神社の綱の名前を知っていますか?由来や太いしめ縄の神社も紹介

神社の綱の名前を知っていますか?由来や太いしめ縄の神社も紹介

神社のいたるところでよく見かける綱ですが、いったいどういう名称なのか、どのような目的で飾られているのか、疑問に思う方も多いと思います。今回はそんな神社の綱の目的や由来についてのご説明と、大きな綱を掛けていることで有名な神社をご紹介させていただきます。

最終更新日: 2018年10月04日

神社の綱について

神棚

鳥居や拝殿だけではなくて、神社境内にある小さな拝殿(末社と呼ばれています)や街中のいたるところにある祠や、お祭り行事やお正月飾りなど、日本のいたるところであちらこちらに張り巡らされた長い縄を目にする機会があります。

綱は大きな木や岩をぐるりと結び付けられていることもありますし、白い紙がたくさん吊り下げられていることもありますよね。
こうしたことには一体どんな目的があるのでしょう?
また、その由来とは一体どんなものなのでしょうか?

今回、「終活ねっと」ではそんな綱の名称や綱が使われている目的について、以下の点を中心にご説明させていただきます。

  • 神社の縄の名称・名前

  • 神社のしめ縄の紙垂とは

  • 太いしめ縄の神社

  • 神社参拝の流れ

私たちの生活と色んなところで接点のある神社の綱でありますが、今回はその綱に関する様々な疑問をお答えしていきたいと思います。

他にも、大きなしめ縄で有名な神社のご紹介や、神社参拝時の作法についても簡単にご説明させていただきます。
ぜひとも最後までご覧ください。

神社の綱の名称・名前

神社

神社の周囲、或いは御神体の周囲を囲うように張り巡らされている綱は、注連縄(しめなわ)と呼ばれる神具の一つです。

しめ縄は神社で用いられる他にも、自宅の神棚や、新年の際にはお正月飾りとして門松などとともに門や玄関先に飾ることもあります。
また、お祭りの時に担がれるお神輿にもしめ縄が飾り付けられていますし、町中に点在している祠にもしめ縄飾りが用いられていますよね。

このように、街を歩けば何かと目にする機会の多いしめ縄ですが、ここではその意味や由来を解説させていただきます。

しめ縄の意味・由来

しめ縄は神社やお社、新年のお正月飾りのように、外界と神聖な区域を隔てるために用いられます
また、おみこし・祠・神棚・巨木・水源地・海岸・山にある奇岩に大岩など、神が宿るとされる依り代に対しては、そこに神が宿っている事を示す目印としても用いられます。

しめ縄の起源は古事記と日本書紀に書かれた天照大神の岩戸隠れの伝承にあります。

思兼神の知恵により天照大神が天岩戸から出た際に、二度と天照大神が天岩戸に戻れないように太玉命(ふとだまのみこと)が尻久米縄(しりくめなわ)で戸を塞いだとされています。

古代には尻久米縄は領域や土地の所有権を示すものとして用いられていたようです。
今日のしめ縄の由来とは岩戸を塞いだ尻久米縄の伝承に転じたものであり、神道においては非常に大切な神具として利用されることとなりました。

材料は何が使われている?

神社やお社、お祭りのみこし飾りに広く利用されるしめ縄の材料は稲や麦などのイネ科の植物の藁や、麻の繊維などが用いられています。
近年のご家庭でのお正月の飾り物として使われるしめ縄は、ビニール製のものも多いです。

ですが、本来の神しめ縄は、一般的な綱とは違い出穂前の青い稲を乾燥させたものを材料にして作られます。
たとえば出雲大社や宮地嶽神社などで飾られている大きなしめ縄は、心材は藁を用いますが、縄の部分はすべて出穂前の青い稲を使用しています。

取り替えられた直後の大しめ縄は青々としていて清涼感があり、大変美しい見た目をしています。
宮地嶽神社では一年に一度、氏子の方々が総出となって大しめ縄の奉納を行うので、常に新しい大しめ縄を目にする事が出来ます。
お近くにお立ち寄りの際は、ぜひご覧になってはいかがでしょう。

鳥居や神木にしめ縄

鳥居のしめ縄は外界と神聖な区域、つまり神社境内の境界を示す目的として掛けられています。

神木のしめ縄は、その樹木に神が宿っているという目印として取り付けられています。
一例として、静岡県熱海市にある来宮神社の大楠、大阪府能勢町にある蟻無宮(ありなしのみや)境内にある大ケヤキが有名な神木です。
大きな木をぐるりと取り囲むしめ縄は、神木の大きさと併せて見ても圧巻の一言です。

神社のしめ縄の紙垂とは

神棚

紙垂(しで)とは、しめ縄に垂らされる折り紙です。
流派ごとに折り方や折り方に違いがありますが素材は共通しており、半紙や障子紙などの紙を用いて作られます。

雷が鳴ると稲が豊作になるという言い伝えから、一般的な紙垂の形状は稲妻を象られたものになっています。

紙垂はしめ縄に用いられる他にも、榊(さかき)や玉串、祓串や御幣(ごへい)や大幣(おおぬさ)などにもつけて垂らされます。

太いしめ縄の神社

神社

しめ縄は神社で働く神職の人々の手によって作られるものではなく、氏子の人々によって作られたものが奉納されます。
故に氏子の方々を多く有する著名な神社のしめ縄は、大きくて立派なものが多い傾向にあります。

ここでは数ある神社の中でも特に大きなしめ縄が飾られている神社をご紹介いたします。

出雲大社(島根)

島根県出雲市に所在し、大国主大神を祀る神社です。

大しめ縄が掛けられているのは本殿や拝殿ではなく、拝殿の西側に位置する神楽殿です。
神楽殿の大しめ縄は2018年7月17日に取り替えられており、現在では長さが13.6メートル、胴回りは最大8メートル、重さが5.2トンの大きさになっております。

出雲大社の参拝方法は一般的な神社の2礼2拍手1礼とは異なり、古来の作法である2礼4拍手1礼であることに留意して下さい。

常陸国出雲大社(茨城)

茨城県笠間市に所在しています。
平成4年12月に建立されたもっとも新しい出雲大社であり、島根県の出雲大社より分霊された大国主大神を祀る神社です。

大しめ縄が掛けられているのは拝殿です。
現在の大しめ縄は長さ16メートル、直径が2.2メートル、重さが6トンにも及ぶ大きさです。

この神社も島根の出雲大社とおなじく古来の参拝方法を採用しており、2礼4拍手1礼となっています。
参拝の際にはご参考ください。

宮地嶽神社(福岡)

福岡県福津市に所在しています。
息長足比売命(別名:神功皇后)、勝村大神、勝頼大神、この三柱を併せ宮地嶽三柱大神として祀る神社です。

大しめ縄が掛けられているのは拝殿です。
直径は2.6メートル、長さは11メートル、重さが3トンにもなる大きなしめ縄で、毎年1500人もの方々によって製作されて奉納されています。

そのほかにも直径2.2メートルの日本一の大きさを誇る大太鼓や、重さが450kgにも及ぶ日本一の大鈴がございます。

神社参拝の流れ

神社

ここでは一般的な神社参拝の作法について軽くご説明させていただきます。

  • 軽く一礼をして鳥居をくぐる

  • 参道を通り手水舎へ向かう

  • 手水舎で手と口を清める

  • 拝殿にてお賽銭をいれ、鈴を鳴らし、2礼2拍手1礼を行う

なお、神社によっては手水の使い方や拝礼の作法が異なることに留意しましょう。
先述させていただいたように、出雲大社では2礼4拍手1礼であるなど、古来からの仕来たりを重んずる神社もございます。

以下の記事では神社参拝のマナーや注意点についてさらに詳しく紹介しています。
こちらもあわせてご覧ください。

神社の綱まとめ

神棚

いかがでしたでしょうか。
「終活ねっと」では神社の綱・しめ縄についてご説明させていただきました。

今回の内容をまとめると以下のとおりになります。

  • 神社の綱の名前はしめ縄(注連縄)と呼ばれている神具

    外界と神聖な区域を隔てるために用いられてる。
    おみこしや祠や神棚、巨木や水源地や海岸や山にある奇岩など、神が宿るとされる場所や物に対しても、そこに神が宿っている事を示す目印としてもしめ縄が用いられる。

  • 神社の綱に垂らされている白い紙は紙垂と呼ばれる神具

    半紙や障子紙によって作られている。
    綱に垂らされる他にも、榊や玉串、祓い串や御幣や大幣にも取り付けられている。

  • 太いしめ縄で有名な神社は、島根の出雲大社、茨城の常陸国出雲大社、福岡の宮地嶽神社

    いずれの神社も綱の長さが10メートルを超え、重さが数トンにも及ぶ非常に大きなしめ縄が掛けられている。

  • 神社参拝の基本は、軽く一礼をして鳥居をくぐり、参道を進み手水舎へ向かい手と口を清め、拝殿にてお賽銭を入れてから鈴を鳴らし、2礼2拍手1礼を行う

    ただし、古来からの参拝法を重んずる神社もある。
    手水舎の使い方や拝礼の方法は現地にてその都度確認することが望ましい。

神社や神事にご参加する際には、しめ縄がどのような場所で用いられているかを意識していただくと、より一層参拝や祭事をお楽しみいただけることと思います。

近年はライフスタイルの大きな変化により神社との関わりが希薄なものとなってしまいました。
今回の記事によって、現代まで受け継がれてきた伝統文化とその歴史についてのご理解の一助となりましたら、幸いに存じます。

また、「終活ねっと」では他にも神社に関する記事を多数記載しています。
そちらもあわせてご覧ください。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

関連する記事

こんな記事も読まれています

よく読まれている記事一覧

この記事に関するキーワード

カテゴリーから記事を探す

人気のキーワードの記事一覧

関連する記事

よく読まれている記事一覧

関連する記事