逮夜の意味とは?逮夜とは何か、解説いたします
最終更新日: 2018年09月03日
逮夜とは
読み方 たいや
別名 大夜 宿夜
逮夜とは、葬儀や命日、年忌などのような忌日の前夜のことを指します。
一般的に、逮夜では僧侶にお経を読んで頂く法要を執り行うことが多いです。
なので、喪主の方は逮夜では法要と法要後の会食の準備が必要となります。
逮夜は大夜や宿夜とも言われます。
逮夜に参列する際の注意点

まず逮夜に参列する際の注意点をまとめておきましょう。
香典は必要?
一般に葬儀や法要に参列するときはその時に香典をお渡ししますので、別途逮夜に香典は必要ありません。
ただ、法要に出席できないなど事情があれば逮夜に香典をお渡しすることもあります。
逮夜に参列する際の服装は?
参列する方は、目立たない落ち着いた服装であれば礼服でなくて構いません。
ご遺族は、略礼服か黒系統の地味なスーツやワンピースなどがよいでしょう。
逮夜での香典のマナーについて
逮夜での香典のマナーは、次のとおりです。
香典の表書きは?
香典の表書きは、四十九日の忌明け法要前は「ご霊前」、忌明け後であれば「ご仏前」とします。
浄土真宗は忌の考えはありませんので、四十九日の前後にかかわらず「ご仏前」とします。
香典はのし袋に包むの?
香典は不祝儀用ののし袋に包みましょう。
宗派ごとの逮夜について
宗派ごとの逮夜について、どんなことが行われているのか見ておきましょう。
曹洞宗の逮夜
曹洞宗の寺院では、大事な行事の前日に「逮夜諷経(たいやふぎん)」の勤行をします。
例えば永平寺別院長谷寺では、お釈迦様が入滅した前の晩の2月14日に「涅槃会(ねはんえ)逮夜諷経」を行います。
法堂に涅槃図を掲げ、数十名もの僧侶がそろってお釈迦様の最後の教え「遺教経(ゆいきょうぎょう」を拝読し、坐禅をして修行します。
真言宗の逮夜
高野山真言宗の金剛峰寺でも、毎年2月14日午後11時から翌15日の昼頃にかけて全山を挙げてお釈迦様の入滅を偲ぶ「常楽会(じょうらくえ、涅槃会)」の逮夜法会が厳かに行われます。
この儀式は節回しをつけた講式と呼ばれる声明を中心に、涅槃講、羅漢講、遺跡講、舎利講の4つに分けて営まれます。
逮夜の法要にお布施は必要?
逮夜は法要の一連の行事の一環として行いますので、お布施はその都度用意しなくても、法要当日にまとめてお渡しすればよいでしょう。
ただ、逮夜にお坊さんに読経をお願いしたときは、茶菓やお膳でおもてなしし、お帰りの際はお車代を渡しましょう。