クリスチャンの葬式マナーとは?キリスト教式葬儀の流れ・服装を解説

クリスチャンの葬式マナーとは?キリスト教式葬儀の流れ・服装を解説

日本で行われる葬儀はその多くが仏式のため、クリスチャンの葬儀のマナーがわからず、実際にクリスチャンの葬儀に参列する際に不安に思われる方も多いのではないでしょうか。今回はクリスチャンの葬儀のマナーについて、葬儀の流れや服装などを詳しく解説していきます。

2020-01-14

クリスチャンの葬儀マナーとは?

葬儀

日本人の多くは仏教を信仰していますので、葬儀というと仏式を連想される方が多いはずです。

しかし当然ながら、仏教以外を信仰している方もおられます。
例えばクリスチャンの方ですと、キリスト教式の葬儀をすることになります。

仏式の葬儀しかご経験のない方が、急にキリスト教式の葬儀に参列することになった時、マナーに迷われるかもしれません。

今回終活ねっとでは、クリスチャンの葬儀の流れやマナーについて解説していきます。

  • キリスト教式の葬儀の流れとはどういうものか

  • キリスト教式の葬儀のマナーの注意点

  • クリスチャンの葬儀に参列する時にはどういう服装をすれば良いか

  • クリスチャンの葬儀での身だしなみや持ち物

最近では、外国籍の方が日本に定住することも多くなってきています。
これからは以前にも増して、キリスト教式の葬儀は増えてくることが予想できるため、仏式のみではなくクリスチャンの葬儀マナーについて理解を深めていくことが必要になります。

全ての方に参考にいただける内容になっておりますので、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。

「終活ねっとのお葬式」では、状況やご要望に合わせて選べる豊富なセットプランをご用意しております。
葬儀・お葬式についてわからないことがある方は、お気軽にご相談ください。

キリスト教式の葬儀の流れ

葬儀

最初に、キリスト教式の葬儀の流れについてを簡単にご説明いたします。
キリスト教式といっても、プロテスタントとカトリックで葬儀の流れが異なるため、いかにそれぞれについて解説していきます。

プロテスタント

まずはプロテスタントの葬儀の流れをご紹介します。

  • 前夜式

    プロテスタントの葬儀で、仏式における通夜に当たるのが前夜式です。
    牧師のもとに集い、賛美歌や聖書の朗読などをしながら故人を見送る準備をし、献花を行います。

  • 告別式

    告別式では、まず開式の宣言をし、聖書の朗読、祈祷、賛美歌を歌います。
    その後牧師による説教があり、弔辞や弔電を読みます。
    さらに祈祷をし、オルガンで故人を送ります。
    最後に献花をして出棺です。

カトリック

次にカトリックの葬儀の流れをご紹介します。

  • 通夜の集い

    プロテスタントでは前夜式という名目で、その内容まで詳細に決まっているのですが、カトリックでの通夜には明確な決まりはないとされています。
    一般的には、神父とともに歌を歌い、聖書を朗読するという内容が多く行われているようです。

  • 葬儀・告別式

    カトリックでは、葬儀と告別式のふたつに分けて行います。
    葬儀は入堂聖歌・開式の辞・葬儀のミサの順で行われます。
    告別式は入堂聖歌・聖歌斉唱・弔辞・弔電の紹介・献花・遺族の挨拶・出棺となります。

こうしてキリスト教式の葬儀の流れを確認してみますと、それぞれの内容は多少違えど、基本的には仏教の流れとそれほど違いはないことがわかります。

キリスト教式の葬儀マナー

困った人々

キリスト教式の葬儀では、仏教とは明確に異なるマナーが存在します。
クリスチャンの方が亡くなられた時に、ご遺族に失礼のないようしっかり確認しておいてください。

お悔やみの言葉がない?

仏式の葬儀では、ご遺族にお悔やみの言葉をかけることは珍しいことではありませんが、クリスチャンの葬儀ではお悔やみの言葉は使いません

キリスト教は仏教とは違い、死を忌み嫌うものとは捉えておらず、死はこの世での行いを許され神様のもとに旅立つ機会であると考えられています。
そのため、死に対してお悔やみという概念が存在しません。

キリスト教では、お悔やみの言葉がない代わりに慰めの言葉を使います。
「安らかにお眠りになられますよう、お祈りいたします」などのように、祈りの姿勢がメインになります。

献花のマナー・作法

キリスト教式の葬儀での作法において、もう一つ重要なのが献花です。

焼香ではなく献花を行う

クリスチャンが行う献花は、仏式の葬儀においての焼香と同じ意味を持ちます。
故人が安らかに旅立てるように、そして参列者の故人への別れの気持ちを表す行為として行います。

献花の流れ・作法

葬儀において献花の流れは以下の通りです。

  • 係の人から花を受け取る

    献花は喪主、ご遺族、参列者、神父(または牧師)の順で行います。
    ご自身の順番が来たら、係の人から献花用の花を受け取りましょう。
    この時、両手で受け取るのがマナーです。

  • 遺族へ一礼して祭壇へ進み、祭壇にも一礼

    花を持った状態で、祭壇へ向かいます。

  • 祭壇に花を供え、遺影を見て黙祷

    花を供える時は、花がついている側を自分へ向けます。
    つまり祭壇側には茎が来るというわけです。
    供えたら、遺影に向かって黙祷しましょう。

  • 後ろへ下がって、遺族や神父(または牧師)に一礼

    ここは焼香の手順とほぼ同じです。
    遺族や神父に一礼して献花は完了となります。

御花料について

葬儀には香典を持って行くことが常識ですが、クリスチャンの葬儀では香典の意味が少し違います

御花料とは

御花料とは、仏式の葬儀で言うところの香典と同じ意味のものです。

御花料をどのように持参すれば良いかについては、通常の香典と同じように考えて構いません。
香典袋と同じものを使い、袱紗に入れて持参します。

外袋には、御霊前や御仏前と文字が入る場所に御花料と記載し、水引を挟んだ下側に参列者の名前を書きます。

内袋などの書き方は、仏式の葬儀と同じようにしましょう。

御花料の金額相場は?

キリスト教式の葬儀での御花料の相場も、仏式の葬儀での香典と全く同じように考えてください。

一般的には3,000円~7,000円ほどで、数字は奇数になるようにしましょう。
親族が亡くなられた場合は1万円~10万円が相場となります。
1万円を超えた場合は、金額が偶数になっても構いません。

聖歌や賛美歌は歌うべき?

クリスチャンの葬儀では、プロテスタントでは賛美歌、カトリックでは聖歌を歌う場面があります。

しかし、参列者の中には宗教観の違いから賛美歌などを歌いたくない、もしくはそもそも賛美歌などがどのようなものかわからないので歌えない方もいらっしゃいます。
そのような場合は、無理に歌わなくても構いません

聖歌や賛美歌は、仏式の葬儀で言うところのお経と同じようなものです。
仏式の葬儀に参列したクリスチャンの方も、周りにならって手は合わせている方が多いです。

賛美歌もそれと同じように、周りにならって歌おうとする姿があれば、それで十分お気持ちは伝わります。

通夜振る舞いはない

仏教の葬儀では、参列者に通夜振る舞いがあります。
お寿司やオードブルなどかなり豪華なことも多いです。

しかし、キリスト教式の葬儀では通夜振る舞いはありません。
その代わりに簡単なお茶会のような形で、故人の思い出を語り合います

喪主の意向によっては食事も出されることがありますが、あくまでもお茶会がメインですので、食べ物があったとしても軽食程度であることが多いです。

クリスチャンの葬儀の服装マナー

葬儀

クリスチャンの葬儀に参列する時に最も気になるのが、服装のマナーだという方は多いかもしれません。

日本においては、宗教が違っても喪服の概念は基本的に全て同じです。
仏式の葬儀における標準的な喪服である、準喪服または略喪服を着用してください。
具体的にどういった服装をすべきかを解説していきます。

男性

男性の喪服は、ブラックスーツが基本です。
最上級の喪服である正喪服として燕尾服や紋付の和装などもありますが、これは喪主や遺族側の服装になりますので、参列者としてはスーツ姿が望ましいでしょう。

スーツ、ネクタイ、靴、ベルトなどは光沢のない黒を選んでください。
金属的な装飾は避けることがマナーとなりますので、ネクタイピンはつけません。

女性

女性の場合も、光沢のない黒地のアンサンブルが喪服のマナーです。
ボトムスはスカートがマナーとなります。
パンツスタイルは喪服としては格式が一番低くなりますので、事情がない限りは避けてください。

素足を出すことは控えるべきなので、必ず黒のストッキングを着用しましょう。

子供

子供専用の喪服も販売されていますが、正式な喪服ではなくても黒いシンプルな服装であれば喪服として認められます。

学生の場合は、制服が喪服の代わりとなります。
制服に限っては黒以外の色でもマナー違反とはなりません。

大学生の方は、できれば喪服を着用することが望ましいです。
まだお持ちでない方は、リクルートスーツでもマナーとして問題はありませんが、高校を卒業したらできるだけ早く喪服を一着購入しておくと良いでしょう。

以下の記事では、夏や冬の服装についても詳しく紹介しております。
ぜひあわせてご確認をお願いします。

クリスチャンの葬儀の持ち物・身だしなみ

葬儀

クリスチャン式の葬儀での持ち物や身だしなみに関しましても、基本的には仏式と同じと考えてください。

持ち物

カバンは基本的に黒で、ハンカチは白いものを持ちましょう。

ただし、数珠は必要ありません
持っていても咎められるようなことはないかもしれませんが、場にそぐわない形になってしまうこともありますので、もし持参してしまった場合はカバンにしまいましょう。

身だしなみ

身だしなみにつきましても、華美にならないように心がければ仏式と同じで問題ありません。

男女ともに清潔感のある髪型を心がけ、髪が長い方はひとつにまとめます
ヘアアクセサリーが必要な場合は、できるだけ光沢の少ない黒に近いものを選んでください。

ピアスやネックレスなどのアクセサリーは全て外します
ただし結婚指輪だけはマナー違反とはなりません。

クリスチャンの葬儀マナーのまとめ

葬儀

いかがでしたでしょうか。
今回終活ねっとでは、クリスチャンの葬儀のマナーについてをご紹介してまいりました。

  • キリスト教の葬儀は、プロテスタントとカトリックとで微妙に流れが異なる。
    しかし内容はあくまでも故人を送るためのものであるので、それを基本に考えれば仏式とそう大きく変わるものではない。

  • キリスト教式の葬儀では、お悔やみの言葉がなかったり、焼香の代わりに献花があるなど、仏式とは異なるマナーも多くある。
    参列する時には事前に確認しておくこと。

  • クリスチャンの葬儀での服装は、仏式の喪服と同じように考えて問題は無い。
    持ち物や身だしなみについても同様だが、数珠は必要ないので持って行かなくて構わない。

仏式の葬儀に慣れている方は、宗教が違うことでご不安に思うこともあるかもしれません。

しかし、故人を見送ることに対する気持ちはどの宗教でも大きく変わることはありません。
哀悼の意を持って参列することで、お気持ちはしっかり伝わります。

終活ねっとでは、葬儀のマナーについての記事を他にも数多くご紹介しております。
ぜひご都合に合わせてご覧ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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