宗派によって戒名の相場費用って違うの?費用を抑える方法も解説!

宗派によって戒名の相場費用って違うの?費用を抑える方法も解説!

通常、人が亡くなった際には「戒名」を授かります。この戒名ですが、値段の相場がいくらかご存知ですか?さらに、戒名にはランクがあるのをご存知ですか?知っているようで知らない「戒名」について、宗派ごとの費用の相場や費用を抑える方法などを詳しくご紹介します。

2019-11-08

戒名の費用について

葬儀

人が亡くなった時に授かる名前「戒名」ですが、一体どういう理由でつけられるのかご存知ですか?

「戒名をつけるって、ただ単に名前をつけてもらうだけでしょ?」と考える方も少なからずいらっしゃるのではないのでしょうか?
家族の誰かが亡くならない限り、戒名とは何か、戒名のつけ方や費用について考えることはなかなかありませんよね。

今回終活ねっとでは、以下のことをご紹介します。

  • そもそも戒名とはなにか。戒名をつける理由や戒名の種類について

  • 宗派ごとの戒名料の相場について

  • 戒名料を安く抑える2つの方法とは?

  • 戒名料は控除の対象になるのか

  • 戒名料の渡し方について。いつ、どのように渡せばいいのか?

  • 戒名をつけないと何か問題が起こるのか?

一般的に、亡くなったら戒名を付けるというのが当たり前の流れになっています。
戒名といってもランクもあれば、宗派によって呼び方が違うこともあります。
そして、ランクごとに戒名料も大きく違います。

また、戒名をつけたくないとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
しかし、戒名をつけないという選択は可能なのでしょうか?
また戒名をつけなかった場合、何かトラブルは起きてしまうのでしょうか?

今回は、このような様々な疑問にお答えしていきます。
ぜひ最後までお読みください。

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そもそも戒名とは?

葬儀

通常、人が亡くなると葬儀に合わせて仮位牌をつくり、その後四十九日法要に合わせて本位牌を作ります。
位牌の表面に漢字で文字が書かれているのを見たことがある方が多いと思いますが、それが戒名になります。
戒名は人が亡くなった時にお寺に戒名料を納め、僧侶からいただく名前のことをいいます。

本来は、出家をして厳しい修行を行い、戒律を守ることを受け入れた仏弟子に授けられる名前でした。
つまり、生前に仏教に帰依してこそ授かるものだったのです。

戒名はなぜつける?

では、人が亡くなると何故戒名をつけるのでしょうか?
結論としては、仏教では戒名を付けることで迷わず極楽浄土へ行かれると考えられているからです。

人が亡くなると葬儀を執り行い、故人が無事に極楽浄土へと行かれるように僧侶がお経をあげますが、この時故人が俗名のままだと無事に極楽浄土にたどり着けないと考えられています。

先ほど説明しましたように、本来戒名は生前仏弟子になってから与えられるものでしたが、現代では出家してから亡くなる方はほとんどいませんよね。
そのため、葬儀の際に仏弟子として極楽浄土へ旅立てるよう、葬儀の前に戒名を授けてもらうのです。

戒名料とは?

僧侶に戒名をつけて頂くには、戒名料がかかります。
そして、戒名にはランクがあり、そのランクごとに金額が変わってきます。
戒名のランクが高ければ高いほど戒名料も高くなり、戒名料のおおよその相場は30万円から高いものでは100万円ほどのものもあります。

思ったよりも戒名料は高いと感じたのではないでしょうか。

また、戒名料はお布施の一つです。
檀家としてお寺がこの先何年、何十年と存続していくことを願ってお渡ししましょう。

戒名の院号とは?

院号とは、戒名や法名の中で「院」の文字がついたもののことです。
もともとは、天皇や皇族、将軍家など特別な身分の人の戒名につけるものとされていました。

現在は、生前にお寺や宗派に大きく貢献した人や、社会的に大きく貢献した人につけられます。
院号は、通常の戒名よりも多額のお布施をお渡しするのが一般的です。

院号の他の「号」には道号、位号があります。
道号とは、もともと中国で使われた尊称で、仏道を取得した人の呼び名でした。
現在は宗教活動や公益活動などに貢献した人につけられます。

位号とは、戒名の下につけられる尊称です。
性別・年齢、生前の信仰の深さや社会貢献度などで異なります

宗派ごとの戒名の相場費用

仏壇

本来は仏弟子となってはじめて与えられるものであった戒名ですが、現在は亡くなった際に菩提寺の僧侶に戒名をいただくのが一般的です。

その際、お寺にお渡しするのが戒名料といわれるお布施ですが、先に触れましたように戒名料の相場は30万円~100万円とかなり金額の幅が広いですよね。
これには戒名のランクが関わってきます。

ここで戒名のランクについてご紹介しましょう。

  • 「信士」「信女」

    仏教に帰依した成年信者の位号です。
    信士は男性、信女が女性で、一番下のランクとなります。

  • 「居士」「大姉」

    お寺に寄付や貢献をした成人男女に与えられる位号です。
    男性は居士、女性は大姉で、信士・信女の上のランクになります。

  • 「院信士」「院信女」

    お寺に寄付や貢献をした人につけられます。
    一般的につけられる戒名の中では最高ランクとなります。

  • 「院居士」「院大姉」

    一般的にこちらを授かる方はいません。社会的身分の高い方や社会に対して特別な貢献をした方につけられます。お寺を建てるほどの貢献をした方などにも付けられます。
    戒名の最高位のものであると言えます。

また、宗派ごとに戒名料の金額相場も異なりますので、順番にご紹介します。

天台宗

戒名は院号・道号・戒名・位号の4つで構成されています。
院号は一部の人にのみつけられる戒名となります。
信士・信女:30万円~50万円
居士・大姉:50万円~70万円で、こちらを付けるのが一般的です。
院号のついた戒名料は下限が80万円で、上限はありません。

浄土宗

戒名は院号/誉号/戒名/位号の4つで構成されていて、誉号は浄土宗のみのものです。
また、位牌の上には「秘められた力がある」とされるキリークと呼ばれる梵字が刻まれます。
信士・信女:30万円~50万円
居士・大姉:50万円~70万円
院信士・院信女:下限が80万円
院居士・院大姉:最高ランクの戒名で、下限が100万円で上限は決まっていません

真言宗

信士・信女:30万円~50万円
居士・大姉:50万円~70万円で、一番多くつけられます。
院信士・院信女、院居士・院大姉:菩提寺や社会に大きな貢献しているなど条件が限られおり、下限は100万円です。

曹洞宗

信士・信女:30万円~
居士・大姉:50万円 ~
院居士・院大姉:100万円 ~
院殿大居士・院殿清大姉:500万円以上 。
最高ランクのものとなるととても高額で、一般的にはつけられません。

臨済宗

信士・信女:30~50万円
居士・大姉:50~80万円
院居士・院大姉:100万円~ 最高ランクのもので、お寺への貢献などの条件があります。
臨済宗でも、他の宗派と同じくらいの相場となっています。

戒名の費用を安く済ませる方法

葬儀

ここまで、戒名料について宗派ごとのランクによる相場の違いなどをご紹介しました。
戒名料は思ったよりも高いなと感じた方も少なくないでしょう。

そこでこの段落では、戒名料を少しでも安く抑えたい場合の2つの方法を紹介します。
ひとつは戒名を自分でつけることです。
もうひとつは、生前に戒名を授かることです。
では、どのようなことなのか具体的に見ていきましょう。

戒名を自分でつける

戒名はお寺にお願いして僧侶につけてもらうものだ、と思っている方が多いと思います。
実は戒名は僧侶につけてもらうものという決まりはなく、自分で作っても問題ないのです。

ただし、菩提寺がある場合には基本的に菩提寺で葬儀や納骨をお願いすることになってます。
菩提寺に何の相談もせず、自分で戒名をつけるのはやめましょう。
これでは、菩提寺の意向を無視する形となってしまいます。
もしも自分で戒名をつけたい場合は、事前に菩提寺に相談することが大切になってきます。

一方、菩提寺がない/宗教にとらわれない葬儀を行う/公共の霊園や民営の墓地に入る予定の場合は、自分で戒名をつけることに全く問題はありません。
自分で考えて作ってみるのも良いですね。

生前に戒名を授かる

次に、生前に戒名を授かるという方法についてです。
生前に戒名を授かる場合は、亡くなってから授かる戒名よりも安く設定されているので、戒名料の金額を少しでも抑えたい場合におすすめです。

現在では亡くなってから戒名が授かるのが一般的ですが、本来は生前に仏弟子となって戒名を授かるというものでした。
そこで、現在でも多くのお寺では、生前に戒名を授けることを行っています。

生前戒名は費用を抑えられるだけでなく、菩提寺に相談しながら自分で好きな漢字を入れられるというメリットもあります。
生前戒名を検討している場合は、菩提寺に問い合わせしてみてはいかがですか?

一つ注意すべきなのは、菩提寺があるにも関わらず他のお寺に相談して戒名をつけてしまうことです。
これは菩提寺に対しても失礼ですし、菩提寺にお願いして葬儀や納骨をしようとしても断られてしまう可能性が高いです。
そうすると新しく戒名をつけなおしてもらうことになりますので、生前戒名をお願いする場合は必ず菩提寺に相談しましょう。

戒名料は費用控除の対象になるの?

葬儀

人が亡くなった際、費用控除の対象となるものには「債務」と「葬式費用」があります。
葬式費用は故人の債務ではありませんが、死去に伴って必要となる費用のため相続財産から支払うのが通常のことですので債務と同じ扱いになります。
国税庁は、戒名料も相続税法上の葬儀費用に含まれると認めています。

葬式費用として認められるためには領収書が必要です。
しかし戒名料などのお布施はお寺への感謝の気持ちとしてお渡しするものなので、通常領収書は発行されませんよね。
そのため支払いの事実が分かるように、戒名料を払った日付、お寺の名前と住所、戒名料の金額を記載したメモを作っておきましょう。

戒名料はいつ/どうやって支払う?

葬儀

戒名料ですが、お寺にはいつお渡ししたらいいのでしょうか。
葬儀当日は慌ただしく、お渡しするタイミングも難しそうですよね。
ここでは、戒名料をいつお渡しするのが良いのか、お渡しする際の作法について解説します。

葬儀の前に渡す

一般的に、戒名料をお渡しするタイミングはお通夜や葬儀の前後、または戒名を依頼した際にお渡しするのが良いとされています。
葬儀後にお渡しする場合は、葬儀より数日以内にはお渡ししまししょう。
しかし、葬儀後では少し遅いと思われる場合もありますので、できればお通夜が始まる前僧侶をお迎えした際にお渡しするのがおすすめです。

ただし、菩提寺や僧侶のお考えもあるかもしれませんので、トラブル等を避けるためにも事前に確認しておくと安心でしょう。

戒名料の渡し方

次に、戒名料の渡し方についてご説明します。

まず、戒名料を不祝儀袋に入れる場合、表書きの上に「お布施」または「戒名料」と書きます。
次に、表書きの下に喪主のフルネームまたは~家として書きましょう。

気を付けるべきポイントは、手渡しでは渡さないということです。
戒名料は、お盆に乗せて渡すのがマナーとなっています。
切手盆や祝儀盆と呼ばれる黒いお盆を準備するのが一番良いのですが、なければ葬儀社に相談しましょう。
お盆が準備できない場合は、袱紗と呼ばれる包みに包んで、そのまま僧侶に手渡しします。

また終活ねっとではお布施としての戒名料の渡し方についての記事も書いています。
ぜひこちらも参考にしていただけると幸いです。

戒名がないと起きる問題は?

お墓

ここまで、戒名を授かることを前提にお話しを進めてきました。
しかし、自分や家族に戒名は必要ない、と考える方もいらっしゃるでしょう。
では、実際に戒名をつけないという選択は可能なのでしょうか?

ここでは、戒名をつけないという選択肢について、そして戒名をつけない場合に起こり得る問題についてご紹介します。

位牌がつくれない?

仏式での葬儀を執り行う場合、まず白木で仮の位牌を作ります。
この仮位牌は、忌明けの四十九日法要で漆塗りの正式な位牌へと交換するのが一般的です。

では、戒名がない場合でも位牌はつくれるのでしょうか。
結論としては、戒名が無くても位牌をつくることは可能です。
戒名をつけない場合は生前の名前を使用し、名前の後に「霊位」や「位」を付けて戒名と同じ意味をもたせます。
なお、位牌をつくった後は開眼供養が必要となりますので、戒名なしの位牌であることを事前に伝えなくてはいけません。

お寺から葬式を拒否される

戒名をつけないという選択肢もある、ということは解説しましたが、戒名を付けないことで何か問題が起こるのでしょうか?

実際、戒名をつけなくても葬儀は執り行えます。
ただし、菩提寺があり、菩提寺に葬儀や納骨をお願いしたいと考えている場合は別です。
戒名を授からないと、葬儀そのものを拒否されてしまう可能性があります。

というのも、本来お寺は仏教の修行をする場所ですので、葬儀や納骨などを執り行う場合には授戒を受けて仏門に入る必要があるのです。
そのため、菩提寺の僧侶に葬儀をお願いし、菩提寺のお墓に納骨するのなら戒名は必要です。

納骨ができなくなる

上記の通り、菩提寺で葬儀や納骨を行う場合、戒名は必要です。

しかし現在、弔い方法は多様化し、先祖代々受け継いできたお墓に入らない方もいらっしゃいます。
たとえば、永代供養や散骨といった方法を希望する方もいます。

納骨堂や永代供養墓に遺骨を預け、寺院や霊園に供養と管理をしてもらう永代供養、公営や民営の霊園に納骨する場合、菩提寺は関係ありませんので戒名がなくても納骨はできます。

また、散骨する場合はお墓そのものを持ちませんので納骨も必要ありませんよね。

つまり菩提寺のお墓に入らないのであれば、戒名をつけないことで納骨ができなくなる、という心配はありません。

戒名の費用についてのまとめ

お墓

ここまで戒名について戒名とは何か、また戒名料に関して宗派ごとの費用相場とランクについて、また、戒名料を安く抑える方法や戒名をつけないという選択についてご紹介してきました。
いかがでしたか?

今回終活ねっとでご紹介したことを以下にまとめました。

  • 仏教では、戒名を付けることで迷わず極楽浄土へ行けると考えられている。本来は生前に仏弟子になったことで授かるものであった。

  • 戒名を授かるためには戒名料を払うが、金額は戒名のランクによって変わる。各宗派金額に大きな差はなく、低いランクのもので30万円~高いランクのものでは100万円以上する。「院」のつく最高位の戒名は、特別な条件があるため一般的にはつけない。

  • 戒名の費用を安く済ませるには、自分で戒名をつける方法と生前に戒名を授かる方法の2つがあり、どちらの場合も必ず菩提寺に相談する。

  • 戒名料は控除の対象になる。戒名料の支払いの事実が分かるようにメモを残しておく。

  • 戒名料は、葬儀の前に僧侶にお渡しするのが一番良い。お渡しの際はお盆にのせる、または袱紗に包んでお渡しする。

  • 戒名をつけなくても位牌を作り、葬儀を行い、納骨もできるが、菩提寺がない場合に限る。

今回ご紹介しました通り戒名にはランクがあり、どのランクでも戒名料は決して安いものではありません。
しかし、戒名とは亡くなった方が無事に極楽浄土に行かれるようにと祈りの気持ちを込めてつける名前です。
なぜ戒名をつけるのか、その理由を知ることで大切な家族の戒名を付ける際に前向きな気持ちでつけることができるのではないでしょうか。

また、菩提寺を持たない方や無宗教の方は、戒名について知ることで自分や家族には戒名をつけるかどうかの選択をしやすくなるのではないでしょうか。

戒名が決まったら、次は戒名をお墓に彫ることになります。
終活ねっとでは、お墓に戒名を彫るための費用相場についての記事も書いてますので、こちらも参考にしていただけると幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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