
年賀状で句読点はなぜNG?つけてしまった時の対処法を解説します!
年賀状はとても身近な存在ですが、句読点の使用がNGということをご存知でしょうか?今回の記事では、なぜ年賀状で句読点をつけてはいけないのか、その理由とともに間違えて句読点をつけてしまった時の対処法についても解説していきます。
目次
最終更新日: 2020年12月10日
年賀状の句読点について

私たち日本人にとって年賀状はとても身近な存在です。
新年の挨拶をする年賀状には、句読点をつけてはいけないという決まりがあるのをご存知ですか?
毎年書いていても、年賀状の基本的なマナーについて知らない方は多いのではないでしょうか?
今回「終活ねっと」では、年賀状に句読点をつけない理由をご紹介したうえで、年賀状に句読点をつけてしまった場合の対処法や年賀状に関するその他の注意点について解説していきます。
年賀状に句読点をつけない理由とは?
なぜ年賀状に句読点をつけてはいけないのかについて詳しく解説します。
年賀状に句読点をつけてしまった場合の対処法とは?
年賀状に誤って句読点をつけてしまった場合、どのようにすれば良いのかを解説します。
メールで年賀状を送るときに句読点は必要なのか?
年賀状をメールで送るとき句読点はつけるのかどうかを解説します。
年賀状を書くときに注意すべきことは他にもあるの?
年賀状には句読点をつけないこと以外に注意すべきことがあるのかについてご紹介します。
以上の点を中心に解説していきます。
年賀状を書く際の参考になれば幸いです。
ぜひ最後までご覧ください。
年賀状に句読点って失礼なの?

私たちが文章を書く際には必ず使用する「、」「。
」などの句読点ですが、年賀状に使うことはNGとされています。
なぜ年賀状には句読点をつけてはいけないのでしょうか?
その理由について詳しく解説していきます。
句読点をつけない理由は?
日本の昔の文章は全て縦書きで書かれていました。
毛筆の文化だったため句読点をつけるという習慣がなかったようです。
そんな縦書き文化の中、句読点とは文章を読めない人に向けて読みやすくするために用いられてきた歴史があります。
そのため、相手に敬意を表し丁寧な気持ちで新年をお祝いする年賀状に「、」や「。
」などの句読点をつけることは、相手に対して学のない人や教養のない人という意味を含むため、失礼にあたると考えられているのです。
その名残で年賀状のほかにも、証書や賞状のような正式な文章には句読点を使用しないことが一般常識となっています。
私たちは普段文書を書くときの癖で、年賀状にも「、」や「。
」をつけてしまいそうになりますが、句読点をつけないことが年賀状の正式なマナーなのです。
友達同士など親しい間柄での年賀状の場合は、句読点の有無にこだわる必要はないかもしれませんが、目上の方や仕事関係の方に書く年賀状は正式なマナーで書くようにしましょう。
句読点を使わないでスペースを使う
年賀状などの正式な文章に句読点を使用することで、区切りがつくという考え方もあります。
区切りがつく、つまり、別れるや縁切りのような意味合いを含むという考えです。
おめでたいことは続いた方が良いという考えからきているようです。
つまり、縁起を担いでいるというわけです。
そのような理由から、年賀状のような正式な文章には句読点はつけないのですが、どうしても読みにくさを感じてしまう場合もあります。
そのようなときは、句読点を使わずに改行をしたりスペースをあけるようにしてください。
そうすることで、読みやすく書くことが可能です。
また、印刷された年賀状に一言メッセージを書くような場合も、句読点はつけずにスペースなどで調整しながら書くようにしましょう。
年賀状に句読点をつけてしまった時は?

万が一、年賀状に句読点をつけてしまった場合はどのように対処すればいいのでしょうか?
対処法について解説していきましょう。
修正ペンで修正はNG
年賀状は相手に敬意を表し丁寧な気持ちで、新年のあいさつをする正式な文章(手紙)です。
修正テープや修正ペンなどでの修正は、相手の方に失礼に当たるためNGとされています。
もし、自分宛の年賀状が修正テープや修正ペンで修正されて届いたら、どんな気分でしょう?
新年早々いい気分ではないはずです。
年賀状を書くときは、相手の方の気持ちになって書くことが大切です。
不快な気分にさせないための心遣いが必要です。
住所や名前などを間違えた場合も同様で、修正ペンでの修正はしないようにしましょう。
新しく書き直して送る
年賀状に間違えて句読点を書いてしまった場合は、新しく書き直して送るようにしましょう。
たったひとつの句読点だったとしても、修正ペンが塗られているのは気分の良いものではありません。
新年早々、あなたの印象を悪くしてしまう可能性も考えられます。
年賀状は、正式な文章(手紙)だということを忘れずに、丁寧な気持ちで書いて送るようにしましょう。
以下の記事では、書き損じの年賀状について詳しく紹介しています。
こちらもあわせてご覧ください。
年賀状をメールで送るときの句読点は不要?

最近では、新年の挨拶を年賀状ではなくメールで送る方も増えてきているのではないでしょうか?
メールで送る場合も、句読点はつけないべきなのか悩むこともあると思います。
メールでも、内容は年賀状と同じ新年の挨拶です。
基本的には正式なマナーとして、句読点はつけないと覚えておくと良いでしょう。
ただ、新年の挨拶をメールで済ませられる間柄ということは、それだけ親しいという場合がほとんどだと思いますので、あまり厳しくとらえる必要はないかもしれません。
紙に書く年賀状と違いメールならば書き直しも簡単ですし、注意して書くようにすれば問題はないのではないでしょうか?
年賀状を書くにあたっての他の注意点は?

年賀状に句読点をつけないということは分かったと思います。
実は年賀状には句読点をつけない以外にも、やってはいけない事柄があるのをご存知ですか?
どんなことに注意するべきなのかを解説していきましょう。
鉛筆で書かない
年賀状を鉛筆で書くことはNGとされています。
それは、やはり相手の方に失礼に当たるという理由からです。
鉛筆書きの年賀状は相手に、「手を抜かれている・軽く思われている」というマイナスな印象を与えてしまう場合があるようですので注意してください。
それ以外にも、正式な文章は鉛筆で書かないという考えもあると思われます。
鉛筆で書いた場合、簡単に消せてしまうからという理由もあるのでしょう。
また、ボールペンで書くことも一般的にはあまり良くないとされています。
ボールペンで書いた文字はとても細いため、新年のお祝いには相応しくないという考えがあるようです。
毛筆など太く力強い文字の方が、相手からの印象もいいといわれています。
筆で書くことが苦手な方は、できるだけ太めのペンなどを使用して書くのが良いでしょう。
内定先や上司の方に二文字の賀詞を書かない
賀詞とはお祝いの言葉で、年賀状に書く、謹賀新年や賀正などがそれにあたります。
また、新年なども賀詞になります。
内定先や会社の上司の方など目上の方に書く場合、二文字の賀詞(賀正・迎春・慶賀・賀春など)は、相応しくありません。
二文字の賀詞には、相手の方への敬意と丁寧な気持ちを表す漢字が入っていないため、目上の方への使用は避けた方が良いとされているのです。
その点、四文字の賀詞の場合(謹賀新年・恭賀新年・敬頌新禧)、相手に敬意を表す漢字(謹・恭・敬・頌)が入っていますので敬語の挨拶になり、内定先や会社の上司の方など目上の方に書く場合に向いています。
年賀状を書く際には、使用する賀詞にも注意するようにしましょう。
賀詞を二つ以上用いない
賀詞を二つ以上使用するのもNGとされています。
わかりやすく例をあげますと新年あけましておめでとうございますの場合です。
これは新年とあけましてが重複しています。
「新年おめでとうございます」か「あけましておめでとうございます」が正しい書き方になります。
また、賀正・謹賀新年などの短い賀詞と「あけましておめでとうございます」などの文章の賀詞を重複して使うこともNGとなります。
印刷された年賀状などは、最初から謹賀新年などの賀詞が印刷されていることがありますので、そこに手書きで一文を書き加えるときなど、文章の賀詞を重複して書かないように気をつけてください。
意外とやりがちな間違いですので、注意しましょう。
年賀状の句読点についてまとめ

いかがでしたでしょうか?
今回「終活ねっと」では、年賀状の句読点についてご紹介してきました。
年賀状のマナーについて、より深く知るきっかけになったのではないでしょうか?
今回の記事の内容をまとめると以下のようになります。
句読点は読みやすくするために用いたもの。
相手に敬意を表す年賀状での使用は失礼にあたるため年賀状に句読点はつけない。読みにくさを感じるときは、改行やスペースをあけることで対応する。
年賀状に句読点をつけてしまったら、修正ペンの使用はNGにあたる。
新しく書き直して送るのが望ましい。メールで新年のあいさつをする場合にも句読点はつけないほうがよいが、あまり厳しくとらえる必要はない。
年賀状を鉛筆で書くことは相手に失礼に当たるため避けるべきである。
目上の方に年賀状を書く場合、2文字の賀詞には相手に敬意を表す漢字が入っていないため使用を控え、4文字の賀詞を使用するのがよい。
短い賀詞と文章の賀詞など、2つ以上の賀詞を用いてはいけない。
年賀状は新年の挨拶としてとても大切なものです。
今回紹介したマナーに注意して年賀状を出してみてはいかがでしょうか。
「終活ねっと」では、年賀状に関する記事を多数記載しています。
以下の記事では、年賀状がいつからいつまで出せるのかについて詳しく紹介しています。
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最後までご覧いただきありがとうございました。