法華宗の葬儀の意味合いとは?法華宗の葬儀費用や流れ、マナーを解説

法華宗の葬儀の意味合いとは?法華宗の葬儀費用や流れ、マナーを解説

南無妙法蓮華経のお題目で知られる法華宗では法華経の教えをもとに葬儀が行われます。今回は法華宗で行われる葬儀について、意味合いや特徴、流れなどを一つ一つ解説いたします。喪主としてあるいは参列者として役に立つ法華宗の葬儀に関する知識です。

最終更新日: 2020年02月09日

法華宗の葬儀

葬儀

葬儀について知ることは、終活の大きな柱のひとつです。
葬儀のおよそ9割が仏教の形式に則って行われます。
仏教には主に18の宗派があり、葬儀の内容はそれぞれの宗派によって若干の違いがあります。
なかでも法華宗は日蓮宗の別称とされており、全国に約300万人の信徒を持つ大きな宗派です。

そこで今回は、法華宗の葬儀について、意味合い・葬儀の流れ・マナーなどを解説いたします。
今回の「終活ねっと」では、次の項目にそってご説明いたします。

  • 法華宗とは?

  • 法華宗で葬儀を行う意味

  • 法華宗の葬儀の流れ(枕経・お通夜・告別式)

  • 法華宗の葬儀にかかる費用

  • 法華宗での葬儀のマナー

  • 法華宗以外の宗派の葬儀

法華宗の葬儀の詳しい流れを知っておけば、法華宗の葬儀への参列がより意義深くなります。
少し長い記事ですが、ぜひ最後まで目を通していただければと思います。

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葬儀にかかる費用についてわからないことがある方は、「葬儀費用の相場はいくら?内訳や料金を安くする方法、注意点まで解説」をご覧ください。

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法華宗とは?

仏壇

法華宗とは、元の名を正式には天台法華宗といい、最澄が中国から伝えた天台宗の別称です。
さらに1334年には、日蓮が開いた日蓮宗の別称として法華宗の名称が使われるようになり、現在では日蓮宗系の宗派のひとつとして、本門流法華宗が存在しています。
2019年現在、日蓮宗を含めると広い範囲での法華宗の信徒は全国に約300万人、お寺の数は5千を超えています。

法華宗は妙法蓮華経を根本の経典として、世の中に真に幸福な世界を築くことを目的としています。
妙法蓮華経は法華経と呼ばれ、仏教の功徳がすべて書かれているとされています。
1253年に日蓮聖人は初めて「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」と唱えました。
法華宗の葬儀においても「南無妙法蓮華経」のお題目が大切に唱えられます。

法華宗で葬儀を行う意味

葬儀

法華宗での葬儀は、「南無妙法蓮華経」を何度も唱えるのが特徴です。
妙法蓮華経の5文字には経典である法華経の教えが凝縮されています。
南無とは仏様を信じて命をささげることを意味します。
法華宗を開いた日蓮聖人は、このお題目を唱えれば自身の仏心を呼び覚まして信仰できると説きました。

法華宗では、法華経を信心深く信仰すればあの世で釈迦牟尼仏と会って成仏できると考えられています。
法華宗の葬儀では、法華経の教えを称えてお経が挙げられます。
読経の前に法華経の功徳を説く言葉を開経偈(かいきょうげ)と呼んでいます。

またご焼香の時に、祖訓といって日蓮聖人が残した言葉をお坊さんが読み上げます。
法華宗は日蓮宗系の宗派の中でも、特に日蓮聖人の教えを文字通りに貴ぶことが特徴ですので、その姿勢が葬儀の中でも現れています。

法華宗の葬儀の流れ

葬儀

法華宗の葬儀の特徴は、葬儀全体の流れを見るとよくわかります。
法華宗での亡くなってから葬儀までの流れは次のとおりです。

枕経

亡くなった方の枕元で法華経を読む枕経は、この世へのお別れと成仏できますようにという願いが込められています。
亡くなった方を北を枕にして安置し、枕元にお花を供え、燈明とお香を焚きます。
枕経はご遺族の方が悲しみを受け入れるために行う意味もあります。
ご自宅で息を引き取ることが少なくなった現在、枕経を省略する場合もあるようですが、本来は枕経は臨終での祈祷と言えます。

通夜

法華宗でのお通夜は、亡くなった日の夜または次の日の夜に行われることが多いです。
亡くなった方の枕元には、燈明・お線香・お花のほかに、枕団子・一膳飯・塩と味噌を乗せたお皿などをお供えします。
お通夜は本来、近しい親族や生前親しかった方々だけが集まるご供養です。
もともとは自宅の仏間で開き、一晩中お線香を絶やさないようにするしきたりでした。

お通夜では参列者の方々が順番にお線香をお供えします。
一人一本ずつお線香をお供えして合掌をして「南無妙法蓮華経」を唱えるようにします。

告別式

葬儀と告別式には明確な境界線がありません。
しかし一般的には、葬儀とは宗教的な意味での儀式を指し、告別式とは生前に縁があった方々とのお別れの儀式を指します。
法華宗の場合、お坊さんの読経や引導などが葬儀で、弔辞や出棺の挨拶などが告別式ということになります。

現在はほとんどの葬儀が「〇〇家葬儀・告別式」と呼ばれ、葬儀と告別式を一連の流れとして行っています。
葬儀の中に、告別式の儀式が含まれていると考えて問題ありません。

法華宗の葬儀・告別式は次のような流れとなっています。

  • 導師入場、道場喝

    お坊さんが入場する。道場喝(どうじょうげ)は仏様を招くために唱える声明。

  • 三宝礼、勧請

    立つ・座るを繰り返す三宝礼では仏法僧の3つの宝を礼拝する。
    勧請では日蓮聖人を招くとされる。

  • 開経偈、読経、咒讃

    開経偈(かいきょうげ)で法華経の功徳が説かれる。
    法華経の中の特に重要な箇所が拝読される。
    咒讃(しゅさん)では楽器を演奏してご供養がされる。

  • 開棺

    開棺ではお坊さんがご焼香をしてから開棺する旨の文言を唱える。
    棺の蓋を3回打つのが特徴である。

  • 引導

    この世に別れを告げた故人を送り出すための儀式。
    お坊さんは払子(ほっす)と呼ばれる大きな白い筆のような棒を振って、引導の言葉を読み上げる。

  • 弔電

    葬儀の中で告別式にあたる部分。
    司会者は参列できなかった方からのお悔やみの電報を読み上げる。

  • 祖訓、唱題、焼香

    祖訓では日蓮聖人が遺した言葉が読み上げられる。
    「南無妙法蓮華経」のお題目を唱えた後、読経の間に参列者によるご焼香が行われる。

  • 宝塔偈、回向

    宝塔偈(ほうとうげ)とは法華経の教えと功徳を称えるための文言である。
    回向(えこう)では、死後に良いところに生まれるように、またこの世が安穏であるようにを願って祈りを捧げる。

  • 四誓、三帰、奉送

    四誓では人々を救うための祈りと誓い、三帰では仏法僧の3つに帰依して仏門に入ることの誓いが行われる。
    葬儀にお見えになった仏様を送るのが奉送である。

  • 出棺

    棺を会場の出口方向に移して出棺の儀式を行う。

地域によっては、引導の時にお坊さんが松明(たいまつ)を使う場合があります。
咒讃(しゅさん)ではシンバルのような打楽器を使うことも法華宗の葬儀の特徴のひとつです。

法華宗での葬儀にかかる費用

葬儀

法華宗の葬儀費用はどれくらいかかるのでしょうか。

葬儀費用は、お坊さんにお渡しするお布施と葬儀社に支払う葬儀代に分けることができます。
法華宗の葬儀では、お布施の目安が一回につき5万円とされています。
お通夜と葬儀に来ていただいた場合は、10万円のお布施をお渡しすることになります。

このほかに、お坊さんには戒名料をお渡しします。
戒名料の相場には幅があります。
全国的には、信士・信女の場合で30万円、院信士・院信女の場合で50万円、院居士・院大姉の場合で100万円という相場です。

ただし、お布施と戒名料は、地域によってまたはお寺によって目安の金額が異なります。
詳細な金額については、親族の年配の方や檀家の方々に尋ねておくと安心です。
わからない場合は、僧侶に尋ねるといいでしょう。

なお「終活ねっと」では、葬儀全般の費用について、さらに詳しい解説を掲載しています。
ぜひそちらの記事もご参照いただければと思います。

法華宗での葬儀のマナー

葬儀

法華宗の葬儀に参列する際は、どのようなマナーに気を付ければよいのでしょうか。
ここでは、ご焼香のやり方・お線香のあげ方・ご香典の用意についてご説明します。

ご焼香の作法

ご焼香の回数は宗派により変わってきます。
法華宗の葬儀では、お坊さんが3回、参列者が1回(地域によっては3回)のご焼香を行うのが基本です。
ご焼香の手順は次のとおりです。

  • 自分の番が来たら焼香台の前に一歩進み、ご遺族の方に一礼する

  • 祭壇の遺影に向かって一礼して、焼香台の前に立つ

  • お香を右手の三本指でつまんで、おでこの前に押しいただき、静かに香炉に落とす

  • 合掌する

  • 祭壇の遺影に向かって一礼して一歩下がる

  • ご遺族の方々に一礼して、自分の席に戻る

ご焼香は、宗派によって、お香をつまんだ右手を頭の位置までおしいただく場合とおしいただかずにそのまま香炉に落とす場合とがあります。
法華宗の葬儀では、右手でお香をつまんだ時におでこの前におしいただくのが正しいマナーです。

ご焼香の正式な作法は、意外と知る機会がないものです。
「終活ねっと」では、ご焼香の作法についてさらに詳しい解説を掲載しています。
ぜひそれらの記事もご参照いただければ幸いです。

線香の作法

お線香の作法については、あげる本数が宗派によって異なります。
法華宗の葬儀では、お線香を1本立てるのが基本です。
地域によっては3本立てる場合があるようですが、前の方の本数にしたがって同じ本数を立てれば問題ありません。
お線香は右手で持ち、火を消すときは左手で静かにあおいで消すのがマナーです。

「終活ねっと」では、お線香の作法について詳しい記事を掲載しています。
お線香をお供えする意味についても解説しておりますので、ご参照いただければと思います。

香典の表書き

葬儀には香典を持って参列します。
法華宗の葬儀でのご香典は、「御霊前」「御香典」「御香料」のいずれかの表書きをします。
迷いやすい「御霊前」と「御仏前」ですが、仏教の他の宗派と同じように、法華宗の場合も四十九日の法要で使い分けます。
お通夜・葬儀・初七日には「御霊前」、四十九日の法要より後は「御仏前」とするのがマナーです。
香典の表書きは、薄い墨を使って筆で書くようにします。

なお「終活ねっと」では、ご香典の表書きについてさらに詳しい解説を掲載しています。
ぜひそちらの記事もご覧いただければ幸いです。

法華宗以外の宗派の葬儀

葬儀

仏教の法華宗以外の宗派では、葬儀にどのような特徴があるのでしょうか。
ここでは浄土真宗と曹洞宗の葬儀について見ていきましょう。

浄土真宗の葬儀

鎌倉仏教のひとつである浄土真宗は、親鸞聖人が開きました。
浄土真宗の葬儀は、亡くなった方にお別れを告げる儀式であると同時に、ご本尊である阿弥陀如来様に感謝の気持ちを示すことが目的となっています。
浄土真宗には、本願寺派(西本願寺)と大谷派(東本願寺)という2つの大きなグループがあり、葬儀の流れがそれぞれで若干異なるのが特徴です。

「終活ねっと」では、浄土真宗の葬儀の流れや特徴について、詳しい解説を掲載しています。
ぜひこちらの記事もご覧ください。

曹洞宗の葬儀

同じく鎌倉仏教のひとつである曹洞宗は、道元が中国から伝えました。
曹洞宗はお釈迦様をご本尊として、座禅による修行が知られています。
曹洞宗の葬儀では、お釈迦様に弟子入りをする故人に戒法や戒名を授けて、仏の道を示すことが目的となっています。
楽器のような音の出る仏具があり、にぎやかな印象があるのが特徴です。

「終活ねっと」では、曹洞宗の葬儀の流れや特徴について、詳しい解説を掲載しています。
ぜひそれらの記事もご覧いただければと思います。

法華宗の葬儀に関するまとめ

葬儀

今回「終活ねっと」では法華宗の葬儀の意味合いや流れなどについて解説してきました。
いかがでしたでしょうか。
以下が今回の記事のまとめです。

  • 法華宗とはかつては天台法華宗として天台宗の別称であった。
    現在は日蓮が開いた日蓮宗の別称として法華宗の名称が使われる。
    日蓮宗系の宗派のひとつとして、本門流法華宗が存在する。

  • 法華宗での葬儀では、法華経を信心深く信仰するため「南無妙法蓮華経」のお題目を何度も唱えるのが特徴である。
    すると、あの世で釈迦牟尼仏と会って成仏できると考えられている。

  • 法華宗の葬儀までの流れは、枕経・お通夜・告別式である。
    葬儀と告別式は一連の流れとして行われる。
    導師入場・道場喝、三宝礼・勧請、開経偈・読経・咒讃、開棺、引導、弔電、祖訓・唱題・焼香、宝塔偈・回向、四誓・三帰・奉送、出棺の流れである

  • 法華宗の葬儀にかかる費用は、お布施と葬儀社に支払う葬儀代に分けられる。
    お布施の目安が一回につき5万円、この他に戒名料をお渡しする。

  • 法華宗での葬儀のマナーは、次のとおりである。
    ご焼香は参列者が1回(地域によっては3回)、お香はおでこの前に押しいただく。
    お線香は1本立てるのが基本。
    ご香典の表書きは「御霊前」「御香典」「御香料」のいずれかを書く。

  • 法華宗以外の宗派の葬儀としては、浄土真宗は亡くなった方にお別れを告げて阿弥陀如来様に感謝の気持ちを示すことが葬儀の目的である。
    曹洞宗はお釈迦様に弟子入りをする故人に戒法や戒名を授けて、仏の道を示すことが葬儀の目的である。

宗派による特徴を知ったうえで葬儀に参列すれば、葬儀でのご供養がより意義深いものとなります。
今回の記事を皆様の終活にお役立ていただければ幸いです。

「終活ねっと」では、葬儀に関して他にも様々な記事をご紹介させていただいております。
ぜひそちらもご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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