キリスト教の香典返しの作法とは?のし紙やお礼状の書き方も解説!

キリスト教の香典返しの作法とは?のし紙やお礼状の書き方も解説!

チャペルでの結婚式やクリスマスのイメージの強いキリスト教でももちろん葬儀はあります。そして日本のキリスト教で行う葬儀の場合、香典返しが行われる場合もあります。もしキリスト教で香典返しを行う場合、どのような作法を心がければよいのでしょうか。

最終更新日: 2019年09月30日

キリスト教の香典返しの作法とは?

葬儀

キリスト教といえば、チャペルでの結婚式やクリスマスなどをイメージしやすいです。
しかしキリスト教も宗教の1つに数えられる以上、もちろん葬儀は存在します。
そして日本のキリスト教で葬儀を行った場合、仏教や神道での葬儀と同じように香典返しをすることも多いです。

もし葬儀をキリスト教の形式で行った場合、香典返しについてはどのような作法が求められるのでしょうか。
キリスト教式の葬儀は仏式に比べるとなじみが薄くなりがちであるため、香典返しについてどのようにすればよいのかに疑問を持つでしょう。

そこで今回「終活ねっと」では、キリスト教で香典返しをする場合に知っておくべき作法についてご紹介します。

  • 香典返しとは?

  • キリスト教で香典返しするときの作法とは?

  • キリスト教で香典返しを準備するときに必要な作法とは?

  • キリスト教の葬儀で持参する香典の作法とは?

キリスト教の葬儀で香典返しを準備する必要のある方や、キリスト教の葬儀に参列する予定のある方にとって一見の価値がある内容です。
ぜひとも最後まで読んでいただきたく思います。

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葬儀・お葬式についてわからないことがある方は、お気軽にご相談ください。

葬儀にかかる費用についてわからないことがある方は、「葬儀費用の相場はいくら?内訳や料金を安くする方法、注意点まで解説」をご覧ください。

香典返しとは?

困った人々

宗教や宗派を問わず日本の葬儀で当たり前のように行われる香典返しですが、どのような慣習なのでしょうか。

香典返しとは、葬儀を行った喪主が香典をいただいた方に対して、品物の形で感謝の気持ちを示す慣習のことです
ただしキリスト教の場合、本来は香典を受け取る慣習がないため、香典へのお返しである香典返しという慣習もありません。

しかし日本の場合は宗教や宗派に関係なく香典をお渡ししたり香典返しを行ったりする慣習があるため、日本のキリスト教でも香典返しの慣習が根付くようになりました。

キリスト教の香典返しの作法

church

もしキリスト教で葬儀を行い、香典返しをする必要が出てきた場合はどのような作法に基づいて行うべきなのでしょうか。
ここではキリスト教での香典返しで守るべき作法を詳しくご紹介します。

何を贈ればいいの?

香典返しを行う場合、品物選びが重要になってきます。
ただ香典返しで品物を選ぶ場合、どのようなものを選べばよいかはご遺族にとって大きな悩みでしょう。
まずはキリスト教の香典返しで贈るべき品物について見ていきます。

キリスト教の決まりはない

実は香典返しで選ぶべき品物について、キリスト教では特にこれといった決まりはありません
先ほども触れたように、キリスト教で香典返しを行うのは日本独特の慣習で、キリスト教が主流の欧米では香典返しについての決まり自体がないためです。

このため日本のキリスト教で香典返しの品物を選ぶ場合、仏教や神道の香典返しで守られている作法を参考にすることとなります。

消耗品を選ぶ

日本で香典返しの品物を選ぶ場合、「消えもの」と呼ばれる使ったらなくなる消耗品を選ぶのが一般的です。
具体的には保存のきくかさばらない食べ物や日常生活で使うことの多い日用品があります。

具体例を挙げれば、食べ物はお茶・コーヒーセットや菓子折りが、日用品では洗剤やフェイスタオルなどが代表的です。
このためキリスト教の香典返しでも、以上のような消耗品を選ぶのが無難といえます。

なお最近ではカタログギフトやクオカードを贈る例も増えてきていますが、金券類などについては以下の記事により詳しく説明されていますので、ぜひともご活用ください。

いつごろ贈ればいいの?

香典返しといえば選ぶ品物と同じように、贈るタイミングも大切なポイントです。
実は送るタイミングについてはキリスト教独特の作法があります。

キリスト教の香典返しでは、仏教や神道よりも早いタイミングで香典返しを贈るのが一般的です。
具体的にはカトリックの場合で故人の没後30日目に行う追悼ミサ後に、プロテスタントの場合で故人の没後1ヶ月目の召天記念礼拝後に贈ります。

いずれの場合も、仏教の四十九日法要や神道の五十日祭よりも早いタイミングでお渡しするため、早めの準備が必要です。

キリスト教の香典返しの贈り方

困った人々

キリスト教で香典返しを行う場合、品物選び以外にも準備すべきことはあります。
ここではキリスト教の香典返しで、品物選び以外に準備すべきことについて詳しく見ていきましょう。

キリスト教の場合ののし紙について

キリスト教で香典返しを行う場合も、他の宗教や宗派で香典返しする場合と同じようにのし紙で品物を包む必要があります。
ここではキリスト教の香典返しで使われるのし紙について見ていきましょう。

のし紙の選び方

まずのし紙を選ぶうえで最初にポイントとなるのが、のし飾りがついていないという点です。
のし飾りがついているのし紙は、結婚式などおめでたいことに対する贈り物を贈る際に使われます。
一方香典返しはおめでたくない弔事に使われるため、必ずのし飾りのないものを選ぶ点は頭に入れておきましょう。

そしてもう1つポイントになるのが水引の色と結び方です。
水引の色は弔事用で一般的な黒白のものを選びます。
なお関西や北陸の場合は、黄白を選ぶ慣習がありますので注意しましょう。

結び方については結ぶとほどきにくい結び切りや淡路結びのものを選びます。
どちらも不幸が連続しないように願う意味があるため、こちらも香典返しを準備するうえで欠かせません。

表書きについて

キリスト教の香典返しで使われる表書きは偲び草が一般的です。
「偲び草」は神道でも一般的であるため、あわせて覚えておくと便利でしょう。

なお日本の香典返しで一般的に使われる「志」は、地域や宗教・宗派に関係なく使える表書きです。
もし「偲び草」の表書きを忘れてしまっても、「志」さえ覚えていれば問題ありません。

挨拶状・会葬礼状の書き方とは?

香典返しを贈る場合、品物に挨拶状や会葬礼状を添えるのが作法です。
キリスト教の香典返しで挨拶状などを添える際は、どのような点を心がければよいのでしょうか。

書くときの注意点

香典返しで添える挨拶状や会葬礼状を書く時は、句読点を使わないことや忌み言葉を使わない点に注意が必要です。

特に忌み言葉は使うと縁起の悪いとされている言葉のことを指します。
具体的には「いよいよ」や「たびたび」といった重ね言葉や、不幸を連想させるような言葉などのことです。
このほかキリスト教では、「冥福」など仏教や神道で一般的な言葉は書かないようにします

なお挨拶状の大まかな内容としては、葬儀に参列していただいたことや香典をいただいたことへの感謝、香典返しをお贈りする旨などを書くのが一般的です。

キリスト教のお礼状の例文

キリスト教で香典返しの挨拶状を書く場合、カトリックとプロテスタントの違いも考える必要があります。
ここでは宗派ごとに香典返しで挨拶状を書く時の文例をご紹介しましょう。

カトリックの場合

まずカトリックの場合から見ていきましょう。
カトリックの場合は以下のように記すのがよいです。

このたびは亡父○○の帰天に際し ご会葬と格別なるご厚志を賜り 篤く御礼申し上げます
お蔭をもちまして無事に追悼ミサを済ませることができました
つきましては志のしるしに心ばかりの品をお贈りいたしましたので
ご受納くださいますようお願い申し上げます

本来であれば拝眉の上 ご挨拶申し上げるべきところ
略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます

令和〇年〇月✕日
喪主○○○○
親族一同
プロテスタントの場合

次にプロテスタントの場合も見ておきましょう。

このたびは亡父○○の召天に際し ご会葬と格別なるご厚志を賜り 篤く御礼申し上げます
お蔭をもちまして無事に召天記念礼拝を済ませることができました
つきましては志のしるしに心ばかりの品をお贈りいたしましたので
ご受納くださいますようお願い申し上げます

本来であれば拝眉の上 ご挨拶申し上げるべきところ
略儀ながら書中にてご挨拶申し上げます

令和〇年〇月✕日
喪主○○○○
親族一同

キリスト教の葬儀の香典について

葬儀

キリスト教の葬儀に参列する場合、香典を持参するのが一般的です。
ここではキリスト教葬儀の香典についても見ておきましょう。

香典袋の選び方

キリスト教の葬儀で香典を持参する場合、香典袋も独特のものを選ぶ必要があります。

水引のあるものを使うの?

香典袋といえば、水引の色などを気にしがちです。
しかしキリスト教の葬儀で持参する香典袋では、水引のついていないものを選びます

キリスト教の表書きについて

キリスト教の香典袋で使われる表書きには「御花代」と「御花料」が一般的です。
これらの表書きは宗派に関係なく使えるため、最も無難といえます。

ほかにもカトリック独特の御ミサ料や、プロテスタント独特の弔慰金も代表的であるため、あわせて覚えておくと便利でしょう。

香典の金額は違うの?

香典を包む場合、金額も重要なポイントです。
キリスト教の場合でも仏教などの場合と同じように、故人との関係性に応じた金額を包みます。
例えば親が故人の場合で5万円から10万円、知人や友人が故人の場合で5千円から1万円前後が一般的です。

葬儀や法事で持参する香典の相場についてさらに詳しいことは、以下の記事をご参照ください。

香典の渡し方

香典をお渡しするときは、まず袱紗に包んだ状態で持参します。
そして受付にて記帳した後、袱紗から香典袋を取り出し受付係が見やすい向きに載せましょう。
そのうえで一言挨拶を添えて差し出します

キリスト教の香典返しまとめ

葬儀

今回「終活ねっと」では、キリスト教の香典返しで心掛けるべき作法を見てきました。
内容をまとめますと、以下の各ポイントの通りです。

  • 香典返しとは、葬儀で香典をいただいた方に対して品物でお返しをする慣習のことである。

  • キリスト教の香典返しでは、仏教などと同じように保存のきく食べ物や日常生活で使われる日用品などの消耗品を贈る。
    贈るタイミングはカトリックの場合で故人没後30日目の追悼ミサ、プロテスタントの場合で故人没後1ヶ月目の召天記念礼拝が一般的である。

  • キリスト教の香典返しに掛けるのし紙は、色が黒白または黄白で、結び方が結び切りや淡路結びの水引がついたものである。
    表書きは「偲び草」や「志」がよく使われる。

    一緒に添える挨拶状や会葬礼状を書く時は、句読点や忌み言葉を使わないことや他宗教の言葉は避けることがポイントである。

  • キリスト教の葬儀で持参する香典袋は水引がなく、表書きが「御花代」や「御花料」となっているものなどを選ぶ。
    香典の金額については他の宗教や宗派と同じように、故人との関係性に応じて包む。
    お渡しするときは袱紗に香典袋を載せた状態で、一言挨拶を添えて差し出す。

キリスト教の香典返しで心掛けるべき作法は基本的に仏教の場合と同じですが、お渡しのタイミングや掛け紙の表書きなどで独特の作法があります。
このため香典返しの基本的な作法とあわせて、キリスト教独特の作法も確認しておくとよいでしょう。

最近では香典返しの品物で商品券などが選ばれるケースも増えてきています。
以下の記事では、香典返しとして商品券を選ぶ際のポイントや注意点を詳しく説明していますので、ぜひともご活用ください。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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