宇宙葬とは?世界の葬儀方法や費用比較から変わった風習までご紹介

人が亡くなったら葬儀を行うのは万国共通ですが、その葬儀方法は国によって様々です。日本では仏式葬儀が主流ですが、世界ではどのような葬儀が行われているのでしょうか?今回はそんな世界の葬儀やその費用について、そして最近注目されている宇宙葬についても解説していきます。

目次

  1. 世界の葬儀について
  2. 日本では見られない世界の葬儀方法
  3. 世界の葬儀の費用比較
  4. その他世界の葬儀の変わった風習
  5. 世界の葬儀についてまとめ

世界の葬儀について

お墓

人が亡くなったら葬儀を行うのは万国共通ですが、その葬儀方法は国によって様々です。
日本では仏式の葬儀が主流ですが、世界ではどのような葬儀が行われているのでしょうか?

今回終活ねっとでは、世界で行われている葬儀やその費用について、そして最近注目をされている宇宙葬についても詳しく解説していきます。

  • 世界の葬儀方法
  • 世界の葬儀の費用比較
  • その他世界の葬儀の変わった風習

以上の項目を中心に解説していきます。
世界の葬儀について詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

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日本では見られない世界の葬儀方法

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日本では約9割の家庭が仏式の葬儀を行い、そしてほぼ10割の家庭が火葬を行なっています。
しかし、世界で行われている葬儀は、日本では想像もつかないようなものばかりです。
ここでは、特徴的な葬儀方法をいくつかご紹介します。

鳥葬

鳥葬とは、故人の遺体を放置し、それをハゲワシなどの野鳥がついばむことで遺体を処理する葬儀方法です。
現在ではチベット仏教が主に行なっており、かつてはゾロアスター教でも行われていました。

同じ葬儀であっても、宗教が違うと意味合いも違います。
ゾロアスター教では、拝火教という「火」が崇拝の象徴であるため、死体を焼くのに火を使わず、「沈黙の塔」という鳥葬を行う施設に放置し、鳥に処理をさせていました。
近年では信者数も減り、衛生上の問題も無視できないため、土葬に切り替わりつつあるそうです。

現在でも行われているチベット仏教では、鳥葬を行う理由が主に2つあります。
一つはチベットの気候によるもので、チベットの乾燥した大地では、土葬を行うにも肉体が完全に分解されず、火葬を行うための薪も十分に確保できないのです。

そしてもう一つが仏教の教えの一つであるの輪廻転生によるものです。
輪廻転生とは簡単に言えば「生まれ変わり」のことで、人は死んだらただの肉塊となり、その魂は別の何かへと生まれ変わるという考えです。

鳥葬はその肉塊を天に送り届けるための手段でしかなく、わざわざハゲワシに食べさせるのは、生きる為に多くの命を奪ってきた人間が、死後は他の生命が生きる為に肉体を明け渡すのが自然の摂理であるという意味も含まれています。

獣葬

獣葬とは、ハイエナなどの獣に遺体を食べさせて処理をする葬儀方法です。
獣葬を採用しているのは、アフリカのケニア南部からタンザニア北部一帯に住むマサイ族です。

彼らは大地を神聖なものだと崇めており、死体で大地を汚さないために、お墓を建てずにハイエナたちに食べさせると言われています。
ただし、地位の高い人は死後も神聖な肉体として扱われるため、例外的にお墓を建てることもあるそうです。

宇宙葬

宇宙葬とは、遺骨をカプセル状の容器に入れ、ロケット(人工衛星)で宇宙空間に打ち上げる葬儀方法です。
ロケットによる宇宙葬は主にアメリカで行われていますが、そのロマン溢れる葬儀方法は各国で注目されており、日本でも「バルーン宇宙葬」と呼ばれる風船を使った宇宙葬などが注目されています。

宗教的な意味合いはありませんが、宇宙に行けるという夢のような葬儀方法は、多様化していく現在の価値観にマッチしているのではないでしょうか。

ジャズ葬

ジャズ葬とは、名前の通り音楽(ジャズ)を奏でながら死を盛大に祝福する葬儀方法です。
アメリカのルイジアナ州ニューオリンズが発祥で、今でも葬式ではジャズが奏でられています。

一見楽しそうな葬儀ですが、実はこの葬儀には17世紀のアメリカ奴隷制度によって虐げられてきた黒人の悲惨な歴史が背景となっています。

一般的に死というのは悲しく、そして葬儀も暗く行われるのが共通のイメージにあるかもしれませんが、当時の黒人にとっては奴隷として生きる人生こそが苦痛でしかなく、死ぬことで苦しみから解放されると信じられていました。

そのため、残された人々は死者を祝福するために音楽を奏で、苦しみと悲しみで溢れた人生からの解放を願ったのです。
一見、不謹慎に感じてしまう人もいるかもしれませんが、当時の彼らにとっては死こそが唯一の救いであったことを忘れてはいけません。

ヴァイキング葬

ヴァイキング葬とは、船を棺として遺体を納めたり、船を副葬品として遺体と一緒に埋葬する葬儀方法です。
9世紀〜11世紀の間に主にヴァイキング(海賊)によって行われていました。
海賊時代に行われていた代表的な葬儀でしたが、キリスト教が広まるとともに廃れていきました。

風葬

風葬とは、遺体をそのまま外に放置し、風化によって遺体を処理する葬儀方法です。
有名なのがインドネシアのバリ島にあるトルニャン村で行われている風葬ですが、他にも北アメリカやオーストラリアでも一部行なっている部族があり、かつては沖縄でも行われていました。

各地の宗教的な背景によって意味合いは変わっていきますが、根底にあるのは人間の死体を人が手を加えることなく、自然のままに自然に還すという目的です。

水葬

水葬とは、遺体(遺骨)を海や川に流して供養する葬儀方法です。
インドのガンジス川が有名ですが、アメリカのインディアンやチベットでも行われています。

ヒンドゥー教におけるガンジス川の水を浴びれば罪が洗い流されると言われており、彼らは水葬によって死者の罪が洗い流され、これ以上輪廻転生を繰り返すことなく悟りの境地へ達すると信じているのです。

ミンネルンド

ミンネルンドとは、無名墓地とも呼ばれ、墓碑もなく無記名のまま遺骨を埋葬し、遺族には具体的な埋葬位置や日時も知らせない葬儀方法です。
主にノルウェーやスウェーデンで採用されています。

この墓地の背景は、遺族がお墓を建てたり管理をしなくてもいいようにという考えからきています。
日本と同じように経済的な理由もありますが、この地方で特徴的なのが、お墓の管理が非常に厳しいということです。

お墓の手入れを少しでも怠ると管理事務所から注意勧告を受け、さらに1年放置場合は自動的にお墓が外されてしまうほど管理が厳しいのです。
このような国柄から、遺族に迷惑を掛けたくないという考えの人が徐々に増えていき、お墓も建てずに管理もしなくて良いミンネルンドが注目を浴びているのです。

世界の葬儀の費用比較

お金

日本の葬儀にかかる費用は、世界と比べても高いと言われていますが、実際他の国でかかる葬儀の費用はどのくらいなのでしょうか。
ここでは、主要な各国の葬儀費用を比較していきます。

日本

かつて、日本の葬儀は世界で一番高いと言われており、200万円前後でした。
現在の平均額では葬儀だけで120万円前後となっています。
最近では国内でも家族葬などの小規模な葬儀が注目されており、以前と比べれば費用は少なくなっておりますが、それでも依然として高額費用の域を抜けていません。

イギリス

イギリスの葬儀は一時期10万円代で行えると話題になっていましたが、近年では物価の上昇も合間って葬儀にかかる費用も約60万円ほど(埋葬費等を加えれば約100万円)に上昇しました。

イギリスの葬儀は日本の葬儀の暗く悲しいイメージとは少し違い、遺族が特別服装に指定をしない限りは比較的ラフな格好で参列する人が多く、参列者にとって葬儀は故人を偲ぶと同時に、周りと交流を深める場でもあるそうです。

そのため、日本のように豪華な施設を用意する必要もなく、そもそも葬儀社にお願いしないで自分たちで葬儀を執り行うことで費用を抑えることができるのです。

ドイツ

ドイツの葬儀は平均で約20万円ほどかかると言われています。
日本では人が亡くなったらその次の日に通夜を行いますが、ドイツでは通夜の習慣はほとんどなく、訃報を受けてから数日後〜数週間後に葬儀が行われます。

以前までは教会で葬儀を行うのが主流でしたが、近年は若者を中心に無宗教の人が増えており、日本と同じように自由な葬儀が注目されています。

韓国

韓国の葬儀は、日本と同じように豪華に執り行うのが一般的であるため、約90万円ほどかかると言われています。

韓国では儒教の教えが浸透しており、目上の人を敬う気持ち、そして先祖を崇拝する気持ちが非常に強く、亡くなった人のためなら経済的負担は厭わないという文化があります。
韓国の葬儀は3日葬という文字通り3日間かけて葬儀を行う習慣があり、葬儀という儀式を重んじる文化が根強く残っています。

アメリカ

アメリカの葬儀は、平均で約40万円ほどかかると言われています。
キリスト教信者が多いため、葬儀も教会で行われた後、土葬を行うが一般的でしたが、近年では経済的な負担を減らすために火葬を選ぶ人も多いそうです。

また火葬の中でも葬儀を行わずに、直接火葬を行う直葬を選択すれば約20万円ほどにまで費用が抑えられるため、今後もますます火葬を選択する人が増えると言われています。

なぜ日本の葬儀は高い?

原因として考えられるのが、葬儀を豪華に行うという文化と、葬儀のシステム、そしてお布施の費用です。
実は、日本の葬儀は昔から豪華だったという訳ではなく、江戸時代まで葬儀は簡素に行うものだと奨励されていました。

しかし、明治時代なると人々の身分の差が無くなると同時に、商人層を台頭に豪華な葬儀が行われ、次第に富裕層の間で葬儀は豪華に行うものという文化に変わっていきました。
最終的に庶民の間にその文化が定着するようになり、今のような形になったとされています。

そしてもう一つ、日本の葬儀のシステムについてです。
葬儀を行うとき、施設や祭壇以外にもお供え物のお花や、参列者をもてなす料理などを用意する必要があり、それらの準備は葬儀社にお願いするのが一般的です。

しかし、葬儀社は供花はお花屋さん、料理は飲食店にそのほとんどを外注しているのでその分の費用がかさんでいくというシステムが出来上がっているのです。

そして最後にお布施ですが、これは死後に与えられる戒名や、読経を読んで貰ったことへの謝礼金として僧侶に払う費用のことです。
これには決まった金額は定められていませんが、平均にして大体30〜40万円ほどかかります。

その他世界の葬儀の変わった風習

お墓

世界には様々な葬儀方法があるように、その死生観や風習も全く違います。
ここでは特徴的な葬儀の風習を持つ国を3つ紹介します。

チベット

チベットの死生観については前述した通り「輪廻転生」です。
彼らはこの輪廻転生の輪から抜ける(解脱)ために、日々修行をしているのです。
また、彼らには「死者の書」という死んでから、何をすれば良いのかというマニュアル本のような教典が存在します。

今でも彼らは、死後の世界が当たり前のようにあるものだと信じています。
だから人が死んだ後の遺体に執着することなく、一見残酷に見えるかもしれない鳥葬を選択する人が多いのです。

インドネシア

インドネシアでは、国民の多くがイスラム教を信仰しています。
イスラム教で信じられている神は唯一神アッラーであり、人が死んだ後はアッラーによって最後の審判にかけられ、生前にきちんと信仰をし、そして行いがきちんと為されていた者だけが天国に行き、それ以外は地獄へ落とされるとされています。

イスラム教徒の人が、一日に何度もアッラーのいる方角に礼拝をしたり、何日にも渡る断食を乗り越えるのは、ひとえに死後天国に行くためなのです。

エジプト

エジプトでは、人は死んだ後に冥界で蘇り、楽園へ向かうと言われています。
そのため、現世では故人の遺体を処理することなく、ミイラとして保存をしていたのです。
また、死者の書という死後復活し、楽園までのどのように歩けば良いかが書かれた本がミイラの元に置かれ、故人は冥界でその本を頼りに楽園まで進むと言われています。

つまりエジプト人の死生観は、輪廻転生のような生まれ変わりとは違い、それこそ第2の人生とも言えるような復活を遂げるものだと信じられています。

世界の葬儀についてまとめ

お墓

いかがだったでしょうか。
今回終活ねっとでは、世界の葬儀について詳しく解説していきました。
以下、今回の内容をまとめます。

  • 鳥葬とは、故人の遺体を外に放置し、それをハゲワシなどの野鳥がついばむことで遺体を処理する葬儀方法である
  • 獣葬とは、ハイエナなどの獣に遺体を食べさせて処理をする葬儀方法である
  • 宇宙葬とは、遺骨をカプセル状の容器に入れ、ロケット(人工衛星)で宇宙空間に打ち上げる葬儀方法である
  • ジャズ葬とは、名前の通りジャズを奏でながら死を盛大に祝福する葬儀方法である
  • ヴァイキング葬とは、船を棺として遺体を納めたり、船を副葬品として遺体と一緒に埋葬する葬儀方法である
  • 風葬とは、遺体をそのまま外に放置し、風化によって遺体を処理する葬儀方法である
  • 水葬とは、遺体(遺骨)を海や川に流して供養する葬儀方法である
  • ミンネルンドとは、無名墓地とも呼ばれ、墓碑もなく無記名のまま遺骨を埋葬し、遺族には具体的な埋葬位置や日時も知らせない葬儀方法である
  • 日本の葬儀の平均額は葬儀だけで120万円前後となっている
  • イギリスの葬儀の平均額は約60万円ほどである
  • ドイツの葬儀の平均額は約20万円ほどである
  • 韓国の葬儀の平均額は約90万円ほどである
  • アメリカの葬儀の平均額は約40万円ほどである
  • 日本の葬儀の費用が高い理由は「葬儀を豪華に行う文化」「外注の多さ」「お布施」などが挙げられる
  • チベットでは輪廻転生が信じられており、解脱をするために日々修行をしている
  • インドネシアでは唯一神アッラーが信じられており、死後天国に行くために日々信仰をしている
  • エジプトでは死後の復活が信じられており、ミイラはその媒体となるために作られる

日本は無宗教国家と呼ばれ、死について、死後の世界について考える人は少ないです。
しかし、宗教によっては生きることよりも、死んだ後の方が大切であると信じる国も多く、それが葬儀の形として大きく表れています。

近年日本の葬儀は、故人を供養することばかりに重点が置かれがちですが、一度原点に戻り、「死ぬ」とはどういったことなのかを考えるのも大切なことではないでしょうか。

終活ねっとでは、葬儀に関する記事を多数記載しています。
以下の記事では、葬儀の費用や内訳について詳しく紹介しています。
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最後までご覧いただきありがとうございました。

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