
お通夜の受付係の服装マナー|男性・女性・仕事内容・挨拶
お通夜で受付をすることになる場面はあるものです。どんな服装がふさわしいのかがわからず困ることはありませんか?受付をする際の服装をはじめ、アクセサリーやメイク、マナーなど。今回は、お通夜の場に合った服装と振る舞いについてご紹介していきます。ぜひお読みください。
最終更新日: 2020年03月08日
お通夜で受付をする時どんな服装をする?

お通夜の受付をすることになる場面は、突然訪れるものです。
そのときに、どのような服装や振る舞いをしたらいいのかわからず、困ってしまうこともありそうですね。
お通夜の受付は、服装や振る舞いにおいて、喪主や親族、参列者の立場とはどのような点が異なるのでしょうか。
今回「終活ねっと」では、お通夜で受付をするときの服装を解説するとともに、受付の仕事やマナーについてもご紹介していきます。
お通夜で受付をするときにふさわしい服装は?
男女別に紹介する、お通夜の受付の服装
お通夜で受付がする仕事は、主にどんなもの?
お通夜で受付をするときのマナーでは、どんなことに気を付けるべきか?
お通夜で受付をするときの服装と気を付けるべきことのまとめ
以上の項目を軸に解説しています。
突然お通夜の受付をすることになったときに迷わないための内容をご紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。
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お通夜で受付をするときの服装

お通夜の受付をする際には、どのような服装を選んだらいいのでしょうか。
また、服装において、喪主や遺族、参列者の立場との違いはあるのでしょうか。
喪服とは、「喪に服する」遺族が着用するものであり、会葬者が着用するのは正確には礼装になります。
通夜で受付をすることになった場合の服装は、弔問時と同じく準礼装でよいでしょう。
一般的に礼装は和装でも洋装でもよく、喪主や親族の立場となった場合には和装を着用することも多いのですが、受付で実務を任される場合には、動きやすさも考えた服装を選択することが多いようです。
また、通夜や葬儀に参列する際に身に着ける服装は、弔意を表すための装いでもあります。
一般参列者であれば、通夜に黒以外のダークスーツに黒のネクタイを着けた略礼装で参列することもありますが、弔問客を受け入れる立場でもある受付をする場合には黒無地の準礼装が望ましいでしょう。
ここでは、受付をする際の男女別の服装を解説していきたいと思います。
男性
洋装における男性の正式礼装は、モーニングコートです。
喪主や葬儀委員長であれば、正式礼装をすることもありますが、モーニングコートは日中の正装であるため、通夜では着用しません。
また、親族以外の参列者が正式礼装をするのはマナー違反でもあります。
ここでは、通夜の受付をする場合の男性の服装について詳しく解説していきます。
服装
男性が、通夜や葬儀で広く着用する準礼装は、ダブルもしくはシングルの黒無地のスーツです。
その場合、光沢のある素材のものは避け、白無地のワイシャツに黒のネクタイを着用します。
また、靴下も黒いものを着用します。
通夜では靴を脱ぐ場面も多く、黒靴下以外は目立つので気を付けましょう。
ベルト、靴などの小物
通夜の受付をする場合の服装では、ベルトや靴も黒を着用します。
お通夜や葬儀の場においては、靴やベルトなどの小物の色も、黒以外では目につくものです。
この場合も、光沢の強いものやデザイン性の高いもの、飾りのあるものは避け、シンプルでオーソドックスな形の小物を着用します。
髪型
男性のヘアスタイルも、弔意を表す準礼装にふさわしいものにし、シンプルにまとめるのがよいでしょう。
アクセサリー
受付をする場合のアクセサリーはお通夜に参列するときと同様に、結婚指輪を除いて全て外します。
ネクタイピンは付けず、他のアクセサリーも外しておきます。
カフスボタンは外すか、着ける場合には黒のものにします。
雨天や寒い時期などに必要な傘やコートなども、派手な色やデザインを避け、できれば黒色が望ましく、なければ地味な色のものを選びます。
女性
女性が、通夜や葬儀で広く着用する準礼装は、黒無地のフォーマルスーツやワンピースです。
受付で実務を任されることや弔問客を受け入れる立場であることから、洋装でも和装でも準礼装を選ぶのがよいかもしれません。
普段から和装に親しんでいる人などが、色無地の紋付に黒の帯を締める場合もありますが、これは略礼装になります。
ここではお通夜で受付をする際の女性の服装について解説していきます。
服装
お通夜で受付をする際も、黒無地のフォーマルスーツやワンピースを着用すると良いでしょう。
女性の黒のフォーマルスーツやワンピースでも、光沢のある素材や派手なデザインは避けます。
また、襟元が開いていたり肌の露出の多い服装は通夜や葬儀の場にはふさわしくありません。
スカート丈はひざ下ものがよいとされ、本来はくるぶし丈が正式であるとされます。
スカートの場合、黒のストッキングを着用するのが一般的ですが、肌に似たナチュラルな色を身に着けることもあります。
ヒールの高さ
靴は、光沢がなく、飾りの付いていないシンプルな形のパンプスを選びます。
お通夜への参列時や受付をする場合には、あまり高いヒールを選ぶのはやめましょう。
ヘアメイク
髪はすっきりとまとめ、髪飾りなどはできるだけ着けないようにします。
長い髪を結ぶ場合には、黒の目立たない髪留めや光沢のないリボンを選ぶとよいでしょう。
派手な髪色が気になる場合には、黒かダークブラウンに染め直したり、ウィッグで隠すこともあります。
お通夜に参列するときと同様、受付をする場合にも、派手な色の口紅は避け、薄めのメイクにします。
その場合、パール系のキラキラしたメイクやグロスなどのつやつやメイク、マスカラやつけまつげなどは控えますが、ノーメイクはマナー違反であるとされます。
また、マニキュアなどの目立つ色のネイルはオフします。
すぐにはオフすることもできないネイルアートなどは、フォーマルな黒手袋や絆創膏などで隠すこともできますが、通夜の受付をする場合には、オフするのが望ましいでしょう。
アクセサリー
結婚指輪以外のアクセサリーを着ける場合には、真珠やオニキスの一連のネックレスなどの1点のみにします。
バッグは黒のフォーマルなものを選び、布製が望ましいとされますが、革製であればシンプルなデザインで光沢のないものにします。
葬儀やお通夜では、ハンカチも必需品です。
こちらも白や黒のフォーマルなものを持ちます。
お通夜で受付がする仕事とは?

お通夜の受付では、どのような仕事をするのでしょうか。
お通夜に訪れた人が最初に向かうのが受付です。
受付の仕事は、参列者に記帳をお願いすることと、香典の受け取りが主なものになります。
ここでは受付の仕事について詳しく解説していきます。
受付の準備
お通夜の場には、ギリギリに到着することのないよう、余裕をもって到着する人が多いものです。
受付は、通夜開始時刻の30分前には用意ができているように準備します。
受付用のテーブルや奥には会計のための椅子と机を用意し、記帳してもらうための芳名帳や、名前と金額を記入する香典帳を用意します。
近年は通夜や葬儀の方法も多様化しています。
喪主や葬儀委員長、葬儀業者などの要請に応じながら必要な準備をするようにします。
記帳
受付では、会葬者に芳名帳へ記帳をしてもらうようにお願いします。
会葬者名簿への記帳は、後日、喪主や遺族が会葬お礼や香典返しなどの対応する際に役立つ情報にもなるものです。
通夜と葬儀・告別式の両方に会葬する場合でも、会葬者はそれぞれ会葬者名簿に記帳するのが一般的です。
ただし、香典を持参した人には記入を求めない、会葬者すべてに記帳をお願いするなど、記帳をしてもらう人の選択や記帳の方法も喪主の意向や地域の慣習に沿って行います。
香典の受け取り
受付で香典を受け取る際には、一礼し、控えめな声で「お預かりします」などと一言を添えて、両手で受け取ります。
その後、受付内の後ろで会計係が中身と香典袋の記載金額を確認した上で、香典帳(会計簿)への記入を行い、香典をまとめるのが一般的です。
香典返しのための引換券を渡すなど、その家や地域によって、気を付けることをはじめ、香典の扱いが変化することもあります。
通夜と葬儀の両方に参列する人にどのように対応するかなど、受付での香典の受け取りは、通夜の流れに応じつつ、喪主の意向を確認しながら行います。
「終活ねっと」では、他にも葬儀の受付での香典の受け取り方や言葉遣いに関する記事を掲載しています。
ぜひ、そちらもご覧ください。
お通夜で受付をする際のマナー

お通夜で受付をする際に気を付けておきたいマナーには、どのようなものがあるのでしょうか。
参列者への挨拶の仕方や言葉遣いなど、気になる点をピックアップしてご紹介します。
挨拶
お通夜の受付は、参列者への挨拶をし、お悔やみの言葉を受けるなど、通夜式を代表する場でもあります。
訪れた親族への挨拶は「この度はご愁傷様です」
一般参列者への挨拶は「本日はお忙しいなかお越しいただきありがとうございます」とするなどになりますが、その際も最後まで聞こえない程度の控えめな声でよいとされます。
受付で香典を受け取る場合には、参列者のお悔やみの言葉に対して、一礼をし「お預かりいたします」などの言葉を添えた上で、差し出された香典を受け取ります。
その際に受付は預かるだけなので「頂戴いたします」との表現はしません。
言葉遣い
通夜の受付では、参列者に失礼のない丁寧な対応を心掛けますが、大声で話すことなく、控えめな言葉を心掛けます。
また、参列者への対応が必要な場合にも、「重ね重ね」「追って」「浮かばれない」「四(死)」や「九(苦)」などの忌み言葉は避けます。
「終活ねっと」には、葬儀の受付でもマナーについて解説した記事もありますので、ぜひそちらもご覧ください。
会場のレイアウトを把握する
受付は、参列者がどのように会場内を動くのかを把握していく必要があります。
焼香前に香典を受け取り、引換券を手渡し、当日の焼香後に香典返しを手渡すなど、通夜の流れをスムーズにする対応が受付には求められます。
親族を控室へと誘導したり、参列者にどこに行ったらいいのかを尋ねられる場合も多いので、会場内の設備の位置なども事前に確認しておくとよいでしょう。
お通夜で受付をするときの服装まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回「終活ねっと」では、お通夜の受付をするときの服装について詳しく紹介してきました。
今回ご紹介した内容は以下のとおりです。
お通夜で受付をするときの服装は、男性は準礼装の黒のスーツ、女性は準礼装の黒のスーツもしくはワンピースがふさわしい。
男性は、ベルトや靴も光沢のない黒にし、靴下も黒にする。
女性は、結婚指輪と真珠の一連ネックレス以外のアクセサリーは外し、髪はシンプルにまとめ、ネイルアートはオフし、片化粧にする。
お通夜の受付がする主な仕事は、記帳と香典の受け取りの担当となる。
参列者からは香典を受け取る場合には一礼をし、忌み言葉を避けるなど、礼儀をわきまえた対応を心掛ける。
通夜式での参列者の動きや会場のレイアウトを把握しておくとよい。
お通夜の受付は、参列者が一番最初に向かう場所でもあります。
大切な場面において失礼のないように、弔意を表す服装はもちろん、通夜式の窓口として礼節ある振る舞いをすることが望ましいでしょう。
近年では、亡くなった方やご遺族の意向によって、お通夜の形も多様化しています。
今回ご紹介したお通夜の受付の仕事は、一般的なものになりますが、受付がするべき仕事については、喪主の意向を確認することが大切です。
今回ご紹介した内容が、皆さまのお役に立つことができましたら幸いです。
また、「終活ねっと」では、「お通夜の受付をするときの服装」以外にも、葬儀の受付の手伝いの流れやマナーについて詳しく解説した記事を掲載しています。
ぜひそちらもご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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