カトリック葬儀の流れとは?マナーや費用、服装についてもご紹介

普段私たちが行う葬儀とは仏教の考え方に基づいた仏式葬儀と呼ばれるものです。もし、葬儀をカトリックの教会で行うという場合、なじみがないだけに事前に流れやマナーなどを把握しておく必要があるでしょう。今回はキリスト教のカトリックで行われる葬儀について見ていきます。

目次

  1. カトリックの葬儀について
  2. カトリックとプロテスタントの違い
  3. カトリックの埋葬までの流れ
  4. カトリックの葬儀のマナー
  5. カトリックの葬儀費用
  6. カトリックの葬儀での香典袋の書き方
  7. カトリックの葬儀の服装
  8. カトリックの葬儀についてまとめ

カトリックの葬儀について

葬儀

葬儀に対して抱くイメージとしては、僧侶の方がお経を唱えている姿や、ご遺族や参列者が1人ずつ焼香する姿というものが一般的でしょう。
このような仏教の考え方に基づく仏式葬儀というのが、私たちにとっての葬儀の一般的な形式と考える方は多いです。

しかし、日本で信仰されている宗教は仏教のほかにも、キリスト教や神道なども挙げられます。
日本のキリスト教は戦国時代以来400年以上の歴史があり、最近では長崎の教会群が世界遺産に認定されるなど話題性がありますが、日本人の信者数が少ないこともあり、あまりなじみがありません。
開祖であるイエス・キリストやクリスマス、十字架をイメージするくらいのものでしょう。

ましてや、キリスト教式の葬儀となるといつどこで行われているのかもよくわからないという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回終活ねっとでは、キリスト教の中でもカトリックの葬儀についていろいろと見ていきます。

  • カトリックとプロテスタントの違いとは?

    キリスト教の中でも特に大きな教派であるカトリックとプロテスタントの違いについて簡単に見ていきます。

  • カトリックでの埋葬までの流れとは?

    カトリックで行われる葬儀の流れについてを埋葬の段階まで詳しくご紹介していきます。

  • カトリックの葬儀で守るべきマナーとは?

    カトリックの葬儀で守るべき作法について、使う言葉を中心に詳しくご説明します。

  • カトリックの葬儀費用相場とは?

    カトリックで葬儀を行う場合に必要な葬儀費用の相場について見ていきます。

  • カトリックの葬儀で着用すべき服装とは?

    カトリックの葬儀で着用すべき服装について簡単に解説していきます。

カトリックの教会で葬儀を行う方や参列する方にとって非常に役立つ情報をまとめてありますので、ぜひとも最後まで読んでいただければ幸いです。

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カトリックとプロテスタントの違い

church

仏教と同じようにキリスト教にもさまざまな教派がありますが、その中でも特に大きいものにカトリックとプロテスタントがあります。

最初にカトリックとプロテスタントにはどのような違いがあるのかについてを、簡単に見ていきましょう。

宗教者の呼び方

カトリックとプロテスタントの違いはいろいろありますが、その中でも一番わかりやすいものに宗教者の呼び方の違いです。
カトリックの場合は神父や司教、プロテスタントの場合は牧師と呼ばれています。

ただ、カトリックの神父もプロテスタントの牧師も役割としてはあまり差はなく、信者への説教を行ったり、また入信した人に洗礼を授けたりするというものです。

なお、宗教者の呼び方以外でも、カトリックよりもプロテスタントの方が聖書をカトリック以上に重視するという違いもあります。
加えて、最近行われるようになってきているキリスト教式のペット葬でも、カトリックとプロテスタントの違いが見られるところも注目すべき点といえるでしょう。

カトリックの埋葬までの流れ

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カトリックの葬儀について理解するには、まず葬儀の流れをきちんと知る必要があります。
ここでは、カトリックで行われる葬儀の流れを埋葬するところまで見ていきましょう。

終油の秘跡

カトリックの葬儀は、故人の臨終を迎えそうになるところから始まるという点が特徴的です。
病院などで故人が危篤に陥った場合、ご家族によって教会の神父が呼ばれて臨終に立ち会ってもらいます。

最初に神父が行うのが終油の秘跡と呼ばれる儀礼です。
これは、カトリックにおいて生きている間の罪を神様に許してもらい、天国への旅立ちが無事であるよう願うために行われるもので、具体的には臨終を迎えつつある病人の額などに聖油を塗ります

なお、カトリックでは聖油には神様の恵みによって病気の苦しみと戦う力が与えられるという意味があることから、大手術の前や重病の闘病生活の際にも塗られるものです。

聖体拝領

病人が臨終を迎えた後、聖体拝領と呼ばれる儀式が行われます。
これは簡単に言えば、カトリックで日常的に行われているパンとワインをいただく儀式のことで、聖書でも有名な最後の晩餐の故事に基づいたものです。

具体的には、パン(正確にはイースト菌を使わずに小麦粉を水で練ったもの)をキリストの肉体に、ワインをキリストの血液になぞらえて神父が故人のご家族に与えます。
パンとワインをいただくことによって、死後の天国での復活の保証を与えられるというのが、聖体拝領の持つ意味です。

なお、聖体拝領が終わった後はご遺体を運び出して、故人が所属している教会に移送します。
そして、ご遺族と神父との間で故人の葬儀(葬儀ミサ)の日程や会場、葬儀社の手配、喪主を誰にするかなどについて決められるという流れです。

納棺式

教会に運び終えたご遺体は、水で清められて化粧(死化粧)が施されたうえで、着替えがされます。
これらの処置が終わった後に行われるのが納棺式と呼ばれる、文字通りご遺体を棺に納めるための儀式です。

具体的には、故人の手を胸元で組ませたうえで、故人が生前に用いていたロザリオやクルス(十字架)を持たせます。
そして、神父が納棺の言葉を唱えてから、一同で聖書の言葉を朗読し、聖歌(プロテスタントでいう賛美歌)を歌い、神様に祈り(祈祷文)を捧げた後でご遺体を棺に納める流れです。

ご遺体を納めた後は、周囲を生花でお供えしたうえで蓋をし、蓋の上から黒い布をかぶせた状態で祭壇に安置します。

通夜の祈り

納棺が終わった後に行われるのが通夜の祈りですが、実は日本のカトリック独特の儀式であるため、日本以外の国のカトリック教会では行われないという点に注意が必要です。
なお、プロテスタントでは「前夜祭」と呼ばれます。

さて通夜の祈りとは、仏式の通夜と同じように、ご遺族と参列者が集まって行うものといって良いでしょう。
神父が司会(司式)として式を導きつつ、聖歌斉唱や聖書朗読、神父の説教が行われます。
その後、一同で通夜の祈りを捧げ、献花(仏式でいう焼香)と遺族代表の挨拶がされる流れです。

かかる時間

通夜の祈りで実際にかかる時間はおおむね1時間ほどと、仏式の通夜とほとんど変わりません

なお、仏式の通夜の場合は式典が終わった後は通夜振る舞いと呼ばれる会食が行われるのが一般的ですが、カトリックの場合は神父を囲んで軽食を取る茶話会という形で行われます。
仏式の通夜振る舞いに比べると簡素であるという点が特徴です。

葬儀

一夜明けると、いよいよ故人の葬儀がとり行われることになります。
カトリックにおいて葬儀とは、故人の霊魂を救い主であるキリストにゆだね、聖書でいつの日かやってくると説かれているキリストの再臨と故人の復活を祈るためのものです。

入堂聖歌

葬儀の会場に参列者一同が着席して開始時刻を迎えると、まず入堂聖歌を全員で斉唱する時間が持たれます。
聖歌が流れる中、葬儀を導く神父とご遺族、そして故人の棺が入場するというものです。
聖歌については、大きな教会であれば聖歌隊が歌う場合もあります。

入場に先立って神父が故人の棺に聖水をかけて祈りを捧げ、その後神父、ご遺族、棺の順で入場しまて、棺が祭壇に安置されたところで開式です。

なお、カトリックの葬儀のミサや告別式では「鎮魂歌」という呼び方で有名なレクイエムが斉唱されることでも知られています。

開式の挨拶

葬儀が始まるにあたり、神父によって開式の挨拶がされます。
この時も、神父の手によって祭壇に安置された棺に聖水がかけられてから、開式が宣言されるという流れです。

葬儀のミサ

開式の挨拶の後には葬儀のミサが行われます。
葬儀のミサは、言葉の典礼と感謝の典礼が主な内容です。

言葉の典礼は聖書朗読と神父の説教を、感謝の典礼は聖体拝領を意味しています。
特に感謝の典礼は、ご遺族がパンとワインを祭壇に捧げ、神父はそれを参列者に分けるという形です。
この時の聖体拝領も、故人が神様の力によって復活と永遠の命を得ることを願って行われます。

告別式

葬儀のミサが終わると、式次第は告別式へと移ります。
告別式は葬儀のミサと同じように入堂聖歌の斉唱から始まりますが、その後の流れが全く異なるという点が特徴です。

入堂聖歌

葬儀のミサの時と同じように、神父やご遺族が告別式会場に入場します。

聖歌斉唱

参列者一同で聖歌(レクイエムなど)を斉唱します。
聖歌の斉唱が終わると、神父によって告別式の開式が宣言され、告別式の開始です。

弔辞・弔電

告別式が始まると、まず故人の生前の略歴が紹介されます。
特に教会との関係や信仰歴、信者としてのエピソードなども盛り込まれるという点が特徴といって良いでしょう。

略歴紹介が終わると、次に故人に寄せられた弔事や弔電が読み上げられます。

献花

故人の略歴紹介や、弔事・弔電の読み上げが終わると、ご遺族や参列者一同での献花の時間です。
仏式葬儀の焼香と同じように、喪主、ご遺族、ご親族、そしてその他の参列者(故人の知人や友人、会社の同僚の方など)の順番で行われます。

献花の作法ですが、まずご自身の番が回ってきたら祭壇前に進み、係の人からお花を受け取りますが、花の部分が右手に来るようにして持つという点がポイントです。
次に、祭壇に安置されている故人の遺影に対して一礼し、祭壇側に根元が来るようにお花を時計回りに回します。

その後、左手の甲を下に向けて、右手で茎の下を軽く添えて献花台にお花をお供えしましょう。
最後に、ご遺族と神父に一礼してから、ご自身の席へと戻ります。

出棺式

告別式が終わると、故人の棺は火葬場に向かうことになりますが、これに先立ち行われるのが出棺式です。
出棺式でもまず神父が祈りを捧げます。

祈りが終わると、故人の顔を覆っている白い布が取り外されるため、ここでご遺族一同が故人との最後の対面と棺の中への献花を行う流れです。
その後、故人の棺がご遺族の男性の手によって運び出されて、霊柩車に載せられます。

なお、霊柩車が火葬場に向けて出発する前に、ご遺族を代表して喪主がお礼の挨拶を行うのが一般的です。

火葬あるいは土葬

火葬場に到着すると、まず火葬に先立って故人の棺を花や十字架で飾り付けます。
そして、神父や参列者一同が最後に祈りを捧げてから、火葬に移るという流れです。

火葬終了後のお骨上げについては、基本的に仏式葬儀の場合と同じようなやり方がとられ、お骨を骨壺に入れた後で白木の箱に納めます。
カトリックで独特なのは白木の箱の包みで、黒色で十字架のデザインが入ったものが使われるのが一般的です。

葬儀後は、故人が亡くなってから3日目と7日目(仏式の初七日法要に相当)に追悼ミサを行います。
そして、1ヶ月後の日曜日に召天記念祭が行われ、その流れで埋葬が行われる流れです。
埋葬の際には神父やご遺族、参列者一同によって祈りが捧げられてから納骨すれます。

なお、日本以外のアメリカや韓国の場合は、ご遺体をそのまま土葬にする場合もあります。
この点については、同じカトリックでも国によって異なりますので、事前に確認しておくと無難でしょう。

カトリックの葬儀のマナー

葬儀

カトリックの葬儀に参列する際には独特のマナーを守る必要があります。
ここでは、カトリックの葬儀で特徴的なマナーについていろいろ見ていきましょう。

信仰が違う場合

基本的にキリスト教の葬儀は、所属している教会で行われるため、信者であるという前提があります。

とはいえ、故人が信者でないものの、ご遺族が熱心な信徒であるという場合は、教会での葬儀ができないこともたまに見られることです。
それでも、教会での葬儀を切望する場合は、所属している教会の神父に事前に相談してみると良いでしょう。

お悔やみの言葉

カトリックを含めキリスト教の葬儀に参列する際に気を付けなければいけない点の1つに、お悔やみの言葉があります。
キリスト教と仏教とでは死に対する考え方が異なっているためです。

具体的には、キリスト教では死のことを永遠の命による生の始まりとみなします。
このような考え方から、キリスト教では死は悲しむべきものではないという立場です。
なお、この考え方は仏教でも浄土真宗でも死をお浄土にて生まれ変わるめでたいことと考えるという意味で似通っています。

このため、カトリックの葬儀ではお悔やみの言葉を言わないことが一般的で、かわりに「お知らせいただきありがとうございます」などと伝えるのが作法です。

また、電報を送る際にも言葉に注意する必要があることから、詳しいことはキリスト教式の葬儀で使われる弔電の文例を参考にすると良いでしょう。

お布施という言葉は使わない

カトリックの葬儀でもう1つ気を付けるべき点として、仏式の葬儀で使うような用用語を使わないという点も挙げられます。
例えば、仏式葬儀では宗教者(僧侶)にお渡しする謝礼のことを「お布施」といいますが、そもそもキリスト教では「お布施」という考え方自体がありません。

キリスト教の場合は、教会への献金という形で宗教者(カトリックであれば神父)にお渡しするのが作法です。
なお、表書きには「御ミサ料」を書きますが、プロテスタントでは使えませんので気を付けましょう。

ほかにも、「法事」や「法要」、「友引」といった仏式葬儀では常識のように使われる言葉を使うこともありません。

言葉以外にも、仏式葬儀でおなじみの花輪や供花も基本的に受け付けない立場であるという注意点もあります。

カトリックの葬儀費用

お金

どのような形であれ、葬儀を行う際に気になってくることの1つがお金の問題です。
ましてや、カトリックの葬儀は仏式葬儀ほど知られていないことから、いくらくらいの金額が必要なのかが余計に気になる方も多いでしょう。

ここでは、カトリックの葬儀を行うときの一般的な費用相場について見ていきます。

家族葬

後で触れる一般葬の場合に比べると、家族葬というのは故人のご家族やごく親しい知人・友人など比較的小規模で行う形態といえます。

そのため、カトリックで家族葬を行う場合の費用相場は20万円から50万円と、同じくカトリックで一般葬の場合に比べて安いです。
なお、仏式葬儀でも家族葬を行う場合は50万円から100万円前後とされている点から考え手も、カトリックの家族葬の方が安いといって良いでしょう。

一般葬

一般葬(通夜の祈りと葬儀ミサ・告別式)を行う場合は、50万円から120万円というのが相場となります。
ちなみに、100万円以上の場合とは、具体的にはいろいろと条件面でこだわった結果によることが多いです。

仏式葬儀の場合で高くて200万円前後する場合があることに比べれば、だいぶ安い費用で葬儀をあげることができるといって良いでしょう。

一日葬

一日葬とは、文字通り本来2日間行われる葬儀に比べて、通夜を省略して葬儀と告別式のみを1日で行う葬儀形態のことです。

カトリックの場合は30万円から40万円がおおよその相場となります。
もし、家族葬や一般葬を行おうにも費用的に厳しいという場合は、一日葬で行うというやり方もおすすめです。

カトリックの葬儀での香典袋の書き方

葬儀

カトリックなどキリスト教の葬儀に参列する際には、香典(弔慰金)に関するマナーにも気を付ける必要があります。

表書きは御花料

カトリックの葬儀においてはのし袋の封筒は仏式葬儀の場合と異なり、水引はつけません。
また、封筒を選ぶ際は無地の白い封筒か、十字架やユリのデザインの入ったものを選びましょう。

そして、表書きについても「御花料(お花料)」や「お花代」が使われるのが一般的です。
ほかにも、カトリックでは「御霊前」も使うことができますが、一方プロテスタントでは「御霊前」は使えませんので注意しましょう。

なお、香典のお渡しについても仏式の場合と同じように受付で行うのが一般的です。
カトリックなどキリスト教式葬儀の香典のマナーについてより詳しいことを知りたいということであれば、下記のリンクの記事を参考にしていただけると理解が深まります。

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香典の金額相場は?

香典を持参するとなれば、多くの方がいくらくらい包んでいけば良いかについても気になるでしょう。
カトリックでの香典の金額相場についても、基本的には仏式葬儀の場合と同じように故人との関係性によって変化してきます。

特に、故人が両親や兄弟姉妹の場合であれば3万円から10万円、親戚の方であれば1万円から3万円、知人や友人であれば5千円から1万円がおおよその相場です。
もちろん地域や生前の故人との親交の度合いによって多少前後する場合もあります。

一方、香典返しについても仏式葬儀の場合と同じで、いただいた金額の半額または3分の1の価値の品物をお渡しするのが一般的です。
もちろん、お礼状も添えてお渡しするのが作法とされています。
ちなみに、お渡しのタイミングは故人が亡くなって1か月後の召天記念祭の折です。

香典の金額相場についてより詳しく知りたいという方は、以下の記事をご覧ください。

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カトリックの葬儀の服装

葬儀

カトリックの葬儀の作法は一般的な仏式葬儀と比べて、考え方や作法などさまざまな面で異なるのはここまで見てきたとおりです。
そうなると、服装や持ち物についても仏式葬儀の場合と異なるのでしょうか?

基本的には仏式と同様

カトリックの葬儀の場にふさわしい服装ですが、基本的に仏式葬儀の場合と同じです。
つまり、黒色の礼服(スーツやワンピース)や喪服を着用することが基本とされています。
ほかにも男性であればネクタイや靴、靴下を、女性であればパンプスやストッキング、タイツを黒色にするように心がけるべきという点も同じといえるでしょう。

持ち物については、ハンカチなどの小物も黒のものを持ってくると無難です。
また、香典や献金についても袱紗に包んで持参すると良いでしょう。
このほか、アクセサリーは結婚指輪以外は極力避け、特に光物(ネクタイピンや腕時計など)はつけてこないようにします。

ただし、仏式葬儀でよく使われる数珠はカトリックを含めキリスト教の葬儀では使われませんので、間違って持ってこないように注意すべきです。

女性の信者はベールを被る

ただし、カトリックの葬儀で着用する服装については1つだけ非常に独特な特徴があります。
それは、女性の信者についてはベールを被って参列するという点です。

より具体的には、黒または白のベールを被るというのが正装とされており、もしベールがなければ黒または濃い紺色の帽子を被るというのが作法とされています。
ただし、カトリックの信者ではない女性についてはベールも帽子も被る必要はありません

カトリックを含めキリスト教の葬儀にふさわしい服装については、下記のリンクの記事でより詳しく触れられていますので、さらに知りたい場合は読んでみると良いでしょう。

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カトリックの葬儀についてまとめ

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今回終活ねっとでは、キリスト教のうちカトリックで行われる葬儀について、埋葬までの儀式の流れやマナーなどいろいろと見てきました。
内容をまとめますと、以下のポイントのようになります。

  • キリスト教の中でも特に大きな教派であるカトリックとプロテスタントにはさまざまな違いがある。
    その中でも特にわかりやすいのが宗教者の呼び方の違いで、カトリックでは「神父」、プロテスタントでは「牧師」と呼ぶ。
  • カトリックでの葬儀の流れは、故人の臨終間際から始まり、まず終油の秘跡が行われる。
    故人が亡くなった後はその場で聖体拝領を行い、その後は教会に移動して納棺式と通夜の祈りを行う。

    翌日には葬儀ミサと告別式が行われ、告別式が終わった後に出棺と火葬が行われる。
    ご遺骨は故人の死亡日から1ヶ月後の日曜日に召天記念祭を行ったうえで、埋葬するという流れである。
  • カトリックでの葬儀マナーとして、まず基本的に信者のみが教会で葬儀をあげることができるため、信仰が違う場合は相談する必要がある。
    また、カトリックを含めキリスト教では死を悲しいこととは考えないため、お悔やみの言葉は使われない。

    さらに、お布施や法要といった仏教関係の言葉も使われることはない。
  • カトリックの葬儀費用は、全体的に仏式葬儀に比べると安い傾向にある。
    家族葬の場合で20万円から50万円、一般葬の場合で50万円から120万円、一日葬の場合で30万円から40万円という相場となっている。
  • カトリックの葬儀で香典袋を書く際のマナーとして、表書きは「御花料」を使う。
    のし袋については無地の白封筒や、十字架やユリの花のデザインが入ったものを使って、水引を付けないで用いる。

    香典の金額は仏式の場合と同じで、故人が両親や兄弟姉妹の場合で3万円から10万円、親戚の方の場合で1万円から3万円、知人や友人の方で5千円から1万円である。
  • カトリックの葬儀の服装については、仏式葬儀と同じように黒のスーツやワンピースを着用し、ネクタイやストッキング、履物なども黒にする。
    持ち物についても袱紗やハンカチも持参して良いが、数珠は持参しない。
    ただし、女性信者はベールを被るのが作法である。

カトリックの葬儀は、故人の臨終間際から始まり、埋葬も仏式の場合に比べて非常に早い段階で行われます。
ただし、火葬やマナー関係などで仏式葬儀と同じところも多いため、カトリックの葬儀について理解するということであれば、まずは仏式葬儀との共通点から見てはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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