
葬儀で利用する車の種類は?霊柩車の種類についても解説!
葬儀では、ご遺体を自宅や斎場にお連れするために車を利用することが必要になります。葬儀で利用する車は、どのような車が必要なのかわからない方も多いでしょう。今回は、葬儀で利用する車の種類や、霊柩車の種類について解説していきます。
2019-10-31
葬儀で使う車について

いざという時でなければ、葬儀で使う車のことを考える機会はほとんどありません。
たまに霊柩車を見かけることもありますが、その使途について詳しく知っている人は少ないものです。
葬儀では、いくつかの場面で車を利用することが必要になります。
葬儀で使う車について、あらかじめわかっていれば、緊急時にも慌てずに済みます。
今回の終活ねっとでは以下の流れで、葬儀で使う車について解説致します。
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葬儀で利用する車の種類
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霊柩車の種類
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葬儀に参列する時の車の色
さらに、車の手配方法や金額の相場についても解説致していきます。
普段、終活などで葬儀について考える方でも、つい見逃しがちなのが葬儀で利用する車のことです。
皆さまの役に立つ情報をご紹介していきますので、どうぞ最後までお読み下さい。
「終活ねっとのお葬式」では、状況やご要望に合わせて選べる豊富なセットプランをご用意しております。
葬儀・お葬式についてわからないことがある方は、お気軽にご相談ください。
葬儀にかかる費用についてわからないことがある方は、「葬儀費用の相場はいくら?内訳や料金を安くする方法、注意点まで解説」をご覧ください。
葬儀で利用する車の種類

葬儀で利用する車といえば、霊柩車を思い浮かべる人も多いでしょう。
実は、葬儀で利用する車の種類は、霊柩車も含めて大まかに3種類あります。
霊柩車、寝台車、搬送車が一般的に葬儀で利用されている車です。
これらの車はそもそもどのような使途で利用されるのでしょうか。
まずは葬儀で利用する車の種類ついてご説明致します。
霊柩車
霊柩車は、お通夜・葬儀を行った場所から、火葬場へご遺体をお連れする際に使われる車です。
黒塗りの車に、金色の小さなお寺のような屋根がのっている宮型霊柩車が以前から利用されている典型的な霊柩車になります。
しかし、お気づきの方もいると思いますが、このタイプの霊柩車はあまり見かけなくなりました。
従来の霊柩車は見た目が派手で目立つことから、最近ではシンプルな黒塗りの霊柩車を好む人が増えてきています。
手配方法
火葬場へ行くためには霊柩車は必要不可欠な車となりますので、通常は葬儀プランの中に霊柩車の手配の費用も含まれています。
実際に手配を行うのは、担当葬儀社です。
担当葬儀社が、それぞれの要望に応じて、専門業者に霊柩車を依頼する流れとなります。
葬儀社によっては自社で霊柩車を所有している場合もあります。
また、喪主やご遺族の判断によっては、葬儀社を通さず、直接専門業者に依頼することも可能です。
金額相場
霊柩車の金額の相場は、ご利用頂く霊柩車の種類や走行距離によって様々です。
豪華な霊柩車を選んだり、走行距離が20㎞以上などとなれば、それだけ費用も高くついてしまいます。
走行距離が10㎞未満だと想定して、霊柩車の金額相場の例をご紹介します。
金額相場 | |
宮型霊柩車(装飾付きの霊柩車) | 4万円~7万円 |
洋型霊柩車(シンプルな黒塗り霊柩車) | 2万5千円~7万円 |
寝台車
おそらく寝台車という言葉を聞いたことがある人は少ないと思います。
寝台車は、病院やご自宅からご遺体をお連れする際に使われる車のことを言います。
昔はご家族の方が、ご自身でご遺体を運ばれることもありましたが、最近は寝台車を手配することが一般的です。
寝台車の多くは後部座席が撤去されたバン型の車両が使われています。
通常は、病院内では納棺まではしませんので、寝台車には担架やストレッチャーなどの機能が設置されてあるのが特徴です。
手配方法
ご自宅以外でお亡くなりになった場合は、死亡が確定してからまず最初にすることが、寝台車の手配です。
寝台車の手配は葬儀プランに含まれている場合がほとんどで、葬儀社を決めた時点で葬儀社が手配してくれます。
ただ、寝台車が必要となるのはご臨終直後となり、葬儀社が決まっていない場合も多々あります。
その場合は、ひとまずご遺体の搬送だけを病院から紹介された葬儀社に頼むこともできます。
安置施設を利用する場合は、葬儀社が寝台車を手配することになります。
ご自宅に安置されるのであれば、ご近所の専門業者に寝台車を依頼するのも1つの方法です。
ご自宅に安置された場合は、ご自宅から斎場に行く際に寝台車を手配します。
金額相場
寝台車の金額相場は、搬送距離が10㎞未満であれば4万円前後くらいです。
距離や選ぶ業者によっては、2万円前後で依頼できることもあります。
早朝や深夜、天候の悪い日などは、基本的に追加料金が加算される場合が多くなります。
エレベーターがない、通路が狭いなど、移動場所の建物の状況によって追加料金が発生することもあります。
搬送車
搬送車も寝台車と同じ役割をする車で、病院や自宅からご遺体を移動させる際に利用する車のことをいいます。
葬儀社や業者によって寝台車と呼ばれたり、搬送車と呼ばれています。
ここでは長距離の搬送車について解説いたします。
お亡くなりになった場所によっては、実際に安置する場所や葬儀をする場所から遠く離れている場合があります。
そんな時は、葬儀を行いたい地域で葬儀社を決めても、遠方の搬送に対応していなかったり高額な費用がかかったりします。
そこで、解決策として搬送のみをお亡くなりになった地域の葬儀社に依頼することができます。
あるいは、その地域の搬送業者を探す方法もあります。
手配方法
葬儀社に搬送車を手配する場合には、搬送のみとなることを最初にきちんと伝えておくことが大切です。
長距離の場合は、依頼する葬儀社や業者によって金額にも大きな差が出てしまいます。
数社を比較してから、ご希望に合う搬送車を手配するように注意しましょう。
金額相場
搬送車の搬送料金は、基本料金に走行距離が加算される仕組みになっています。
高速道路を走る場合にも料金が加算されます。
比較的、料金設定が安い葬儀社を参考にすると以下のようになります。
距離 | 料金 |
5km~100km | 2万5千円~3万5千円 |
110㎞~210km | 3万8千円~6万円 |
220km~320km | 6万3千円~8万円 |
330km~440km | 8万3千円~10万5千円 |
450km~550km | 11万円~13万円 |
上記の料金に、人件費やドライアイス費などの諸費用が加算されます。
霊柩車の種類

霊柩車には、先述したように従来の豪華な装飾がついた霊柩車やシンプルな黒塗りの霊柩車など、色々な種類があります。
故人やご遺族の方の要望に合わせて、利用する霊柩車の種類を選ぶことができます。
どんな霊柩車があるのか、霊柩車の種類をご紹介しましょう。
宮型霊柩車
宮型霊柩車は、キャデラックなどの高級車やリムジンを改造したものです。
金色のお寺のような装飾がついており、その装飾にも色々なタイプがあり、木目調の控えめなものも探すことができます。
派手過ぎるという理由で、最近では利用される数は減ってきていますが、華やかに最後を飾りたい方にとっては、今でも好まれる霊柩車です。
ただ、手配にかかる費用も高額になる傾向にあります。
洋型霊柩車
最もシンプルで人気があるのが洋型霊柩車です。
大型の高級車やリムジンタイプに、棺の出し入れができるよう改造されたものです。
モダンなイメージの霊柩車が多いのと、一見したところ、霊柩車に見えない点で好まれています。
洋型の霊柩車にも大型、中型、小型と様々な種類があります。
車種もベンツやBMW、トヨタ、日産など好みに合わせて選ぶことができます。
バン型霊柩車
バン型霊柩車は、大型のステーションワゴンを改造した霊柩車です。
バン型霊柩車の中には、寝台車や搬送車としての機能を持つ車もあるのが特徴です。
装飾のないものが多いので、病院やご自宅近辺でも不自然な感じがないと好まれています。
葬儀社や業者によりますが、搬送のすべてにこのバン型霊柩車が使われる場合もあります。
バス型霊柩車
バス型霊柩車のことは、聞いたことがない人も多いかもしれません。
バス型霊柩車とは、マイクロバスにご家族やご親戚一同など大人数をのせて移動できるタイプの霊柩車です。
自家用車型の霊柩車の場合は、一緒に乗れるご遺族の人数も限られています。
極めて近しい家族のみが乗れる程度です。
バス型霊柩車を取り扱う業者は少なく、交通の不便な地域や、火葬場までの距離が遠い地域、また雪国などで普及している霊柩車です。
葬儀に参列するときの車の色は?

ここまでは、葬儀を行う側として霊柩車について解説してきました。
最後に、参列者として利用する車について解説致します。
葬儀に参列するときには、車の色などは配慮すべきなのでしょうか。
もちろん、車の色について特に決まりはありませんが、故人やご遺族の方を配慮して判断することが望ましいと言えます。
派手な色はNG?
最近では、葬儀に対するマナーは人それぞれで、派手な色の車はNGだと一概には言えない部分もあります。
ご遺族によっては、派手な色の霊柩車や寝台車を望まれる方も中にはいます。
また、故人や喪家との関係にもよるでしょう。
そんなに親しい間柄ではない場合には、確実に派手な色の車は避けた方が無難です。
スポーツカーはNG?
スポーツカーだからNGだということはありませんが、車のデザインや色にもよります。
スポーツカーでもシンプルなデザインで黒やクリーム色など控えめな色であれば全く問題ないと言えます。
スポーツカーはマナー違反では、と不安に思われる場合は控えた方が無難です。
特に、マフラーやエンジンが特殊な音を立てる場合は、ご遺族や参列者に不快な思いをさせてしまう恐れがあります。
もし、故人やご遺族の方と非常に親しくしていて、伝統や格式などを重視しない事がわかっていればスポーツカーで多少派手な色でも構わないでしょう。
交通機関を利用するのが無難
結局のところ、車のデザインや色が葬儀に不適切かもと悩まれる場合は交通機関を利用するのが無難です。
年配のご遺族の方の事を考えれば、やはり車1つに対しても慎重に判断すべきです。
本人にけっして悪気はないとしても、派手=葬儀では非常識、だと思われる方もいるかもしれません。
葬儀は人の一生の中でも大切な最後の儀式となります。
できる限り、ご遺族の方々の気持ちを配慮して判断していきたいですね。
葬儀で使う車についてまとめ

いかがでしたでしょうか?
今回の終活ねっとでは、葬儀で利用する車の種類について解説させて頂きました。
内容をまとめると以下のようになります。
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葬儀で利用する車の種類は、霊柩車・寝台車・搬送車がある
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車の手配は葬儀社に任せることができる
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車の手配を自分たちですることもできる
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霊柩車には宮型・洋型など4種類から選べる
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バン型霊柩車を寝台車や搬送車として使う場合もある
そういえば葬儀では車が必要になるな、と改めて気づいた方も多いのではないでしょうか。
葬儀とは、不意に予測もなく、ある日突然必要になる場合がほとんどです。
しかも、寝台車や搬送車の手配はまず一番最初に必要となる事でもあります。
車の種類や手配方法がわかっていれば、いざという時にも安心です。
今回は、葬儀に参列する場合の車の色などについても解説しておきました。
合わせてご参考にして下さいね。
また、終活ねっとでは葬儀の際に役に立つ記事をたくさん公開しています。
皆さまのお役に立てれば嬉しく思います。
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