
葬儀の弔電の送り方は?贈る際のマナーや文例、弔電のお礼も解説
葬儀では、会社や個人から送られてきた弔電が読み上げられることがあります。弔電を送りたいけれども送り方やマナーがわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、葬儀で弔電を送る際のマナーや文例、お礼の仕方などについて詳しくご紹介していきます。
最終更新日: 2020年12月01日
葬儀の弔電とは?

皆さんは葬儀に弔電を送る際の方法やマナーや注意点はご存知ですか?
実際に弔電を送ったことのある方以外は、なかなか分からないかもしれません。
弔電とはそもそもお悔やみの電報のことで、葬儀に参列できない場合や会社などの団体名で送ります。
葬儀で読み上げられることもあるため、失礼のないよう、その内容には注意する必要があります。
今回の「終活ねっと」では、葬儀の弔電について下記の内容で解説していきます。
葬儀への弔電の送り方やその内容、文例とは?
弔電を送る際のマナーや注意点とは?
弔電をもらったお返しやお礼状はどうする?
会社から弔電を送る場合の差出人や受け取った際のお礼は?
個人で弔電を送る場合の他にも、会社名で送ることも多々あります。
差出人受取人をどうするか、弔電を受け取った際のお礼についても忘れずに覚えておきましょう。
ぜひ最後までお読みください。
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葬儀への弔電の送り方

やむを得ない事情や健康上の理由で葬儀に参列できない時、弔意を示す手段として弔電があります。
ここではその弔電の送り方について詳しくご説明していきます。
弔電の送り方には大きく分けて三つの方法があります。
それは電話・インターネット・郵便局から送る方法です。
それぞれの送り方について見ていきましょう。
電話で送る場合
電報はNTTを利用して、携帯電話や固定電話から送ることができます。
局番なしの115からですが、受付時間が午前8時~午後8時までと決まっています。
なお電報の料金は書けた電話番号へ電話料金と一緒に請求されますのでご注意ください。
特に初めて弔電を送る方は、オペレーターの案内のもとで進めるので安心です。
電話では次のことを聞かれますので、あらかじめ準備しておきましょう。
あなたの名前
差出人が違う場合はその旨を伝えます。
電報の種類
ここでは「お悔やみ」と答えましょう。
かな電報か漢字電報か
漢字電報が一般的です。
配達日時
葬儀の開始時刻を伝えると間に合うようにしてくれます。
届け先の住所や電話番号
電話番号は分からなくても大丈夫です。
住所の他に会場名もあればなおいいです。受取人の名前
故人宛ではなく、喪主かご遺族宛にしてください。
メッセージ内容
文例の番号でも大丈夫です。
差出人の名前
会社名や肩書は正確に伝えてください。
台紙の種類や縦書き・横書き、毛筆書きなど
オプションで追加料金になったり、種類によって価格が違うことがあります。
インターネットから送る場合
最近はインターネットからでも弔電を送れるようになりました。
インターネットのメリットとしては、受付時間がなく24時間対応可能ということと、料金が安いということです。
電話で申し込むよりも早く届けることが出来るのもインターネット電報の特徴です。
申し込む際の必要な情報は電話での場合と同じです。
郵便局から送る場合
郵便局でもレタックスという名前で、弔電のサービスを行っています。
こちらはお近くの郵便局の窓口から申し込めるほか、FAXやインターネットからも可能です。
窓口から弔電を送る場合は、専用の原稿用紙にメッセージ内容を記入するだけでなく、手書きの文字やイラスト入りの電報を送れます。
その後の流れは下記の通りとなります。
専用の原稿用紙や手書きの文字でメッセージを記入します。
適当な封筒に料金相当分の切手を貼り文面や差出人、受取人や住所を記入したレタックス用紙を入れます。
表にはレタックスまたは電子郵便とのみ朱書きします。
これで郵便局から弔電が送れ、料金は現金や郵便切手、料金後納で支払えます。
ただし料金後納の場合は事前の手続きが必要になります。
またインターネットからの申し込みに限り、クレジットカード支払いも可能です。
弔電の金額相場について
続いては、弔電の金額相場について解説していきます。
実は弔電は台紙などの違いや文字数などによって、500円~1万円ほどの幅があります。
相場は故人や受取人との関係でも変わってきます。
会社名で法人として弔電を送る場合は3,000円~5,000円が一般的です。
個人的に出す場合は、香典を出すことを考慮してそれに見合った金額にしましょう。
もし香典を3,000円包む予定でしたら、その半額の1,500円程度の弔電にします。
また5,000円の香典を包む場合は2,000円~3,000円が適当です。
また、「終活ねっと」では葬儀における香典について詳細に解説した記事を書いておりますので、ぜひそちらもご覧ください。
弔電の文例・内容について

続いては、弔電の内容について解説していきます。
一般的な文例や敬称が入る場合と取引先に出す場合などを見ていきます。
一般的な弔電の文例
こちらは故人との関係を問わず、広く使える文例になります。
メッセージの内容に迷ったら、以下のような文章にすると良いでしょう。
心からご冥福をお祈りいたします。
謹んでご冥福をお祈り申しあげます。
ご遺族の皆様のお力落としをお慰めするすべもなく、ただ心よりご冥福をお祈り申しあげます。
敬称が入る弔電の文例
敬称とは弔電の受取人と故人との関係によって使い分けます。
弔電を出す際には、受取人と故人との関係をしっかり確認して、敬称を間違えないようにしましょう。
故人が受取人のどんな続柄に当たるか | 敬称名 |
父 | ご尊父さま・お父上さま |
母 | ご母堂さま・お母上さま |
夫 | ご主人さま・ご夫君さま |
妻 | ご令室さま・ご令閨さま |
祖父 | ご(御)祖父さま |
祖母 | ご(御)祖母さま |
兄 | ご令兄さま・兄上さま |
弟 | ご令弟さま・弟さま |
姉 | ご令姉さま・姉上さま |
妹 | ご令妹さま・妹さま |
息子 | ご令息さま・ご子息さま |
娘 | ご令嬢さま・ご息女さま |
以下に弔電の例文をご紹介しますので、参考にしてください。
在りし日のお姿を偲びつつ、ご冥福をお祈りいたします。
心からご冥福をお祈りいたします。
取引先に送る場合の弔電の文例
取引先の社長や社員が亡くなった場合の弔電は、主語を役職名+様や、貴社○○様とします。
取引先に送る弔電は会社と会社の付き合いとなるため、砕けた文面にしないよう注意しましょう。
以下に、取引先に送る場合の弔電の例文をご紹介します。
ご遺族の皆様ならびに社員ご一同様に、心からお悔やみ申しあげます。
心からご冥福をお祈りいたします。
また、「終活ねっと」では、取引先の葬儀に関するマナーについて詳細に解説した記事を書いておりますので、ぜひそちらもご覧ください。
弔電を書く際の注意点
弔電のメッセージには避けるべき忌み言葉があります。
次のような言葉が忌み言葉になるため、使わないようにしましょう。
重ね言葉
いよいよ・たびたび・重ね重ね・またまた・再三・再び
四や九など不吉を連想させる数字
四は死につながり、九は苦しむという言葉を連想させるため
不幸を連想させる言葉
苦しむ・迷う・浮かばれない・とんだこと(成仏できない意味)
弔電を送る際のマナー・注意点

せっかく葬儀に弔電を送っても、マナー違反になってしまってはいけません。
ここでは弔電に関する注意点やマナーについて詳しく見ていきます。
弔電を送る際の宛先は?
続いては、弔電を送る際の住所について解説していきます。
基本的に弔電は、葬儀を行う会場に届くように手配します。
そのため電報を送る手続きをする際には、会場の住所や会場名、電話番号などを準備しておきましょう。
万が一式場の住所などが分からない場合は自宅に送っても構いません。
その場合はなるべく通夜の前までに届くように手配してください。
弔電を送る際の宛名は?
弔電の宛名は、基本的に喪主の名前にします。
万が一喪主の名前が分からない場合は○○(故人名)さまご遺族さまなどと表記してください。
斎場では一日に何件もの葬儀を取り扱うことがあります。
弔電の取り違いが起こらないためにも、宛名は必ずフルネームで記入するようにしましょう。
また宛名を亡くなった方にするのはマナー違反になりますので、注意してください。
差出人の書き方は?
差出人は個人で出す場合であれば自分の住所は番地まで、名前はフルネームで書きましょう。
これはご遺族がお礼状を出す際にも必要であるためです。
また夫婦や友人同士など複数人で弔電を送ることもあるかもしれません。
その場合は多くても3名までにして、それ以上の人数になる際には○○一同などとします。
連名で弔電を送る時には、差出人の順番にも注意が必要です。
年上や役職が上の人の名前から順に書きましょう。
そのため誰が目上の人なのかをしっかりと確認して、失礼のないように注意してください。
代表して一人が弔電を手配する際には、差出人の氏名の漢字なども間違わないようにしましょう。
弔電はいつ送ればいい?
弔電は訃報の連絡を受けたらなるべく早いタイミングで送るようにしましょう。
通常でしたら通夜が終わってから、弔電を取りまとめて読み上げる順番などを仕分けします。
そのためお通夜の前までには届くようにすると、ご遺族の方も余裕を持って準備ができます。
ただしどうしてもお通夜までには間に合わない時には、次の日の告別式の前までには会場に届くようにします。
そのため斎場などで告別式をすることが分かっていれば、その開始時間も調べておくことが必要です。
弔電は辞退してもいい?
主に家族葬など、親族のみで行う葬儀では弔電を辞退することがあります。
逝去の連絡の際に、「誠に勝手ながら、故人の遺志により弔電は謹んで辞退させていただきます」などと断りましょう。
あいまいにしてしまうと、訃報を受け取った方がどうしたら良いのか混乱してしまいます。
家族葬に限っては一般葬とは違って供花や香典なども受け取るかどうかをご遺族側が決めます。
家族葬を希望する多くの方は供花や香典と一緒に弔電も断ることが多いようです。
ただしたとえ弔電を辞退していたとしても、送られてきた弔電は受け取るようにしましょう。
また辞退の連絡を受けた方は、ご遺族の気持ちを尊重して弔電は送らないようにしましょう。
また、人づてに訃報を聞いた場合でも弔電は送らない方が良いです。
家族葬の場合、参列者を限定していることがほとんどのため、あえて訃報を送らないことがあるからです。
どうしても亡くなった方への弔意を弔電で示したい方は、家族葬を終えた旨のはがきが届いてから送りましょう。
一般葬のプランは、565,000円(税抜)よりご用意しており、「終活ねっと」の登録割で最大71,000円の割引もご利用いただけます。
葬儀についてお困りでしたら、24時間365日電話対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

弔電のお礼・お返しはどうする?

では葬儀で弔電を受け取った後のお礼やお返しはどうしたらいいのでしょうか。
こちらは喪主側がするべき事柄になりますので、忘れないようにしましょう。
お礼状を送る
一番丁寧なのはお礼状を送ってお礼の気持ちを伝えるという方法です。
葬儀後も何かとバタバタしがちですが、遅くとも葬儀が終わってから一週間以内にお礼状を送りましょう。
通常ははがきか封書ですが、品物まではお返ししなくてもよいです。
しかし、弔電と共に香典を送って頂いた際には、返礼品も添えてお礼状を出します。
メールや電話は避けるべき?
忘れてはならないのは、本来ならば会ってお礼すべきものであるということです。
しかしそれを略儀としてお礼状を出すのですから、メールや電話でのお礼は避けましょう。
いくら親しい間柄であっても、きちんとお礼状を出すのが正しいマナーです。
会社から弔電を送る場合・受け取った場合

続いては、会社の名義や部署単位で弔電を送る場合について解説していきます。
こちらでは個人や仲間同士で送る場合とは違った注意点があります。
宛名・差出人の書き方
受取人が取引先の方である場合はそのまま宛名を書いても構いませんが、喪主が別にいらっしゃる時には喪主名様方+受取人様とします。
基本的に弔電の受取人の宛名には役職名や肩書は付けません。
差出人の方は、会社から弔電を出す場合は代表者名となります。
一般的に△△株式会社 代表取締役○○××とします。
個人の名前で出すこともあるかもしれませんが、通常は位の高い役職の名前で出しましょう。
会社から送る弔電の文例
取引先の社長が亡くなった場合はこのような内容になります。
生前のご厚情に深く感謝するとともに、ご冥福を心よりお祈り申し上げます
取引先の親族が亡くなった時には、下記の内容で送ります。
ご遺族様のお悲しみいかばかりかとお察しいたします。
故人の安らかなるご冥福をお祈り致します。
社員の親族が亡くなった場合はこちらです。
会社から弔電をもらった際のお礼
会社から弔電をもらった際にも、お礼状は必要です。
差出人名が代表者なら、代表者宛てにお礼状を出しましょう。
部署内の何名かの連名で弔電をもらった場合は、出来るだけ全員にお礼状を送った方が良いでしょう。
葬儀の弔電についてまとめ

いかがだったでしょうか?
今回の「終活ねっと」では葬儀の弔電について、次のような内容で解説してきました。
葬儀への弔電の送り方は電話やインターネット、郵便局から送れる。
相場金額は2,000円~5,000円程度、メッセージの内容は忌み言葉に気を付けて立場や敬称に注意する。弔電宛先は葬儀の会場の住所や名称とする。
宛名は基本的に喪主にして必ずフルネームを記載する。
差出人は連名の場合は立場の上の順でフルネームを記入、会社で出す時は代表者名とする。お返しはお礼状をはがきか封書で1週間以内に出す。
メールや電話ではマナー違反となることもある。会社から弔電を送る場合でも、受取人名は個人名(喪主)とする。
差出人は通常は会社の代表者とし、お礼状も代表者宛てとする。
あまり送る機会のない弔電ですが、いざ送る際にマナー違反とならないようしっかりと覚えておきましょう。
特に敬称は普段使わない単語が出てくるので、受取人と故人との関係をしっかり理解することが大切です。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
また、「終活ねっと」では、葬儀で飾る花や供花について詳細に解説した記事を書いておりますので、ぜひそちらもご覧ください。
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