葬儀や火葬場では心付けを払うものなの?相場や包み方も解説!

葬儀や火葬場では心付けを払うものなの?相場や包み方も解説!

日本人の私たちにはチップを渡す習慣がありませんが、斎場や火葬場で心付けを渡すという話をよく耳にします。斎場や火葬場では心付けを渡すべきなのでしょうか?今回は、火葬場などで心付けを渡すのかどうか、金額の相場や心付けの包み方などについて解説していきます。

最終更新日: 2020年03月01日

斎場や火葬場での心付けについて

葬儀

日本にはチップの習慣がないと言われていますが、実際には葬儀の際などに心付けを渡すことが広く行われています。
心付けは火葬場でも渡すことがありますが、心付けは渡さなければいけないのでしょうか。
また、具体的にどのように渡すのでしょうか?

今回「終活ねっと」では、火葬場での心付けについて以下の項目を中心に解説します。

  • そもそもなぜ心付けを渡すの?

  • 公営の火葬場では心付けをを渡すの?

  • 民営の火葬場では心付けを渡すの?

  • 心付けの金額の相場は?

  • 心付けはどうやって包むの?

  • 僧侶へのお布施はどうやって渡すの?

心付けの金額相場や包み方についても解説しています。
火葬場での心付けを渡すべきなのか不安に感じている方や、どのように渡せば良いかわからない方はぜひ最後までお読みになってください。

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斎場や火葬場では心付けを渡す?

お金

葬儀でお世話になった方に心付けを渡すことは暗黙の了解なのでしょうか。
ここでは、火葬場で心付けを渡すべきかについて、心付けを渡す理由や渡す人ごとの心付けの金額相場なども含めて解説していきます。

心付けはなぜ渡す?

心付けとは、お世話になった人(冠婚葬祭に関わる職員など)に感謝の気持ちとして渡す金品のことです。

海外でよく見られるチップに近い習慣ですが、日本では賄賂などにつながる可能性もあることから、企業によっては心付けの受け取りを拒否しているところもあります。
ただし、心付けの習慣がなくなったわけではなく、冠婚葬祭業界を中心に現在も行われている習慣です。

心付けは任意である

火葬場や斎場の職員に心付けを渡すべきなのかどうかですが、厳密には決まっていません。
心付けを必ず渡さなければいけないというわけではなく、あくまでも任意で渡している人がいるということです。

サービスの対価としてあらかじめ定められた金額を支払うのではなく、あくまで感謝の気持ちの表明として思い思いの金額の品物や現金を渡します。

公営の火葬場の職員の場合

公営の火葬場は、基本的に心付けの受け取りを禁止しています。
公営火葬場とは、地方公共団体(市区町村)によって運営されている火葬場のことです。
日本の火葬場の大部分は公営火葬場であり、公営火葬場の職員は公務員に当たります

公務員に心付けとして金品を渡すと、公務員への賄賂を禁止した刑法197条及び198条に抵触する可能性があるため、公営火葬場の職員は原則心付けを受け取りません。
無理に渡そうとすると相手に迷惑がかかるので、公営火葬場を利用する際に心付けは必要ありません

民営の火葬場の職員の場合

民営の火葬場では、心付けの受け渡しがよく行われています
民営火葬場とは、民間企業(主に葬儀社)によって運営されている火葬場のことです。
数は決して多くはありませんが、公営火葬場よりも充実したサービスを売りにしており、近年利用者が増えています。

ただし、民営火葬場を利用する場合に心付けが必ず必要というわけではありません
先述した通り、心付けはあくまで「気持ち」であり、強制されて渡すものではありません。
また近年は民営火葬場でも心付けの受け取りを禁止しているところがあるので、心付けを断られた場合は素直に引き下がりましょう

先ほど心付けは思い思いの金額でよいと解説しましたが、実際には大まかな相場が決まっています。
地域差もあるので一概には言えませんが、以下で火葬場での心付けの金額を紹介していきます。

相場 タイミング
火葬炉の係員 5000円前後 火葬場到着後
控え室の係員 2000~3000円 控室への案内時
食事配膳人 1000~2000円 代表者に渡す
霊柩車の運転手 5000円前後 車に乗る際
マイクロバスの運転手 1000~2000円 車に乗る際

以下で1つずつしく見ていきましょう。

火葬炉の係員

火葬炉の係員とは、火葬炉の操作や火葬後の骨上げなどを行う火葬場の職員であり、火葬の中心的な作業を担う重要な係です。
火葬炉の係員に渡す心付けは、5000円前後が相場です。

心付けを渡すタイミングは、火葬場到着後すぐがよいでしょう。
火葬が始まってしまうと、職員も作業で忙しくなかなかタイミングがないため、早めに渡しておきます。
火葬場到着後に参列者を出迎える火葬場の代表者に渡すとよいでしょう。

控え室の係員

控室の係員とは、火葬場内に設けられた控え室(休憩室)で参列者のお世話をする火葬場のスタッフのことです。
火葬には1時間~2時間ほど要するため、参列者は控え室で待機することがあり、その際にお世話になることがあります。

控え室の係員に渡す心付けは、2000円~3000円が相場です。
火葬開始後に係員が控え室に案内してくれるので、そのタイミングで心付けを渡しましょう。

ただし、火葬場によっては控え室がない場合もあります。
公営火葬場は火葬のみに特化した小規模な施設も多いため、火葬の間、参列者は一旦葬儀場に戻って待機することも珍しくありません。
控え室がない火葬場であれば、当然火葬場での心付けは必要ありません

食事配膳人

食事配膳人とは、火葬場内の控え室で食事が行われる際に料理を配膳する火葬場の職員のことです。

近年は火葬場での待機時間を利用して精進落とし(本来は初七日法要後に行われる食事だが、タイミングを早めることもある)が行われる場合があります。
また精進落としほど本格的ではない軽食が供されることもあります。

食事配膳人に渡す心付けは、1000円~2000円が相場です。
食事配膳人は人数が多い場合もあるため、1人1人に渡さず代表者にまとめて渡すとよいでしょう。
職員の人数が分からなければ、金額は8000円~1万円ほどにしておきましょう。

ただし、先に解説した通り、火葬場に控え室がない場合は心付けは必要ありません。

霊柩車の運転手

霊柩車とは、故人のご遺体を葬儀場から火葬場まで運ぶための車のことです。
霊柩車の運転手に渡す心付けは、5000円前後が相場です。
霊柩車には喪主が同乗するため、乗り込む際に心付けを渡しましょう。

運転中に心付けを渡すのは危険なため、乗り込む際に渡しそびれた場合は火葬場到着時に渡します。
また霊柩車の運転手は火葬場所属の職員ではないため、公営火葬場を利用する場合でも心付けを渡すことがあります。

マイクロバスなどの運転手

喪主以外の参列者は主にマイクロバスで火葬場へ移動するため、バスの運転手に心付けを渡すこともあります。
またご遺族などはバスではなくハイヤーで移動することもあります。

マイクロバスやハイヤーの運転手に渡す心付けは、1000円~2000円ほどが相場です。
霊柩車と同じく、車内に乗り込む際にご遺族が運転手に渡すとよいでしょう。

葬儀社に相談を

心付けの準備をする前には、心付けを渡すべきかどうかや金額などについて事前に葬儀社に相談するとよいでしょう。

最近は葬儀社に支払う葬儀費用の中にすでに心付けが含まれていることもあります。
心付けの本来の意味からするとおかしな話ですが、ご遺族に手間をかけさせないという葬儀社の判断によるものです。
葬儀社との事前の打ち合わせの際に見積もりの内訳をよく確認しておきましょう。

また前述した心付けの相場は、あくまで大まかな金額にすぎません。
実際の金額は地域差が大きいため、地域の事情に詳しい葬儀社に事前に相談するのが無難です。

心付けの包み方とは

困った人々

心付けの包み方には香典ほど厳密な決まりはありませんが、いくつか注意しておきたい点があります。
ここでは心付けの包み方について解説します。

どんな袋を使うの?

心付けを包む袋は、主に無地の白封筒やポチ袋(お年玉などに使う小さな袋)です。
5000円以上の金額は白封筒、5000円を下回る場合はポチ袋と使い分けますが、迷ったら白封筒が無難です。

白封筒には二重のものもありますが、必ず一重のものを用います。
二重の封筒は「不幸を重ねる」と解釈されるため、弔事には使えません。

どうやって包むの?

白封筒に包む場合は、お札の向きをそろえて入れましょう
香典の場合は「新札は使わない」「お札の向きに決まりがある」などと言われますが、心付けの場合はそこまで気にする必要はありません。

封筒の表書きは「志」や「御礼」などが一般的です。
香典の表書きは薄墨による筆記が理想とされていますが、心付けの場合は普通の筆ペンやサインペンなどで構いません。

僧侶には心付けでなくお布施を渡す

葬儀

葬儀の際には僧侶にお布施を渡します。
心付けに近い意味を持っていますが、実質的に宗教者に対価として支払う費用となっているため、必ず用意する必要があります。
以下で僧侶に渡すお布施について解説します。

相場

葬儀の際に僧侶に渡すお布施の相場は、20万円~50万円ほどです。
お布施の金額は地域や宗派による違いが大きいため、一概には言えません。
大まかな傾向として東日本は高め(30万円~60万円)、西日本は安め(20万円~40万円)ですが、具体的な金額はケース・バイ・ケースです。

僧侶に金額を尋ねることもできますが、「お気持ちで結構です」としか答えてくれないこともあるため、自身で判断するしかありません。
地域の事情に詳しい親族や知人、葬儀社などに相談して金額を決めましょう。

包み方

お布施は一般的に無地の白封筒に包みます。
正式には奉書紙という高級和紙がよいとされていますが、現在ではあまり見られません。

心付けの場合と同じく二重のものは避けましょう。
表書きは「お布施」「御礼」として筆ペンなどで書きます。

渡し方

お布施は葬儀後の精進落としなどの席で渡しますが、僧侶が出席しない場合は一連の儀式が終わった後に渡します。
正式にはお盆にお布施を載せて運ぶのがマナーですが、なければ香典と同じように袱紗に包んで運んでも構いません。

お布施を渡す際には一緒に交通費(名義は「お車代」とすることが多い)を渡します。
交通費は実際にかかった費用を大まかに計算した上で渡しますが、分からなければ5000円~1万円程度を渡します。

お布施の渡し方や金額相場について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

火葬場での心付けについてまとめ

葬儀

いかがでしたか?
今回「終活ねっと」では、火葬場での心付けについて以下のことを中心に解説しました。

  • 心づけとは、お世話になった人(冠婚葬祭に関わる職員など)に感謝の気持ちとして渡す金品のことである。
    サービスの対価ではなく感謝の気持ちとして任意で渡す。

  • 公営の火葬場は、基本的に心付けの受け取りを禁止している。
    公務員である公営火葬場の職員が心付けを受け取ると、賄賂になる可能性がある。

  • 民営の火葬場では心付けの受け渡しがよく行われているが、必ず心付けが必要というわけではない。
    また近年は民営火葬場でも心付けの受け取りを禁止しているところがある。

  • 火葬場の心付けは職員によって金額が異なる。例えば火葬炉の係員は5000円程度、控え室の係員は2000円~3000円程度といった具合である。
    心付けを準備する前に葬儀社に金額などについて相談するとよい。

  • 心付けは無地の白封筒に包み、筆ペンなど「志」「御礼」などの表書きを書いて渡す。

  • 僧侶へのお布施の相場は、地域や宗派による違いが大きいが、大体20万円~50万円ほどである。
    無地の白封筒に包んで筆ペンなどで「お布施」「御礼」などの表書きを書いて渡す。

心付けはあくまで皆さんの「感謝の気持ち」を表すものです。
ただ渡せばいいというものではないので、状況に合わせて、どうするかを判断しましょう。

「終活ねっと」ではこの他にも、葬儀やお墓について詳しくまとめて掲載しています。
こちらの記事は、葬儀の費用相場や内訳、安くする方法について分かりやすくまとめていますので、ぜひお読みください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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