
喪中に飲み会参加は控えるべき?|いつまで・断り方・誘う・断る
親類が亡くなった際に、一定期間喪に服することを喪中と言い、派手なお祝い事や遊びなどは控えるべきとされています。では、喪中に飲み会に参加することは控えるべきなのでしょうか?喪中の飲み会の出席は控えるべきかどうかについて、注意点や疑問点も併せてご紹介します。
最終更新日: 2020年12月17日
喪中の飲み会について

親類が亡くなると、故人を偲び、自らの行動を慎むため喪に服すことになります。
昔からの風習であり、喪中は派手な結婚式などの派手な祝い事や遊びなどは控えた方がよいとされています。
しかし、派手な遊びは慎んだ方がいいとは言っても、喪中にも関わらず仕事やプライベートで飲み会が開催されることはあるでしょう。
喪中だから飲み会には参加しない方がいいのではと悩んだり、仕事などでは立場上断れない飲み会もあったりします。
今回の「終活ねっと」では、喪中の飲み会への参加について、自粛する期間などの疑問点も併せてご紹介します。
そもそも喪中とは?忌中との違いは?
喪中期間の飲み会参加は断るべき?また、欠席できない場合は?
いつまで飲み会を自粛すればいいのか?
亡くなった親類によって影響は違う?
喪中の友人を飲み会に誘うのは不謹慎か?
以上の項目を中心にご紹介していきます。
喪中と飲み会が重なってしまったときの対応についてお悩みの方は、ぜひ最後までご覧いただき、参加についてご検討ください。
喪中って何?忌中との違いは?

親類が亡くなった際に、故人を偲び、自らの行動も慎むことで喪に服する期間を喪中といいます。
喪中の期間の目安は一年間で、一周忌の法要を目安にすることが多いです。
喪中は昔から続く風習であり、慎むべき行動は多くあります。
喪中の期間は正月のお祝いも行わないため、年賀状でのやり取りは行わず、喪中はがきで済ませるのも広く知られている風習です。
喪中と似ている言葉で、忌中も親類が亡くなったときによく遣われる言葉ですが、二つの違いはご存知でしょうか?
実は忌中も意味するところは喪中と変わりません。
つまり、故人を偲び、身を制限する期間であり、過ごし方も喪中と共通しています。
ただし、その期間が異なり、喪中は一周忌の法要が終わる1年間であるのに対し、忌中は法要を行う四十九日までとされています。
したがって、忌中も喪中も基本的な過ごし方はマナーは同じと考えてもよいでしょう。
喪中期間の飲み会参加は控えるべき?

喪中や忌中は故人を偲び、行動を制限する時期であり、派手な遊びなども控えた方がよいとされています。
それでも仕事上やプライベートで飲み会に誘われることはあると思います。
飲み会にも様々なケースがあると思いますが、喪中に参加するのは控えるべきなのでしょうか?
ここでは、喪中や忌中の期間の飲み会の参加について、断り方や仕事で欠席できない場合の対応も含めてご説明します。
喪中に飲み会参加は不適切?
喪中は、自身の行動を慎むことで故人の偲ぶ期間であるため、お祝い事や派手な遊びは控えるのがよいとされています。
結論を言うと、飲み会については自分の判断で参加しても問題ありません。
しかし基本的には控えた方が無難ではあるかもしれません。
そもそも喪中については、厳密に言えば必ずしも設けなければならないものではないという考え方もあります。
期間についても明確に決まっているわけではないため、飲み会の参加についてはご家族で話し合うのもいいでしょう。
ただし、飲み会に参加した際には喪中であることを意識し、羽目を外しすぎないよう気をつけることは必要かもしれません。
忌中に飲み会は断るべき?
忌中は喪中と同じように、故人を偲び、行動を慎む期間です。
忌中は一般的には四十九日の法要が済むまでの期間とされていますが、飲み会への参加については禁止されている訳ではありません。
しかし忌中の飲み会は基本的には断った方がいいでしょう。
忌中は近親者が亡くなってから間もない期間です。
気持ちの整理がつかなかったり、葬儀やお墓のことや様々な手続きをこなしたりする中で、飲み会に参加するべきなのかどうかはよく考えた方がいいかもしれません。
忌中が理由の場合の断り方
忌中が理由で飲み会を断る場合はどのように伝えるとよいのでしょうか?
もちろん忌中であれば、その前のことは察してくれることもあると思われるので、積極的に誘われることは少ないかもしれません。
ただ、仕事などで断りづらい雰囲気の飲み会がある場合、参加について悩むこともあるでしょう。
断る場合は、ただ「忌中なので」と断るよりは、まず上司や飲み会の主催者に相談という形で伝えるとよいでしょう。
「参加したい気持ちは山々ですが、まだ気持ちの整理がつかず、皆さんに気を遣わせるのも悪いので辞退させていただきたいと考えていますが…」というような伝え方をすれば、相手もきっと納得してくれることでしょう。
忌中のため辞退させてもらうことを当然と思わず、丁寧に事情を説明することは見られ方の面でも大切です。
仕事のお客さんが相手で欠席できない場合
相手方があるような仕事上の飲み会など、自分が出席しなければならないような場合もあるかもしれません。
そのような時も、まずは上司に代役を立ててもらえないか相談してみるとよいでしょう。
また、どうしても出席しなければならない場合は、上記のように事情を伝えた上で挨拶を済ませたら早目に切り上げる旨を伝えるとよいでしょう。
実際いつまで飲み会を自粛してるの?

忌中は四十九日の法要が住むまで、喪中は一周忌までの期間とされています。
どちらに関しても故人を偲び、身を慎む期間とされています。
しかし、喪中が明ける一年間は飲み会を自粛しなければならないのでしょうか?
ここでは、いつまで飲み会を自粛するべきなのかについてご説明します。
もし、参加することが可能なのであれば、どのようなことに注意すべきかも併せてご紹介します。
喪中の人は飲み会に参加している
結論から言うと、喪中は一周忌までの期間とされていますが、その間にも飲み会に参加する人はいます。
喪中は一般的には一年間とされていますが、それはあくまでも目安であり、厳密にいうと明確な期間というのはありません。
もちろん、近親者が亡くなった後ですから、飲み会に参加する気分になれない方も多いと思いますし、やはり喪中ということでなるべく控えるという方も多いでしょう。
しかし、最終的には自己判断に委ねられており、本人や家族の判断で飲み会に参加する人は実際にいます。
もちろん、自身が喪中であるということは忘れず、飲み会での振る舞いや見られ方には注意する必要があります。
参加の際に注意すべきことは?
もし飲み会に参加することになった場合は、喪中期間中であることを忘れずに振る舞うことが大切です。
例えば、参加するにしても遅い時間までではなく、一次会で切り上げるなど節度をもって過ごすようにしましょう。
その際は、幹事の方などに事情を説明しておくと、スムーズに切り上げやすいでしょう。
また、飲み会での言動にも配慮するようにしましょう。
飲みすぎて泥酔したり、喪中に相応しくない話題をすすんで話したりと、お酒の席だからといって羽目を外しすぎないように注意が必要です。
喪中の飲み会に関する疑問

喪中期間中の飲み会参加は、行動を制限する期間ですのでなるべく控えた方が無難であることはここまでに説明してきました。
しかし、一言に喪中といっても誰に不幸があったかというのは各々異なるでしょう。
ここでは、亡くなった方が異なると飲み会参加の考え方に影響はあるのか、喪中の友人を飲み会に誘うことは不謹慎なのかなど、喪中の飲み会に関する疑問について説明していきます。
配偶者か祖父・祖母かで影響は異なる?
親族が亡くなった場合、その方が自分とどのくらい近い関係なのかということは、忌引きなどの日数を計算する際に重要です。
どのくらい近い関係かというのを表すのに親等という尺度が使われ、両親は1親等、祖父母だと2親等ということになります。
何親等かによって関係は区別され、一般的には2親等までが喪中になるとされていますが、縁の深さによって3親等以降でも喪に服しても構いません。
つまり、誰が亡くなったに関わらず、喪に服するかどうか、それによって飲み会への出席を控えるかどうかは個人の判断に任されます。
いずれにせよ、配偶者はもちろん家族や親しい親戚が亡くなった際には、自分の気持ちも含め、飲み会に参加するかどうかは慎重に考えるべきでしょう。
喪中の範囲については、こちらの記事でより詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
喪中の友人を誘うことは不謹慎?
喪中の友人を飲み会に誘うのは不謹慎と思われる方もいらっしゃるのではないかと思います。
しかし、結論から言うと決して不謹慎なことではありません。
むしろ、全く声をかけないのではなく、喪中期間である上での相手の意向を尋ねる方がよいでしょう。
もちろん、近親者を亡くしているわけですから相手の気持ちにも配慮しつつ、断られた場合は強制するようなことはないようにしましょう。
喪中の飲み会についてのまとめ

今回の「終活ねっと」では喪中の飲み会参加について、喪中期間や断り方なども交えてご紹介してきました。
喪中の飲み会参加は基本的に自己判断となりますので、自分の気持ちや家族の状況などを踏まえてよく考えて決めるのがよいでしょう。
一般的に喪中は近親者が亡くなってから1年間、忌中は四十九日までとされ、行動を制限して身を慎む期間とされている。
喪中はお祝い事や派手な遊びなどは控えるべきとされている。
しかし、飲み会に参加してはいけないという決まりはなく、原則自己判断となる。飲み会を欠席する際には、相手が納得できるような説明を心がける。
また、どうしても参加せざるを得ない場合は、振る舞いや切り上げるタイミングに配慮が必要。一般的に何親等かで故人との関係の近さは表されるが、亡くなった人に関わらず飲み会への参加はよく考えてから決める。
喪中の友人を飲み会に誘うことは不謹慎ではないが、一声かかけた上で本人の意向を尊重するようにする。
以上のようになります。
喪中や忌中の飲み会への参加についてご説明しましたが、基本的には行動を制限し、故人を偲ぶ期間であることは意識しましょう。
「終活ねっと」では他にも多数の喪中に関する記事を掲載しています。
喪中期間の長さについては、こちらの記事でより詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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