家族葬後の四十九日法要の流れは?服装や香典についても解説します

葬儀の形が多様化している昨今、家族葬を選ばれる方も増えています。家族葬と一般葬では、四十九日法要の仕方も違ってくるのでしょうか?ここでは、家族葬を営んだ場合の四十九日法要について、服装や香典を含め、詳しくご説明をします。

目次

  1. 家族葬後の四十九日法要について
  2. 家族葬と一般葬儀の四十九日法要の違い
  3. 四十九日法要の流れ
  4. 四十九日法要のときの服装
  5. 家族葬の四十九日法要に香典は必要?
  6. 家族葬後の法要にお供え物は必要?
  7. 四十九日を過ぎた後の法要について
  8. 家族葬後の四十九日法要についてまとめ

家族葬後の四十九日法要について

葬儀

昨今、終活の一つとして、生前からご自分の葬儀を考える方が多くなってきました。
それにつれて従来の一般葬ではなく、ご家族や親しい方のみでゆっくりお別れのできる「家族葬」も増えています。

ただ、家族葬は比較的新しい葬儀の形ですので、具体的にどのようなものなのか分かりにくいことも多いですね。
残された方にとっては、葬儀だけではなく家族葬の後の法要についても気になるところです。
ことに四十九日は、故人のための大切な法要とされています。

今回、終活ねっとでは家族葬後の四十九日について、以下のご説明をします。

  • 家族葬と一般葬での四十九日法要の違い
  • 四十九日法要の流れ
  • 四十九日法要の時の服装
  • 家族葬の四十九日法要に香典は必要?
  • 家族葬後の法要に、お供え物は必要?
  • 四十九日を過ぎた後の法要について

家族葬を考えるにあたり、葬儀の形式について事細かく調べておられる方は多いと思います。
しかし、家族葬では葬儀だけではなその後の法要についても考えておくことが大切です。

家族葬の法要について、詳しくご説明をしていますので、ぜひ最後までお読みください。

家族葬と一般葬儀の四十九日法要の違い

葬儀

それではまず、家族葬と一般葬で四十九日法要に違いはあるのかどうかを考えてみましょう。

そもそも、四十九日法要とは何なのでしょうか?

四十九日は、仏教の「輪廻転生」という考え方からきたものです。
仏教の思想では、人は亡くなると、生前の行いについて閻魔大王の前で裁かれるといわれています。

その後判定が出て、来世は極楽にゆけるのかどうか決まるのが「四十九日」なのです。
そのため、四十九日までの法要は、故人が極楽にいけるよう、こちらから「善行」を足して送る法要とされ、「追善供養」とも呼ばれます。

四十九日法要は、故人が極楽にいけるよう祈念するための法要なのです。
また、「満中陰」とも呼ばれ、忌明けの日として営まれる法要でもあります。

そのように考えると、葬儀の形が家族葬であっても一般葬であっても、四十九日法要については違いがないことがおわかりいただけると思います。

家族葬と一般葬の四十九日法要の違いは、基本的にはありません

四十九日法要の流れ

葬儀

では、実際に四十九日の法要はどのように営まれるのでしょうか。
ここでは、四十九日法要の基本的な流れを順番にご説明します。

  • 僧侶の到着、開式

    四十九日法要会場に僧侶が到着した後、施主が挨拶をして開式となります。

  • 読経、焼香

    僧侶の読経が始まれば、まず施主が焼香をし、次いで親族、参列者が焼香をします。

  • 僧侶による法話

    焼香が終われば、僧侶による法話を傾聴します。
    法話の後、僧侶も会食に参加する場合もありますが、昨今では少なくなっています。
    僧侶が退場する場合、法要の御礼を申し上げ、お布施を渡します。

  • 会食

    まず施主が参列者に挨拶をして、会食を始めます。
    会食は必ずしなくてはならないものではなく、会食のない場合には、参列者にお酒やお弁当、引き出物を持ち帰ってもらいます。

    いずれにしても、故人を見送るための四十九日法要に参列していただいた感謝の気持ちを伝えることが大切です。

  • 返礼品を渡す

    会食をした場合でも、改めて返礼品を渡します。
    返礼品の一般的な相場は、四十九日法要でいただいた香典やお供えの半額程度ですが、地域差がありますので、あらかじめ詳しい方に確認しておきます。

  • 閉式

    施主が挨拶をして、四十九日法要は閉式となります。

四十九日法要での、基本的な流れはこのようになります。

また、四十九日法要に納骨をする場合は僧侶による法話の後、墓地に移動して納骨を行い、その後に会食という流れになります。

四十九日法要では会場の設定や僧侶への連絡、参列者への連絡、会食の有無や手配、返礼品の準備、など、事前に考えておかなければならないことがたくさんあります。

あらかじめ、四十九日法要の流れを把握して、早めに準備をしておきたいものです。

四十九日法要のときの服装

葬儀

では、四十九日法要ではどのような服装で参列すればよいのでしょうか?
四十九日法要は、より良い輪廻転生を祈念して故人を見送る大切な法要です。
また、四十九日はまだ喪が明けていない期間となります。

そういったことから四十九日の法要では、葬儀の時と同じくきちんと喪服を着て参列します。

男性の四十九日法要での基本の服装は、以下のようになります。

  • 黒のスーツ(シングル、ダブルは問わない。)に白いワイシャツ。
  • 黒のネクタイ
  • 黒の無地の靴下。
  • 黒の靴。金具や光沢のないものとする。
  • 男性は、ネクタイピン、カフスボタン、ポケットチーフや腕時計、指輪などの装飾品を身に付けないのがマナー。(結婚指輪は付けていてよい。)

また、女性の四十九日法要での基本の服装は、以下のようになります。

  • 黒のスーツ、もしくはアンサンブル。
  • 黒の無地のストッキング。
    パンツスーツであっても、ストッキングは黒の無地とする。
  • ヒールが低めの黒の靴。飾りや光沢のないものを。
  • アクセサリーを付ける場合には、一連のパールの短めのネックレス、一粒パールのイヤリングなどが無難。指輪やピアスは外しておく。(結婚指輪は付けていてもよい。)

四十九日法要は、遺族にとっても故人にとっても大切な法要となります。
葬儀と同じく、失礼のない服装で臨みたいものです。

家族葬の四十九日法要に香典は必要?

葬儀

次に、家族葬を終えた後の、四十九日法要での香典について考えてみます。

家族葬では葬儀をシンプルに行うために、香典を辞退される方もおられます。
しかし、四十九日は葬儀の形には関係なく、仏教的に重要な意味を持つ法要です。

四十九日の法要に参列した場合、家族葬であっても香典は必要となります。

香典の相場

四十九日法要に参列した場合、持参する香典の相場はどれくらいなのでしょうか?
四十九日法要の香典の金額は、故人と血縁関係にあるのかどうかや個人とのお付き合いの深さによっても変わってきます。

法要の後、参列者で会食をするのかどうかでも香典の金額は変わります。

四十九日法要の営まれる場所が高級感のあるホテルやレストランであった場合、また地域差によっても香典の金額は変わってきます。

そのようなことを踏まえた上での、四十九日法要の香典の一般的な相場は以下のようになります。

  • 故人と血縁関係がある場合

    ・会食なし 1万円~3万円
    ・会食あり 2万円~5万円

  • 故人と血縁関係があり、夫婦で参列する場合

    ・会食なし 3万円程度
    ・会食あり 2万円~5万円

  • 故人と血縁関係はないが、特に親しい場合

    ・会食なし 1万円~3万円
    ・会食あり 3万円程度

  • 故人と血縁関係がなく、一般的なお付き合いの場合

    ・会食なし 5千円~1万円
    ・会食あり 1万円~3万円

故人との関係や地域差などで、四十九日法要の香典の金額は変わります。
事前に、ご家族などと確認をしておくのが無難です。

香典についてのマナー

次に、四十九日法要での、香典のマナーについてご説明をします。
四十九日法要以降、表書きの書き方が変わりますので、ご注意ください。

表書きには「御仏前」と書く

四十九日法要の香典の表書きは、御仏前とします。
葬儀の時の表書きは「御霊前」ですが、四十九日を境に、故人は仏様になると考えられています。
そのことから、四十九日法要以降の香典の表書きは「御仏前」となります。

香典袋は渡すまで袱紗などで隠す

香典を持参する時は、香典袋は渡すまで袱紗などに包んでおきます。
袱紗で香典袋を包むときは、中央に香典袋を置き、袱紗の四方を右、下、上、左、の手順でたたみます。
最近では長財布のような形の、香典袋を差し込んで入れられる袱紗もあり、それを利用すれば便利です。

袱紗についてもっと知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

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家族葬後の法要にお供え物は必要?

仏壇

では次に、家族葬後の法要にお供え物は必要なのかどうかを考えてみます。

お供え物をするかどうかは地域の慣習によって異なるので、一概には言えません。
ですが、一般的には香典を持参した場合には改めてお供え物をする必要はありません。

法要を営む場所によっては、お供え物を置くスペースが限られていることがあります。

また、お供え物としていただいた品は法要が終わった後で、遺族や親族が分けることとなります。
そのような事情から、最近ではお供え物ではなく香典を包むことが増えているようです。

しかし、お供えをしてはいけないということではありません。
お供え物をする時は、肉や魚など殺生を連想させるものは避け、のしは「双銀の結び切りの水引」、表書きは「御供」「粗供養」とします。

遺族や親族のことも考えて、日持ちのする分けやすいものを選びましょう。

四十九日を過ぎた後の法要について

仏壇

最後に、四十九日を過ぎた後の法要についてご説明をします。

  • 百か日法要

    自宅の仏壇に手を合わせ、読経なども行わず、遺族のみで営む法要です。
    都市部では省略されることが多くなっています。

  • 一周忌法要

    亡くなってから満一年を迎える日に行う法要です。
    一周忌法要で忌明けとなるため、葬儀と同じく参列者を招き、盛大に営まれます。
    一周忌法要に参列する場合は喪服を着用し、香典も用意します。

  • 三回忌法要

    亡くなってから満二年を迎える日に行う法要です。
    法要の規模は一周忌法要よりも小さくなりますが、読経をし、参列者を招きます。
    三回忌法要での施主は葬儀の時と同じく喪服を着用しますが、参列者はダークスーツや地味な色のワンピースでも良い場合があります。
    香典も用意しておきます。

このように三回忌法要までは、葬儀と同じく参列者を招いて僧侶の読経を行う法要が一般的です。
七回忌法要以降は喪を薄くするため服装も略式になり、参列者も親族のみが多くなります。

家族葬後の四十九日法要についてまとめ

仏壇

今回、終活ねっとでは家族葬での四十九日法要についてのご説明をしましたが、いかがでしたでしょうか?

四十九日法要についてまとめますと、以下のようになります。

  • 家族葬と一般葬では、四十九日法要の違いはない。
    四十九日法要は、仏教的な思想として、故人が極楽にゆけるよう祈念する大切な法要。
    葬儀の形式とは別に考えるべき。
  • 四十九日法要には、「僧侶の到着・開式」から「閉式」まで一連の流れがある。会場の準備や僧侶への連絡など、さまざまな準備が必要なため、あらかじめ流れを把握して早めに準備をしておく。
  • 四十九日法要の服装は、葬儀の時と同じく、黒の喪服を基調とする。
    男性は黒のスーツに白のワイシャツ、黒の無地靴下と黒い靴。
    ネクタイピンや時計などの装身具は身に付けない。
    女性は黒のスーツやアンサンブル、黒の無地ストッキングとヒールの低い黒い靴。
    アクセサリーにも葬儀の時と同じ注意が必要。
  • 四十九日法要に香典は必要。金額の相場は、会食があるかないか、故人との血縁関係、故人との親しさの度合いなどで変わってくる。
    法要が営まれる会場や地域差も金額に考慮されるため、あらかじめ確認しておくことが大切。
  • 四十九日法要での香典の表書きは「御仏前」とする。
    また、香典袋は渡すまで袱紗などで包んでおく。
  • 家族葬後の法要でのお供え物は、昨今、お香典として現金を包むことが増えている。
    しかし、お供えをしてはいけないということではなく、殺生を連想させるものは避け、遺族に配慮したお供え物をしても良い。
    のしは「双銀の結び切りの水引」、表書きは「御供」「粗供養」とする。
  • 四十九日法要の後は、三回忌法要までは葬儀と同じく喪服で参列する。その場合、香典も必要。七回忌法要からは喪を薄くするため、服装も略式になり、参列者も親族のみが多くなる。

四十九日法要は故人や遺族にとって大切な法要です。
そのため、早い時期からの心づもりと準備が必要となってきます。

今回の記事が終活のためのお役に立てれば幸いです。

最後までお読みくださりありがとうございました。

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