70歳から生命保険加入を考えてる方が知っておくべきこと

70歳を迎えると、万が一に向けて改めて生命保険への加入を考える方も多いですよね。 もしもの事があるとまとまったお金が必要になりますし、今まで加入していた保険が満期になり保障がなくなると不安に感じることでしょう。 そこで、70歳からの生命保険について調べてみました。

目次

  1. 70歳からの生命保険を考えてる方へ
  2. 70歳からの生命保険は必要か?
  3. 70歳の人でも入れる生命保険はある?
  4. 70歳の生命保険で注意すべき点
  5. 70歳からの生命保険を比較
  6. 70歳の生命保険まとめ

70歳からの生命保険を考えてる方へ

人々

近頃は70歳、80歳でも入れると宣伝する保険が目立つようになりました。
いざという時の助けになるだろうと若い頃に入った保険も、60歳、70歳になるとそろそろ満期を迎えます。

これまで特に保険を使うことがなかった方でも、長い間あって当たり前だった保障がなくなると不安になりますよね。

病気になった時家族に負担をかけたくない、お葬式代を残したいなど、終活の一環として今後に備えたいと思う方には、高齢者向けの保険というのはとても魅力的に映るのではないでしょうか。

ですが、70歳からの生命保険に加入する前に考えておきたいことがあります。

  • そもそも70歳から生命保険に入る必要があるの?
  • 高齢でも入れる保険があるってホント?
  • 70歳から生命保険に加入するときの注意点は?
  • どんな会社が取り扱ってる?

これらについて解説したいと思いますので、まずはご一読いただけると幸いです。

70歳からの生命保険は必要か?

困った人々

70歳からの生命保険は、加入する必要があるものなのでしょうか?
生命保険というのは元来、自分が死んでしまって残された家族が経済的に困ることのないように加入するものですよね。
高齢で新たに生命保険に加入するとなると保険料は割高になるでしょうし、子どもはすでに成人して自力で生計を立てられていることでしょう。
配偶者も年金を受給しているでしょうし、退職金があれば当面の生活費を賄うこともできますね。

では、どんな時に入るべきで、どんな場合は入らなくても良いのか、見てみましょう。

入るべきケース

葬儀代を補填する目的があるなら、生命保険への加入は有効かもしれません。
終活として生命保険への加入を考えている方に一番多いのがお葬式代を残したいという声だそうです。

葬儀代の全国平均は200万円弱ですので、保障額の上限を200万円に設定しておけば安心です。
葬儀代のみが目的の場合は200万円以上残しても意味がありませんし、掛け金も高くなるのでおすすめできません。

そしてもう一つ、相続税対策が目的の場合には生命保険に入るべきです。
財産を相続するとなると相続税がかかりますが、一定の財産を持っている方は生命保険を活用することで課税額を減らすことができます。

死亡保険金の非課税限度額は「500万円×法定相続人の数」ですので、例えば配偶者と子ども2人の場合、最大1,500万円の相続税が控除されることになります。
このとき貯蓄が1,500万円以内であれば、生命保険を活用することで全額非課税となるわけですね。

このように、生命保険に加入していると控除の対象となり財産の評価額を下げることができるので、相続税対策として生命保険に加入するのは賢い方法と言えるでしょう。

入らない方がいいケース

高齢になればなるほど、死亡のリスクは高まりますので、保険料も上がります。
加えて、70歳ともなると健康状態の審査もなかなか通りにくくなります。
投薬などを受けている方も多いと思いますが、それでは一般的な保険に加入することが難しくなるので、持病がある方向けの商品にしか加入できないことになります。
そうなると保険料はもっと割高になってしまいます。

年金で生活している方にとって、毎月の保険料の支払いは大きな負担になりますし、場合によっては払込総額が保障金額を上回ることもあります。
また、保険金は申請してからおりるまである程度時間がかかるので、急にまとまったお金が必要になった時の対応に困ることもあるかもしれません。
それならば、できる範囲で預金に回す方が建設的ですよね。

年金や退職金などで蓄えがあるのであれば、基本的には生命保険に加入する必要はなさそうです。

70歳の人でも入れる生命保険はある?

人々

結論から言うと、70歳を過ぎても入れる生命保険はあります。
ただし保険料は一般的な保険金額の約1.5~2倍にもなります。
終身保険は加入する時の年齢によって月々の保険料が決まるので、高齢になればなるほど払込額は大きくなるのです。

また、一般的な生命保険に入るには健康体であることが条件ですが、70歳を超えて何かしら病院に行く機会が増えてきたという方も多いはず。
特に過去に大きな病気をしたことがあると、なかなか生命保険に加入するのは難しいのが現実です。

そんな方にも加入できる「引受基準緩和型保険」や「無選択型保険」などのいわゆる「持病がある方のための保険」もありますが、保険料がもっと高額になるのはもちろん、保障内容も制限されたものになるので注意が必要です。

70歳の生命保険で注意すべき点

人々

ここまで70歳からの生命保険加入についてポジティブな解説が少なかったことにお気づきかもしれません。
ここからはさらに踏み込んで、生命保険に改めて加入する前によく考えてほしい点をお伝えしたいと思います。

男性と女性で差はある?

2016年現在、日本人の平均寿命は男性と女性で約6歳も差があり、ご存じのように女性の方が長生きする傾向にあります。
理由としては、日本人の死因の多くを占めるがん、心疾患、肺炎のいずれにも男性患者が多いことが考えられるでしょう。

保険料の算出方法の一つとして、過去の統計から年齢別、性別の死亡者数を予測するというものがあります。
ということは、平均寿命にも表れているようにやはり女性の方が長く保険料を回収できると予測して設定しているということですね。
そのため、同じ年齢で同じ保険商品に加入する場合、男性に比べて女性の方が保険料が安くなるようです。

保険料が高い可能性

プランにもよりますが、70歳以上で新たに生命保険に加入する場合、入院日額5,000円の保障のために月々の支払が2万円近くになることはざらにあります。
もちろん数千円から入れるプランもありますが、その保障内容が本当に必要なものであるかは慎重に考えなければなりません。

例えば、死亡保障が200万円とされていても、それは事故や災害によるものであり、病死の場合の保障額は数十万円しかないというものもあります。
ほとんどの方は病気で亡くなるので、事故や災害で亡くなることを想定した保障はあまり意味がありませんよね。
月々5,000円の保険料でも、70歳から85歳まで支払い続けると90万円になります。
病気で亡くなったときに受け取ることができる金額が50万円や70万円なら、その保険に加入する価値はあるのでしょうか。

保障内容を濃くするためにはやはり月々の保険料はそれなりの金額を支払う必要があります。
いつどうやって亡くなるかは誰にもわかりませんが、払込総額と保障金とのバランスをよく考え、生命保険に加入するのが得策か、預金するのが確実か、などしっかり見極めたいですね。

終身でも入れるの?

70歳からの保険は、医療保険だけでなくもちろん終身保険にも加入できます。
むしろ加入するなら医療保険より終身保険の方が必要性が高いでしょう。

その理由の一つとして、医療保険に関しては、代わりに社会保障制度があることが挙げられます。
高齢者医療制度が適用されるため、自己負担額は70歳~74歳の方で医療費の2割、75歳以上の方で1割になります。
さらに1か月あたりの自己負担額には高額療養費として上限が設けられており、収入に応じて1万5千円~5万7,600円と定められているため、オーバーした分は役所に申請すると戻ってくるようになっています。

また、高齢になると気付かないうちに病気にかかっていることも多く、いざ保険を請求するという時に実は保険加入前に病気であったと判明するケースも珍しくありません。
そうなると加入の際の健康告知が嘘だったことになり、知らず知らずのうちにではありますが告知義務違反を犯していたとされ、保障が受けられなくなるのです。

終身保険であれば先述のように入るべきケースもありますが、高齢者が医療保険に加入する必要性は低く、デメリットが目立ちます。
とはいえ入院となると差額のベッド代などで自費が増え負担が重くなることも十分考えられます。
どうしても医療保障がほしいという方は、終身保険に特約として疾病保障や先進医療保障などを付加すると安心ですね。

病歴が審査に響く?

既往症があると、やはりリスクが高くなるため一般の保険商品の健康審査では通過するのは難しくなります。
持病ではなく完治した既往症なら、3年や5年など一定期間が経過していれば審査をパスできることもありますが、既往症の再発に関しては保障外となる場合が多いです。

最近ではそういった方のために既往症や持病があっても加入できる保険商品がたくさん出ています。
健康審査の基準が一般の保険より低く設定されていたり、医師の診査が不要だったり、といったものがこれにあたります。
一般の保険の健康審査に通らなかった場合は、こういった健康に不安のある方向けの商品を探されるといいかもしれません。

保障期間

保障期間には定期タイプ終身タイプがあります。
定期タイプは年数が決まっているものと、ある年齢に達するまで保障されるものとがあります。
終身タイプは亡くなるまで保障が一生涯続くというものです。

定期タイプは、若いうちにもしもの事があると家族が困るが、子どもが巣立つなど生活環境が変わったら保険内容を見直せるようにとの理由で選ぶ人が多いようです。
シニアの方が改めて生命保険に入るとき、期間を限定して保障を必要とする場面というのはあまり考えられません。

また定期タイプは掛け捨てなので月々の支払いは安く済むように思えますが、更新ごとに保険料は上がります。
定期タイプも終身タイプもシニア向けの保険商品では終身払いが多く、解約しない限り生涯保険料を支払い続けることになります。
長生きするほど払込総額は増えるので、注意してくださいね。
月々の支払いが保障金額に達するまでの期間を計算し、貯蓄しておくのとどちらがいいか考えておく必要がありそうです。

保障内容

保障内容は最も重要です。
死亡、高度障害、介護、医療など保障にも様々あり、その金額にも幅があります。
保険選びでは、色々な商品を比較するうちに不安をあおられ、あれもこれもと無駄な保障をつけがちです。

ですが、シニア世代には高額な死亡保障は不要ですし、民間保険に頼らずとも社会保障が十分受けられます。

また、残念ながら中には契約相手がシニアなのをいいことに、必要な情報をあえて口頭では説明せず、契約書のすみに小さな文字でのみ記されていたり、契約内容を勝手に変えられたり、といったことがあり、生命保険の販売トラブルは年々増えています。
少しでも疑問に思う事があれば、子どもや孫など信頼できる第三者に相談することも大切です。

70歳からの生命保険を比較

人々

たくさん考えられた結果、やっぱり生命保険に加入しておきたいという方のために、人気のシニア向け保険商品を以下に紹介したいと思います。

尚、保険料は男女で差があるためここでは男性の保険料で統一しております。
女性は3,000円程安くなるようです。

是非比較してください。

オリックス生命

オリックス生命では終身保険「RISE(ライズ)」と定期保険「ファインセーブ」が売れ筋です。
ファインセーブは保険金額や保険期間がカスタマイズできますが、ここでは一般的なものを取り上げています。
いずれも加入後保険料の値上がりはありません。

商品名 保険金額 月額保険料 保険期間 払込期間 死亡・高度障害保険金額 返戻金の有無
RISE 200万円 11,960円 終身 終身 200万円
ファインセーブ 300万円 13,173円 90歳まで 90歳まで 300万円

AIG富士生命

AIG富士生命は2017年9月1日をもってFWD富士生命に社名変更しています。
そんな富士生命からは「持病があっても!終身保険」を紹介します。
こちらも加入後保険料の値上がりはありません。
この商品は引受基準緩和型と無選択型の両方で取り扱いがあるので、まさに「持病があっても」安心の保険です。

商品名 保険金額 月額保険料 保険期間 払込期間 死亡・高度障害保険金額 返戻金の有無
持病があっても!終身保険 200万円 16,634円 終身 終身 200万円

マニュライフ生命

マニュライフ生命には非喫煙者だと保険料が割引されるプランがあります。
ここに紹介する「こだわり終身保険v2」では月額およそ3,000円安くなりますよ。

商品名 保険金 月額保険料 保険期間 払込期間 死亡・高度障害保険金額 返戻金の有無
こだわり終身保険v2 200万円 14,482円 終身 終身 200万円

70歳の生命保険まとめ

人々

70歳の生命保険について
最後に要点をおさらいしておきましょう。

  • 相続税対策として生命保険に加入するのは有効
  • 必ずしも70歳から生命保険に加入しなくとも、預金できるならそれで十分
  • 70歳でも入れる保険は月額保険料がかなり割高
  • 月額保険料は女性の方が安い
  • 払込総額が保険金を上回ることも
  • 契約内容は信頼できる人に相談しよう

シニア向けの生命保険はテレビコマーシャルなどでも頻繁に目にします。
健康に不安を抱え始めるこの年代の方たちにとっては、ぜひ加入しておくべきものとして、どこか義務に近い感覚で保険選びを始める方もいらっしゃったのではないでしょうか。

しかし、高齢者に生命保険が必ず役に立つかというと、そうでもないことが分かりました。
70歳からの生命保険は、若い時に入る生命保険より慎重に考えたいですね。

終活ねっとの、この記事を最後までお読みいただきありがとうございました。

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