死装束の着せ方について解説!死装束の意味や海外の死装束もご紹介!

遺体を棺に入れる際には死装束を着せますよね。その着せ方には一般的な決まりがあります。ではなにをどのように着せるのが正解なのでしょうか?そこで今回は死装束について、その意味や着せ方を中心に詳しく解説します。ぜひ最後までお読みください。

目次

  1. 死装束の着せ方について
  2. 死装束とは
  3. 死装束の着せ方は?
  4. 死装束の意味
  5. 近年の死装束
  6. 韓国の死装束
  7. 死装束の着せ方についてまとめ

死装束の着せ方について

葬儀

死装束と聞くと、皆さんはどのような衣類を想像しますか?

なかには「死装束を見たことがない」「お通夜や葬儀で、死装束を見ているはずだが、どのような衣類か覚えていない」という方もいるのではないでしょうか?

また「遺族の立場になったときに、死装束をちゃんと遺体に着せることができるか心配」という悩みを抱えている方も多いと思います。

終活をしている方にとっては「自分のときの死装束はどのようになるのか?」「好きな着物などを着せてもらい、葬儀をしてもらうことはできるのか?」など、死装束の選び方や着せ方は、関心の高い事柄ですよね。

そこで、今回終活ねっとでは死装束の着せ方について以下のことを解説していきます。

  • 死装束とは?
  • 死装束の着せ方
  • 死装束の意味
  • 近年の死装束
  • 韓国の死装束

この記事を読めば、死装束の着せ方など、死装束についての理解が深まること請け合いです。
また、終活をしている方にとっては、自分が最期をむかえたときの死装束について、気持ちの準備ができ、自分の死装束選びの参考になるでしょう。
ぜひ最後までお読みになり、みなさんの終活の一助にしてください。

さらに、安くお坊さんを手配したいという方はこちらをご覧ください。

死装束とは

困った人々

死装束とは、故人を棺に納める前に着せる衣装を意味します。

実際に着せるタイミングは、納棺するときには身体の硬直などで着せることが難しいので、医師による死亡診断の後、葬儀社が遺体を搬送する前に着せることが多いです。

死装束を着せるのは、近年では葬儀社の方が仕事として行う場合が多く、遺族が直接遺体に着せるケースは少なくなっています。

死装束の着せ方は?

葬儀

では、さっそく死装束の着せ方について解説していきます。

また、死装束は布1枚の着物だけではなく、死装束と一緒に身につけたり棺に納めたりする道具や服飾品のようなものがあります。
死装束の着せ方とあわせて、死装束の道具や服飾品などについても解説していきます。

着物は左前で着せる

死装束の着物の着せ方は、左前で着せるようにします。

なぜ左前なのか、その理由は「生きている世界と死後の世界は真逆の関係にあるため、死装束の着せ方は一般的な右前とは逆にする」というものです。

故人と生者を、死装束とその着せ方、見せ方で区別する意味合いがあると言われています。

なお、この左前にする着せ方の意味や考え方については、後ほど詳しく解説しますが、仏教に由来すると言われています。

そのため、仏教以外の宗教には着物を左前にする着せ方は該当しません。

その他の一式

死装束には、故人に主として着せる着物以外にも、道具や服飾品のようなものがあります。
それでは詳しく解説していきます。

  • 経帷子(きょうかたびら)

    死装束の主となる着物です。
    これを故人に左側を前にして着せます。
    仏教の象徴ともいえる梵字などが書かれています。

  • 頭陀袋(ずだぶくろ)

    死装束の道具の1つである六文銭を入れる袋です。

  • 六文銭(ろくもんせん)

    頭陀袋の中に入れる、印刷されたお金です。
    浄土へ行くための、三途の川を渡るために必要なお金と言われています。

  • 故人が浄土に行く途中、雨、雪、直射日光を防ぐための道具です。

  • 故人が浄土に行く途中、倒れないよう棺に入れます。

  • 白足袋、わらじ

    故人が浄土に行くまでの履物です。
    昔(江戸時代など)の旅人が、足袋やわらじを履いて、歩いて遠方まで足を運んでいたのと同じような考え方になります。
    また、故人が浄土までの道のりを無事にたどり着けるようにという意味が含まれています。

  • 数珠(じゅず)

    数珠で手を合わせることで、煩悩が消滅し、功徳を得られると言われています。
    そのため故人の道具の一つとして棺に入れます。

  • 三角頭巾(さんかくずきん)

    故人の頭につける三角の白い頭巾です。
    テレビ番組の幽霊役が頭につけている三角の頭巾をイメージしていただけるとよいと思います。
    ただし、近年は死装束として三角頭巾をつけない場合も増えてきています。

  • 手甲(てっこう)

    故人の上腕から手首や手の甲を覆うようにして着けるものです。
    武具に由来しており、他者の刀などから手や腕を守る意味がこめられています。

  • 脚絆(きゃはん)

    故人の下肢につける服飾品です。
    長距離を歩いていく際に、昔の旅人が身につけていたものに由来し、下肢の保護や防寒をする役割があると言われています。

死装束の意味

お墓

ここまでで死装束がどのようなものなのか分かりましたね。
では、そもそもなぜ死装束を着せるようになったのでしょうか?

ここでは死装束の意味について解説していきます。

なぜ死装束を着せるの?

故人(遺体)に、なぜ死装束を着せるのでしょうか?

死装束の考え方は仏教に由来するのですが、故人が浄土へ旅立つための身支度の意味があると言われています。
故人が浄土まで迷わずにたどり着けるようにという願いが込められているのです。

この世と違う世界(浄土)へこれから向かうことを、故人に知っていただく意味があるともされています。

なぜ死装束は白いの?

それではなぜ死装束は白いのでしょうか?

死装束が白いのは、白は死を意味し、白色の着物を着せることで故人と生者を区別する意味があります。

また、死装束の着せ方は、先述したように一般的な右前とは逆の左前にします。
これも、故人と生者は逆の関係になるため、一般的な着せ方とは逆にすると言われています。

近年の死装束

遺品整理

価値観の多様化が進む近年においては、死装束は単に白衣装を着せるだけではないケースも増えてきました。

例えば、故人が生前に好んで着ていた服装、故人が生前に携わっていた仕事に由来する服装(お店をやっていた方なら仕事で使用していたエプロンやユニフォーム、他界する直前までネクタイ着用の仕事をしていた方なら、遺体の上にネクタイとYシャツとスーツをのせるなど)を死装束として着せたりすることもあります。

遺族の思いによる、故人らしい服装(例えば生前の父らしい、母らしい服装にしたい等)を死装束とする場合もあります。

韓国の死装束

葬儀

ここでは、海外の死装束はどのようなものがあるのか見てみたいと思います。

今回は、おとなりの国「韓国」の死装束について紹介します。

韓国では、葬儀(日本でいう通夜を含む)に3日間かけ、故人の死装束を3日間の途中で着せ替えます。
臨終後の故人に、まずはそれまで着ていた衣類から、新しい装束に着せ替えます。
装束というよりは、衣類の種類は問わずに新しい服を着せるといった方が適切かもしれません。

1日目は、故人に新しい服を着せた後は、白い布を上からかけます。
2日目に、故人を清めてから、韓国の死装束である寿衣(すい)を着せます。
この寿衣で、故人は3日目の葬儀の終わりまで過ごします。

寿衣は、基本的には白色で、絹や麻で仕立てられています。

韓国では、寿衣を生前に用意するのが一般的です。
寿衣を生前に用意することで、無病長寿で長生きできると言われているためそのような慣習ができたのです。

死装束の着せ方についてまとめ

人々

いかがでしたか?

今回終活ねっとでは、死装束の着せ方について以下のことについて解説してきました。

  • 死装束とは、故人を棺に納める前に着せる着物である。
  • 死装束には着せ方があり、故人と生者を区別する意味も含め、一般とは逆の左前で着せる。
  • 死装束には、故人が浄土へ旅立つための身支度をさせる意味が込められている。
  • 近年の死装束は、故人らしい服装や遺族が故人に着せたい服を着せることが増えてきている。
  • 韓国では、死装束の寿衣(すい)を生前に用意することで、無病で長寿できると言われている。

実際に終活をしている方にとっては、韓国の死装束の寿衣のように、生前に用意することが一般的な国柄もあります。
死装束は自分で着るものではないため、考えが及ばないことも多いですが、この記事を契機にどのようなものが良いか考えてみたらいかがでしょうか。

今回解説した内容が、死装束の選び方や着せ方の参考となれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

また終活とは何をすれば良いのか、興味のある方はこちらもご覧ください。

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