前やそばに置くのが一般的ですが、それが難しい場合は仏間に設置するようにします。
また仏壇がない場合は、特に決まりはありませんが、できれば部屋の北側あるいは西側に置くとよいとされています。

中陰壇に飾るもの

中陰壇と仏壇の大きな違いとして、中陰壇で使われる仏具はすべて白いものを使うということです。
一般的に白木の机を白い布で覆った、二段から三段程度の祭壇に、白い陶器の仏具を使います。
そこに、ごご遺骨や写真をおさめた遺影、白木の位牌を安置し、仏具やお供え物などを飾ります。

中陰壇に飾るものとして白いものを使う理由は、諸説ありますが、仏教では「死」を穢れたものととらえて白いもので中和するという意味や、急な不幸にすぐには準備ができないので、白いもので対応するという意味などがあります。

仏具

中陰壇の白い布をかぶせた台には、遺影をおさめた写真立てや白木の位牌の他に、無地の白い陶器でできた仏具(香炉、線香立て、蝋燭立て、お花立て)と、鈴、鈴棒が必要です。

お供え物

お供え物のご飯は毎日炊きたてを、お花は生花(枯れたらちゃんと取り替える)をお供えします。

そのほかに、お水、お茶、焼き菓子、水菓子、お膳などをお供えします。
(仏具やお供え物は、同じ仏教でも宗派によって多少違いがあります)

仏教における四十九日の意味についてまとめ

山

今回の「終活ねっと」では、四十九日の法要の意味と中陰壇のことまでをご紹介しました。
いかがでしたか。
仏教で一番大事な輪廻転生の思想において、四十九日の過ごし方がいかに重要な意味を持つか、心にとどめておきたいですね。

それでは、今回の記事のまとめです。

  • 仏教では、故人は四十九日の間「中陰」にいると考えられている。

  • 中陰の期間、故人は閻魔大王の裁きを受ける。

  • 親族の行う法要で、故人はよりよい来世へ行ける可能性がある。

  • 四十九日の期間、故人のご遺骨や遺影などを安置する場所は中陰壇である。

  • 中陰段に使う道具は白いものを使う。

法要には様々なしきたりがありますが、しっかり知識を身につけ故人に想いを馳せることで、気持ちのこもった供養ができます。
この記事が皆様の法要の一助となれば幸いです。

また、「終活ねっと」では他にも、四十九日法要までの実際の流れやマナー、準備の方法、についての記事などもございます。
そちらも是非ご覧下さい。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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