
家族葬の費用はいくら?全国の相場や費用を抑える方法も解説!
家族葬の費用は一体どれくらいなのでしょうか?また、一般葬とはどれぐらい費用が異なるのでしょうか?家族葬と一般葬を比較しつつ、家族葬の内訳やさらに金額を抑えたい時の方法など、家族葬の費用に関する様々な情報を紹介します!
目次
最終更新日: 2020年12月16日
家族葬の費用はどれぐらい?

一般的に家族葬は、家族及び親族やごく親しい縁故知人のみで行われるお葬式のことを言います。
比較的少ない人数が集まり、小規模な葬儀となることから、家族葬は安いというイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
実際のところ一般葬と比べて費用は安く抑えられるのでしょうか?
また、その家族葬の費用の内訳はどうなっているのでしょうか?
今回「終活ねっと」では、家族葬の費用に関して、主に下記の点についてお伝えしていきます。
家族葬とは何か
家族葬と一般葬の費用相場を比較
家族葬の費用の内訳とは?
家族葬の費用をさらに抑えるには
地域ごとの家族葬の費用相場とは
家族葬を行う葬儀社の選び方のコツ
家族葬の費用の支払い方法とは
家族葬を行おうと考えている方やできるだけ費用を抑えて葬儀を執り行いたい方など、ぜひ最後までお読みいただき、今後にお役立てください。
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家族葬とは?

家族葬とは、親族や親しい友人、親戚など故人に近い方々のみで故人を送る小規模な葬儀の形式です。
一般的な葬儀と同じく通夜や告別式などの儀式は一通り行われることが多いですが、参列者の数は少なくなります。
現在、家族葬を執り行う割合は年々増えてきています。
以下の表は、葬儀業者が葬儀の年間取り扱い件数の中で、増加傾向にある葬儀の形式を答えた結果になります。
葬儀の形式 | 回答数 |
家族葬 | 554 |
直葬 | 284 |
一日葬 | 185 |
一般葬 | 58 |
社葬 | 3 |
合計 | 1084 |
出典:葬儀の取引に関する実態調査報告書(平成29年3月22日)
葬儀業者の半数以上が、家族葬は葬儀の取り扱い件数の中で増加傾向にあると回答していることがわかります。
では、一体なぜ家族葬を執り行う割合がここまで増加しているのでしょうか?
家族葬を行うメリット
小規模な葬儀である家族葬を行うメリットとしては、少人数のためゆっくりと故人を見送ることが出来るという点や、葬儀の形式が比較的自由に変えられるため故人やご遺族の意向を反映しやすいという点も挙げられます。
また、香典返しなどの返礼品が少なくて済み、ご遺族の精神的体力的負担が軽くなることやこれから説明していく費用の負担も少なくて済むことなども家族葬のメリットです。
家族葬を行うデメリット
家族葬を行うデメリットとして注意しておきたいのが、周りの人の理解を得られるかという事です。
比較的新しい葬儀形式ということもあり、ご年配の方や親戚の理解を得るのが難しかったり、故人とお別れが出来なかったことを悔やまれる方がいる場合もあります。
そのため事前の訃報などで家族葬で故人を送りだすことに対する理解を得る必要があります。
以下の記事では家族葬での喪主の役割について詳しく解説しています。
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家族葬の費用相場はいくら?

費用が抑えられることがメリットの一つとして挙げられている家族葬ですが、実際一般的な葬儀に比べて、どれだけ安いのでしょうか?
ここでは終活ねっとが独自に実施したアンケート(※)をもとに、家族葬と一般葬の費用総額を比較してみます。
※2019年4月葬儀に関するアンケート(実施機関 マクロミル n=618)をもとに当社にて算出
家族葬の費用相場と一般葬との比較
終活ねっとが実施したアンケートによると、家族葬にかかる費用の相場は総額 113万円という結果になりました。
またそれに対し、一般葬にかかる葬儀費用の目安は165万円となります。
地域や葬儀プランなどである程度価格は変動しますが、小規模かつ参列者が少ないことなどから家族葬の方が3割ほど安い傾向にあります。
費用を抑えられる家族葬であっても、故人の交友関係が広く、葬儀に参列したいという方が50人を超える大人数だった場合などは一般葬の方が費用が抑えられる場合があります。
また、家族葬の自由な葬儀形式を活かし特殊な葬儀形式を選択する場合も別途で費用が掛かり一般葬よりも費用が掛かる場合があるので注意が必要です。
以下の記事では一般葬と家族葬の葬儀の手順や流れについて詳しく解説しています。
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地域別の費用相場について
家族葬の費用相場には、他の葬儀形式と同様に地域差があります。
小規模で行われる家族葬ですが、核家族化が進んでいる地域とそうでない地域との差で参列者数に違いが出ることに加え、物価の高低などにより費用相場も影響を受けます。
ここでは、地域別に家族葬の費用相場を見てみましょう。
下記の金額は葬儀一式費用、飲食接待費、返礼品費用の合計です。
地域 | 費用相場 |
北海道 | 95万円 |
東北地方 | 114万円 |
関東地方 | 125万円 |
中部地方 | 132万円 |
近畿地方 | 107万円 |
中国地方 | 98万円 |
四国地方 | 100万円 |
九州地方 | 101万円 |
沖縄県 | 67万円 |
家族葬費用の内訳は?

家族葬で費用がどれくらいかかるのか、平均的な金額はお分かりいただけたと思います。
次に家族葬でかかる費用について主な内訳を見ていきましょう。
家族葬に必要な費用内訳
家族葬を行うにあたり必ず必要になる費用は以下の通りです。
葬儀一式の費用
多くの葬儀社では参列者の人数に関わらず、葬儀に最低限必要となる商品・サービスについては葬儀一式という形で提供しています。
葬儀一式に含まれる主な商品やサービスは以下の通りです。
祭壇費
式場利用費
棺にかかる費用
返礼品の費用
供花の費用
寺院への費用
家族葬では無宗教葬など仏教形式で行わない場合もありますが、僧侶をお呼びする仏教形式で葬儀を行う場合には寺院への費用がかかります。
寺院への費用の内訳として主に挙げられるものの目安は以下の通りです。
戒名料
御膳料
お車代
家族葬に必ずしも必要ではない費用
家族葬のプランに含まれる費用の中で、行わないことにより、さらに費用が抑えられる項目があります。
葬儀社のプランによっては、これらはオプションになっている可能性があります。
そのため、事前にプランをよく確認しておきましょう。
飲食接待費用
通常は一般葬、家族葬において、通夜のときと、告別式後に飲食の席を用意します。
しかし、家族葬の場合では、会食を行わないケースがあります。
例を挙げると、通夜ぶるまいとしては業者に依頼せずコンビニなどで食料品を調達し、控室で食事を済ませてしまうご家族もいらっしゃいます。
一般参列者の方々がお越しになる一般葬では、飲食の席、つまり通ぶるまいは精進落としを行う必要があります。
しかし、家族葬の場合、各ご家族のご意向をもとに柔軟に対応しても問題はありません。
飲食の席を用意しないことも家族葬の費用を安くするポイントのひとつです。
読経料
家族葬で読経を行わないと、読経料の約20~30万円分が抑えることが可能です。
読経を行わないということは、つまり僧侶をお呼びせず、無宗教葬で家族葬を行なうということです。
ただし、すでに菩提寺がある場合には菩提寺に依頼せずに事を進めてしまうと、納骨のときや今後のお付き合いに支障をきたすことがありますので注意が必要です。
また、読経を行わないことを親族から反対されることがあるかもしれません。
読経を行わない場合には、事前に親族間で話し合うようにしましょう。
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家族葬の費用をさらに安く抑えたい場合

家族葬の費用は一般的な葬儀費用と比較すると安く抑えることができますが、決して安い値段ではありません。
そこで、できるならば家族葬の費用を安く抑えておきたいという方もいらっしゃると思います。
ここでは、家族葬の費用を安くするためのポイントをいくつかお伝えいたします。
家族葬のオプションを変更する
まず、オプション費用について見直すことが、家族葬の費用を安く抑えるための方法として有効です。
道案内板を立てない
葬儀を行う会場周辺に、「〇〇家式場」というような矢印が付記された道案内看板が設置されることが多くあります。
家族葬の場合この道案内看板を作成・設置してもらわないということも、費用を抑える方法のひとつです。
もともと道案内看板にかかる費用はさほど高額ではありませんが、およそ3000円~数5万円の費用を抑えることができます。
家族葬の場合は参列される方が限定されており、葬儀に来られるのは家族から連絡が取れる範囲内の方々です。
道案内看板を立てない場合は会場までの案内図を事前に送るようにしておくと良いでしょう。
参列者に車の手配を行わない
参列者に車を手配しないというのも、家族葬の費用を安くするための方法のひとつです。
その場合、基本的には家族や親族の方々には、各自家用車を利用していただくよう案内することになります。
車の手配を行わない場合、葬儀会場から火葬場へ移動する際は、マイクロバスで移動して頂くような形になります。
会葬礼状をお送りしない
会葬礼状にかかる費用の目安は5000円~2万円ほどが目安です。
気心知れた家族や親族だから直接お礼をお伝えすることも可能なので、あえて会葬礼状を送らないというケースもあります。
会葬礼状を送らないのも、家族葬の費用を安く抑える方法のひとつです。
葬祭給付金制度を使用する
ほとんどの自治体では、故人やその扶養家族が国民健康保険もしくは後期高齢者医療保険に加入していた場合に1万~7万円ほどの葬祭費給付金を受給することが可能です。
また、給付の対象は故人と生計を共にしていた家族で、喪主になります。
葬祭費給付金を受け取るには各自治体の定めた期間中に役所に申請を出し、申請を通過する必要があります。
ただし、故人が会社の健康保険や全国健康保険協会(協会けんぽ)に加入していた場合は対象外となりますが、この場合は埋葬料という別の給付金を受け取ることが出来ます。
葬儀用の保険に加入する
葬儀用の保険とは少額短期保険の一つで、保険金額が少額かつ保険期間が1~2年以内の保険となります。
支払われる保険金が最高金額でも300万円ほどで、実際の保険商品は100万円ほど保険金が支払われるものが多いので、保険料が安く済み、葬儀費用を抑えることが可能です。
また、保険金の支払いが早く故人が亡くなった後、遅くとも5営業日以内には受け取ることが可能です。
家族葬の費用を支払う方法

家族葬の費用は基本的には、施主が支払うことになります。
施主が1人で全ての費用負担をしなければならないという意味ではなく、施主が葬儀社などに対する支払いの窓口になるということです。
主な支払い方は以下の通りです。
現金で支払う
家族葬に限らず、葬儀費用は現金での一括支払いが基本になります。
葬儀後に手渡しや銀行振り込みで葬儀社に支払う場合が多いですが、お布施や火葬費用などの費用は葬儀前に支払う場合もあるので事前に現金を用意しておく必要があります。
葬儀社のプランによっては葬儀一式にそれらの金額が含まれていない場合もあるので、見積もりを出してもらう際には、総額で見積もってもらいましょう。
また、総額で見積もりを出してもらっても、当日に参列者の数が増えたなどで追加費用が発生する場合もあるので多めに用意しておくと安心です。
クレジットカードで支払う
最近ではクレジットカードでの支払いに対応した葬儀社が増えてきています。
クレジットカードを使えば、たくさんの現金を用意する必要がないだけでなく、ポイントが付く場合もあります。
クレジットカードでは一括払いの他に、分割払い・リボ払いが選べ、家計の状況や資金計画に合わせた支払いが可能です。
ただし、分割払い・リボ払いの場合は金利手数料が発生するため、支払う総額は増加します。
また、お布施や火葬料などは現金での支払いしかできない場合が多いので、クレジットカードで支払う場合でもある程度の現金は用意しておくと良いでしょう。
葬儀ローンを利用する
葬儀ローンとは、クレジット会社や信販会社が葬儀社と提携して提供しているローンで、1~36回程度の分割払いを利用することが可能です。
利用には審査が必要で、審査を通らなければ利用することはできませんが、審査を通過できればすぐ利用できるため便利です。
また、ローンなので金利手数料が発生しますが、クレジットカードの分割払いやキャッシングより低く、頭金を設定したりボーナス払いも選択できます。
以下の記事では葬儀のローンについて詳しく解説しています。
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家族葬を行う時の葬儀社の選び方

家族葬を行う際には葬儀社を利用することになりますが、数多くある葬儀社の中からどのように葬儀社を選べばよいのでしょうか。
セットプランで比較する
葬儀社のセットプランとは一般的にご遺体の安置や手続き代行、通夜~火葬までの一連の儀式がすべてセットになったプランのことです。
葬儀社によって価格も異なり祭壇や棺、位牌などの会葬品や遺影、会葬礼状なども料金に含まれることが多いですが、葬儀社によってはオプションとなる場合もあるため事前の確認が必要です。
対応している人数、日数なども葬儀社によって異なるため、ご自身の希望に合わせたプランを提供している葬儀社の利用をおススメします。
また、利用できる支払い方法も葬儀社によって異なるため、希望の支払い方法が選べるかどうかも選ぶ際のポイントとなります。
葬儀社で比較する
価格やセットプランだけでなく、葬儀社の特徴やスタッフの質、場所、口コミなどで葬儀社を選ぶこともできます。
葬儀社は沢山あり、全国展開している大手から地域に根付いた小規模な葬儀社もあります。
葬儀は地域ごとに文化や風習が異なる場合もあるので地域の葬儀社を利用するのも良いでしょう。
また、家族葬に強い葬儀社など、葬儀形式に強みを持っている葬儀社もあるので、故人やご自身の希望を反映しやすい葬儀社を選ぶのがおすすめです。
家族葬の費用についてまとめ

いかがでしたでしょうか?
今回「終活ねっと」では家族葬に費用について解説してきました。
まとめると以下のようになります。
家族葬の費用相場は60万~150万円程度であり、それに対し一般葬の費用相場は130万~196万円程度である。
家族葬の主な内訳は、式場代や会葬品、棺など葬儀一式の費用と、戒名料など寺院への費用だが、会食などの飲食接待費や読経料などは必ずしも必要ではない。
家族葬の費用をさらに抑えるには、家族葬の会葬礼状などオプションを変更したり、葬祭費給付金制度の利用、葬儀用の保険の利用などの方法がある。
家族葬の費用を支払う方法としては、現金の一括払いやクレジットカード、葬儀ローンなどがある。
家族葬を行う葬儀社の選び方は、葬儀一式のセットプランで比較したり、葬儀社の特徴や対応などで決める方法があるが、自分や故人の希望にあった葬儀社を選ぶことが大切である。
家族葬には一般葬のように多数の参列者に気を遣わず、家族や親族のみで、故人との最期の大切な時間を過ごせるという魅力があります。
一般葬と家族葬、費用面以外にもそれぞれメリット・デメリットがありますし、どのような葬儀の形式を選択すべきか、各ご家庭で充分に検討していただきたいところです。
終活ねっとでは、この他にも葬儀やお墓について詳しくまとめて掲載しています。
こちらの記事は、葬儀の費用相場や内訳、安くする方法について分かりやすくまとめていますので、ぜひこちらもお読みください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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