
葬儀にタイツはNG?冬の葬儀の服装ポイントや身だしなみまでご紹介
真冬の寒い季節にフォーマルな服装とはいえ、女性が喪服にストッキングで葬儀に参列するのは、体が冷えて辛いと思われる方も多いでしょう。葬儀にタイツを穿いて行くのは、マナーに反するのでしょうか?タイツをはじめとした、冬の葬儀の服装や身だしなみについて解説します。
最終更新日: 2020年12月17日
葬儀の服装としてタイツを穿くことについて

喪服は基本的にオールシーズン着用できます。
真冬の季節に喪服1枚という装いだけでは寒く感じますから、コートや手袋を身につけて参列することになります。
氷点下で雪が降り積もるような時期に、女性の足元がストッキングではあまりにも寒く、体が冷えてしまうと思われます。
そこでタイツを穿きたいと考えますが、はたして葬儀の服装としてタイツは問題ないのでしょうか?
暖房の効いた室内に入ってしまえば大丈夫ですが、寒さ厳しい環境のもとでは、あらゆる防寒対策が欠かせません。
また雪国とまではいかなくとも、日本の冬は寒いですから、冬の葬儀の服装に関するマナーを知っておくと、少しの工夫で寒さに気を取られることなく葬儀に参列することができます。
そこで今回「終活ねっと」では、葬儀の服装にタイツを穿いてもいいのかという疑問を中心に、真冬の葬儀の身だしなみに関するマナーをご紹介します。
葬儀の服装としてタイツを穿いてもいいのか
喪服に合わせる女性のコートはどんなものが良いのか
コート以外の防寒対策について
葬儀でのメイク・ヘアスタイル・ネイルの基本マナー
上記の項目について解説していきます。
真冬の葬儀で気になる寒さ対策ですが、基本的な服装のルールに少し加える部分について詳しく考えていきます。
服装に関するマナーをきちんと学び、できる範囲で温かくして、しっかり故人と最期のお別れをしましょう。
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葬儀にタイツを穿いてもいいの?

通常葬儀に参列する際は喪服にストッキングを穿きますが、冬の寒い季節にはストッキングの代わりにタイツを穿いても良いのか、わからない方もおられるでしょう。
葬儀参列時の服装のマナーとして、タイツはどのように扱われるのか解説します。
葬儀参列の服装としてタイツは基本NG
女性は喪服を着る際、黒いストッキングを穿くのがマナーとされています。
肌が透けないほどの厚みがあるタイツは、カジュアルな印象となるため基本的にはNGです。
しかしながら氷点下も当たり前の寒さ厳しい地域では、真冬にストッキングで外出するというのはあまりにも辛いことです。
葬儀となれば、どんな状況だとしてもストッキングでなければならいのでしょうか?
地域・季節によってはタイツを穿いてもいい
寒冷地での葬儀には、例外的にタイツを穿いても良いとされています。
一般的に30デニール以上がタイツになるのですが、60デニールくらいまでのタイツであれば肌の透け感も多少あり、大丈夫とされます。
60デニールよりも厚いタイツはカジュアルと見られる可能性があるため、マナーの上では避けた方が無難です。
タイツはシンプルな黒を着用します。
飾りのあるものやリブ編みのものを穿いて行ってはいけません。
タイツに関しては、葬儀の格式や参列する人の立場により、絶対に問題ないとはいいきれません。
しかし寒いのを無理に我慢して体調を崩すようなことは、故人も遺族も望んでいないはずです。
特に高齢の方や持病をお持ちの方は周りの人と相談の上、体調を優先するようにしてください。
ベージュと黒のストッキングを重ねる必殺技
タイツを穿くのに抵抗がある方には、ベージュと黒のストッキングを重ねて穿くという必殺技があります。
これだと見た目にはわかりませんし、ストッキング1枚よりもかなり温かいです。
ベージュのストッキングの方を少し厚いものにすると、より温かくなります。
年配の方や妊婦など、重ね穿きも難しいという場合は、パンツスーツにするという方法もあります。
また足元の防寒対策としては、靴用の使い捨てカイロもありますので、靴に貼れそうなら試してみてください。
冬場の葬儀参列に関する女性の服装ポイント

真冬の寒い場所での葬儀参列には防寒対策が欠かせません。
コートは必須アイテムとなりますし、手袋やマフラーが必要なこともあるでしょう。
喪服の上に着るコートは、どんなことに気をつけて選べば良いのでしょうか。
喪服に合いそうな黒いコートを探すにも、現在は素材やデザインに様々なものがあり、迷ってしまいそうです。
また急なお葬式となった時には、家にあるコートやマフラーを着用しても大丈夫なのか心配になります。
ここでは冬場の葬儀における女性の服装について、注意すべきポイントを紹介します。
冬の葬儀の場での服装にも、ふさわしいものとそうでないものがあります。
知らないがゆえに恥ずかしい思いをすることのないよう、きちんとマナーを確認しておきましょう。
葬儀に着て行くコートの他に、インナー、手袋やマフラーについても解説します。
コートはどんなものがいい?
喪服の上にコートを着るのであれば、黒のシンプルなデザインのコートが最適です。
できればシングルタイプで、丈はひざ下くらいの長めのものがフォーマルな印象となり、礼装にはふさわしいでしょう。
葬儀用のコートというものは無いのですが、礼装用コートという慶事にも弔事にも着て行けるコートならありますので、売り場で探してみると良いでしょう。
オールシーズン使えるように、取り外し可能なライナーが付いているものもあります。
社会人ともなれば、冠婚葬祭のための上品な黒のコートを一着持っておくことをおすすめします。
コートの素材には注意しましょう。
黒であっても、サテンの生地やエナメル素材など光沢のある生地は葬儀の場にふさわしくありません。
毛皮や革製のコートは「殺生を連想させる」ものになりますので身につけてはいけません。
コートに飾りのファーが付いている場合も、ファーは取り外してください。
ウールやカシミヤといった素材が最適です。
黒のコートが手元に無い場合は、誰かに貸してもらうか、なるべく暗い色合いで無地のコートを選びましょう。
コートを脱ぐタイミングとは?
冬場にコートを着て葬儀会場へ行く時は、建物に入る前に脱ぐようにしましょう。
もしお焼香する場所が野外テントであった場合には、お焼香の時だけはコートを脱ぐことがマナーとされています。
また出棺の儀式は外で行われますが、待機する時間以外はコートを脱いで、礼装で最後のお見送りをしましょう。
ダウンやトレンチコートは着てもいい?
ダウンジャケットはフォーマルな場には不向きです。
どうしてもカジュアルな印象を与えてしまいますので、黒であったとしてもマナーから言えばNGです。
ただ冬の寒さが特に厳しく、氷点下で常に雪が降り積もっているような地域では、マナーよりも防寒対策の方が優先されるケースがあります。
そのような場合はダウンを着ることになりますが、屋内に入る時には必ず脱ぐようにします。
ダウンの色も黒かそれに近い色で、フェイクファーが付いている場合は外してください。
トレンチコートも通勤などで普段に着るものですから、厳密にはフォーマルな場においては不適切です。
しかしながら冠婚葬祭にトレンチコートを羽織るのは現在では普通になりつつあり、葬儀に着て行ったとしても悪い意味で目立つようなことはないでしょう。
トレンチコートを着るのであれば、光沢のない黒い生地でシンプルなデザインのものにします。
やむなく黒以外のトレンチコートを着て行く場合は、会場の外で脱ぐようにしましょう。
タートルネックは着てもいい?
タートルネックのニットやインナーは、肌を露出しないので着て良いとの意見もありますが、カジュアルな印象になってしまいますので、避けた方が無難です。
首元が寒ければ、屋外では黒のマフラーを着用して防寒できます。
タートルネックではない薄手の黒いニットを中に着るのは構いません。
今は保温効果に優れた良いインナーがいろいろありますので、見えない所に重ね着をした方が結果としては温かく過ごせるでしょう。
手袋・マフラーに決まりはある?
手袋やマフラーといった小物も、黒かそれに近いダークカラーの上品なものを選びましょう。
ファーが付いていたり、光る飾りが付いているものは葬儀の場にふさわしくありません。
革製の手袋については、殺生を連想させますので避けてください。
マフラーは屋内に入る前、コートを脱ぐ時に一緒に外します。
フォーマルな黒い布地の手袋は、屋内でも着けていて構いませんが、お焼香の時には外しましょう。
葬儀での身だしなみマナー

葬儀における服装以外の身だしなみのマナーも確認しておきましょう。
メイク・ヘアスタイル・ネイルについてそれぞれ紹介します。
いずれも華美な印象にならないよう、地味な中にもきちんと整えることが大切です。
メイク
女性のメイクは控えめな薄化粧になるよう心がけますが、葬儀は正装の場ですからノーメイクはマナー違反となります。
ベースメイクを含め、パールやラメの入ったメイクは華やかさが出るためNGです。
アイシャドウやチークを入れる場合は、色味のないものを薄く使用します。
光沢のでるリップグロスは避け、喪服と調和のとれたナチュラルな色合いの口紅を選びましょう。
葬儀の際のメイクについては、こちらの記事でより詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
ヘアスタイル
清潔感あるすっきりしたヘアスタイルにするため、長い髪は束ねるかまとめるかしなければなりません。
髪をまとめる位置は必ず耳より下にします。
短い髪であってもおじぎした時に顔が隠れないよう、前髪やサイドの髪を必要に応じてヘアピン等で留めます。
カラーリングの髪の色が喪服に合わない程に明るい場合は、染め直すか、スプレーなどで葬儀の時だけでも黒に染めます。
葬儀の際の髪形については、こちらの記事でより詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
ネイル
葬儀の場で着飾る必要はありませんので、爪はきれいに切り揃えてあれば、そのままで問題ありません。
もしネイルをする場合は透明か淡いピンクやベージュといった控えめな色にします。
それ以外の派手な色や、ラメやラインストーンなど装飾がある場合は、ネイルを落として参列しなければなりません。
ジェルネイルですぐに落とすことが難しいのであれば、上からマットなベージュのネイルを重ねて隠します。
それもできない時は絆創膏などを使って隠すか、黒い手袋を付けて行き、お焼香の時だけサッと外して指先が目立たないようにします。
以下の記事では葬儀の際のネイルについては、こちらの記事でより詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
葬儀にタイツを穿くことのまとめ

いかがでしたか?
葬儀にタイツを穿くことを中心に、冬の葬儀における服装のマナーを紹介してきました。
寒さ厳しい折の装いについて、以下のことがおわかりいただけたと思います。
葬儀の服装としてタイツを穿くことは基本的にNGだが、大変寒い気候であれば穿いても構わないとされている
やむなくタイツを穿く時は、極力60デニールまでのものにする
タイツではなく、ベージュのストッキングの上に黒のストッキングを重ねるという方法もある
冬の冠婚葬祭に使えるフォーマルな印象のコートを一着持っておくのがおすすめ
防寒対策であっても、ダウンジャケットやタートルネックなどのカジュアルな服装は避けるべき
これからの季節の服装マナーとして、参考にしていただければ幸いです。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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葬儀の費用について詳しくお知りになりたい方は、こちらの記事もぜひお読みください。
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