
配偶者の祖父母の葬儀は出席すべき?香典や会社への連絡の仕方を解説
配偶者の祖父母が亡くなられた際、皆さんは葬儀に出席されますか?血の繋がりのない親族である配偶者の祖父母の葬儀には出席すべきなのでしょうか。香典の金額や会社への連絡、忌引きが適用されるのかなどについてもご説明します。
最終更新日: 2020年12月18日
配偶者の祖父母の葬儀について

結婚によって、本来血の繋がりのない配偶者の両親や祖父母は親族となります。
義父母・義祖父母は姻族ではありますが、近い親等の親族です。
しかし、いくら親等の近い親族とはいっても、同居している場合や近所に住んでいる場合でなければ、さほど顔を合わせる機会はないのではないでしょうか。
近年はライフスタイルに変化により核家族化が進んで、自分の祖父母でさえ年に数回しか顔を合わせる機会がないという方も少なくないようです。
そんな中、配偶者の祖父母が不幸にも亡くなられた場合、葬儀には出席すべきなのでしょうか。
今回「終活ねっと」では、配偶者の祖父母の葬儀についてご説明した上で、香典や会社への連絡の仕方などもご紹介します。
配偶者の祖父母の葬儀は参列すべき?
配偶者の祖父母の葬儀に参加する場合
配偶者の祖父母の葬儀で仕事は休める?
以上の点を中心にして解説していきます。

「終活ねっと」運営スタッフ
配偶者の祖父母の葬儀に参列すべきかどうか悩まれている方に、とても役立つ内容となっています。
人のご不幸というのはいつ起こるかわかりませんので、この記事を最後までお読みいただき、いざという時のために予習しておきましょう。
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配偶者の祖父母の葬儀は参列すべき?

血の繋がりはありませんが、結婚により法律上近い親族となった配偶者の祖父母の葬儀には参列すべきなのでしょうか?
核家族化が進む近年では、配偶者の祖父母とほとんど交流のない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
配偶者の祖父母との交流が少なければ少ないほど、参列すべきなのか悩んでしまいますよね。
地域の慣習やそれぞれの家庭の考え方によっては、ほとんど顔を合わせていなくても絶対に葬儀に参列すべきだという場合もあるようです。
まずは、そもそも一般的に配偶者の祖父母の葬儀に参列すべきなのかをご説明します。
基本的には出席するのが望ましい
配偶者の祖父母は、血の繋がりはありません。
しかし婚姻によって、自分の祖父母と同じ親等の親族となります。
そのため、基本的に配偶者の祖父母の葬儀には参列するのが望ましいでしょう。
交流の頻度にもよる
上記でご説明したように、基本的には葬儀に参列するのが望ましいですが、さほど顔を合わせたことがないような場合はどうでしょうか。
配偶者の祖父母が高齢であったり、遠い田舎に住んでいる場合は、結婚した時しか付き合いがない方も少なくないようです。
実際のところ、交流の頻度によっては葬儀に参列しなくてもよい場合もあります。
ここで注意すべきは、全く交流がないからといって「自分だけの判断で葬儀を欠席しない」ということです。
勝手に判断せず、配偶者を通して喪主に相談して欠席しても問題がないかどうか確認しましょう。
喪主が「欠席して構わない」という場合は葬儀に参列する必要はありません。
何の相談や連絡もなく葬儀を欠席すると後で親族間のトラブルが生じる場合もありますから、必ず喪主に相談するようにしましょう。
喪主に相談する際は、配偶者にお願いすることで勘違いやトラブルが少なく済みますし、相談しやすいでしょう。
年に数回会う場合
配偶者の祖父母が遠方に住んでおり正月やお盆休みなど年に数回会う程度という場合は、葬儀会場も遠方になるでしょう。
あまりに遠い場合は金銭的な負担も大きくなりますから、「遠いから来なくてもいい」と言われることもあるようです。
交流がほとんどない場合
交流がほとんどない場合も「来なくてもいい」と言われることがあるようです。
しかし、いくら交流がないといっても、葬式くらいは出席すべきという慣習も家庭や地域によってありますので、喪主に相談しましょう。
行けない場合は後日お参りへ
葬儀は急に決まるものですから、遠方に住んでいたり仕事が休めなかったりして葬儀に参列できない場合もあります。
葬儀に参列できない場合は事前に喪主に葬儀を欠席する旨の連絡をし、後日お参りに行きましょう。
そして一般的に葬儀に参列できない場合には、弔電を打ち、香典を現金書留で郵送します。
香典袋にお悔やみの手紙を添えて現金書留で郵送すると良いでしょう。
下記の記事では、葬儀の後日で気を付けるべきお悔やみの言葉について紹介しています。
ぜひ、こちらもあわせてご覧ください。
配偶者の祖父母の葬儀に参加する場合

では、配偶者の祖父母の葬儀に参列することになった場合、一番に気になるのが香典ではないでしょうか。
香典はどのくらいが相場で、表書きには何と書けばよいのでしょうか。
また、葬儀での服装の注意点や用意しておくべきものはあるのでしょうか。
それぞれについて詳しくご説明します。
香典はどのくらい?
配偶者の祖父母の葬儀の際の香典は、一般的には1~5万円程が相場のようです。
なお、香典に包む金額は年齢や既婚か未婚かによって変わるとも言われています。
年齢ごとの相場は以下のようになっています。
20代 1~3万円
30代 3~5万円
40代 5万円以上
上記はあくまで相場ですし、葬儀等は見栄を張る場ではありません。
包む金額に悩まれた場合は、親族間で相談して金額を合わせると良いでしょう。
香典の表書きはどうしたらいい?
香典袋の表書きはいくつか種類があります。
最近は香典袋にあらかじめ表書きが書かれているものもあるようです。
香典袋の表書きはどうすればよいのでしょうか。
それぞれの表書きにはそれぞれ意味やマナーがありますので注意しましょう。
御霊前
香典を渡す相手の宗教に関係なく一般的に使われる表書きです。
仏教では亡くなられてから四十九日の法要までは「御霊前」を使います。
ただし浄土真宗では、亡くなられてすぐに浄土に召されて仏となるという考え方から「御霊前」ではなく「御仏前」を使います。御香料
香典を渡す相手が仏教の場合に使う表書きです。
時期に関係なくいつでも使える表書きです。御仏前
香典を渡す相手が仏教であり、四十九日後に使う表書きです。
なお、香典を渡す相手が浄土真宗であるとわかっている場合は、通夜から「御仏前」を使います。御神前、玉串料
神式(神道)の場合に使う表書きです。
日本古来のものですが、現在では少なくなっています。
ちなみに天皇家は神式です。御花料
香典を渡す相手がキリスト教の場合に使う表書きです。
以上のような表書きがあります。
相手の宗教がわからない場合は「御霊前」を使えば、まず間違いありません。
「終活ねっと」では終活に関するあらゆる情報を紹介しています。
香典の書き方についてより詳しく知りたいという方は、以下の記事をご覧ください。
服装はどうしたらいい?
故人が配偶者の祖父母ということは、自身は孫にあたります。
葬儀に出席する際は親戚として出席し、服装は喪服が基本です。
男性はブラックスーツ、女性はブラックフォーマルが良いでしょう。
持ち物は何を持って行けばいい?
家で葬儀をする場合や葬儀前に故人の家に弔問客が来られる場合には、お茶出しなどの手伝いをしなければならない場合もあります。
その時のためにエプロンの準備をしておくと良いかもしれません。
配偶者の祖父母の葬儀で仕事は休める?

日本は会社を休みずらい国などと言われることもありますが、配偶者の祖父母の葬儀で会社を休むことはできるのでしょうか。
また、その休みは忌引きが使えるのか、何日休むことができるのか、休む際の連絡はどうすればよいのかなど、詳しくご説明します。
三親等以内の姻族なので忌引きが使える
配偶者の祖父母は、法律上「二親等の姻族」にあたります。
一般的に忌引きは三親等以内の親族の場合に適用されますので、忌引きを使うことができるでしょう。
しかし忌引きは法律などで定められているものではないため、忌引きが認められていない会社もあります。
その場合は有給休暇として扱われることとなるでしょう。
自分の勤める会社の就業規則を確認しておくとよいかもしれません。
会社には忌引き休暇をどう報告したらいい?
会社を休む際の連絡はどうするのが望ましいのでしょうか。
どのような理由であれ、休む際の連絡はしづらいですよね。
きちんと伝えなければ上司や同僚に迷惑が掛かります。
正しい連絡手段、伝えるべき内容を把握しておきましょう。
連絡手段は口頭がベスト
会社への連絡はなるべく早く、かつ、口頭で伝えましょう。
上司にメールだけで伝えるのはよくありません。
必ず口頭で事実を伝えて了承を得るようにしましょう。
まず口頭で伝えて後から文面でも伝えるのが理想的です。
また、忌引き明けで会社に出社する際は、上司や同僚にまず挨拶をしましょう。
葬儀をつつがなく終えられたことや休んでいた間の仕事のフォローへの感謝を伝えることが大切です。
忌引き休暇を取得する際に伝える内容
会社に忌引き休暇を取得する際は、以下の内容を伝えるようにしましょう。
故人の亡くなられた日付
故人との関係性
通夜・葬儀の日付
忌引き休暇の希望の取得日、日数
忌引き休暇中の連絡先
忌引き休暇は故人との関係性により取得できる日数が変わります。
会社へ忌引き休暇を申請する際は、必ず故人との関係性を詳しく伝えるようにしましょう。
また、急な仕事のトラブルなどに対応できるように、緊急時の連絡先も伝えておくことが大切です。
なお、忌引き休暇の制度は会社によって異なっています。
法律で定められたものではないため、忌引き休暇自体がない場合や、有給か無給かも様々です。
後でトラブルにならないように、会社の就業規則を確認した上で、詳細が文面に残るようにしておくと安心です。
また、忌引き休暇の取得のために一定の書類の提出が必要な場合もありますので、しっかり確認しておきましょう。
メールで伝える場合の例文
事情によりどうしても休日や深夜に連絡しなければならない場合などは、取り急ぎメールで連絡しても良いでしょう。
しかし、やはり口頭で連絡を取ることも必要となる場合があります。
メール内で電話ができる時間帯なども伝えておくようにしましょう。
実際のメールの内容が思いつかない場合は、以下のような例文を参考にしていただけると幸いです。
〇〇部××課 □□様
お疲れ様です。
終活 一郎です。
急なご連絡失礼いたします。
(日付)(誰が)が亡くなりましたため、〇日間の忌引き休暇を申請させていただきたく思います。
期間:20〇〇年〇月〇日~20〇〇年〇月〇日
葬儀日程:20××年×月×日
なお、期間中は留守にしますため、連絡の際には、
(携帯電話番号)にお願いいたします。
以上、大変お手数、ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。
終活 一郎
上司は友達ではありません。
丁寧に記載し、伝えるべき内容を正確かつ簡潔に伝えましょう。
配偶者の祖父母の葬儀で休める日数は?
忌引き休暇の日数は故人との関係性により決まります。
一般的に、配偶者の祖父母の場合は「1日間」程度となるようです。
これはあくまでも一般的な日数ですし、忌引き休暇の制度は会社によって様々です。
故人への想いが強ければ強いほど、その日数が変化する場合もあります。
会社にきちんと故人との関係を伝えるようにしましょう。
「終活ねっと」では終活に関する様々な記事を紹介しています。
忌引き休暇の日数についてさらに詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
配偶者の祖父母の葬儀のまとめ

いかがでしたでしょうか。
今回「終活ねっと」では、配偶者の祖父母の葬儀について以下のような内容を中心にお伝えしてまいりました。
配偶者の祖父母の葬儀には参列するのが望ましい。
交流の頻度によっては参列しなくてもよい場合もあるが、まず喪主に相談するのがよい。葬儀に参列しない場合は後日お参りに行く。
香典はお悔やみの手紙を添えて、現金書留で郵送するとよい。配偶者の祖父母の葬儀に参列する場合は親族として参列する。
香典は1~5万円程を包んで、喪服で参列する。配偶者の祖父母の葬儀で会社を休む際は、一般的に「1日間」程度の忌引きが使える。
忌引き休暇の制度は会社により異なるため、内容や必要書類などの確認が必要である。忌引き休暇の連絡は基本的に口頭で行い、後でメールで詳細などを連絡することが望ましい。
メールで連絡する際は、必要な内容を正確かつ簡潔に伝える文章にまとめ、丁寧な記載をする。
血の繋がりはないとはいえ、配偶者の祖父母は親族であり、配偶者のお世話になった方です。
あまり交流がなかった場合でも、配偶者とその家族を支え、助けることが大切です。
葬儀に参列しない場合でも、礼節やマナーを守って故人を見送りましょう。
また会社を休む際は、上司や同僚に迷惑をかけることになります。
礼儀を遵守した上で正確に事実を伝えることを心掛け、忌引き明けに出勤した際はきちんと感謝の意を伝えましょう。
最後まで御拝読いただき、ありがとうございました。
皆様の疑問や不安を少しでも取り払えましたら幸いです。
「終活ねっと」では終活に関するあらゆる情報を紹介しています。
葬儀の費用相場について知りたいという方は、こちらの記事をご覧ください。
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