
友引にお通夜を行うと縁起が悪い?|理由・六曜・仏滅・日程
友引や仏滅といった六曜と呼ばれるお日柄は、お通夜やご葬儀にどのように関わってくるのでしょうか?特に友引はお通夜やご葬儀に良くないと言われ、意図的に避ける人も少なくありません。今回は、友引や仏滅といったお日柄とお通夜の日程について、詳しく解説していきます。
目次
最終更新日: 2020年12月17日
友引にお通夜をしてはいけないの?

お通夜や葬儀の日にちを決める時、友引の日を避ける人が少なくありません。
しかし、友引の日を避ける理由を知る人は少なく、日程によってはどうしても避けられないこともあります。
では、本当に友引の日はお通夜を行なってはいけないのでしょうか。
今回の「終活ねっと」では、友引とお通夜の関係やその他のお日柄などについて、以下のような項目に注目しました。
友引について
友引にお通夜を行なっても良いか
友引に葬儀を行わない理由とは
仏滅に葬儀やお通夜を行なっても良いのか
お通夜や葬儀の日程の決め方について
友引というお日柄の持つ意味と、お通夜や葬儀の日程の決め方についても詳しく解説していきます。
ぜひ最後までお付き合い下さい。
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友引(ともびき)とは

まず初めに、友引というお日和についてご説明していきます。
日本では昔から、何か大切な儀式を行う時に吉凶を占って日時を決める風習があります。
良い出来事の時には良い運気を高め、悪い出来事の時には運気を下げないようにするためです。
では、友引というお日和はどのような意味合いや運気を持っているのか、その内容についてみてみましょう。
カレンダーに書いてある六曜とは?
カレンダーなどを見ると、「大安」「仏滅」「友引」などといった文字を見ることがありますよね。
このようにカレンダーに書かれている文字は、お日和の良し悪しを占う六曜と呼ばれるものです。
六曜(ろくよう)とは、簡単にいうとその日時が持つ運気を表したもので、中国から発祥して鎌倉時代に日本に伝わってきたと言われています。
この他にも、六輝(ろっき)・宿曜(すくよう)と呼ぶこともありますが、どの場合も全て「大安」「仏滅」「友引」「赤口」「先勝」「先負」のお日和を表します。
友引とは?
友引というお日和には、本来なら「良くもなく悪くもない」という意味合いがあります。
簡単に言うと、良いことと悪いことが同じだけの力を持つ日なので、決着がつかないという考えです。
しかし、中国大陸から伝わってきた陰陽道にも「友引日」と呼ばれる日があり、こちらは「特定の日時に物事を行うと悪いことが引き寄せられる」とされています。
同じ「友引」という言葉が使われていたことで、日本では六曜と陰陽道の二つの考え方が融合してしまいました。
このことから、現在では良い行いをすると良いことが、悪いことをすると悪いことが引き寄せられる日と捉える人が少なくありません。
仏教と六曜は無関係
六曜で定められている運気のお日和は、仏教とは一切関係がありません。
したがって、本来であれば六曜のお日和を気にせず仏事の日程を決めても、何も問題がないということになります。
しかし、六曜によるお日和の運気は長く日本で取り入れられており、例え仏教に関係がなくても疎かにしたくないという人が多いのも事実です。
お日和を気にする人も多いということを理解しておかないと、仏教と六曜は無関係だとしても揉めてしまう可能性もあります。
仏教と六曜は無関係であることをまずは理解した上で、周囲の人の考えや意見とうまく擦り合わせるようにしましょう。
法事と六曜の関係について以下の記事で解説していますので合わせてお読みください。
お通夜は友引に行っても良い

友引にお通夜を行うのは問題がありませんが、次の日に行われる葬儀のお日和によっては日程を組むのが難しい場合があります。
では、どのような点に注意をしておけば良いのでしょうか。
友引にお通夜を行う上で、気をつけるべきポイントをみていきましょう。
友引に行われないのは葬儀
お通夜を友引に行うのは、仏教上何も問題はありません。
ただし、ご葬儀は友引の日に行わないよう日程を考える必要があります。
友引の日は、使われている漢字や読みから縁起が悪いと考える人も多く、この日にご葬儀は行わないという地域も少なくありません。
さらに、この風習が定着している地域では、友引の日には葬儀がないという前提で火葬場を休日にしているところもあります。
このような理由があるため、ご葬儀が友引にあたらないように日程を考えなければならないのです。
お通夜は翌日が友引の先勝を避けるべき
六曜は、基本的に大安→赤口→先勝→友引→先負→仏滅という順番で巡るようになっています。
つまり、友引にご葬儀を行わないようにするためには、その前日のお日和が先勝でないことを確認しなければなりません。
人の死は突然訪れるものですので、六曜を気にしながら日程を組むことが難しい時もあるかと思います。
しかし、お願いした葬儀会社によっては六曜や地域の慣習まで考慮し、お通夜から葬儀・火葬の日程をアドバイスして貰える場合もあります。
お通夜から葬儀・火葬までの日程を考える時には、以下の点を意識して決めるようにしてみましょう。
カレンダーで六曜を確認し、先勝がお通夜の日にならないようにする。
先勝を避けてお通夜の日程を組んだ時、ご遺体の安置について不安がある場合には葬儀会社とよく相談する。
どうしてもうまく日程が組めない時には、葬儀会社にアドバイスを貰うようにする。
葬儀を友引に行わないのはなぜ?

基本的には仏教との関連性がない友引の日ですが、ご葬儀を行うのは縁起が悪いと考えられています。
では、その根拠となっているのはどのような理由なのでしょうか。
友引の日に葬儀を行なってはいけない理由について、詳しくみていきましょう。
葬儀を友引に行っていけないわけではない
故人のご葬儀は、必ずしも友引の日に行ってはいけないというわけではありません。
日本でのご葬儀は、多くの場合仏教の教えに従い行われるものです。
六曜は仏教と関係はありませんので、基本的な考えとしては友引に葬儀を行なっても問題はありません。
しかし、市販されているカレンダーにも記載されるほど浸透している六曜は、良くも悪くも多くの人が気にかけています。
六曜のお日和を意識している人には、少しでもふさわしい日に葬儀を行いたいという気持ちがあるので、友引の日に葬儀を行うことは難しいと感じられるのです。
可能であれば友引の日を避けて日程を調整し、つつがなく葬儀を行えるようにすることも大切です。
葬儀が友引に行われない理由
六曜の運気を気にする以外にも、友引の日に葬儀が行われない理由があります。
その理由も一緒に知っておくと、ご葬儀の日程を決める時の話し合いもスムーズになります。
葬儀が友引に行われない具体的な理由についてもみてみましょう。
「友を引く」から
友引は、その読みかたの通り「友を引く」と書きます。
本来は「共引」または「友曳き」という漢字が使われていましたが、長い年月の中で徐々に変化をして「友引」と表すようになりました。
人が亡くなるということは、人生において大きな凶事です。
その凶事、つまり縁起の悪い出来事が友引の日に起こると、友を引く・巻き添えにするという考えに繋がっていきます。
つまり、友引の日にご葬儀を行うと、友人・知人を一緒に連れて行こうとするということから、友引に日にはご葬儀をしないという人も多いのです。
もちろん、こうした言葉の繋がりを気にしない方もいらっしゃいます。
しかし、ご葬儀はご親族だけではなく、故人と所縁のあった方もお参りに訪れます。
多くの方のお気持ちも考慮した上で、ご葬儀の日程を決めることも大切です。
北海道や関東は火葬場が休みの場合が多い
多くの場合、ご葬儀を斎場で済ませた後に火葬場へ向かうという流れなのですが、その時にお日和を考慮して日程を組む斎場も少なくありません。
特に友引の日は斎場でもよく確認され、ご葬儀が友引の日に当たらないように日程を組むことをおすすめすることもあります。
その一番の理由となっているのが、友引の日は火葬場が休みの日でご遺体を火葬できないという点です。
友引の日にご葬儀をしないという考えは、長い年月を掛けて日本に定着してきました。
特に北海道や関東ではこの考えが根強く、火葬場だけではなくご葬儀を行う斎場もお休みにしていることもあります。
もちろん、地域によって考え方は異なりますので、友引の日でも火葬場がお休みでないところもあります。
気になる時には、ご葬儀をお願いする葬儀会社や火葬場に直接問い合わせするなどして、事前に確認することをおすすめします。
お通夜や葬儀は仏滅にも行わないの?

お通夜やご葬儀の日程を決める時、多くの人が友引でないかどうかに気を配りますが、もう一つ意識するお日和があります。
それは、六曜の仏滅の日です。
「仏が滅する」と書くだけに、どうしても気になってしまいますよね。
仏滅とは、祝い事を行うのにふさわしくない日とされています。
一説によると、全てが上手く行かない日という意味を込めて「物滅」と書かれていたものが、「仏様の助けも得られない程悪い日」と認識されて「仏滅」になったとも言われています。
しかし、お通夜やご葬儀はそもそも人の人生においての凶事です。
誰もが悲しい思いをする日であり、その苦しい心を受け入れなければならない日でもあります。
このことから、お通夜やご葬儀などの仏事は行なっても問題が無いと考えるのが一般的です。
お通夜やご葬儀を行なっても問題はありませんので、仏滅の日は意識せず日程を決めていきましょう。
お通夜の日程の決め方

故人が亡くなられた後、ご遺体をお連れしてからすぐに日程の調整が始まります。
悲しむ間も無く次々と決めていかなければならないため、ご遺族にとっては大変な負担となることも少なくありません。
この時、もし少しでも基本的な流れが分かっていると、葬儀会社との話し合いもスムーズに進めることが出来ます。
ここでは、お通夜から葬儀までの日程を決めていく具体的な流れについて解説していきます。
お通夜は葬儀の前日に行う
一般的な流れとしては、お通夜はご葬儀の前日に行われます。
この時に注意をしなければならないのは、お通夜の翌日に火葬場の予約が取れるかどうかです。
先にご説明したように、ご葬儀の後にすぐ火葬場でご遺骨を火葬することになります。
つまり、火葬場の予約が取れなければご葬儀の日程が決まらず、その繋がりからお通夜の日程も明確に出来ないのです。
ご葬儀の前日にお通夜が行われますが、お通夜の日程を決めても翌日に火葬が出来るとは限りません。
火葬場の予約→ご葬儀の日→その前日がお通夜という流れを頭に入れておき、慌てずに日程を組めるようにしておきましょう。
葬儀の日程の決め方
ご葬儀の日程を決める時には、様々な事情や都合が関係してきます。
では、具体的にはどのような点を考慮すれば良いのか、対応の仕方と一緒にご説明します。
ご遺族や参列者の都合
ご葬儀は、故人のご遺族やご親族、生前にお付き合いがあった方など多くの人達が関係してきます。
ごく身内の人のみでご葬儀をする場合を除き、ご葬儀の日程を決める時には以下の点を考慮しなければなりません。
より多くのご遺族やご親戚が集まれる日
より多くの参列者にお参り頂ける日
余裕を持って参列して頂ける時間帯
全ての人に考慮した日程は難しいですが、少なくともご遺族とご親戚の都合だけはしっかりと押さえて日程を決めるようにしましょう。
お坊さんや菩提寺の都合
ご葬儀でお経をあげて頂く僧侶のご都合も、事前に注意しておくべき点の一つです。
特に菩提寺として長くお付き合いをしているお寺の場合、ご葬儀の日に都合がつかないなどの理由で別のお寺にお願いしてしまうと、次のようなことが起こる可能性もあります。
僧侶に申し訳なさや気まずさを感じる。
他の檀家に苦言を言われる。
ご葬儀後のご供養を頼みにくくなる。
一番大切なのは、礼儀として事情を伝え僧侶のご都合をお伺いすることです。
必要であれば他の僧侶をご紹介頂けることもありますので、葬儀の日程を決める前に菩提寺や僧侶にご相談してみましょう。
火葬場の定休日や混み具合
火葬場の定休日や混み具合によっては、希望する日程でご葬儀が出来ないこともあります。
特に都心部では火葬場が混むことも多く、最悪の場合10日以上も待たなければならないケースもあるのです。
お日和やご遺族、僧侶へのお伺いなどが大丈夫であったとしても、火葬場の予約が取れていなければご葬儀を行うことが出来ません。
まずは火葬場の定休日や混み具合などをよく確認し、いくつか候補を挙げてからご遺族で話し合うなど、少しずつ調整しながらご葬儀の日程を決めていきましょう。
地域の風習
地域によっては、お通夜からご葬儀までの間に独自の風習が行われることがあります。
具体的な例としては、以下のような内容です。
必ず仮通夜と本通夜に分かれている。
ご葬儀と火葬の日が一緒ではないことがある。
ご親族と一般の参列者でお通夜やご葬儀が分かれている。
こうした地域の風習は、実際に経験したりその時にならなければわからない部分です。
お通夜やご葬儀の日程を決める前に、必ずその地域での風習を調べておき、滞りなく故人を見送れるよう準備をしましょう。
友引にお通夜はしてはいけないのかまとめ

今回の「終活ねっと」では、友引とお通夜の関係や日程の決め方などについて、詳しく解説してきました。
もう一度内容を簡単にまとめますと、以下のようになります。
友引は六曜という運気の流れを表したものの一つで、本来は、勝負がつかない・良くも悪くもないという意味合いがある。
六曜は仏教とは関係がないので、友引の日にお通夜を行なっても良い。
友引は「友を引く」と書くため縁起が悪いと考える人が多く、ご葬儀を行わない地域が多い。
長く続いてきた風習から「友引の日はご葬儀をしない日」と捉え、関東や北海道などでは火葬場が休みのところも多い。
仏滅は「祝い事をするのに縁起が悪い日」という意味なので、仏事であるお通夜やご葬儀を行うのは問題がない。
お通夜の日程を決める時には、ご遺族・ご親族・参列者・僧侶や菩提寺・火葬場の予約状況・地域の風習をそれぞれ考慮し、日程を調整する必要がある。
友引の日にお通夜を行うことには何も問題はありません。
しかし、古くからの習わしや言い伝えなどを強く信頼し、気にする人がいることも事実です。
物理的に火葬場が休みになるなど考慮しなければならない点もありますので、友引の日とお通夜・ご葬儀の関係をしっかりと理解して、日程を調整するようにしましょう。
また、下記の記事ではお通夜と葬儀のマナーや流れなどについて、詳しくご紹介しております。
詳しい情報があるとやるべきこともわかりやすくなりますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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