神式の葬儀の挨拶は?葬儀の流れや服装・香典マナーまで解説

神式の葬儀の挨拶は?葬儀の流れや服装・香典マナーまで解説

日本では仏式の葬儀だけでなく神式の葬儀も行われています。神式の葬儀に参列する機会は少ないので、出席する際の挨拶や作法がわからないという方も多いのではないでしょうか。今回はそんな神式葬儀の挨拶について詳しく解説したうえで、神式葬儀の流れやマナーまで紹介します。

最終更新日: 2020年02月12日

神式の葬儀の挨拶について

葬儀

日本で行われる葬儀のおよそ95パーセントは仏教式であり、神式で執り行われる葬儀の割合はわずか2パーセント程度といわれています。
神式の葬儀に参列することはあまりないため、挨拶などのマナーについて知らない方も多いでしょう。

今回「終活ねっと」では、神式の葬儀の挨拶について説明したうえで、神式葬儀の流れや香典・服装マナーを解説します。

  • そもそも神式の葬儀ってどういう形式なの?

  • 神式の葬儀に参列した際の挨拶って?

  • 神式の葬儀の流れについて

  • 神式葬儀の服装や香典などのマナーについて

以上の項目を軸に解説していきます。
ぜひ最後までお読みいただき、神式葬儀に参列することになったときに失礼のない挨拶や作法ができるようにしておきましょう。

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葬儀・お葬式についてわからないことがある方は、お気軽にご相談ください。

神式の葬儀って?

困った人々

神道とは日本に古来から存在する固有の宗教であり、古事記や日本書紀などの日本の国の成り立ちとなる神話に登場する神様をお祀りしています。

仏教と神道の大きな違いはその死生観にあります。
仏教では人は亡くなると冥土に旅立ち仏様になると考えられています。
仏教式の葬儀には、故人が迷うことなく極楽浄土にたどり着き成仏するようにお祈りするという意味合いがあります。

一方神道では故人は極楽浄土に旅立つことはなく、そのまま留まってその家の守護神になると考えられています。
そのため、神式の葬儀とは故人の魂が守護神になっていただくための儀式になります。

また、神道では死は穢れたものとされているので葬儀は神社では行いません。
仏教式の葬儀は寺院で行うこともありますが、神式の葬儀は自宅もしくは神式の葬儀が可能な会館や斎場で行います。

神式の葬儀での挨拶

葬儀

神式と仏教式との葬儀に関して、死生観の違いや行う内容に関して解説しましたが、神式の葬儀での挨拶は仏式の葬儀とは違うのでしょうか。

ここでは神式の葬儀の挨拶について解説します。

神式葬儀のお悔やみの言葉

神式の葬儀に参列した際にご家族にご挨拶する場合は、いわゆる仏教式のお悔みとは少し違った挨拶をします。

神道の考え方では故人の魂は冥土に旅立たず、その家の守護神となります。
もともと神様からお預かりした命をお返しするという考え方になるので、挨拶の際には哀悼の意を表さずに以下のような言葉で挨拶を行います。

・御霊(みたま)のご平安をお祈り申し上げます。
・拝礼させていただきます。

神式葬儀で仏教用語を使うのはマナー違反になるので気を付けましょう。

神式葬儀で使ってはいけない忌み言葉

仏式の葬儀で使われる言葉が、神式葬儀では忌み言葉になることがあります。
神式の葬儀で使ってはいけない忌み言葉として、まずは仏教式の以下のような用語が挙げられます。

  • ご冥福

  • ご供養

  • 成仏

  • 往生

これらの言葉はすべて個人が極楽浄土に旅立ち仏様になることを意味していますので、神式の死生観の考え方とは異なります。

一般的に避けたほうが良いとされる忌み言葉

また宗教的な違いではありませんが、ご遺族の悲しみの心に配慮して、一般的に言われている下記のような忌み言葉も挨拶の際には避けたほうが無難といえます。

重ね言葉

重ね言葉は不幸が重なる、繰り返されるという意味があるので避けるようにしましょう。
重ね言葉の例は以下の通りです。

  • たびたび

  • ますます

  • 次々

不吉な言葉

重ね言葉の他にも、苦しみや死などの縁起の悪い言葉を連想する不吉な言葉は使わないようにします。
不吉な言葉の例は以下の通りです。

  • 切る

  • 離れる

神式と仏教式で死に関する考え方などは違っていても、遺された家族の思いに配慮をした挨拶などを心掛けることに変わりはありません。

神式の葬儀の流れ

神棚

日本に古来から存在する神道ですが、仏教伝来以降の神仏習合の流れや江戸時代に敷かれた寺請制度などの影響により、葬儀の流れそのものは神式と仏教式との間で似ている部分もあります。

神式葬儀の一般的な流れは以下の通りです。

  • 臨終から納棺

    臨終の報せを聞いたらまず始めに神棚に報告をします。
    これを帰幽報告と呼び、報告の後に神棚を閉じて白い紙を貼る神棚封じを行います。

    故人を自宅に搬送したら白い小袖を着せ、枕飾りを整える枕直しの儀を行います。
    その後に遺体を棺に納めて白い布で覆い礼拝を行います。

  • 通夜祭

    仏教式のお通夜にあたります。
    通夜祭では神職が詔を奏上し、仏教式のお焼香に当たる玉串奉奠(たまぐしほうてん)を行います。

  • 遷霊祭

    通夜祭の中で、神職の手によって個人の魂が遺体から仏教式の位牌に当たる霊璽(れいじ)に移されます。
    この儀式を、遷霊祭(せんれいさい)または御霊移しと呼びます。

    遷霊祭は親族のみで行います。
    通夜祭の後は、儀式終了後の会食である直会を行います。

  • 葬場祭

    仏教式での葬儀・告別式に当たる葬場祭は、参列者は全員手水の儀によって身を清め、修祓の儀によって神職が参列者を清めた後に開式となります。

    御霊に食事を差し上げる献饌(けんせん)の儀、衣服を差し上げる奉幣(ほうへい)の儀、故人の経歴を読み上げる祭詞奏上と続き、玉串奉奠を行います。

    最後に神職が供物を下げる撤饌(てっせん)の儀を行い閉式となります。

  • 火葬祭・埋葬祭

    故人の名前を記す銘旗(めいき)や遺影、玉串、神饌などを棺と一緒に火葬場に搬送します。
    火葬場についたら、火葬炉の前に棺を安置し神職が祭詞を奏上し、参列者は玉串を捧げてお祈りする火葬祭を行います。

    火葬後は埋葬を行う埋葬祭を行いますが、現在では火葬後すぐに埋葬せず、仏教式と同様に自宅に遺骨を持ち帰り忌明けとなる五十日祭の際に納骨する家庭が多くなっています。

「終活ねっと」では葬儀に関する様々な記事を紹介しています。
神式葬儀の神葬祭についてさらに詳しく知りたいという方は、以下の記事も合わせてご覧ください。

神道の葬儀マナー

困った人々

葬儀の形式が異なれば気を付けるべきマナーのポイントも変わってきます。
ここでは神式葬儀のマナーについて解説します。

服装について

神式葬儀に参列する際の服装も仏教式と同様に喪服の着用が基本となります。
以下で男女別の服装について詳しく説明します。

男性

男性は黒の略礼服もしくはダークスーツを着用します。
ネクタイや靴なども黒を着用し、腕時計などの光るものは身に着けないように注意します。

女性

女性は礼装用のスーツ、もしくは黒を基本としたワンピースを着用します。
ストッキングや靴なども黒を基調としたものを選びましょう。
アクサリー類もできるだけ控えて、真珠のネックレス1本程度にとどめ、バッグも光沢のない黒色のものを選択します。

数珠は必要?

仏教式の葬儀では必ず持参しますが、数珠は法具であり仏教特有の道具なので神式の葬儀には必要ありません
もし不安であればかばんに入れておくのも良いでしょう。

香典袋の表書きは?

神式葬儀の際の香典袋は双銀の水引で、蓮の花などの絵柄が入っていないものを選びます。
表書きは「御玉串料」「御榊料」「御神饌料(ごしんせんりょう)」「御神前」などの言葉を記載します。

先方の宗教などがよくわからず、万一迷った場合には御霊前と記載すれば間違いはありません。
また神道においても仏教同様に宗派は様々に分かれていますが、香典袋の表書きに違いはありません。

「終活ねっと」では葬儀に関する様々な記事を紹介しています。
神式葬儀の香典の金額相場についてさらに詳しく知りたいという方は、以下の記事も合わせてご覧ください。

神式の葬儀の挨拶についてまとめ

神棚

いかがでしたか?
今回「終活ねっと」では、神式の葬儀の挨拶やマナーについて以下のことを解説してきました。

  • 仏式の葬儀と神式の葬儀の違いは死生観にある。
    仏教では人は亡くなると冥土に旅立ち仏様になると考えられているが、神道では故人の魂は冥土に旅立つのではなく家に留まって守護神となると考えられている。

  • 神式の葬儀でのお悔やみの言葉は仏式の葬儀とは異なる
    神式葬儀では「御霊(みたま)のご平安をお祈り申し上げます。」などといった言葉を使う。

  • 神式葬儀に出席した際には、冥福や成仏などの仏教用語は忌み言葉となる

  • 神式葬儀に参列の際も服装は仏教式同様に喪服が基本となる。
    神式葬儀には数珠は必要ない

  • 香典袋の表書きには、御玉串料、御榊料などと記載する。

そのほかにも、神式葬儀の流れなどに関して詳しくご説明しました。

あまり参列することのない神式葬儀ですが、故人とご家族に失礼のないように最低限のマナーを身に着けておきましょう。

「終活ねっと」では葬儀に関する様々な記事を紹介しています。
神式葬儀のお通夜のマナーについてもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

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