喪中の正月の仏壇のお供え物はどうする?|お花・浄土真宗・閉める

喪中の正月の仏壇のお供え物はどうする?|お花・浄土真宗・閉める

身内が亡くなって初めて迎える正月は喪中として過ごします。その際の仏壇はどうすればよいのでしょうか?今回は、喪中の正月の仏壇についてお供え物やお花はどうすればよいのか、また仏壇の扉の開け閉めや神棚の扱いについても解説しています。

最終更新日: 2019年10月27日

喪中の正月の仏壇はどうすればいいの?

仏壇

身内が亡くなって一年間は喪中として故人を偲びます。
その間正月を迎えることになりますが、その際の仏壇へのお供えやお参りはどうすればよいのでしょうか。

今回「終活ねっと」では、喪中の正月の仏壇へのお供え物やお花はどうすればよいのかについて、扉を閉めるのかどうかや神棚をどうするのかについても触れながら解説していきます。
以下、本記事の重要な項目です。

  • 喪中の正月の仏壇へのお供え物はどうすればいいの?

  • 喪中の正月の仏壇に供えるお花はどうすればいいの?

  • 喪中や忌中に仏壇の扉を閉めるって本当?

  • 喪中の年末年始に神棚はどうしたらいいの?

喪中には正月のお祝いを控えることは知っていても、仏壇をどうするのかはわからないという方も多いでしょう。
最後までお読みいただければ幸いです。

喪中の仏壇について

仏壇

身内の誰かが亡くなると一定期間喪に服し、この間のことを喪中といいます。

喪に服すとは、故人の死を悼み冥福を祈りながら、慎みのある生活をするということです。
古くは、外部との接触や酒肉を断ち、慶事に参加せず慶事を行わないなどと、遺族は禁忌の状態に身を置いていました。
その一部が今でも受け継がれ、喪中にはお祝い事を避けるという風習が残っています。

喪中は一周忌までの一年とされおり、故人が亡くなってから初めて迎える正月は、喪に服して過ごすことになります。
本来、正月はその年の豊作を司る歳神様を迎える行事で、正月飾りをして歳神様を迎える準備をし、正月料理を食べて新年を祝います。

喪中には身を慎むとして正月のお祝い事は控えますが、仏壇のお供えはどうすればよいのでしょうか。

仏壇のお供え物はどうすればいいの?

喪中に仏壇にお参りすることは、故人への追善供養になるといわれていますから、積極的にお参りするとよいでしょう。
新しい年を迎えるにあたっては、まず仏壇をきれいに掃除して浄め、お供え物を供えます。

仏壇のお供えの基本は、香・灯明・お花・飲食・お水の五供(ごくう)とされています。
飲食(おんじき)は普段の主食であるご飯を供えますが、家庭によっては正月にはお膳をしつらえて鏡餅を供えます。
喪中の場合は、鏡餅を飾ったりお節料理を食べることは控えますので、仏壇のお供えもいつも通りにするか、果物などをお供えしてもよいでしょう。

また、喪中のお宅に正月のお供えを贈りたい場合は、松の内を避けて訪問し、のしの表書きは「お年賀」ではなく「寒中見舞い」とします。
都合がつかず松の内に訪問するなら、のしをつけずに通常の手土産として持参しましよう。

浄土真宗の場合

喪中は故人の死を悼むとともに、大切な人を亡くした悲しみから立ち直り、日常を取り戻すための期間でもあります。
そのため喪に服している間は、慎みをもった生活をするとして、お正月のお祝い事は控えるのが慣例となっています。

浄土真宗ではその教えから他の宗派とは異なった考え方をします。

浄土真宗に喪中はない

浄土真宗の教えでは、「信心即往生」「往生即成仏」とされています。
これは、信心をいただいた時に仏として救われることが約束されており、この世の命を終えた時に直ちに仏になるということです。
そのため、浄土真宗には忌中や喪中といった概念がありません

身内を亡くすことは受けいれ難く、一般には悲しい・不幸である・縁起が悪いと否定的に考えます。
浄土真宗では、遺された人にとっては気持ちのうえでは辛くても、仏として極楽浄土に還らせていただいたということは、むしろ喜ばしいこととされているのです。

浄土真宗の場合の供え物

浄土真宗ではそもそも喪中というものがありませんから、新年の準備もいつも通りにします
お供え物として、鏡餅をお供えしてもかまいませんし、松や千両でお花を仕立てても差し支えありません。

とはいえ身内を亡くして寂しいのは当然で、正月気分にはなれないという時に、無理をする必要はありません。
喪中という概念がなくても、故人を亡くして初めて迎える正月は、喪中として静かに過ごしてもよいでしょう。

喪中にお花を供えてもいいの?

仏壇に供えるお花を仏花といい、お花はお供えの基本である五供のひとつです。
お供えは故人の魂を慰めるものですから、喪中にはなおさらお花を供えて差し上げましょう。

新年のお祝いである正月飾りや正月花を控えているときに、お供えのお花はどのようなものを選ぶとよいのでしょうか。

避けた方がいいお花

仏花として使うお花に決まりはありませんが、正月や喪中にかかわらず好ましくないとされる花はあります。

バラのような棘のあるものは殺生を連想させるとして、彼岸花などの毒のある花は仏様に毒を供えることになるして、ふさわしくありません。
また、香りの強い花も避けた方がよく、傷みやすい花や散りやすい花も、長持ちせず仏壇が汚れてしまうため使いません。

通常の正月であれば、正月花として用いられる松竹梅や南天を用いて、普段より華やかに飾ることもしますが、喪中の場合はこれらは控えた方がよいでしょう。

飾ってもいいお花

特定のお花があるわけではありませんが、仏花には長持ちするお花がふさわしいとされています。
仏花の定番として用いられるのは菊のほかに、カーネーションやトルコキキョウなどが長持ちするお花としてよく使われます。

喪中に迎えるお正月は、正月飾りもなく家の中が寂しくなりがちです。
法要などの特別な日には、お供えするお花はいつもより華やかにボリュームを持たせます。
喪中でも正月のお花は法要に準じたものと考えて、大きな菊や百合を入れたりカスミソウなどの小花をあしらうと、見栄えもよく家の中が華やぎます。

また、故人の好きだったお花を加えるのもよいでしょう。
ルールにばかりとらわれることなく、何より故人を想う気持ちを大切にして、お花を選ぶとよいのではないでしょうか。

喪中に仏壇の扉は閉めるべきなの?

仏壇

仏壇はお寺の本堂を模したものです。
本堂には本尊のある内側と外側を区切る結界として戸や柵が設けられており、これにならって仏壇にも扉がついています。
仏壇の開け閉めについて明確な決まりはなく、日常生活においては本堂と同じように朝に開けて晩に閉める、あるいは開けたままなど家庭によってさまざまです。

身内に不幸があった場合には、忌明けまでは扉は閉めるという意見もありますが、これは正しい作法なのでしょうか。

ここでは、喪中に仏壇の扉は閉めるべきかどうかについて、解説していきます。

喪中に仏壇は閉めない

仏教では亡くなった後には極楽浄土に行けるとされ、死を穢れたものとはとらえません。
仏教本来の考え方では、仏壇の扉は閉じる必要はなく、いつも通り開けたままにしておきます。

扉を閉じるという意見は、忌中に故人や遺族は神棚に近づかないという、神道の教えと混同されたものではないかといわれています。

仏教の忌中の場合

浄土真宗以外の仏教では、亡くなってから四十九日をもって魂の行き先が決まるといわれてます。
故人が極楽浄土に旅立つまでの忌中では、仏壇の扉の開け閉めについて、宗派や地域によって見解が異なるようです。

浄土真宗、浄土宗、日蓮宗など

浄土真宗、浄土宗、日蓮宗などでは、お参りする際の対象はご本尊と考えます。
故人を極楽浄土に導いてくれる存在であるご本尊には、いつも通りお参りするため、仏壇の扉はあけておくようにすることが多いようです。

真言宗、曹洞宗、臨済宗

意見が分かれるのは、真言宗、曹洞宗、臨済宗などです。
閉めた方がよいとする理由は、故人の祭壇にお参りする際にご本尊にお尻を向けることになったり、仏壇の前を横切ったりと、失礼にあたるというものです。

扉を閉めるかどうかは、宗派の考え方というよりも地域や家に伝わる風習による場合も大きく、判断に迷ったら菩提寺や地域の見解に沿うようにするとよいでしょう。

喪中の年末年始の神棚について

神棚

神道では仏教と異なり、「死」を穢れ(けがれ)として考えます。
そのため家族に不幸があると、神棚封じをして、お祀りしている神様に穢れを近づけないようにします。

忌中や喪中に年末年始を迎えた場合は、神棚封じはどのように行うのでしょうか

忌中の場合

神道では忌中は50日とされ、この間は神棚の正面に半紙を貼って神棚封じをして、神様から「死」を遠ざけます。
忌中の間に年末年始を迎える場合は、神棚は封印されていますので、お水やお米などのお供え物はせず、しめ縄やお札も置きません。

この間は新年の慶事には参加せず、神社への参拝も控えます
50日目の忌明けとなったら、神棚封じを解き、普段通りのお祀りをしてよいとされています。

喪中の場合

喪中は神道でも仏教と同様1年間とされています。
神棚封じが解かれていればお供えや礼拝を行ってかまいませんが、忌明け後の喪中に年末年始を迎えた場合は、どのようにお祀りするのでしょうか。

お札やしめ縄の交換はOK

お札は毎年新しいものに交換します。
忌明けで神棚封じが解かれていれば、喪中であってもお札やしめ縄の交換をしてかまいません

年内に忌明けしていれば年内にしめ縄の交換をし、年が明けて忌明けとなる場合は、年内にしめ縄の用意をしておき、忌明けとなってから交換するとよいでしょう。

正月飾りはしない

忌明けによって穢れが去ったとされるため、神棚封じは解きますが、一年間は喪に服す期間です。
喪中に正月を迎える場合は、門松などの正月飾りは控えます

喪中の仏壇についてまとめ

仏壇

いかがでしたでしょうか。
今回「終活ねっと」では、喪中の正月の仏壇について、以下の事柄を解説していきました。

  • 喪中のお正月には仏壇にいつも通りのお供えはするが、鏡餅やおせち料理はお供えせず、喪中のお宅へ伺う時のお供えは、お年賀ではなく寒中見舞いとする。浄土真宗では忌中や喪中という考え方はなく、鏡餅をお供えしてもかまわない。

  • お花は仏壇へのお供えの基本である五供のひとつで、お正月にも供えたほうがよいが、いつも通りの仏花としてふさわしいものにして、派手な正月花は控える。

  • カーネーションやトルコキキョウなどが長持ちするお花としてよく使われます。故人が好きだった花を飾るのもよい。

  • バラのような棘のあるものは殺生を連想させるとして、彼岸花などの毒のある花は仏様に毒を供えることになるして、ふさわしくありません。また、香りの強い花も避けた方がよく、傷みやすい花や散りやすい花も、供えるのには向いていない。

  • 仏教では死を穢れとはとらえておらず、喪中や忌中でも仏壇は開けておいてかまわないが、宗派や地域の風習によっても異なるので、判断に迷ったら菩提寺や地域の見解に従うとよい。

  • 仏壇の扉の開け閉めについて、浄土真宗・浄土宗・日蓮宗は開けておくことが多い。

  • 仏壇の扉の開け閉めについて、真言宗・曹洞宗・臨済宗は閉めておくべきであるという考えである。

  • 忌中には神棚封じをして神棚には近寄らないようにし、忌明けとなった喪中ならお札やしめ縄を交換してかまわないが、正月飾りは控える。

喪中の正月には、仏壇はいつも通りにお供えやお参りをして供養をするが、正月飾りは控えるのですね。
仏壇をきれいに掃除して新年を迎え、何より故人を想う気持ちを大切にしたいものです。

喪中のマナーについてさらに詳しく知りたいという方は、以下のリンクもご覧ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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