葬儀・お墓・仏壇・介護・相続・保険など終活の情報を発信する記事サイト

不動産の終活って何?不動産の終活を行うべき理由とその方法を解説!

不動産の終活とは何でしょうか?相続で、よく問題になるのが不動産です。なぜ不動産が問題になるのでしょうか?また、多額の相続税が発生し、納税できないといったケースも少なくありません。不動産の相続でおこる問題を想定し、終活で取り組むべきポイントについて解説します。

不動産の終活について

お金

終活するうえで、自宅や土地など自分が所有している不動産の相続について考えたことはありますか?

配偶者や子ども・兄弟などに対して、誰にどうやって相続させるか?悩ましい問題ですよね。

不動産の相続について悩み出すと様々な思いが浮かんでくると思います。

いざ、相続が発生したら、どうやって相続するのだろう?
遺言書はやっぱり書いた方がいいのか?

相続税はいくらになるのだろうか?
大変な負担になるらしいけど、軽減する方法はないのだろうか?

このような相続に関する疑問や不安について漠然と気になっている方もいらっしゃるかと思います。

自分の準備不足が原因で、仲が良かった家族が揉めてしまったり、家族が様々な問題を抱えて悩んでしまうのは嫌ですよね。
終活をしっかりと行い、残されたご家族に対する不安をなくしておきましょう。

そこで今回終活ねっとでは、次のようなポイントを中心に不動産の終活について解説します。

  • そもそも終活とは
  • 終活をやっていく中で所有する不動産について考えるべき理由
  • 不動産の終活で揉めないためには何をすればいい?

不動産の相続に関する手続きや税金のしくみを理解し、家族や親族に負担をかけないように事前に準備しておきたいものです。

今回は、不動産の終活でのポイントをわかりやすく解説しますので、ぜひ最後までお読みください。

そもそも終活とは

人々

まず、そもそも終活とはどのようなものなのか、気になる方は多いかと思います。

シンプルで、モノが少ないライフスタイルを選ぶ人が最近ではめずらしくありません。
特に、人生の終末期においては、自らの死後に身近な人を困らせないためにも、しっかり準備をしておくことが大切です。

このように、生前の内から自分の死後の事についての準備をしておくことを「終活」と呼びます。
家族に対する感謝の気持ちや思いをノートにまとめて、人生を振り返ります。
自分の人生について振り返ることで、今後どういう人生にしたいかについて考えるのです。

終活は、自分と家族が理解を深めるのに良い機会です。

終活をやりきることで、様々な問題が解消されることでしょう。
身も心も軽くして、心機一転して幸せな余生をスタートさせましょう。

終活で所有する不動産を考えるべき理由

お金

誰でも、人生の最期は突然訪れます。
ご自身が亡くなられた時に相続の手続きが必要になります。

相続とは亡くなった人が所有していた財産を、配偶者や子ども等が引き継ぐことをいいます。
財産を残す人は被相続人、財産を受け取る人は相続人と呼ばれます。

まず、相続が発生したらどのような相続の流れになるのか見ていきましょう。

  • 1週間以内に、死亡届を提出する
  • 遺言書の存在を確認する
  • 全ての相続人を確認する ※
  • 全ての財産および借金を確認する ※
  • 財産目録を作成する ※
  • 3カ月以内に、相続方法を決定する ※
  • 被相続人の確定申告を行う
  • 遺産分割協議を行う ※
  • 遺産分割協議書を作成する ※
  • 遺産の名義変更を行う
  • 不動産の所有権移転登記申請を行う
  • 10カ月以内に、相続税の確定申告と納税を行う
  • 遺留分減殺請求を行う

以上の流れで相続が行われます。
そして、相続の方法を決定する期限は、相続が発生してから3カ月以内です。

次に相続の方法について見ていきましょう。
相続の方法には次の3種類があります。

  • 単純承認…資産と負債の両方をそのまま引き継ぐことをいいます。
  • 限定承認…資産から負債を弁済した結果、資産が残る場合に相続する方法です。
  • 相続放棄…資産も負債も引き継がないという方法です。

そして、10カ月以内に相続税の申告と納税をします。

重要なポイントは遺言書の有無です。

遺言書がある場合は、各相続人への財産の分割方法が確認できます。
また、上記※印の作業や手続きが省けるため、相続人は遺言書の内容に沿って財産の分割をスムーズに進めることができます。

遺言書がない場合、相続人は現状を把握することからスタートする必要があり、期限もあるなかで大きな負担が発生します。

特に、不動産は単純に分割することが難しいため、相続人同士で話し合っても折り合いがつかず、紛争に発展してしまうこともめずらしくありません。

このため、終活をしっかりと行い、不動産の分割について事前に決めておくことが大切なのです。

では、本題である終活で所有する不動産を考えるべき理由について解説していきます。

お金が絡むと揉めてしまうことが多い

終活で所有する不動産を考えるべき理由としてまず挙げられるのが、お金関係で揉めてしまうことがあるからです。

遺言書がない場合は相続人同士で「遺産分割協議」を行い、どの財産を誰が相続するのかを決めます。

それぞれの相続人が受け取れる財産の配分は「法定相続分」として法律で定められています。
次の例では、配偶者と子どもが相続するケースにおいて、それぞれの配分の割合を示しています。

家族構成配偶者子ども
配偶者と子ども1人の場合1/2を相続1人で1/2を相続
配偶者と子ども2人の場合2人で1/4ずつ相続
配偶者と子ども3人の場合3人で1/6ずつ相続

被相続人の配偶者は、財産の形成において貢献度が高いと考えられることから、他の相続人より配分の割合が多く設定されています。

簡単な例で見ていきましょう。

所有不動産である自宅の評価額が4千万円、預金が2千万円で全財産が6千万円だとすると、配偶者は1/2の3千万円、子ども3人はそれぞれ1/6の1千万円ずつの相続ができます。

しかし、配偶者が4千万円の自宅を相続し、住み続けることにした場合、子ども3人は2千万円の預金を分割しても不足分が出てしまいます。

そして、被相続人の意思が示された遺言書がない状態で相続が発生してしまうと、不公平感から話し合いがまとまらず、揉めてしまうというわけです。

したがって、誰にどのくらいのお金を相続するのか、遺言書にしっかり明記しておきましょう。

自分の住まいを考えるきっかけにもなる

終活で所有する不動産を考えるべき理由には、自分の住まいを考えるきっかけにもなるということもあります。

長年住んでいた家であれば愛着もあり、自分が今どういう気持ちで暮らしていて、今後この家がどうなってほしいと願うでしょうか?

特に、共に暮らしてきた配偶者が平穏な余生を送れるようにと願うことでしょう。
率直な気持ちや願いを親族に伝えましょう。

不動産の終活で揉めないためには

人々

前述したように、不動産関係で残されたご家族の方が揉めてしまうケースはよくあります。
では、不動産の終活で揉めないためにはどうすれば良いでしょうか?

不動産の終活を成功させるためには、被相続人・相続人がよく話し合い、全員の理解が得られるように努めることが大切です。
具体的には、不動産の終活で揉めないために次のポイントを押さえておきましょう。

不動産を売却・断捨離する

不動産の終活で揉めないための一つの方法として、不動産を売却・断捨離するということが挙げられます。

多くの不動産を所有している場合は、一部を売却して、現金化することを検討してみても良いでしょう。
分割することが困難な不動産も現金化しておけば、分割が簡単になります。

また、不動産を手放すことにより、維持管理にかかる労力も減らすことができます。

不動産を法人保有にする

次に、不動産を法人保有にするという方法もあります。

個人保有の不動産を法人保有にし、相続人は役員・株主にします。
こうすることにより、相続人に対して、役員報酬といった形で思い通りに財産を分割することができます。

また、2017年現在、法人税は減税され、反対に所得税・消費税・相続税は増税されるという流れがあるため、節税にもつながるというメリットがあります。

ただし、個人保有から法人保有に変更することによって、事務処理の複雑化等による新たな負担が増えることも事実ですので、注意が必要です。

不動産について親族で話し合う

不動産について親族で話し合うという方法もあります。

お盆やお正月など親族が集まりやすい時期を選んで話し合いの場を設けますが、話し合いに集中するため、自宅ではなく、貸し会議室等を利用することをおすすめします。

なお、相続人全員が出席する必要があるため、戸籍謄本・除籍謄本・改製原戸籍謄本で相続人を確認しておきます。

遠方から参加する人に対しては交通費、場合によっては宿泊費も負担するのが望ましいでしょう。

話し合いの進行がスムーズに行えるよう、また、実りある話し合いにするために、事前にしっかりと不動産の終活に関する準備をし、強い意志をもって臨みましょう。
自分の考えをしっかり伝えることはもちろん、家族・親族の意見に耳を傾けることも大切です。

また、事前準備として出席者には資料を配布しておきましょう。
出席者は渡された資料に目を通し、自らの希望・意見を述べられるようにしておいてもらいます。

この話し合いを経ていよいよ遺言書を作成します。

公正証書遺言を用意する

公正証書遺言を用意することは、不動産の終活で揉めないためにとても重要なことです。

公正証言遺言とは、全国の都道府県で約300箇所ある「公証役場」に、2名の証人と共に被相続人が出向き、法務大臣に任命された「公証人」が作成する遺言書のことをいいます。

全国で約500人存在する公証人は、法律に精通している中立・公正な専門家です。

専門家が作成に関わるため、内容に不備がない遺言書であるということだけでなく、遺言書の原本は公証役場で安全に保管されるため紛失や盗難の心配がなく、被相続人の氏名等を入力することで検索することもできます。

公正証言遺言では、被相続人が自らの意思によって遺言書が作成されるということと、遺言の内容が正確に記載されているかを確認するために、2名の証人による立会いが必要とされています。

なお、遺言書には次の3種類があります。

  • 自筆証書遺言
  • 公正証書遺言
  • 秘密証書遺言

自筆証書遺言は、自らが手書きで作成する遺言書であるため、費用がかからず遺言書の内容を知られないことがメリットですが、作成に不備があると当然遺言書として認められません。

秘密証書遺言は、自らが手書きやパソコンを使用して作成する遺言書(ただし、署名だけは自筆でないと認められません)で、遺言書の内容を知られずに公証役場で保管することができます。
公正証書遺言と同様、2名の証人と手数料が必要です。

自筆証書遺言・秘密証書遺言はともに、遺言書の偽造防止のため、内容を確認する際は家庭裁判所での検認と呼ばれる手続きが必要であり、2カ月程度の時間を要します。

公正証書遺言では内容が保証されているため、検認の手続きは必要ありません。

公正証書遺言は、手間と費用がかかりますが、安全・確実・迅速といった大きなメリットがあるため、遺言書は公正証書遺言で用意することをおすすめします。

身辺整理をしておく

残された家族にとっては遺品の整理である身辺整理も、不動産の終活において大変な作業の一つです。
遺品を残すべきか捨てるべきか判断に迷い、作業が進まないことも考えられます。

所持品が多すぎると思ったら、終活の一環として減らすことを考えてみましょう。
捨てるか残すか迷ったら、一定の基準を設けて整理してしまうのも一つの方法です。

その上で、遺言書や不動産登記簿等の重要書類の保管場所は、身近な人に必ず伝えておきましょう

不動産の終活まとめ

人々

今回終活ねっとでは、不動産の終活について解説しましたが、いかがでしたか?
不動産購入は一般的には人生において多額の出費であり、大きなインパクトをともなうイベントです。

不動産は自分が所有し、維持管理していくのが大変というだけでなく、自分の死後、家族に引き継がれる際、その人の人生にも大きな影響を与えます。
特に、空き家問題が発生してしまうと良いことは一つもありません。

また、不動産の所有・相続に関わる諸々の手続きや税金についても不備や無理のないものにしなければなりません。

具体的には、次のようなポイントに留意し不動産の終活をしっかりしておくことで、ご自身はもとよりご家族にとってもより幸せで豊かな人生が送れることがお分りいただけたかと思います。

  • 不動産は分割が難しいので相続で問題になるケースが多い
  • 思い通りに分割するためには法人保有にする手段もある
  • 円満でスムーズな相続を実現するには、事前の準備が大切
  • 遺言書が用意されていると、相続人に余計な負担がかからない
  • 家族や親族が集まって話し合い、納得し合うことを通じて、よりよい関係が築ける
  • 税制度についての理解を深め、適切な対策を講じておけば、相続税の節税にもつながる
  • 所有不動産を見直し、一部を断捨離することで維持管理の負担が軽減される

不動産の終活を考える時にはこの記事を参考にしていただけると幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

終活の専門家に相談してみよう

「身近な人が亡くなったらどうしたらいいの?」「終活とは具体的にどんなことをしたらいいの?」「誰か詳しい人に直接相談したい!」と思われる方もいらっしゃると思います。

終活ねっとを運営するにあたり、【お墓・葬儀・仏壇・介護・相続・保険・遺品整理】などなど様々な分野の専門家の方に協力していただいております。
また、それぞれの専門家の方が

  • どのような事をなさっているのか?
  • どんな想いでお仕事をなさっているのか?
  • どのような特徴があるのか?

などを、記事形式で紹介しております。

専門家のページはこちらから

「終活・不動産」に関連する記事

「終活・不動産」についてさらに知りたい方へ

ランキング

よく読まれている記事です

「終活・不動産」に関連する記事

「終活・不動産」についてさらに知りたい方へ

終活で遺言書を用意しておこうとされる方もいらっしゃいます。ところで遺言書には法的に書き方が決まっているのをご存知でしょうか?法律に沿った書き方でないと無効になってしまうこともあります。終活の中で興味を持たれることも多い「遺言書」について知っておきましょう。のサムネイル画像

終活における遺言書の書き方や種類について徹底解説します!

遺言書を残しても、その効力はどれくらいあるものなのでしょうか?自分がいなくなった後に、家族が醜い争いをすることだけは避けたいと思われている方もおられるでしょう。そこで、意外と知らない遺言の種類と効力について解説します。のサムネイル画像

意外と知らない、遺言の効力について解説します

終活の時に用意する文書について、迷われる方は多いのではないでしょうか。手紙のように心情を綴った文書から法的拘束力を持った文書まで、その種類は様々です。終活としてどのような文書を残しておくと良いのか、具体的な例を交えてご紹介していきます。のサムネイル画像

終活の際に用意しておくと良い文書についてご紹介します

少子化や核家族化の進行に伴い、遺言書を作成する人の数は増えています。自分の意思を明示できる遺言書は終活の中心的な位置づけです。今回は「自筆証書遺言」の書き方についてご案内します。「自筆証書遺言」の正しい書き方を知って、法的に有効な遺言書を作成しましょう。のサムネイル画像

自筆証書遺言の書き方を紹介!無効にならない遺言書を書くために

いつでも手軽に書く事が出来るのが自筆証書遺言です。自筆証書遺言は手軽なのですが、決められている要件をしっかりと満たす必要があります。そこで今回は、自筆証書遺言における満たすべき要件をご説明します。この機会に自筆証書遺言について勉強しましょう。のサムネイル画像

自筆証書遺言が満たすべき要件とは?遺言書が無効にならないように!

ランキング

よく読まれている記事です

終活のことを調べた時にエンディングノートという言葉を目にする方も多いのではないでしょうか?エンディングノートとはいったい何のことでしょう。そこでこの記事では、終活に使うエンディングノートの意味と書き方などをご紹介します。のサムネイル画像

終活で使うエンディングノートって一体何?書き方や入手方法を紹介!

1
近年よく耳にするようになった「終活」という言葉。20代から終活を始めるという人もいるのです。20代から終活を始める意義とは何なのでしょうか?どのような内容にすればよいのでしょうか?20代からの終活について考えてみましょう。のサムネイル画像

20代から始める終活?20代から行う終活の意義・内容とは

2
今、終活で話題になっている墓友と言う言葉をご存知ですか。墓友とは、さまざまな事情から一人でお墓に入る予定の人が集まり、永代供養墓などに一緒に入る友達のことを言います。仲の良い友達とお墓に入ることは終活でお墓を考えるとき、新しい形態と言えるでしょう。のサムネイル画像

終活で今話題の墓友って一体何?墓友の探し方や注意点も紹介!

3
最近では終活準備を行う方が多くなってきています。自分も終活準備を行いたいと思っているけど何から始めたらよいかわからないという方もおられることでしょう。そこで終活で何を準備すればよいのかなどを詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。のサムネイル画像

今のうちにやっておきたい終活準備について紹介します!

4
終活という言葉は定着したものの、ご自分の終活の取り組みは何から始めればよいのか?迷ってしまう方は多いかもしれません。そんな時におすすめなのが終活セミナーです。この記事では終活セミナーの内容や主な開催団体について詳しく紹介します。のサムネイル画像

終活セミナーの内容、1日の流れや開催している団体を紹介します

5

目次

目次です

このページの先頭へ

終活ねっと 〜マガジン〜|葬儀・お墓・仏壇・介護・相続・保険など終活の情報を発信する記事サイト