
葬儀用の帽子をかぶる際のマナー・方法は?その他の持ち物なども紹介
皆さんは葬儀用の帽子を知っていますか?あまり目にしたことがないという方も多いのではないでしょうか。葬儀用の帽子とは一体どのようなものなのでしょう?今回終活ねっとでは、葬儀用の帽子をかぶる際のマナーや方法、また葬儀でのその他の持ち物についても詳しくご紹介します。
最終更新日: 2020年03月04日
葬儀用の帽子について

皆さんは葬儀用の帽子と聞いてどのようなものを想像しますか?
日本で一般的な仏式の葬儀では、帽子を着用している方を見かけることはほとんどありませんよね。
そもそも葬儀用の帽子というものが存在するのか、また葬儀に帽子を着用して参列してもよいものなのかなど、さまざまな疑問がわいてくることと思います。
今回「終活ねっと」では、葬儀用の帽子をかぶる際のマナーや方法について以下の項目を中心に詳しく解説していきます。
葬儀用の帽子があるの?
葬儀用の帽子を着用する際のマナー・方法
その他の葬儀用アクセサリーについて
葬儀用の持ち物について
以上の項目を中心にお伝えしていきます。
また、葬儀用の帽子についてだけでなく葬儀用のアクセサリーや、その他の持ち物についても触れています。
ぜひ最後までお読みいただき、今後の参考になさってください。
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葬儀用の帽子があるの?

葬儀用の帽子とは一般的にトーク帽、もしくはトークハットと呼ばれるつばの無いタイプの小ぶりな女性用帽子のことです。
時にテレビで拝見する皇室の方々をイメージしていただけるとわかりやすいのではないでしょうか。
頭の前方にのせるような形のエレガントな帽子で、ベールがついているものもあります。
ほかには海外の映画やドラマなどを見ていると葬儀のシーンが出てくることがあります。
そのような葬儀のシーンで女性がトーク帽をかぶっているのを目にしたことがあるのではないでしょうか。
顔にかかるベールが美しく印象的な帽子です。
葬儀用の帽子を着用する際のマナー・方法

葬儀用の帽子はトーク帽、またはトークハットと呼ばれるものだということがわかりましたね。
トーク帽はとても上品でエレガントなデザインものが多くあります。
ベールがついているものもあり、葬儀の場で用いられる帽子とはいえ、トーク帽を身につけた姿はどこか素敵な雰囲気があるのも事実です。
一度かぶってみたいと思われる方も多いのではないでしょうか。
海外の映画やドラマでは見かけることがあっても、実際の葬儀ではほとんど見かけることはありあせん。
素敵な帽子なのでかぶってみてもいいのでしょうか。
それとも、トーク帽をかぶるには何か特別なマナーやルールがあるのでしょうか。
トーク帽を着用する時のマナーや方法については4つのポイントがありますので、ここではそれぞれ解説していきます。
帽子をかぶる際は必ず洋装で
葬儀用の帽子をかぶる機会はほとんどありませんが、もしもかぶるとしたらそれは必ず洋装の時に限られます。
洋装の喪服、つまりスーツやワンピースなどのブラックフォーマルです。
当然ですが、葬儀の服装として和服に帽子をかぶるということはありません。
和服用の帽子というものも存在しません。
かぶる際は手袋を必ずつける
トーク帽を身につける際には、必ず手袋も一緒に身につけるというルールがあります。
帽子と手袋が必ずセットになっているというのは、一般的な日本人には浸透していない習慣ではないでしょうか。
手袋は黒のものを選びます。
トーク帽だけ、または手袋だけを身につけることはルール違反になりますので注意が必要です。
キリスト教信者以外被らない
実は、トーク帽はキリスト教の信者でなければ葬儀でかぶることはできません。
トーク帽をかぶった装いはキリスト教の葬儀における正式な服装であり、決しておしゃれを楽しむという個人的理由でかぶるわけではありません。
例外としては、皇室の方々が身につけるトーク帽があります。
皇室の方々や海外のファーストレディは、格式の高い装いの一部としてトーク帽を身につける場合があります。
トーク帽をかぶった装いは格式の高い装いであり、一般の人がする装いとしてはふさわしくないということを理解しましょう。
トーク帽は美しい帽子なので人気があり、一度かぶってみたいと思われる方も多いようです。
最近は、多くの方々が一般的な仏式の葬儀にも洋装で参列することがほとんどですから、洋装にトーク帽を合わせると一見バランスが取れているように感じることもあるかもしれません。
しかし、トーク帽には着用するためのルールがあるのです。
日本人にとってなじみの薄いトーク帽について調べていくと、中にはトーク帽を身につけて葬儀に参列してもよいかのような情報も存在します。
インターネットでの買い物で簡単にトーク帽を手に入れることも可能でしょう。
実際に軽い気持ちでトーク帽を身につけて葬儀に参列し、自分が恥をかいてしまうだけでなく周りの方々に不快な思いをさせてしまったという事例もあるようです。
トーク帽はあくまでもキリスト教の葬儀における正装であり、格式の高い装いの一部です。
安易におしゃれをする感覚でトーク帽を身につけることは絶対に避けましょう。
第一礼装なので参列者の立場ではマナー違反
キリスト教の葬儀では、ワンピースやアンサンブルなどのブラックフォーマルにトーク帽、黒い手袋を合わせた装いが喪主・親族が身につける第一礼装とされています。
参列者が喪主・親族より格上または同格の服装をすることは失礼にあたり、マナー違反です。
よって、喪主や親族の葬儀でない限りは、キリスト教の葬儀であってもトーク帽を身につけることはありません。
厳粛な葬儀の場で、周りの方々に不快な思いをさせないような気遣いが求められます。
その他の葬儀用アクセサリーについて

皆さんは普段ネックレスや指輪などのアクセサリーを身につけていますか?
「普段のアクセサリーは葬儀の際もつけてもいいのか、パールのネックレスをしてもよいことは知っているが、それ以外のものはどうなのかなど、葬儀用のアクセサリーについてもさまざまな疑問があることかと思います。
葬儀の知らせは突然なことが多いものですので、あらかじめ基本的な知識を持っておくと安心ですね。
こちらでは葬儀用のアクセサリーについて詳しく解説します。
ネックレス
葬儀の際に身につけるネックレスといえば、やはり真珠の一連ネックレスを思い浮かべる方が多いことでしょう。
真珠のネックレスと一口に言っても、真珠の大きさや色、ネックレスの長さにはさまざまな種類があります。
一般的に葬儀にふさわしいのは、7〜8mm玉を使用した長さが40cm程度の真珠の一連ネックレスです。
真珠の色は白がもっとも一般的ですが、黒・グレーのものも使用できます。
ロングや二連になったタイプは華やか過ぎるだけでなく、悲しみが長引いたり重なることを連想させてしまうため避けましょう。
真珠のほかに着用できるネックレスとして、オニキスとジェットのネックレスがあります。
どちらも丸い漆黒の宝石を数珠つなぎにしたネックレスで、欧米では「モーニングジュエリー」(喪の宝石)と言われています。
指輪
葬儀の際につけてもよい指輪は原則として結婚指輪のみとされています。
シンプルな結婚指輪を1つだけ、というのであれば問題はありません。
しかし結婚指輪であってもキラキラ光る宝石のついているものや、ゴールドが基調になった華やかなものである場合は外しておきましょう。
ピアス・イヤリング
ピアスやイヤリングは葬儀の際に必要不可欠なものではありませんが、身につけたい場合は、シルバーやホワイトゴールドなど白系の金具を使用した一粒パールのものであれば着用できます。
真珠であっても、ゴールドの金具がついたものは華やかさが出てしまうので避けます。
また、ゆらゆらと揺れるタイプのもの、真珠の粒が大きいものや複数ついているもの、真珠の他にダイヤが一緒についているものも避けましょう。
1つ1つはシンプルなアクセサリーであっても、ネックレス、指輪、ピアスの全部を身につけると葬儀の場では華美に感じられることもあります。
全体のバランスを見て、華やかになりすぎないことが大切です。
「終活ねっと」では、知っているようで知らない葬儀に関するさまざまな情報が豊富に揃います。
以下の記事では、葬儀の際の服装についてわかりやすく解説しています。
興味のある方はこの機会にぜひご覧ください。
葬儀用の持ち物について

葬儀に参列する際は、葬儀の場にふさわしい小物類も必要ですよね。
急な葬儀の際にはまずどんな服装をするかということに気を取られてしまい、必要な小物類が揃わずに慌ててしまったという経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
いざという時に慌てないためにも、葬儀用の持ち物について確認しておきましょう。
こちらでは、葬儀に参列する際に必ず必要な葬儀用持ち物を4点ご紹介します。
バッグ
葬儀用のバッグは、基本的には布製で光沢のない黒一色のハンドバッグを用意しましょう。
光る金具や華やかな飾りのついているものは黒一色であっても避けましょう。
ショルダーバッグやトートバッグは大きめで荷物がたくさん入るため便利ですが、葬儀の場にはふさわしくありません。
荷物が多い場合は、黒一色でシンプルなサブバッグを用意しておくと安心です。
以前は、殺生を思わせる革製のバッグは葬儀にふさわしくないとされていましたが、最近ではシンプルなものであればマナー違反にはならないようです。
動物を連想させるクロコダイル柄や毛皮などは避けましょう。
ハンカチ
葬儀にふさわしいハンカチは黒か白のシンプルなものです。
控えめなレースやワンポイントが入っていても特に問題はありません。
色もグレーや薄いピンクや水色などの淡い色であれば葬儀で使用してもマナー違反とまではならないようです。
逆に、はっきりした色や柄のものやキラキラした装飾のあるものは避けましょう。
タオルハンカチはマナー違反ではありませんが、ややカジュアルな印象になるため注意が必要です。
袱紗(ふくさ)
袱紗は慶事用と弔事用の2種類があるので、葬儀の際は弔事用を選びましょう。
弔事用の袱紗は、紺・緑・灰色・青・うぐいす色などの寒色系の無地のものです。
慶弔兼用で使える色としては、男性の場合は紺と青、女性は暖色系ですがエンジ色の袱紗が一般的です。
男性が使える色なら大丈夫だろうと思い、女性が紺色の袱紗を使うことはマナー違反になりますので注意が必要です。
男女兼用でき、しかも慶弔にも兼用できる袱紗は濃い紫色のものです。
数珠
数珠は、仏様・故人に対する敬意を表すために持つものとされていますが、必ず持っていなくてはいけないというものではありません。
数珠は大きく2種類に分けることができます。
1つは本式数珠と呼ばれる宗派により違いのある数珠。
もう1つは略式数珠と言われ日蓮宗以外のどんな宗派にも使用できる数珠で、最近はこちらの数珠を持つ方が多いようです。
数珠には男性用と女性用とがある点にも注意が必要です。
男性用は珠が大きめでしっかりとした印象、女性用は小さめの珠で色のバリエーションも豊富に揃います。
また、よく見かける数珠のようなブレスレットは、葬儀の場での数珠の代わりにはなりませんのでご注意ください。
下の記事では葬儀用のバッグのマナーについて紹介していますので、よろしければこちらもお読みください。
葬儀用の帽子まとめ

いかがでしたか?
今回「終活ねっと」では、葬儀用の帽子をかぶる際のマナーや方法について以下のように詳しく解説してきました。
葬儀用の帽子はトーク帽と言い、キリスト教信者のみが身につけることができる。
トーク帽は必ず手袋とセットで身につけるのがマナーである。
トーク帽は第一礼装として喪主・親族のみが身につけるものである。
葬儀の際にアクセサリーは必要ではないが、身につけたい場合は真珠の一連ネックレス、結婚指輪、真珠のイヤリングかピアスであればマナー違反ではない。
葬儀用の持ち物は主に布製のバッグ、黒か白のハンカチ、弔事用の袱紗、数珠である。
ベールのついたトーク帽はとても素敵に見えますが、単におしゃれな帽子というわけではないということが重要な点です。
儀用のトーク帽はその見た目の美しさから人気も高いのですが、あくまでもキリスト教における第一礼装に用いられるものだということを理解しておきましょう。
トーク帽子に限らず、葬儀の際の服装や持ち物にはさまざまなルールやマナーがあります。
そしてその1つ1つに意味があり、時代の変化と共に変わっていくことも多いです。
マナーを守った装いは周りの方々を尊重することができますし、何より大切な方との最後のお別れの時を後悔なく過ごすことにつながるでしょう。
以下の記事は、葬儀の費用の内訳や、費用を抑える方法について詳しく解説しています。
興味のある方はぜひこちらもどうぞ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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