パリの地下墓地について

パリはフランスで一番大きな都市です。
そのパリの地下には「カタコンブ・ド・パリ」と呼ばれる地下墓地があることをご存知でしたか。
そこで今回終活ねっとでは、パリの地下墓地について
- パリにある地下墓地って何?
- パリ市内から地下墓地への行き方
- パリの地下墓地の入場料・営業時間
- パリの地下墓地に行く際の注意点
- パリの地下墓地を題材にした映画
以上の点を中心に解説していきます。
訪れる際の注意点などを順に解説していきます。
誰にとっても役に立つ内容となっているので、是非最後までお読みください。
パリにある地下墓地って何?

パリにある地下墓地、通称カタコンブ・ド・パリとはいったい何なのでしょうか。
ここではカタコンブ・ド・パリの歴史的背景などを詳しく説明していきます。
カタコンブ・ド・パリとは
カタコンブ・ド・パリはフランスのパリにある墓地で、正式名称を「ロシュエール・ミュニシパル(市営納骨堂)」と言います。
この納骨堂は地下20mの場所にあり、全長1.7㎞と世界最大の納骨堂です。
日本人にはあまり知られていないかもしれませんが、ヨーロッパではとても人気の観光地となっています。
年間約24万人が訪れているようです。
地下墓地には約600万人のご遺骨が納められており、中にはフランスの著名人も含まれているとのことです。
2009年9月には内部へのいたずらや荒らしが原因で一度公開中止となりましたが、12月には公開を再開しました。
地下に墓地が作られた歴史的背景
地下に墓地が作られた歴史的背景とはどういうものだったのでしょう。
カタコンブ・ド・パリの地下通路はもともと採石場でした。
その歴史はローマ時代から続き、建築物に使用する石を採る場所だったのです。
15世紀ごろまで採石は続き、その間に一部が崩壊してしまっているので、今でも正確な地図や案内板はないようです。
もともとはパリでも地上に墓地が作られていましたが、人口の過密により土地不足が問題となったのです。
その中でも特に貧民層のための墓地不足は深刻でした。
ヨーロッパは基本的に土葬文化ですから、埋葬する場所がないとどのような事態になるか想像がつくかと思います。
このように、衛生面や土地不足の面から採石場を墓地として利用し始めたのです。
パリ市内から地下墓地への行き方

ここまでカタコンブ・ド・パリとは一体何かについて説明してきました。
それではこのカタコンブ・ド・パリのパリ市内からの行き方はどうなのでしょうか。。
カタコンブ・ド・パリへはメトロで行くのが一番便利です。
最寄駅のDenfert-Rochereau(ダンフェール・ロシュロー駅)を降りてすぐの場所に入口があります。
出口は入口から離れたところにあるので、帰りはMouton-Duvernet(ムートン・デュヴェルネ駅)が最寄りとなります。
バスで行く場合は38番か68番に乗りましょう。
メトロの入口と同じく、Denfert-Rochereau(ダンフェール・ロシュロー駅)で下車してくださいね。
パリの地下墓地の入場料・営業時間

カタコンブ・ド・パリは人気の観光スポットです。
平日でも観光シーズンは1~2時間の待ち列ができるほどです。
事前に入場料や営業時間をしっかりとチェックしておくのが大切ですね。
ここではパリの地下墓地の入場料・営業時間についてみていきましょう。
入場料
入場料は1人12ユーロとなっています。
日本円にして約1,500円くらいと考えてよいでしょう。
カタコンブ・ド・パリにはインターネットでの事前予約システムがあります。
すぐ入ることができて便利ですが、事前予約とオーディオガイドが付いて27ユーロ(3,400円くらい)となります。
予約をしなければ結構な待ち時間は覚悟して行ったほうがよいと思います。
営業時間
営業時間は朝10時から夜20時までとなっています。
最終入場は19時30分ですので、それまでに入るようにしましょう。
また、季節によって営業時間が変わることがあります。
事前に訪れる時期の営業時間を把握しておきましょう。
加えて、月曜日や元旦は定休日となっていますので、注意してくださいね。
パリの地下墓地に行く際の注意点

次に、パリの地下墓地を訪れる際の注意点をお伝えします。
パリの地下墓地に行く際の注意点にはどのようなものがあるのでしょうか。
待ち時間の長さ
まず一つ目の注意点は、待ち時間の長さです。
カタコンブ・ド・パリは狭い地下道となっています。
一度にたくさんの人が入ることはできず、少しずつ制限をかけながら観光客を入場させています。
そのため、先述したように、長い待ち列ができることが予想されます。
10時30分に到着しても、200人以上の待ち列ができていたという話もありますから、訪れる際はできればオープン前に着いて並んでおいたほうがよいでしょう。
暑さなどもありますから、並ぶときは水分補給を忘れないようにしてくださいね。
入口と出口が違う
次の注意点は、入口と出口が違うということです。
地下墓地は全長2㎞程あります。
入口と出口は結構離れたところにあり、最寄り駅も入口と出口で違います。
また、入口では持ち物検査もあります。
テロ対策などのこともあり、大きなカバンは持って入れないことがあります。
40㎝×30㎝以内のものであれば、問題はないようです。
事前予約をしておく
事前予約をしておくことは重要です。
事前予約をしておけば、日時や時間を指定できるので、待たずに入場することができます。
事前予約は公式ホームページから行うことができます。
公式ホームページにアクセスしたら、Purchase the tickets onlineという部分をクリックします。
Catacombesを選択して次のページへ行ったら、Reserverをクリックします。
訪問日時と時間、人数を選択して予約しましょう。
支払いを確定すると、会員登録のページが出てきます。
会員登録をしないと予約が確定されないので、Devenir Clientから会員登録を済ませましょう。
会員登録と支払いをするクレジットカードの登録が済めば、予約完了となります。
パリの地下墓地を題材にした映画

ここまで見てきたようにパリの地下墓地は非常に人気の観光スポットとなっています。
そのため、パリの地下墓地を題材にした映画もいくつか存在するのです。
ここでは、そんな映画の中でもとくに有名な二つの作品を紹介します。
カタコンベ
カタコンベは2007年に制作されたサスペンス映画です。
地下墓地カタコンベで行われるパーティーに連れ出された主人公が、数々の遺骨とともに地下に取り残されるところからストーリーが始まります。
この映画をプロデュースしたのは、『SAW』シリーズで有名なグレッグ・ホフマンです。
しかし、彼はこの映画の制作中、謎の病気で死去しているとのことです。
地下に潜む怪人
地下に潜む怪人は日本では未公開となったホラー映画です。
ガイドとともに地下墓地に足を踏み入れた研究者たちが、死霊の引き起こす怪奇現象に襲われるというストーリーです。
地下墓地からどのように脱出するのか、実在する場所だけに、ドキドキしてしまいます。
何度かヘッドカメラに切り替わるシーンがありますので、酔いやすい人にはおススメできません。
日本未公開の映画ですが、もしかしたらレンタルビデオ店で見つかるかもしれませんね。
パリの地下墓地カタコンブまとめ

今回終活ねっとでは、パリの地下墓地についてご紹介してきましたいかがでしたか?
この記事の内容をまとめると以下になります。
- カタコンブ・ド・パリはフランスのパリにある墓地で、正式名称を「ロシュエール・ミュニシパル(市営納骨堂)」と言う。
- 日本ではあまり知られていないが、ヨーロッパでは大人気の観光地となっている。
- 地下通路はもともと採石場でしたが、深刻な墓地不足や土葬による衛生面の問題から、地下に墓地を作るようになった。
- 最寄駅のDenfert-Rochereau(ダンフェール・ロシュロー駅)を降りてすぐの場所に入口があり、出口はMouton-Duvernet(ムートン・デュヴェルネ駅)が最寄りとなります。
- バスで行く場合は38番か68番に乗り、Denfert-Rochereau(ダンフェール・ロシュロー駅)で下車する。
- 入場料は1人12ユーロ(1,500円くらい)であり、事前予約をすると待ち時間はないが、27ユーロ(3,400円)かかる。
- 営業時間は朝10時から夜20時までで、最終入場は19時30分。
- カタコンブ・ド・パリを題材にした映画もいくつかある。
この記事を参考に、ヨーロッパで大人気のカタコンブ・ド・パリをぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか?
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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