亡くしたペットを手元供養する
これまではペットが亡くなると、人間と同じように葬儀を行い、お墓や納骨堂に埋葬するのが主流でした。しかし最近、「手元供養」という方法を取る人が増えています。
手元供養とは、遺骨を全て埋葬するのではなく一部を自宅などに置く供養方法です。遺骨を加工したり、持ち歩けるアクセサリーなどに変えたりするのも手元供養のひとつです。
家族同様に大切にしてきたペットを、亡くなってからも手元に置いておきたい、将来家族と同じお墓に入れたいなどと考える人が多いようです。
遺骨を骨壷に入れる
人間の場合、遺体を火葬した後、遺骨はお墓などに納骨するのが主な考え方ですよね。しかし、実際は遺骨をどうするかということについては特に決まりはありません。
ペットも同様で、手元供養をしたいので自宅に置いておくということも可能です。その際必要になってくるのが、遺骨を入れておくための骨壺です。
分骨して一部を手元供養するのも
最近ではペット用の霊園もたくさん整備されています。全てを手元に置いておくのはなんとなくよくない気がするという方は、分骨して一部をお墓に、一部を手元にという方法も可能です。
これならばお墓にも自宅にも遺骨を残すことができ、いつでも近くに置いておけますね。
ペット用の骨壷を選ぶ注意点
ペット用の骨壺には、とてもたくさんの種類があります。シンプルなものからオシャレなものまで、そのペットに合ったものをうまく選んであげるとよいですね。
骨壺を自宅に保管する時、注意しなければならないのは湿気です。
火葬の際に遺骨は乾燥してしまうので、室内の水分を吸収しやすくなります。そのまま放置すると、カビが発生する原因にもなってしまいます。
きちんと蓋をしているつもりでも、湿気は案外入り込んできますので、骨壺の中に吸湿剤を入れておくとよいと思います。
吸湿剤を入れるのが難しい場合は、蓋と本体をテープで留めておくだけでも効果はあります。
大切な遺骨のカビ防止のために、ぜひ試してみてください。
ペット用の位牌と仏壇を置く
家族の一員として可愛がり、大切にしてきたペットですから、亡くなった後もきちんと供養したいと思う人が多いはず。
ペットの供養はこうしなければならない、というルールは特にありませんが、最近ではペット用の位牌や仏壇などもたくさん用意されています。
手元供養したいという場合には、自宅にペット用の仏具を揃えるのもよいかもしれませんね。
ペット用位牌
ペットには戒名がないので、位牌には生前の名前を書くことが多いようです。位牌も人間とは違い、小型のものが好まれています。
手元供養のための仏具として、思い出の品や写真と共にいつも見える場所に置いておく、という人も多いようです。
ペット用仏壇
ペット用仏壇の種類は様々です。シンプルなものから写真や思い出の品までを飾ることができるものもあります。仏壇を置く部屋のイメージや、ペットのイメージなどを考え、ピッタリなものを選べるとよいですね。
遺骨ペンダントなども
いつも一緒にいたペットと離れたくない、と言う思いから遺骨などをグッズにし、いつでも持ち歩ける形で手元供養する方法も増えてきています。
この他にもペットの遺骨はたくさんのメモリアルグッズに生まれ変わることができます。
亡くなったペットをいつも身近に感じたい、と言う方はメモリアルグッズでの手元供養も検討してみてはいかがでしょうか。
ペットの手元供養まとめ
日本の国の世帯数のうち、4分の1はペットを飼育していると言われています。
このように多くの方がペットとともに生活しているため、「ペットロス」という言葉があるように、ペットを亡くした悲しみを乗り越えることができない人もたくさんいるのです。
そのような中で注目されているのが手元供養です。愛するペットをいつまでも側に置いておきたい、近くに感じていたい、という気持ちから、手元供養と言う方法を選ぶのです。
自宅に遺骨や位牌を置き、「楽しい時間をありがとう」と伝えるのが、ペットにとっても自分にとっても安らげる供養方法なのかもしれませんね。
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