葬儀で渡す香典の表書きの書き方は?神式やキリスト教の表書きも解説

葬儀で渡す香典の表書きの書き方は?神式やキリスト教の表書きも解説

葬儀に参列する際、前もって準備しておくことはたくさんあります。葬儀の準備として香典も必要ですが、表書きの書き方はご存知でしょうか。この記事では、葬儀で渡す香典の表書きの書き方などについて解説していきます。

最終更新日: 2019年10月27日

葬儀での表書きについて

葬儀

人が亡くなった時、準備することが一番多くて大変なのはご遺族の方々でしょう。
しかし、参列者として葬儀へ行く側も日程調整や喪服の準備など、前もってやらなければならないことはたくさんあります。
その中でも葬儀の準備として欠かせないものが香典です。

葬儀で持参する香典には表書きを記入する必要がありますが、書き方はご存知でしょうか。
「宗教によって表書きの内容は変わるのか」「名前はどう書けばいいのか」など、疑問が次から次へと湧いてくることとおもいます。
慣れないうちはややこしいですが、正しい書き方を覚えてしまえば自然と使いこなせます。

今回の「終活ねっと」では、葬儀で渡す香典の表書きについて

  • 表書きの意味

  • 宗教別香典の表書きの書き方

  • 宗教別お布施の表書きの書き方

  • 返礼品や心付けにかけるのし紙について

  • 香典とお布施はそれぞれどう包むのか

以上のことを解説していきます。
返礼品などを包むのし紙の水引の選び方についても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

「DMMのお葬式」では、状況やご要望に合わせて選べる豊富なセットプランをご用意しております。
葬儀・お葬式についてわからないことがある方は、お気軽にご相談ください。

葬儀にかかる費用についてわからないことがある方は、「葬儀費用の相場はいくら?内訳や料金を安くする方法、注意点まで解説」をご覧ください。

表書きとは?

葬儀

表書きとはお祝い事やご不幸があった際、使用する祝儀・不祝儀袋、もしくはのし紙に記入する用途名のことです。

どういった目的で渡すのか、一目見ただけですぐわかる簡潔な言葉になっています。
渡す目的や宗教によって記入する内容や書き方が変わってきます。

葬儀での香典の表書き

葬儀

香典のお金を包む前に記入しなければならないのが表書きです。
表書きは記入する数こそ少ないものの、宗教や宗派によって書く内容が変わってきます。
特定の宗教専用の表書きや宗派の考えと合わないから避けた方がいい表書きなど、配慮すべき点は意外と多いです。

ここでは宗教別の表書きや名前の書き方などをご紹介します。

仏式の場合は御香典?御霊前?

葬儀での香典の表書きは仏式の場合、「御香典」「御霊前」のどちらでもかまいません
もしくは「御香料」と記入する場合もあります。
御霊前は名前の通り、霊の前にお供えをするという意味です。

御香典は本来「香り」を供えていたものが、お金に代わったものです。
仏教においてお花やお線香などの香りは、仏様が召し上がるものと考えられています。
そのため、昔は「お香」を供えていましたが、時代の流れとともにお金を代わりに供えるようになりました。

その名残として表書きに「御香典」という言葉が残っているのです。
また、葬儀場に供える生花の購入代金として「供花代」を香典と別に包む場合もあります。

天理教・浄土真宗の場合

天理教は仏教ではなく、神道の一種として数えられています。
したがって、表書きも神道と同じく「御玉串料(おたまぐしりょう)」「御榊料(さかきりょう)」「御霊前」と書きます。

浄土真宗では故人が亡くなった後、すぐに仏様になると考えられています。
そのため、表書きは「御霊前」を避け「御仏前」と記入しましょう。
曹洞宗の表書きも浄土真宗と同じですが、理由は異なります。

曹洞宗の教義では成仏などの概念がなく「人は生まれながらに仏様の心を持っている」とされています。
そういった理由から表書きには御仏前が選ばれるのです。
真言宗や創価学会の表書きは「御香典」「御霊前」などを記入します。

神式の場合

神道の香典の表書きは、先述した天理教と同様「御玉串料」「御榊料」「御霊前」と記入してください。
他には「御神饌料(しんせんりょう)」と書く場合もあります。
仏教における葬儀は神道の場合「神葬祭(しんそうさい)」、通夜は「通夜祭」と呼ばれています。

通夜祭りにも神葬祭にも両方参列するという場合、香典はどちらか一方だけの時に渡しましょう。
香典をそれぞれに用意するというのは、同じことの繰り返しから「不幸の重なり」を連想させます。
そういったことを避けるため、渡す回数は1回だけで済ませるのです。

また、神道には四十九日に当たる「五十日祭」があります。
五十日祭以降の表書きの場合は「御神前」です。

キリスト教式の場合

キリスト教の宗派は「カトリック」と「プロテスタント」に大きくわかれています。
葬儀の香典の表書きも宗派によって内容が違うのです。
カトリックの表書きは「御ミサ料」「御花料」「御霊前」など、プロテスタントの表書きは「御花料」「忌慰料(きいりょう)」などと記入しましょう。

「御霊前」は多くの宗教や宗派を超えて使われる表書きですが、プロテスタントでは使えないことに注意しましょう。
御花料は名前の通り、お花代でいずれの宗派にも使えます。
また、カトリックの追悼ミサは死後三日目・七日目・三十日目、プロテスタントの記念集会は死後七日目・十日目・三十日目に近しい人を招いて行われます。

名前の書き方

葬儀の香典に書く名前は、基本的にフルネームです。
下部の中央に縦書きで記入してください。
香典の中袋には表面に金額、裏面に住所と名前を書きます。

これは香典返しをする際、ご遺族側の手間がかからないようにするための配慮です。

夫婦で出す場合

香典は世帯が基準になっているため、夫婦で出す場合、名前は夫のフルネームだけ記入するのが一般的です。
夫しか参列していないと勘違いされる心配をする人もいますが、受付で参列者の名前を夫婦それぞれ記入するので、ご遺族側にはきちんと伝わっています。
妻の名前を書く時は、夫婦揃って故人との交流が深かった場合や妻側の親族の葬儀の場合です。

夫婦の名前の書き方ですが、まずは夫のフルネームを下部の中央に記入し、夫の名前部分の左横に妻の名前だけを書き添えます。
注意点は故人と親しかったことを理由に香典を別々に用意することです。
1世帯に1つの香典が基本なので、相手側を混乱させてしまいます。

三人以上で出す場合

1世帯に1つの香典と先述しましたが、同世帯ではない複数の人が香典を出す場合もあります。
3人までなら年齢や立場が上の人を右から順にフルネームで書くだけです。

3人以上で出す場合は、1人の代表者のフルネームだけを記入し、左下に「他一同」と書き添えます。
そして別紙に全員分のフルネーム、包んだ香典の金額、住所などを記入し、お金と一緒に香典袋へ入れてください。

故人の職場が香典を出す場合は、人のフルネームではなく部署名に「一同」をつけ、その右側に会社名を記入します。
そして3人以上の時と同じく別紙に必要事項を書き、香典に同封しましょう。
社長が香典を出す場合、肩書とフルネームと会社名を書きます。

薄墨で書くの?

宗教に関係なく、葬儀で渡す香典に記入する墨は薄墨が良いとされています。
理由は「悲しみのあまり涙がすずりに落ちてしまい、墨が薄くなった」「突然の訃報だったため、墨をする時間がとれなかった」などの意味が込められているためです。
そのため、薄墨が推奨されていますが、中袋は濃い墨でもかまいません。

しかし近年では「わざわざ筆やすずりを用意して記入する人が少ない」「墨の濃さを気にする人が減ってきた」などの理由から、濃い墨で書く人が増えてきています。
無理して筆を用意せずとも、市販されている筆ペンで問題ないです。
反対にシャープペンシルやボールペンは、雑に書いてるように見えるので避けましょう。

お寺・住職に渡すお布施の表書き

葬儀

お布施は法事でお坊さんや神官に渡すお金のことです。
これは故人の供養をしてくれたことに対する謝礼として渡します。
しかし、状況や宗教によっては、表書きの内容は変わってくるのです。

ここではお布施の表書きについてご紹介します。

仏式の場合

葬儀が仏式の場合、お布施はお坊さんに渡すことになります。
お布施の表書きはそのまま「お布施」もしくは「御布施」と記入しましょう。
香典袋は郵便番号の欄や絵柄などが印刷されていない無地のものを使います。

渡すタイミングは法要が始まる前、またはお坊さんの帰り際です。
前者の場合はお坊さんに挨拶する時、後者の場合はお礼の言葉と一緒に渡してください。
また、葬儀会場が遠かった場合は「お車代」、お坊さんが会食を欠席した場合は「御膳料」を別々に包んで表書きに記入します。

葬儀会場がお寺、もしくは徒歩圏内だったらお車代は必要ありません。
会食を欠席しても弁当を渡した場合、それが御膳料の代わりになります。

神式の場合

葬儀が神式の場合、お布施は神官に渡すことになります。
お布施の表書きは「御礼」もしくは「御祭祀料(さいしりょう)」と記入してください。
香典袋や渡すタイミングなど、基本的には先述した仏式と同じです。

神式の葬儀に馴染みのない人は、葬儀会場は神社でやるものとおもっている人もいます。
しかし、神道の思想では「人の死に寄って来る邪気は穢れ」としているため、神聖な場所である神社で葬儀を行うことはありません。

そのため、来ていただいた神官に仏式と同じ理由で交通費と食事代を渡す場合があります。
表書きはそれぞれ「御車料」「御食事料」と記入します。

名前の書き方

お布施の名前の書き方は「○○家」もしくは「フルネーム」で記入します。
裏面に書くことはなにもありません。
しかし、用意した封筒の裏面に必要事項を記入する欄があった場合、または地域によって住所や名前、包んだ金額などを書く場合があります。

住所を書く時は郵便番号から、名前はフルネーム、金額は漢数字の旧字体で記入しましょう。
漢数字の旧字体に関しては、以下の表をご参照ください。

旧字体は一般的な漢数字と違い、画数の多い複雑な構成になっています。
そのため、第三者による改ざん行為を防ぐ目的で、漢数字の旧字体が推奨されています。
中袋がついている場合は、金額だけ表面の中央に書いてください。

漢数字の旧字体

返礼品・心付けを包むのし紙の表書き

困った人々

返礼品は葬儀の参列者や供物などをいただいた人に、心付け(お包み)は葬儀の関係者に手伝いをしていただいたお礼として渡すものです。
心付けに関しては、通夜から初七日まで特にお世話になる人が多いため、たくさん準備しておきましょう。
返礼品や心付けにも専用の表書きがあります。

ここでは返礼品・心付けを包むのし紙の表書きをご紹介します。

表書きは志?粗供養?

返礼品でも心付けでも共通して使われているのは「」です。
しかし「粗供養」は貴重な時間を割いて来ていただいた人に感謝の気持ちを込め、粗品を渡すことを意味しています。
そのため、返礼品の表書きに「粗供養」を使うのも間違いではありません。

ただ、粗供養は主に西日本(関西や四国などの地域)で使われている言葉です。
東日本ではあまり馴染みのない言葉なので、表書きを粗供養にしても通じない可能性があります。
したがって、葬儀会場が西日本以外で行われる場合は「志」を使った方が良いでしょう。

心付けの表書きは「寸志」「心づけ」などと書きます。
寸志は心ばかりの贈り物という意味です。

水引きの選び方

のし袋にかける水引の選び方で注目するポイントは色と結び方です。
水引の色は基本的に黒と白、他には藍色と銀、黄色と白の組み合わせがあります。
藍色と銀は包んだお金や品物が高額の場合に使われることが多く、黄色と白は主に関西地域でよく使われます。

黄色と白を採用している理由は、皇室の使用している水引の紅白がほとんど黒に近い色をしており、紛らわしい色を避けるためとされています。
しかし、近年では黒と白を使ってるところもあります。

結び方は「結び切り」もしくは「あわじ結び」です。
これらの結び方は簡単に解けないようにできていることから、「不幸が1度きりで済むように」という意味が込められています。

葬儀での香典・お布施の包み方

葬儀

香典は参列者側がご遺族へ、お布施はご遺族側がお坊さんや神官へ渡すものだと先述しました。
しかし、香典とお布施の包み方には大きな違いがあります。
それぞれ金封の種類はなにを選べば良いのでしょうか。

香典は不祝儀袋に包む

香典は不祝儀袋に包みますが、奉書紙で包む方法もあります。
中袋のある不祝儀袋は重なるから不吉ということで、使わない場合もあります。

香典の包み方をもっと詳しく知りたいという人は、以下の記事でより具体的な解説をしています。
ご興味のある人はこちらも合わせてご覧ください。

お布施は封筒に包む

お布施は無地の封筒に入れるか、もしくは奉書紙で包みます。
奉書紙で包むのが正式なマナーですが、手間がかかることから封筒を選ぶ人が多いです。

さらに具体的な説明を見たいという人は、以下の記事で詳細な解説を見ることができます。
よろしければこちらの記事も合わせてご覧ください。

葬儀での表書きについてまとめ

葬儀

いかがでしょうか。
今回の「終活ねっと」では、葬儀での表書きについて、以下のことを解説してきました。

  • 表書きは冠婚葬祭で渡す祝儀・不祝儀袋の用途名

  • 香典の表書きは仏教が「御香典」「御霊前」浄土真宗と曹洞宗は「御仏前」
    仏様は香りを召し上がるという考えがあるため、昔はお金ではなくお香を供えていた
    神道と天理教は「御玉串料」「御榊料」「御神饌料」

  • キリスト教はカトリックが「御ミサ料」プロテスタントが「忌慰料」
    「御花料」は宗派共通、「御霊前」は宗教を超えて共通だがプロテスタントには使えない
    葬儀はカトリックの場合「追悼ミサ」プロテスタントの場合は「記念集会」と呼ぶ

  • 名前の書き方は下部の中央にフルネーム、夫婦は夫のフルネームの左に妻の名前だけ記入
    3人以上の場合は代表者のフルネームの左下に「他一同」、別紙に全員分のフルネームと住所と金額を記入後、香典袋に同封

  • 基本的に薄墨を使うが、気にしない人も増えている
    お布施の表書きは仏教が「お布施」神道は「御礼」「御祭祀料」、状況によって「お車代」「御膳料」の用意、名前は「○○家」か「フルネーム」

  • 返礼品の表書きは「粗供養」心付けが「寸志」「心づけ」、共通で使えるのは「志」、水引は黒と白の結び切り、関西地域では黄色と白の水引が主流
    香典は不祝儀袋、お布施は無地の封筒に包む

宗教や宗派によって、表書きの内容が変わったり、使ってはいけない表書きがあることがわかりました。
知らないまま香典を用意していたら、相手を不快にさせていたことでしょう。
参列する予定の葬儀の宗派がわからない場合は、共通で使える御霊前、キリスト教と分かっているなら御花料と書くことをおすすめします。

「終活ねっと」では、他にも葬儀に関する記事を多数掲載しております。
以下の記事では葬儀の費用に焦点を当て、具体的に解説しておりますので合わせてご覧ください。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

葬儀をご検討の方へ

安らかに送り、送られる葬儀をするためには、事前の準備が大切です。
DMMのお葬式では、葬儀についての疑問・不安のある方や、もしものときのために、24時間365日ご相談を受け付けております。
経験豊富なスタッフがていねいにサポートいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
また、葬儀をするにあたって必要なあらゆる知識を記事にまとめています。
あわせてご覧ください。

DMMのお葬式 keyboard_arrow_right

費用を抑えて満足のいく葬儀をするために必要な知識まとめ

keyboard_arrow_right

関連する記事

こんな記事も読まれています

よく読まれている記事一覧

この記事に関するキーワード

カテゴリーから記事を探す

人気のキーワードの記事一覧

関連する記事

よく読まれている記事一覧

関連する記事