お墓の石材について

みなさんはお墓の石材について考えたことはありますか?
白い墓石や黒い墓石など、お墓で使われている石材というのは非常にたくさんの種類があります。
人生の買い物の中で1度あるかないかの大切なお墓選び、墓石に使われているのはどのような石材なのか、どれくらいの費用がかかるのか知っておきたいものです。
今回終活ねっとでは、そんなお墓の石材の種類や相場を詳しく紹介していきます。
今回ご紹介する内容は以下の通りです。
- お墓の石材の種類
- 地域によるお墓の石材の違い
- お墓の石材の費用相場
- お墓の石材の価格が決まるポイント
- 石材についてのまとめ
今回は、日本国内の石材だけでなく、海外の石材についても紹介していきます。
また、国内の石材にも地域によって様々な種類のものがありますので、みなさんには日本国内外の様々な石材を見て悔いのないお墓作りをしてもらいたいと考えております。
少しでもみなさんのお力になれるように詳しく紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
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お墓の石材の種類

まず始めに、お墓の石材の種類について紹介していきます。
お墓に使用されている石材の種類は国産だけでも50種類以上あると言われています。
外国産の石材を含めると100種類以上の種類があります。
実は、お墓にはとても多くの種類の石材が使われているのです。
また、種類は同じでも採石する場所によって品質が異なったりする場合もあります。
石材の価格帯については国産だから高い・海外産だから安いというシンプルな構図ではなく、あくまでも良質な石材かどうかがポイントで、また希少な石材については値段が高くなります。
一見、同じように見える石材でも、よく見ると様々な違いがあります。
一つは石の硬さ「硬度」です。
硬度が高ければ高いほど光沢を出すのに時間がかかります。
もう一つの大事な要素は「吸水性」です。
石の中に水を含みますので、寒冷地などでは石が割れてしまうなんてことが起きたりします。
日本で採掘される石材でも世界的に有名なものがあれば、外国産でも非常に高級な石材などもあります。
つまり、国産だから高い、外国産だから安いということは一概には言えません。
ここからは、代表的な石材とそれぞれの価格相場をご紹介していきます。
御影石
まず、1つ目に御影石について紹介します。
墓石の代表格とも言える御影石ですが、お墓で使われている御影石のうち8割以上が海外からの輸入石材となります。
御影石は、「花崗岩(かこうがん)」という岩の一つです。
さらに御影石にも採掘される場所などによって種類がたくさんあります。
その中でも代表的なのが「大島石」「庵治石」の2つです。
大島石
愛媛県今治市にある大島で採掘されることから、主に西日本での人気が高いのが大島石です。
御影石の中でも大島石は墓を建てた時と年月を重ねた時と比べても色あせしないことが特徴です。
時間の経過とともに、深みのある石ツヤを出し、永く墓を維持できる最適な石です。
あくまでも目安ですが、大島石にはランクがあります。
ランクは5段階になっており、特級>1級>2割>カレイ>2等と分けられております。
判断基準は曖昧な部分もあります。
石のランクによりますが、大島石の墓石相場は約100万円〜300万円程度が一般的です。
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庵治石
香川県高松にある花崗岩の山から採掘されるのが「庵治石」です。
花崗岩のダイヤモンドとまで言われる石材でキメが細かく、風化しにくい材質です。
この庵治石は水晶と同じくらいの硬度を持っています。
墓石にできるのは採掘量の数%ととても低く、墓全体の色を庵治石であわせるとなると非常に高額になってしまうこともあります。
石のランクによりますが、庵治石の墓石相場は約250万円〜800万円程度が一般的です。
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安山岩
2つ目に、安山岩について紹介します。
地表に出てきたマグマが短い時間で冷やされた火成岩の一つが安山岩です。
ベースは灰色の石ですが、白や黒のまだら模様になっています。
御影石などの花崗岩の次に墓石として使われることが多い種類です。
安山岩で代表的なものが「小松石」「山崎石」の2つです。
小松石
小松石は神奈川県真鶴町で算出されている安山岩の名称で、墓石の中では高級石材として使われることが多いです。
吸水率は高いですが、色合いが美しいので人気が高く、古くから墓石として用いられてきました。
石のランクによりますが、小松石の墓石相場は約80万円〜400万円程度が一般的です。
山崎石
山崎石は別名「甲州小松石」と呼ばれ、山梨県甲府市の山で採石されています。
現在では、市場には優良なものが出回りにくいため、墓石に使われることが少なくなっています。
非常に少ないために、価格は時価でかなり高額になると推測されます。
大理石
3つ目に、大理石について紹介します。
ヨーロッパなどでは大理石のお墓もよく使われていますが、日本では大理石だと割れやすく、痛みやすいということであまり使われていません。
酸性雨などの影響を受けやすい大理石の代わりに花崗岩である御影石を使うことが多いです。
海外産の石材
最後に、海外産の石材について紹介します。
墓石の石材の多くは海外産のものが使われているのが現状です。
海外産だから石材の質が悪いということは決してなく、海外だから日本では手に入らない良質な石も多く存在します。
石は地球の天然の産物である以上、一概に決めつけられるものではないです。
G623
中国福建省のあたりで採掘される「白御影石」です。
G623は比較的安価で手に入りやすいという利点があります。
一方で、吸水率が高いため、経年による風化が早いといわれています。
採掘量が年々増加しており、近年では徐々に価格は高騰しつつあります。
石のランクによりますが、G623の墓石相場は約70万円〜150万円程度が一般的です。
アーバングレー
インド原産のアーバングレーは、硬度の高い良質な石材で白御影石の代表格です。
別名をムドカルグレー(MD5)とも呼ばれています。
墓石だけではなく、石碑などでも使われています。
石の品質としても安定感があるので、墓石としては安価で手に入る良質な石の一つです。
吸水率が低く、水を吸わない石材なので、雨が降っても濡れていないように見えます。
石のランクによりますが、アーバングレーの墓石相場は約100万円〜290万円程度が一般的です。
地域によるお墓の石材の違い

実は、日本国内でも地域によってお墓で使われる石材の違いがあります。
地域によってトレンドがあったり、石材の採掘の量などが異なります。
関東より北側は黒系の墓石が使われることが多く、関東より西側は白系の墓石が使われていることが多いです。
これは、採石場の場所とそこで採石される種類によるものです。
必ずしもこの地域ではこの石材でなければならないというルールがあるわけではありません。
また地域によっては黒石は良くないとか、縁起が悪いという意見があったりしますが、仏教の基本色は、赤・青・黄・白・黒となっており何ら問題ありません。
お墓の石材の費用・値段相場

ここまでお墓の石材の種類について紹介してきましたが、いかがでしたか?
ここからは、みなさんも気になるお墓の石材の費用について紹介していきたいと思います。
みなさんはお墓を建てる時の費用相場をご存知ですか?
実は、お墓を新しく建てる際の費用目安は約70万~200万と幅広くなっております。
その費用のうちの大半が石材の費用といっても過言ではありません。
ただ、お墓を建てる時には、いろいろな要素が絡んで値段が決まっていきます。
墓石が完成するまでに以下の部分で費用が流動的に変わっていきます。
一概にいくらと決められないのがお墓を建てる費用です。
特に石材の種類などもふくめて石材店や霊園によって決まっていたり、制限がある場合もあります。
霊園や寺院の規則をあらかじめ調べておくことで効率よくお墓を建てられると言えます。
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お墓の石材の価格が決まるポイント

いざお墓を建てるとなった時に、やはりまず考えるのが費用ですよね。
上述したように、お墓の費用を決める大きな要素がお墓の石材です。
お墓の石材の価格が決まるポイントについて理解しておけば、お墓を安く買うことも可能となるでしょう。
ここからは、そんなお墓の石材の価格が決まるポイントについて紹介していきます。
石材の希少性
まず1つ目に、石材の希少性が挙げられます。
採掘の難しさや、墓石サイズでひび割れが無い、品質の良いものとなるとどうしても値段が高くなります。
また、採掘した状態から墓石に加工していく工程の中で気づかなかったキズなどが出てきたり、石目や色目などがあわなかったり、墓石となって完成するまでの時間がかかってしまったりします。
希少であればあるほど高価になっていく傾向があるので、相場などを考慮して石材を選びたいところです。
石材の硬さ
2つ目に、石材の硬さが挙げられます。
硬さ(硬度)がそれなりに高くないと、長い年月が経過すると「ひび割れ」が起きてしまったりすることがあります。
子供やお孫さん、子孫にも長くお参りしてもらえるようにするためにも硬い石を選びましょう。
石材の吸水率
3つ目に、石材の吸収率が挙げられます。
石は目に見えないほど小さな穴や隙間があり、そこから水を吸収します。
水を一定時間にどれくらい吸収するのかを表す値が吸水率と呼ばれています。
石材のカタログなどを見ると吸水率が記載されています。
これは、石の強度や硬度、比重などと関係していて、とても大事な要素となっています。
吸水率が低いほうが、石の中身がギュッと詰まっていることから、強度が強いとされています。
日本では高温多湿に分類されるため、吸水率が低く、中でも硬いと言われている御影石が多く使われています。
石材の使用量
最後に、石材の使用料が挙げられます。
石材の使用量は、お墓の種類によって異なります。
一般的な和型の墓石は石の使用量が洋型墓石に比べると多く使われます。
使用する石の量を減らすことで墓石の値段そのものが安くなります。
お墓の石材についてまとめ

いかがでしたか?
今回は終活ねっとでは、お墓の石材について紹介してきました。
一概に国産だから質が良い、値段が高いというのではなく、海外産でも質が良いものもあれば、値段が安いものもたくさんあります。
石材は、石の種類だけでなく、色味や硬度など幅広い選択肢の中から選ぶことができます。
様々な要素をから総合的に見て、どの石材を使うのか判断するようにしましょう。
今回ご紹介した内容は以下の通りです。
-
お墓の石材の種類
「御影石」「安山岩」などを筆頭に、日本国内にかなりの種類の石材があります。海外でも中国やインドで高品質でお値段も抑えめの石材があります。
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地方による石材の違い
石材の採掘場所などによって流通量が違います。一般的に関東より北側は「黒系の墓石」が使われることが多く、関東より西側は「白系の墓石」が使われていることが多いです。
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お墓の石材の費用相場
お墓は石材の種類だけではなく、お墓の形や霊園の種類や墓の大きさなどによって費用が大きく変わってきます。数十万円〜数百万円ほどとかなり幅広い差があります。
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お墓の石材の価格が決まるポイント
お墓を建てる霊園にもよりますが、石材店が決められている場合もあります。墓石に使う石の値段は石の種類をベースに希少性・石の硬さ・石の吸水率・石の使用量などで値段が決まります。
お墓を建てるという行為は人生の中そう何度もあるものではありません。
購入するとなると悔いを残さないように、石材の選び方までしっかりと抑えておくようにしましょう。
今回ご紹介した内容が少しでもみなさんのお力になれていれば幸いです。
終活ねっとでは、他にも終活やお墓に関する記事を多数掲載しております。
お墓の費用についてより詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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