
家族葬の挨拶状の書き方とは?文例や書く際のポイントもご紹介します
家族葬とは、近親者のみで故人を弔う葬儀のことです。近年増えてきた家族葬ですが、挨拶状をどのように書いたら良いのか迷われる方も多い事でしょう。終活ねっとでは、挨拶状の文例や記入時の注意点など分かりやすく紹介させていただきます。ぜひ、最後までご覧ください。
最終更新日: 2020年12月18日
家族葬の挨拶状について

みなさんは、葬儀の挨拶状を書いた経験はおありでしょうか?
書かれる機会はそう多くはないので、大得意!という方はなかなか少ないかと思います。
また、近年では家族だけで葬儀を行う家族葬といわれる葬儀の形が行われることも多くあります。
この家族葬を行う場合、挨拶状はどのように書けばいいのでしょう。
「終活ねっと」では今回、家族葬の挨拶状の書き方について、文例やポイントなどご紹介していきたいと思います。
今回の記事のポイントは以下の通りです。
家族葬の挨拶状の書き方について
家族葬での挨拶状を書くタイミングや出す相手について解説します。
家族葬の挨拶状を書く際のポイントについて
家族葬を執り行なうことによる礼儀や出し方などについて解説します。
家族葬の挨拶状を書く上での参考例文について
挨拶状とは、どのように書いたら良いのか?文例にて解説します。
家族葬の案内状について
家族葬の挨拶状と案内状の違いなどについて解説します。
ぜひ、最後までお読みいただき、家族葬での挨拶状の書き方の参考になさってください。
「DMMのお葬式」では、状況やご要望に合わせて選べる豊富なセットプランをご用意しております。
葬儀・お葬式についてわからないことがある方は、お気軽にご相談ください。
葬儀にかかる費用についてわからないことがある方は、「葬儀費用の相場はいくら?内訳や料金を安くする方法、注意点まで解説」をご覧ください。
「終活ねっと」は全国各地の斎場と提携しているため、お近くの斎場で葬儀を執り行うことが可能です。
葬儀/家族葬の事前相談・資料請求も受け付けております。
状況やご要望に合わせて選べるお葬式のセットプランをご用意しておりますので、ぜひ一度ご覧ください。
家族葬の挨拶状の書き方

家族葬の挨拶状とはどのようなものか、皆さんはご存知ですか?
挨拶状は、どなたにどのようなタイミングで出すのかがとても大切なポイントとなります。
ひとつ間違うとトラブルにもなりかねませんので、お気をつけください。
事前にご近所や職場関係者などに案内状をお出しし、ご参列いただくのが通常の葬儀です。
また、通常の葬儀の場合、挨拶状は弔電や供花をいただいた参列者の方へハガキで御礼を伝えるのも一般的です。
それに対し、家族葬の場合は、遺族や親戚・故人ととても親しかった方のみで執り行ないます。
すなわち、誰にも案内状を出さずに葬儀を執り行ったり、葬儀への参列を辞退いただくようお伝えした上で執り行う事になります。
ですから、事前に案内をしなかった失礼をお詫びし、葬儀を無事に終えた事を伝える為、挨拶状を郵送する必要があります。
そうすると、どのように家族葬を執り行うのかなど、内容やタイミングなどで気遣いが必要となります。
どなたに挨拶状を送るべきなのか、いつが相応しいタイミングなのか、失礼のない文面はどんな物なのか?など、お困りの方も多いかと思います。
では、家族葬の挨拶状の書き方について、それぞれ見ていきましょう。
挨拶状を書くタイミング
まずは挨拶状を書くタイミングについてです。
家族葬にお呼びしなかった方や参列を辞退いただいた方々に、いつ葬儀を終えたことをお知らせするべきなのか?
これはとても大切な事ですので、失礼のないよう気遣いを忘れないようにしましょう。
タイミングとして最も一般的なのは、四十九日の法要後や納骨後です。
その頃が、葬儀後の慌ただしさも落ち着き、弔問客をお迎えする心のゆとりも出来る頃ではないでしょうか?
また、年末に喪中ハガキでお知らせするケースも一般的です。
挨拶状を出すタイミングに、必ずこうしなければいけない、という明確な決まりはありません。
しかし、あまりにも日にちが過ぎてからの報告は避けた方が良いでしょう。
挨拶状を出す相手
誰に挨拶状を出せば良いのかも気になるところですね。
挨拶状を出すタイミングと同様に、挨拶状を出す相手も「どこからどこまで」という決まりもないのです。
ですが、決まりがないとは言ってもいずれ決めなくてはなりません。
一般的には、多くの方が「故人が親しくしていた友人・知人」「故人と遺族の職場関係者」「年賀状のやり取りをしている方」を目安として挨拶状を出しています。
出すべき方にきちんと出す事はとても大切です。
出し忘れるなど、失礼のないよう気を付けましょう。
家族葬に呼ぶ範囲については、こちらの記事でより詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
家族葬の挨拶状を書くポイント

ここまで、家族葬における挨拶状について解説してきました。
通常の葬儀と違い、家族葬では案内状で葬儀の案内がされません。
ご逝去されたという事実を知らされる事なく、葬儀を済ませた報告を挨拶状で知る事になりますので、気を悪くされる方がおられるかもしれません。
故人と親しくされていた方であれば、なお更です。
なぜ知らせてくれなかったのかと、悪い印象を持たれる事も考えられます。
そのようなトラブルにならない為にも、家族葬の挨拶状を書くポイントや注意点などを確認しておきましょう。
出すタイミングを遅らせない
家族葬では、葬儀後に挨拶状を郵送しますが、葬儀後ならいつでも良いわけではありません。
ご逝去から挨拶状が届くまでの期間が空き過ぎると、失礼だと取られる事もあります。
発送時期として一般的なのは、先ほどもお伝えしたように四十九日や納骨式の後です。
無用なトラブルを避ける為にも、出すタイミングを遅らせないように気をつけましょう。
家族葬として取り行ったことのお詫びを記す
葬儀の事後報告としての挨拶状の目的は、ご逝去のお知らせと、故人が生前お世話になった事へのお礼です。
しかし、それ以上に大切にしなければならないなのが、葬儀を家族葬にした為に、事後報告となってしまった事や参列を辞退していただいた事へのお詫びを記す文面にする事です。
喪中はがきで出す場合も
年末に近い時期であれば、挨拶状の代わりに喪中はがきを代用して出す場合もあります。
喪中はがきの場合は、年賀状の受付が開始される前までに相手に届くよう、11月中旬頃から遅くとも12月初旬までには投函を済ませるようにしましょう。
挨拶状は手書きでなく印刷でも良い
家族葬の挨拶状は、誠意を込めて手書きとされていましたが、近年では印刷で送ることも増えているようです。
印刷業者に頼めば、文を一緒に考えてくれたり、薄墨で印刷してくれるというサービスもあります。
費用や時間もそれほどかからないため、挨拶状に手間をかけたくないという方にはオススメです。
家族葬の挨拶状の例文

家族葬の挨拶状の書き方や注意点についてはお分かりいただけたかと思います。
ですが、さっそく書くとなった場合には、どのように書いたらいいのか例文があると安心ですよね。
家族葬の挨拶状の例文をいくつかご紹介したいと思います。
そのまえに、みなさんは葬儀のまつわる挨拶状のマナーをいくつかご紹介いたします。
書式は、一般的に用いられるのは縦書きです。
横書きはカジュアルととらえられますので、避けた方が良いでしょう。行頭を一文字下げる事もやりがちですが、NGです。
文中に句読点(。、)を使う事はNGです。
数字の表記は、漢数字を使用するようにしましょう。
差出人住所・氏名は、はがき表面ではなく、裏面の文章の最後に記入します。
以下では、具体的な文例をご紹介いたします。
病気で逝去された場合の例文
父が病気で逝去した場合の挨拶状の例文です。
去る○月○日に〇〇歳にて永眠いたしました
葬儀におきましては 故人の生前からの遺志により
誠に勝手ながら 身内のみにて相済ませました
本来ならば早速申し上げるべきでございましたが
ご通知が遅れましたことをお赦しください
尚 お供えや御香典につきましてはご辞退させて
いただきたくお願い申し上げます
ここに生前のご厚誼に感謝し謹んでご通知申し上げ
失礼ながら書中をもってお知らせ申しあげます
平成〇〇年○月○日
〒123-4567
〇〇県〇〇市〇〇町
○○ ○○
親族一同
一般的に使える例文
死因は明かさず、逝去したことのみを伝える場合の挨拶状の例文です。
岳父 ○○〇〇儀 去る○月○日に〇〇歳にて永眠いたしました
尚 葬儀におきましては故人の生前からの遺志により
近親者のみにて相済ませました
ご通知が遅れましたことをお赦しください
茲に生前のご厚誼に感謝し謹んでご通知申し上げ
失礼ながら書中をもってお知らせ申しあげます
平成〇〇年○月○日
〒123-4567
〇〇県〇〇市〇〇町
○○ ○○
岳母 〇〇○○儀 去る○月○日 静かに永眠いたしました
尚 故人の遺志により葬儀におきましては近親者のみにて相済ませました
お知らせが遅れましたことを心よりお詫び申し上げます
ここに故人が生前に賜りましたご厚情に深謝し衷心より御礼申し上げます
平成〇〇年○月○日
〒123-4567
〇〇県〇〇市〇〇町
○○ ○○
四十九日(忌明け)に送る香典返しの挨拶状
四十九日の挨拶状と香典返しの挨拶状は兼ねる場合がほとんどです。
先般 父 ◯◯ の葬儀に際しましてお忙しい中ご会葬を賜り
かつご丁重なご弔詞を頂き またご芳志を賜り誠に厚く御礼申し上げます
おかげをもちまして○月○日に四十九日忌を迎え法要を営むことができました
生前故人に賜りましたご厚誼を深く感謝申し上げます
つきましては供養のしるしまでに心ばかりの品をお届け致しました
どうぞお納めくださいますようお願い申し上げます
本来であればお目にかかり御礼申し上げるべきところ書面にて失礼とは存じますが 書中を持ってご挨拶申し上げます
敬白
平成○○年○月○日
喪主 ○○○○○
家族葬の案内状について

通常の葬儀であれば、葬儀の詳細が決まり次第、お呼びしたい方々へ迅速かつ正確にお知らせする為に、FAXやメールで案内状を送ります。
では、家族葬にも案内状は必要なのでしょうか?
家族葬では、故人やご遺族の意向で身内だけで葬儀を行う為、親族間だけに案内すれば良いということで、迅速にお知らせ出来る電話やメールなどで構いません。
ご近所や友人・職場関係者などには、事前に案内状ではなく、事後報告として挨拶状を郵送するようにしましょう。
家族葬での香典・弔問の辞退については、こちらの記事でより詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
家族葬の挨拶状についてまとめ

いかがでしたか?
今回の「終活ねっと」では、家族葬の挨拶状について解説させていただきました。
挨拶状とは、身内だけで葬儀を済ませた事のお詫びと報告を記す手紙である。
家族葬において、挨拶状を出すタイミングは、四十九日や納骨の後が一般的である。
誰に出すべきか把握し、出し忘れるなど失礼のないようにする。
縦書き・数字は漢数字・句読点NGなどのマナーに注意して書く。
家族葬では、葬儀の詳細を知らせる案内状は必要ない。
最近、増えつつある家族葬ですが、初めて知ることも多かったのではないでしょうか。
通常の葬儀とは異なる部分がいくつかあったかと思います。
また、いざ文章を書く時に困った際は、ぜひ文例を参考になさってください。
この記事で皆さまの挨拶状作成のお役に立てると幸いです。
「終活ねっと」では、このほかにも家族葬に関する記事を多数掲載しております。
家族葬での喪主の挨拶については以下の記事で解説しております。
家族葬で喪主を務める方など、ぜひ参考にしてください。
最後までお読みいただきまして、有難うございました。
葬儀をご検討の方へ
安らかに送り、送られる葬儀をするためには、事前の準備が大切です。
DMMのお葬式では、葬儀についての疑問・不安のある方や、もしものときのために、24時間365日ご相談を受け付けております。
経験豊富なスタッフがていねいにサポートいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
また、葬儀をするにあたって必要なあらゆる知識を記事にまとめています。
あわせてご覧ください。
note葬儀記事
費用を抑えて満足のいく葬儀をするために必要な知識まとめ
DMMのお葬式について