後期高齢者は何歳から?保険料・保険証など何が変わるのかも解説!

高齢者のなかでも保険料の変更や医療費の自己負担割合の減少、新しい保険証の交付など、さまざまな変化が訪れるのが後期高齢者になってからです。何歳から高齢者であり、何歳からが後期高齢者であるのかの定義や後期高齢者の医療制度、入院、保険について解説しています。

目次

  1. 後期高齢者は何歳からなのかについて
  2. そもそも何歳からが高齢者なの?
  3. 後期高齢者は何歳から?
  4. 後期高齢者になると何が変わるの?
  5. 後期高齢者は何歳からなのかまとめ

後期高齢者は何歳からなのかについて

人々

医療技術が進歩し日本が長寿社会化するのに伴い、健康寿命も長くなってきました。
60歳を過ぎても快活で、高齢者と呼ぶのはあまりふさわしくないような方も多く、何歳からを高齢者とするかの定義を改めようとの意見も出てきています。

今回終活ねっとのこの記事では、後期高齢者は何歳からなのかについて、

  • 何歳からが高齢者なのか
  • 何歳から前期高齢者で、何歳から後期高齢者なのか
  • 前期高齢者と後期高齢者の医療制度
  • 後期高齢者の保険と入院
  • 後期高齢者の保険証

などを中心に説明しています。

やや複雑な後期高齢者医療制度についてもわかりやすく解説しているので、ぜひ最後までお読みください。

そもそも何歳からが高齢者なの?

人々

まず、何歳から高齢者なのでしょうか。
最初に高齢者の定義と前期高齢者について解説していきます。

高齢者の定義

高齢者の定義と一口に言っても、個人個人で健康状態などには差があるため、明確な線引きは非常に難しいものです。
そのため何歳からが高齢者であるかには、機関によってさまざまな定義が存在します。

国連では何歳から高齢者であるかについて、60歳以上と定義していますが、一方国連の専門機関である世界保健機関(WHO)では65歳以上を高齢者と定めています。

日本国内でも何歳からが高齢者であるのかについてはさまざまな意見が聞かれますが、一般的には65歳以上が高齢者と定められています。

前期高齢者とは

65歳以上と定められている高齢者ですが、その中にはさらに前期高齢者と後期高齢者という区分が設けられています。
では高齢者のうち、何歳まで前期高齢者で、何歳から後期高齢者になるのでしょうか。

高齢者のうち、65歳~74歳の方は前期高齢者に該当し、前期高齢者医療制度が適用されます。
また、前期高齢者医療制度では65歳になる以前に加入していた保険が引き続き有効です。

後期高齢者については以下で解説します。

後期高齢者は何歳から?

人々

つぎに何歳から後期高齢者であるのかと、後期高齢者の医療制度とその例外について解説します。

医療制度において

高齢者の中でも75歳以上が後期高齢者と定められており、後期高齢者は後期高齢者医療制度の対象となります。

後期高齢者医療制度に加入すると、後期高齢者被保険者証が交付されます。
交付された後期高齢者被保険者証を医療機関の窓口で提示して受診することで、医療費の自己負担額が軽減され、次の例外を除いて1割負担となります。

例外として、後期高齢者の中でも現役並みの所得を持つ場合には、医療費の自己負担額は1割ではなく3割となります。

例外

75歳以上の高齢者に加え、65歳以上74歳以下で一定程度の障害を持つと認定された方も後期高齢者医療制度の対象となります。

後期高齢者医療制度の保険料について

先ほど述べた通り、医療費全体の1割は自己負担します。
自己負担額を差し引いた残りの医療費のうち、5割が国などからの公費、4割が後期高齢者支援金で賄われ、1割を保険料として納めることになります。

後期高齢者になると何が変わるの?

人々

後期高齢者になると、後期高齢者医療制度に加入するため、これまでの保険証が使えなくなったりなどの変化があります。

国民健康保険や会社の保険の資格は喪失する

前期高齢者医療制度は便宜上の制度であり、前期高齢者はこれまでと同様に国民健康保険などの給付を受けることができます。
しかし、後期高齢者は後期高齢者医療制度に加入するにあたってそれまで加入していた医療保険からは脱退することになります。

後期高齢者医療制度に加入する

後期高齢者医療制度の対象となった方には、お住いの地域の担当窓口から郵送で後期高齢者医療被保険者証が届きます。
被保険者証が届いたら自己負担割合などの内容を確認し、変更や訂正があった場合はお住いの地域の担当窓口に届け出ましょう。

入院は3ヶ月以内が原則

後期高齢者の入院では、入院から三か月が経過すると病院側から退院を促されるという話がよく聞かれます。
これには様々な理由がありますが、なかでも90日目以降の入院では病院に支払われる医療報酬が減額されるため、病院側の負担が大きくなりすぎてしまうというのが大きな理由といわれています。

一般に、三か月を過ぎると一度退院して再入院するか、もしくは他の病院へ転院するという形になります。

保険証はどうなる?

後期高齢者医療制度に加入したあとは、交付された後期高齢者医療被保険者証を使用します。
それまで使用していた保険証は使用できなくなるため、使えなくなった保険証の処分については発行元に確認しましょう。

後期高齢者は何歳からなのかまとめ

人々

いかがでしたでしょうか。
今回終活ねっとでは後期高齢者は何歳からについて次のように解説しました。

  • 高齢者とは65歳以上の方であり、その中でも75歳未満を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者という
  • 後期高齢者と、一定程度の障害を持っていると認められた前期高齢者は後期高齢者医療制度の対象となる
  • 後期高齢者医療制度に加入すると、後期高齢者医療制度被保険者証が交付され、それまで加入していた保険の保険証は使えなくなる
  • 前期高齢者医療制度ではそれまで加入していた保険を継続することができる
  • 高齢者の入院が三か月を超える場合、再入院や転院をすることが多い

高齢者が何歳からであるのかついては機関によって多少の差がありましたが、日本の制度では65歳以上と定められており、75歳を境に対象となる医療制度が変化します。

後期高齢者医療制度には年齢のほかにも収入などの条件があったり、新しい保険証が交付されたりと少し複雑な部分もありますが、医療制度の理解にこの記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

終活ねっとではほかにも年金や保険に関する情報を発信しています。
ぜひそちらもご参照ください。
最後までお読みいただきありがとうございます。

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