
一日葬はどんな流れで進む?かかる時間やメリット・デメリットを解説
葬儀には様々な形式がありますが、一日葬と呼ばれる葬儀をご存知でしょうか。この一日葬は、通常の葬儀とは違い、どのような流れで進むのでしょうか。今回終活ねっとでは、一日葬の流れと、一日葬にかかる時間やメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
最終更新日: 2019年09月29日
一日葬の流れについて

最近、葬儀にはさまざまな形態が生まれています。
一日葬もそのうちの1つです。
その名のとおり1日で葬儀を終わらすものですが、どのような流れで行われるのでしょうか。
今回「終活ねっと」は、一日葬の流れについて以下の項目を中心に解説をしていきます。
一日葬という葬儀形式について
一日葬の流れとは
一日葬の費用はどれくらいか
一日葬のメリットとデメリットとは
また、一日葬の流れの他にも、費用やそのメリット・デメリットについても見ていきますので、ぜひ最後までごらんください。
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葬儀にかかる費用についてわからないことがある方は、「葬儀費用の相場はいくら?内訳や料金を安くする方法、注意点まで解説」をご覧ください。
一日葬という葬儀形式

一日葬は、通夜を行わず葬儀・告別式・火葬を行う葬儀の形式です。
初七日や精進落としの席がある場合もあります。
通夜を行わないため、1日で葬儀が終了します。
忙しい現代の人の要望に合わせて出てきた比較的新しい形式です。
そのため、徐々に一日葬は増えてきています。
通夜の日から葬儀式場に行く必要がありません。
葬儀の日のみでお葬式が終わってしまうため、遺族の心身の負担が少なくて済みます。
費用も通夜をしない分、通常の葬儀よりはやや安価で済みます。
一日葬の費用については後ほど解説します。
一日葬の流れ

一日葬はどのような流れで行われるのでしょうか。
それでは一日葬の流れについて詳しく見ていきましょう。
ご臨終から葬儀前まで
ご臨終から葬儀前までの流れは以下のとおりです。
ご臨終
死亡診断書を医師からもらいます。
自宅で亡くなった場合にはかかりつけの医者が発行します。
かかりつけの医者がいない場合は、警察に連絡をしましょう。
警察が医者を手配してくれます。
末期の水・清拭・エンゼルメイクが施されます。搬送
病院で亡くなった場合、葬儀社へ連絡をしてご遺体を搬送します。
自宅または葬儀社へ安置しますので、希望を葬儀社に伝えましょう。
病院でのご安置は一時的なもので、通夜がないからといって、病院に長時間ご安置しておくことはできません。ご安置
自宅または葬儀社にご遺体を安置して、ドライアイスを乗せます。
仏式では枕飾りを葬儀社が準備します。
24時間経たないと火葬ができないため、すぐ火葬は行えませんので、葬儀の日は翌日ではなく、翌々日になる可能性が高いです。納棺
納棺は本来、通夜の前までに行います。
一日葬は通夜がありませんので、葬儀が始まる前日までに済ませておきます。
湯灌をし、死装束に着替えさせます。
葬儀・告別式
葬儀・告別式の流れは下記のとおりですが、こちらは通常の葬儀の流れと変わるところはありません。
開式
僧侶が入場したら、司会者によって葬儀が始められます。
僧侶による読経
僧侶による読経は30分~40分行われます。
弔辞や弔電の紹介
司会者によって弔辞や弔電が紹介されます。
焼香
喪主から親族、友人と、故人との関係が深い順番で焼香が行われます。
故人との関係が深い順で座席が決まっているので、席順で焼香を行います。喪主挨拶
喪主から参列者や僧侶へ、感謝の言葉などを伝えます。
閉式
僧侶が退場したら、葬儀が終了します。
出棺
葬儀が終わったら、火葬場に向けて出発します。
おおまかな流れはこのようになります。
葬儀にかかる時間は、1時間半~2時間程です。
仏式では僧侶による読経の葬儀を行い、その後告別式を行います。
無宗派の場合は、葬儀は執り行わず、告別式のみ行います。
葬儀・告別式の流れや焼香についてさらに詳しく知りたい方は以下のリンクを参考にしてみてください。
葬儀終了から納骨まで
葬儀終了をすると火葬に向かいます。
葬儀終了後の流れは以下の通りです。
出棺
霊柩車とマイクロバスや自家用車で火葬場に向かいます。
火葬・収骨
火葬場の指示に従い、火葬・収骨が行われます。
火葬は1時間半~2時間程で終わります。解散または、葬儀式場へ戻る
葬儀式場で初七日や精進落としがなければ、解散となり、ここで一日葬が終了します。
初七日法要と精進落とし
葬儀式場に戻り、初七日法要と精進落としを行います。
火葬のみのプランと違い、法要や食事は行う人が多いです。後日、49日法要後、納骨
納骨は四十九日法要後や一周忌法要後に行うことが多いので、後日となります。
一日葬の費用は?

一般葬での費用相場は約200万円であるのに対して、一日葬の費用相場は30~50万円です。
一日葬では葬儀を行うため、火葬のみの直葬プランと比べると少し高いです。
ちなみに直葬の費用相場は10~30万円です。
費用の内訳は、施設の利用料・祭壇費・飲食接待費・返礼品費・宗教者へのお布施などです。
一日葬は参列者が少ないので、飲食接待費や返礼品費を抑えることができ、一般葬に比べて費用を安く抑えることができるのです。
一日葬の費用についてさらに詳しく知りたい方は以下のリンクを参考にしてみてください。
一日葬のメリットとデメリット

ここまでは一日葬の流れや費用について解説してきました。
ただ、一日葬を選択するにはまだ少し早いかもしれません。
次に一日葬のメリットとデメリットについて解説していきます。
これを確認してから一日葬に向いているか否か判断しましょう。
一日葬のメリット
メリットは先ほどあったように費用が安いだけではありません。
一日葬のメリットは次の通りです。
時間をかけずに葬儀を終えることができる
一日葬は葬儀の日のみでお葬式を終えることができるので、通夜・葬儀の2日間のお葬式を1日に短縮することができます。
親族が遠方でも日帰りで済み、宿泊などの手間もありませんので親族にとっても迎える遺族にとっても、負担を減らすことができるのです。身体的負担を軽減できる
高齢者などにとって2日間のお葬式は負担が大きい可能性がありますが、一日葬であれば、無理せず行うことができます。
また、1日であれば忙しい中でもなんとかできる日程だとして、都市部で多く行われています。通常の葬儀よりは安価にできる
通夜を行わない分の費用がかかりませんので、通常の葬儀よりはやや安価に済みます。
また参列者が少ないので、その分費用を抑えることができます。
一日葬のデメリット
メリットがある反面、もちろんデメリットも存在します。
一日葬のデメリットは以下の通りです。
周囲の理解を得られない場合がある
一日葬は、あくまで葬儀を簡略化したものです。
特に仏式では、本来通夜と葬儀はセットなものです。
ですので通夜がないことに、年嵩の親族から反発がある可能性があります。
一日葬を考えている場合には、亡くなってお葬儀が発生してからではなく、それより前に親族へ相談しておくのがよいでしょう。
親族同士は先祖代々の付き合いと、これからの付き合いがあります。
一度こじれてしまうと、後々までその遺恨が続いてしまう可能性がありますので十分に注意が必要です。宗教者によっては認めてもらえない
仏式では通夜と葬儀をきちんと行うことが大切とされています。
そのため、僧侶によっては葬儀だけの一日葬を認めてくれない人も居ます。
菩提寺がある場合には、特に問題となりますので、葬儀が発生する前に一日葬で行いたい旨を相談しておきましょう。
神式でも一日葬はよしとされていません。
通夜の日の儀式を大切にしているからです。
こちらも相談しておく必要があります。参列者が参列しにくい
通夜があれば、参列者は仕事終わりなどで夕方から夜にお別れに行くことができます。
しかし一日葬は通夜がないため、参列したい場合は昼間に行われる葬儀に参列するしかありません。
昼間は用事や仕事などで都合がつかない人もいることでしょう。ゆっくりとお別れはできない
本来、通夜の日から葬儀まで、故人と過ごす最後の夜としてお別れをし、心を落ち着かせます。
しかし一日葬は通夜がないため、お別れをできるのは、出棺前の前のわずかな時間だけです。
故人の死と向き合い、故人の死を受け入れるにはやや短い時間と言わざるを得ません。
一日葬の流れについてまとめ

いかがだったでしょうか。
今回「終活ねっと」では、一日葬の流れについて詳しくみてきました。
まとめると以下のようになります。
一日葬は通夜を行わず、葬儀・告別式・火葬を1日で終える葬儀形式であり、都市部で多く行われ始めている。
一日葬は、ご臨終となると病院などから一旦搬送され、自宅または葬儀社へとご安置をする。死後24時間経過しないと火葬ができないため、翌々日に一日葬として葬儀を行うことが多い。
葬儀のおおまかな流れは、読経・弔辞や弔電の紹介・焼香・喪主挨拶である。
所要時間は約1時間半~2時間である。葬儀後出棺したら、火葬・収骨を行う。
その後初七日法要や精進落としが行われることがある。一日葬の費用相場は30~50万円である。
一日葬のメリットは、時間的余裕があること、身体的な負担を軽減できること、通常の葬儀よりは安価で行えることである。
一日葬のデメリットは、周囲の理解が得られにくいこと、宗教者によっては認められないこと、参列者が参列しにくいこと、ゆっくりと故人とのお別れができないことである。
一日葬は比較的新しい葬儀の形式です。
そのため、家族葬と同じように簡単で安いというイメージが先行している部分が少なからずあります。
簡単で安いからという理由も大切ですが、葬儀は遺族だけでのものではないので、親族や参列者への配慮もある程度必要なものです。
自分達にあった葬儀の形式を考えるのにこの記事が参考になれば幸いです。
「終活ねっと」ではこの他にも、葬儀やお墓について詳しくまとめて掲載しています。
こちらの記事は、葬儀の費用相場や安くする方法について分かりやすくまとめていますので、ぜひお読みください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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