相続に役立つエンディングノートの書き方!遺言書との違いも解説!

エンディングノートに書ける内容は色々あります。相続もそのうちのひとつです。遺言書にも相続について書くことができるので、エンディングノートと遺言書との違いを知っておくことが非常に大事です。今回は相続に役立つエンディングノートの書き方を伝授します!

目次

  1. エンディングノートにおける相続について
  2. エンディングノートと遺言書の違い
  3. エンディングノートに相続について書く利点
  4. エンディングノートに書くべき相続の内容
  5. ノートに相続以外で書くべきこと
  6. エンディングノートにおける相続のまとめ

エンディングノートにおける相続について

お金

エンディングノートとは、自分の人生の終わりを意識し、万が一のことが起きたときに備えて、色々な情報を書き記すツールです。

エンディングノートには、自分自身の個人情報をはじめ、病気や介護の関係、人間関係、財産や相続関係などの情報や、家族や友人などに伝えたいことを書くことができます。

上記のようにエンディングノートには財産や相続について書くことができます。
ただし、エンディングノートと遺言書の違いや、どういったことを書いた方が良いのかなど、基本的なところを理解していない人は多いのではないでしょうか。

そこで、今回終活ねっとでは、エンディングノートにおける相続についてお伝えしていきます。

  • エンディングノートと遺言書の法的拘束力や書き方などの違い
  • エンディングノートに相続について書くことの利点
  • エンディングノートに書くべき相続関連の内容について
  • エンディングノートに相続以外で書くことについて

エンディングノートに相続に関することを書く目的は、人によって違うこともあると思いますが、せっかく書いたのに、無駄になってしまうのは残念ですよね。

終活をされている方、エンディングノートに相続のことを書こうとされている方などに役に立つ内容をお伝えいたしますので、ぜひ最後までお読みください。

エンディングノートと遺言書の違い

困った人々

そもそも、エンディングノートと遺言書はどのような違いがあるのでしょうか?
エンディングノートと遺言書の違いは、主に、法的拘束力・書ける内容の時期・書式の3点です。
ここでは、エンディングノートと遺言書の違いについて詳しく見ていきましょう。

法的拘束力

エンディングノートには、法的拘束力がありません。
一方で、遺言書には内容によりますが、法的拘束力があります。
内容によるというのは、遺言書で法的拘束力をもつのは、主に次の3点に関するものです。

  • 相続人の排除や、相続割合など相続に関すること
  • 遺産の処分(遺贈・いぞうなど)に関すること
  • 遺言執行者の指定、婚外子の認知など身分、地位に関すること

つまり、エンディングノートにも相続に関することは書けますが、遺言書のような法的拘束力は持たないことになります。

書ける内容の時期

エンディングノートについては、書ける内容の時期は特に制限やルールがありません。

一方で、遺言書に書ける内容の時期は、自分の死後のことのみです。
自分の死後、主に遺産をどう分けるかということや、婚外子の認知をするなどといったことが遺言書に書く内容になります。

書式

エンディングノートの書式は、特に定められたルールはなく、自由です。

対して、遺言書は、民法に則った書く必要があり、それに従わない場合はせっかく書いても無効となってしまう可能性が有ります。
遺言書を間違って書いてしまった場合、訂正の方法も民法に定められており、正しい訂正方法を行わないと、これも無効となる原因になり得ます。

エンディングノートに相続について書く利点

人々

先にお伝えしたようにエンディングノートには、相続に関することを書いても、遺言書のような法的拘束力はありません。

でも、エンディングノートに、相続に関することを書くメリットがあるのです。

それは、エンディングノートには、対象となる相続財産や財産の分け方について、思いや気持ち、考え方や背景を遺される方々に伝えやすいという利点です。
このメリットが、家族や親族間で余計なトラブル回避や、円滑な相続手続きに繋がっていきます。

たとえば、財産の分け方について、なぜこういう分け方をするのかという理由を書いておくのです。
そうすることで、相続人の間で、わだかまりなく相続が進むこともあります。

また、相続財産の中に土地があるとして、その土地になにかしらの思い入れがあったり、入手した経緯に特殊な事情があった場合など、相続する人に、その思いや経緯を理解しておいてもらいた場合などにも、ノートにその旨を書いておくことはとても有効的ですね。

遺言書にも自分の思いや気持ちを書くことはできます。
しかし、遺言書は、あくまで法的強制力を持たせる内容がメインとなりますし、公正証書遺言など遺言方法によっては、思いや背景などに変化があったときに、エンディングノートのように、すぐに書き直せるものでもありません。

ここで、エンディングノートに相続のことを書く際、遺言書と内容に相違点が無いように気を付けましょう。
最終的に法的拘束力を持つのは遺言書ですが、相違点があると遺された家族や親族に余計な混乱をさせてしまうばかりでなく、心理的なしこりをずっと残してしまう原因にもなりかねません。

エンディングノートに書くべき相続の内容

お金

さて、エンディングノートに書くべき相続の内容としては、どのようなものがあるでしょうか。
ここでは、エンディングノートに書くべき相続の内容について見ていきましょう。

資産

資産には、土地・建物といった不動産、預貯金、国債や株式などの有価証券、借地権、貸付金、売掛金、骨董品類、特許権、ゴルフ会員権などがあります。
住宅ローンやカードローンなどの借入金も資産に含まれます。
そこで、エンディングノートにこれらをリスト化し、遺される方々が解りやすいようにまとめておきましょう。

不動産については、住所だけでなく、地目や面積、抵当権などの権利関係も付記しておくと良いですね。
中には不動産の謄本をエンディングノートと一緒にしておく方もいらっしゃいます。

また、有価証券や借地権など、取引について窓口となる方がいる場合には、その担当者名や連絡先も書いておきましょう。

金融口座

金融口座の情報を書いておきましょう。
遺される家族が困ることのひとつは、「故人がどこの金融機関に口座を持っていたのか分からない」ということです。

そこで、銀行や信金など金融機関ごとに口座情報をリスト化しておきましょう。
リストには、金融機関名、支店名、普通・定期・当座などの口座種別、口座番号は最低限書いておきたい項目です。
その他、各口座の主な用途や、おおよその残高も書いておくとより良いですね。

この金融機関の口座情報は、その後の口座の凍結解除手続きや相続手続きにも影響しますので、間違いのないよう、分かりやすく書いておきたいところです。

保険口座

保険口座についても書いておきましょう。

生命保険や終身保険などについての情報もエンディングノートに書いておきます。
保険会社名、保険の商品名、証券番号、満期日、契約者名、保険金受取人名、保険金額、そして保険会社の担当者、連絡先などを書いておきます。

その他、火災保険や自動車保険などの損害保険についても、解約や名義変更などの手続きが必要となりますので、これらの情報も漏れることなく書いておきます。

関連するものとして、保険会社または金融機関が扱っている私的年金、個人年金が有る場合には、この情報も書いておきましょう。

なお、証券は、おそらく大切な書類ですから、各家庭で金庫などに保管されているものと思いますが、証券がどこに保管してあるかも書いておいた方が良いですね。

遺言書の有無

遺言書は、書く人もいれば、書かない人もいます。
せっかく遺言書を書いてあっても、それを見てもらわない事には意味が有りません。
そこで、エンディングノートに、遺言書の有無について書いておきます。
また必要に応じて、遺言書の保管場所についても書いておきましょう。

遺言方法によっては、家庭裁判所による検認の必要性、勝手に開封しないことなども付記しておくと間違いが防げるでしょう。

ノートに相続以外で書くべきこと

ペン

エンディングノートでは、相続以外にも書くべきことがあります。
ノートに相続以外で書くべきことの一例として、主なものを下記に挙げておきます。

身辺について

エンディングノートに身辺について書いておきましょう。

特に、交友関係はノートに書いておくべき事柄です。
たとえば、友人・知人のリストですね。
自分の身に何かあったときに連絡をして欲しい人かどうかも分かるようにしておくと良いです。

それから、趣味のサークルや、参加している地域団体などがあれば、これらの情報も書いておきましょう。
サークルや団体への関与の度合いまで書いてあると分かりやすいですし、さらに何かあった時の連絡者名や連絡先も必要ですね。

医療について

自分に万が一のことがあったときについて、臓器の提供に関する意思、検体提供に関する希望の有無など、医療のことについて書いておきましょう。
また、急遽、意識不明で入院や手術が必要となったときのために、薬や食べ物などのアレルギーに関する情報も記入しておいた方が良いでしょう。

葬儀・お墓について

自分の葬儀・お墓についての希望を書いておきます。
自分の希望する葬儀の形やお墓をあらかじめ決めておくことで残された家族の負担を減らすことができます。

また、新しくお墓を購入している場合には、墓地の名称や住所、石材店の名前、連絡先、菩提寺の有無まで記しておいた方が良いですね。

葬儀やお墓に関してはエンディングノートに書いて自らの希望する形が見つかった場合は生前予約してもいいかもしれません。

伝えておきたいこと

遺される家族や縁故知人などに対して伝えておきたいことも書いておきましょう。

たとえば、様々な物事に対する考え方、感謝の気持ち、慰労の気持ち、謝罪の気持ち、贖罪の気持ち、今後各人に期待や希望すること、また、いつか言わなければならないと思っていたけれど言えなかったことなどを記しておきます。

エンディングノートにおける相続のまとめ

お金

今回終活ねっとでは、相続に役立つエンディングノートについてお伝えいたしましたが、いかがでしたでしょうか?

今回の記事で主に下記の点についてお解りいただけたと思います。

  • エンディングノートには、遺言書のような法的拘束力がないこと
  • エンディングノートに書ける内容の時期は制限がなく、書き方も自由であること
  • エンディングノートに相続のことを書く利点としては、思いや背景や経緯などを伝えやすく、また、思いや背景などに変化があったときに書き直しやすいということが挙げられる
  • エンディングノートに書くべき内容は、資産、金融口座、保険口座、遺言書の有無についてが挙げられる
  • その他、ノートに書くべき内容として、友人や縁故知人などの身辺に関する情報、医療、葬儀・お墓などがある

エンディングノートを書いておくことは、遺される家族への愛情表現、思いやりの気持ちでもあります。
ノートに相続について書くことで、家族や親族間で揉め事が起こるのを防げたり、相続に関する手続きで家族の負担を減らせることが出来るのは、とても良い事ですよね。

今回終活ねっとでは、「相続に役立つエンディングノートの書き方」についてお伝えしましたが、他にも終活に関する記事を多数掲載していますのでもし良ければ参考にしてみてください。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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