施餓鬼にお供えするお米の特徴は?施餓鬼について一から解説!

施餓鬼にお供えするお米の特徴は?施餓鬼について一から解説!

施餓鬼とは仏教における法会で、お米をお供えする風習があります。しかし施餓鬼とは何かなどご存知ない方もおられるでしょう。今回は施餓鬼にお供えするお米の特徴を解説しながら、施餓鬼そのものについてを一からご紹介してまいります。ぜひご参考ください。

最終更新日: 2020年03月08日

施餓鬼にお供えするお米について

仏壇

仏教行事としてお米をお供えした上で行われる施餓鬼ですが、最近は施餓鬼を行う方も減ってまいりました。
施餓鬼とは何なのかご存知ない方もおられるでしょう。

そこで今回「終活ねっと」では、施餓鬼にお供えするお米の特徴についてをご紹介しながら、施餓鬼供養についてもわかりやすく解説してまいります。

  • 施餓鬼・施餓鬼供養とはどのようなものか

  • 施餓鬼のお供物、お施餓鬼米について

  • 施餓鬼の際のマナー

行う方が減ってきたとは言え、施餓鬼は仏教において大切な行事です。
故人の供養のためにも、ぜひ施餓鬼について知っておきましょう。

ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。

施餓鬼・施餓鬼供養とは

お墓

施餓鬼のお米についてのお話の前に、まずは施餓鬼そのものについて解説いたします。

施餓鬼の発祥や内容はどのようなものなのでしょうか。

遠州(浜松周辺)発祥

施餓鬼の発祥は遠州地方、つまり浜松を中心とした静岡県西部とされています。

餓鬼(がき)とは、生前に悪行を行い地獄に落ちた魂のことです。
供養をしてもらえず無縁仏になってしまった場合も、地獄で鬼となってしまうとされています。

餓鬼は飢えや乾きに苦しむことになるため、魂を癒すために食べ物や飲み物をお供えして供養をします。
これが施餓鬼の由来です。

この由来が元となりますと、ご自身のご家族を弔うという意味として相応しくない気がする方もおられるかもしれません。
しかし仏教的な考えとしては、亡くなった祖先や家族たちの供養を行うのと同時に施餓鬼を行うことで、徳を積むことができるとされています。
それによって自身も救われると言われているのです。

本来の発祥の意味に加えて故人を供養するというのが、施餓鬼を行う目的となります。

内容について

施餓鬼は、地域や宗派により異なるものの一般的にはお盆の時期に行われることが多いとされています。
遠州地方のお盆には二種類ありまして、7月13~15日の新盆の地域、8月13~15日の旧盆の地域とがございます。

現在では7月の新盆に施餓鬼を行うケースが多いですが、どちらの日程で行うかは全国的な平均よりもお住まいの地域の慣習に従う方が良いでしょう。

施餓鬼は寺院で大規模に行うこともあれば、僧侶が個別に家を訪問して行うこともあります。
家に親族が集まる形式を内施餓鬼と言い、お寺に参列者が集まる形を寺施餓鬼と呼びます。

内容は読経や食事会などを中心に行いますが、僧侶による法話会が開かれることもあります。
主催する方の意向によりある程度自由に内容を決めることができます。

施餓鬼はお盆の時期に行われることから、お盆そのものと混同して認識している方もおられます。
しかしお盆と施餓鬼は意味が全く違います。

お盆はあの世から現世に帰ってくる祖先の魂に感謝や供養の念を持って行われますが、施餓鬼は餓鬼道に堕ちた魂に向けて行われるものです。
現在では施餓鬼もお盆の行事と同時に行われることが増えてきましたが、その意味の違いはしっかり知っておいてください。

また施餓鬼は必ず行わなくてはならない法事というわけではありませんので、最近は行わないご家庭も増えています。
しかし近隣で施餓鬼が行われるという案内状が届いた場合は、できるだけ参加するようにしましょう。
欠席する場合は早めにお知らせするのがマナーとなります。

施餓鬼のお供物・お施餓鬼米

仏壇

施餓鬼はその由来から、供物が重要となります。
施餓鬼のお施餓鬼米はどのようにすれば良いかを解説いたします。

作り方

お施餓鬼米は、故人が男性の場合は四角、女性の故人に対しては三角形に縫った布の袋を使います。
一升分のお米を詰めて供えることで、お施餓鬼米とします。
一升とは10合のことで、重さにすると約1.5kgほどになります。

なお、お施餓鬼米を作る袋については地域によって男女逆の形の場合もあります。
お住まいの地域の慣習についてご確認の上でお作りになってください。

お施餓鬼米は他にも御供米、餓鬼飯といった名称で呼ばれることもあります。
施餓鬼米として使うお米には特に決まりはありませんが、故人を弔う行事ですので国産米が良いでしょう。
地元で採れたお米を使っていただきますと、より供養の意味を表すことができます。

施餓鬼には、本来のお施餓鬼米の他にかご盛りをお供えすることもあります。
お花で飾られたかごに、お米を中心にビールやその他様々な食品を盛りつけてお供えします。

お寺や宗派によって違う?名前の書き方

お施餓鬼米の袋には、故人の名前を書きます。
男性(四角形)の場合は縦長の状態で縦書き、女性(三角形)の場合は二等辺三角形の形に置き、こちらも縦書きとします。

名前を書くときに使う筆記用具は、マジックで構いません。

多くの場合は供○○(故人の苗字)のように書きますが、フルネームで書くこともあります。
お寺によっては住所も記載したり、戒名を使うこともあります。

お施餓鬼米に記載する内容をどうするかはお寺や宗派によって異なりますので、施餓鬼を行うお寺や僧侶に事前に確認しておくことをおすすめします。

その他の施餓鬼の際のマナー

葬儀

施餓鬼は比較的自由度の高い法会ではありますが、基本的なマナーも存在します。
ご遺族やお寺などの失礼にならないように、施餓鬼のマナーを知っておきましょう。

お布施について

施餓鬼は法要のひとつですので、施餓鬼を開くにあたってはお布施が必要になります。

基本的なお布施の額は3,000円~10,000円です。
この他に卒塔婆料として3,000円~5,000円、また僧侶に来ていただく場合は御車代として往復のタクシー代が必要です。

お布施を包む紙や封筒につきましては、お寺から指定がある場合はそれに従ってください。
一般的な封筒としては、奉書紙や奉書白封筒が使われます。
原則として水引きがついた封筒を選んでください。

表書きは、お寺から指定がない場合は御布施と記入します。
水引を挟んだ下側には、こちらの氏名を書きます。
こうした書き方は香典と同じように考えて良いでしょう。

記載する筆記用具は筆ペンを使用しましょう。
弔事に関するものではありますが、薄墨を使う必要はありません。
通常の濃い墨を使ってください。

服装について

施餓鬼は法事のような位置付けではありますが、年中行事となります。
つまり喪服を着て参列する必要はありません。

基本的には平服で問題ありませんが、あまり華美なものは好ましくありません。
黒やグレー、紺といった落ち着いた色を基調とした服装を心がけてください。
迷った場合は、グレーのスーツを着用すると良いでしょう。

施餓鬼にお供えするお米についてのまとめ

人々

いかがでしたでしょうか。
今回「終活ねっと」では、施餓鬼にお供えするお米の特徴についてをご紹介してまいりました。

  • 施餓鬼とは、静岡県西部(浜松)を発祥とする仏教行事である。
    餓鬼道に堕ちた魂を供養すると共に、遺族や家族の徳を積んでいくという意味がある。

  • 施餓鬼はお寺で行う寺施餓鬼と、家で行う内施餓鬼がある。
    どちらの方法で行う場合も主催者の意向によって規模は色々であり、内容も読経や食事会の他、僧侶による法話会などが行われる。

  • 施餓鬼の供物として用いられるお施餓鬼米は、男性が四角形、女性が三角形の袋を使う。
    地域によっては形が違うこともあるので注意すること。
    お施餓鬼米の他、色々な食品を盛りつけたかご盛りが用いられることもある。

  • 施餓鬼の際にはお寺にお布施を払う必要がある。
    また卒塔婆料やお車代も必要となる。

  • 施餓鬼は法事とは違うので喪服ではなく平服で構わない。
    華美なものは避け、グレーや黒の服装を心がける。

施餓鬼という行事をこの記事で初めて知った方もおられることでしょう。
全国的にはマイナーな行事ではありますが、故人を弔うという意味の強い行事ですので、ぜひこの機会に施餓鬼に目を向けてみてください。

「終活ねっと」では他にも弔事関連の行事についての記事を数多く扱っております。
ぜひそちらもご参考ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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