密葬でのマナーを全て解説いたします!遺族・参列者向け!

密葬とは故人の家族や友人だけで小規模で行う葬儀のことですが、それだけに一般の冠婚葬祭とは少し内容もマナーも変わってきます。故人の希望などでしめやかに密葬を行いたいという場合に備えて、あらかじめ密葬の際のマナーを知っておくことも大切です。

目次

  1. 密葬のマナーについて解説
  2. 密葬のマナーは一般的な冠婚葬祭と違うの?
  3. 密葬での遺族・親族のマナー
  4. 参列者(会葬者)のマナー
  5. 密葬での服装のマナーは?
  6. 家族葬とはどう違うの?
  7. 密葬でのマナーについてまとめ

密葬のマナーについて解説

葬儀

みなさんは密葬と聞くとどのようなイメージをお持ちでしょうか?
読んで字のごとく、ほとんどの他人に知られないようにこっそりと行うというようなイメージもあれば、人数をなるべく制限して近親者だけで行う、というイメージもあるかと思います。
あるいは著名人が亡くなった際によく行われる葬儀の形式という人もいるのではないでしょうか?

故人の葬儀に対する希望として密葬を望む場合や、遺族が何らかの事情で密葬にしたいという場合に密葬が行われますが、一般の葬儀と準備も内容も異なってくるため、マナーもいろいろと違ってきて戸惑う人も出てくることでしょう。

そこで今回は密葬のマナーについて、

  • 密葬のマナーは一般的な冠婚葬祭と違うものなのか?
  • 密葬での遺族や親族が守るべきマナーとは?
  • 参列者が守るべきマナーとは?
  • どのような服装で参列するべきか?
  • 家族葬とはどのように違ってくるのか?

といったポイントから見ていきましょう。

密葬のマナーは一般的な冠婚葬祭と違うの?

葬儀

まず、密葬というものについて改めてみてみましょう。

密葬とは故人の身内や親近者たちだけで比較的小規模で行う葬儀のことです。
一般的に葬儀といえば、故人の身内や親族、親しかった友人・知人に限らず、古くから何らかのかかわりがあった人たちも参加して、比較的規模のある形で行われるものです。

ですが、密葬は葬儀自体の内容も簡単で、多くの場合で簡単な儀式と火葬で終わります。
そして、あらためて本葬を執り行うということも少なくありません。

故人が生前に葬儀の形として希望し行われる場合もあれば、故人を静かに送りたいという遺族の希望でなされる場合もあります。
そのため、一般的な葬儀のように、事前の通知(新聞広告によるものなど)すら行われず、故人にまつわる人のほとんどが、後日の死亡通知ではじめて故人の訃報を知ることになるのです。

このように一般の葬儀とは内容も形式もだいぶ違ってくるため、そこで守られるべきマナーもかなり変わってきます。

密葬での遺族・親族のマナー

葬儀

密葬を主催するのは故人の遺族やその周りの親族ですが、主催者である以上は密葬にかかわるマナーを知っておく必要があります。

ここでは、遺族や親族として密葬を主催する際にどのようなマナーを守っていくべきかについて見ていきます。

密葬の通知の仕方

一般的に葬儀では、故人が亡くなった時点で新聞に死亡広告を載せたり、なるべく多くの知人や友人に告別式などに来てもらえるように、広く故人の訃報を周知する形がとられます。

しかし、密葬を行う場合は比較的小規模かつ静かに執り行うため、葬儀の通知の方もなるべく必要最小限に行うようにします。
通知の対象としては、故人の直接の遺族や比較的交流のあった親族、そして故人と特別な間柄にあった友人(親友など)といった人たちです。

密葬の通知を行う場合、その内容は故人が死亡した旨と、密葬により執り行う旨、および葬儀の日時・場所などの詳細を載せておくようにしましょう。

その際に特に重要なのが、「故人の強い遺志を尊重し、葬儀は家族と親族で執り行うことにしました」といった旨を書き加えておくことです。
この文面を添えることで、あまり親しくなかった人はほぼ故人の遺志をくみ取って参加を控えるようにするため、葬儀自体も必要最小限の規模にするうえで欠かせません。

密葬そのものが終わりましたら、あらためて故人の死亡通知を広く故人の関係者に周知します。
その際の期限ですが、四十九日法要を迎えるまでの期間が望ましいです。

弔辞は依頼してもいいの?

葬儀では必ずといってよいほど捧げられるのが弔辞で、一般的には故人と特に親交のあった人(おおむね2,3人)が、僧侶の読経の後に述べられることが多いです。

しかし、密葬では基本的に故人の家族や親族、故人と親しい関係にあった友人のみで行われるのが基本であるため、特に弔辞を依頼するということはありません。

むしろ、弔辞を依頼するということであれば、あらためて本葬の際に依頼するのがよいでしょう。

参列者(会葬者)のマナー

葬儀

密葬で参列するのは、その故人と親しい関係にあった親族や友人です。
特に友人については、故人だけでなく故人の遺族にとっても家族並みに信頼の厚い間柄にあった人物でなければ密葬に参列するということはなかなかありません。

ここでは参列者として密葬に参加する場合、どのようなマナーを守る必要があるかについて見ていきましょう。

葬儀に呼ばれてないのに参列はNG?

故人の友人で、特に密葬のお知らせが来たわけでもないのですが、なんらかの契機で故人の密葬を行うと伝え聞く場合があります。
この場合、友人としての参列はするべきなのか控えるべきなのかについて悩む人もいます。

この場合は参列は控えるようにしましょう。
というのは、密葬を主催する側である家族からすれば、故人を静かに見送りたいという思いもあったり、また故人が生前に密葬を望んでいた場合があったりするためです。

言い換えれば、密葬に呼ばれてもいないのに勝手に参列しに行くのは、故人や遺族に対して大変失礼なことといえます。

なお、密葬のことを伝え聞いた場合、さらに知人に連絡することも避けるべきことです。
伝え聞いた側の知人が参列して、遺族の側が不快な思いをしたり、ただでさえ憔悴しきっているところでさらに不要な気遣いをすることになったりすれば、結局のところ人間関係の上でよい結果にはならないといえます。

密葬での香典のマナーは?

密葬に参列することになった場合、香典をどのようにすればよいか気になる方も少なくありません。
一般の葬儀と違ってマナーなどに気を遣うことになる分、香典を渡してよいものかどうか、また香典に包む金額をどのようにすればよいかについては悩ましく思う問題です。

ここでは、密葬での香典の渡し方や金額の相場について見ていきましょう。

密葬での香典の渡し方

まず、密葬で香典をどのように渡すべきか、あるいは渡すべきでないかについて見ていきます。

渡すべきかどうかについては密葬のお知らせに香典の件が書いてあるかどうかで判断することができます。
ここで、「香典は遠慮します」や「御厚志お断りします」の旨が書かれている場合は香典を密葬の前に準備する必要も、もちろん持参する必要もありません。

もし、特にそのようなことが書かれていない場合は、香典を持参して密葬に参加するようにしましょう。

ちなみに、以前自分の身内などの葬儀で香典をいただいた方が密葬を希望した場合については、香典返しをしたいというのが人情というものですが、ここはその方の希望に沿うようにしてください。
つまり、香典返しといっても先方が香典を辞退した場合は渡さないようにしましょう。

密葬の香典の金額相場は?

密葬で香典としてどのくらいの金額を包めばよいかについても悩むという人や気になるという人も少なくありません。

相場については、密葬される故人と参列者との距離の近さによって変わってきます。
また、一般の葬儀に比べて参列者が少なくなりがちであるため、普段の香典よりは多めの額を包んでいくことが望ましいといえます。

そのため、故人が自分の父母の場合であれば5~10万円、兄弟姉妹の場合は3~5万円、それ以外の親族であれば1~2万円、勤務先の関係者や友人・知人といった人であれば5000円といった額が一般的とされています。

もちろん、ここで書いた金額はあくまでも参考となるものであるため、故人との関係の強さによって多少金額を上下させてもかまいません。

ただし、「死」や「苦」を連想させる4や9の入った数字の金額(4万円や9000円)といった額は包まないようにしましょう。

このほか、密葬に参列しなかった人が後日(四十九日法要など)になってからあらためて故人を弔いたいということで、その際に香典を持っていきたいというケースも見られますが、この場合は故人や遺族の気持ちをくみ取って香典は避けるようにしましょう。

香典の表書き

密葬の場合の香典袋に書く表書きについても見ておきましょう。

密葬は故人の家族や故人と親しかった知人だけで行われることも多く、僧侶を読んで読経をあげる場合もあればそうではない場合もあります。
言い換えれば、宗教にこだわらない自由葬的な場合も少なくありません。

このため、香典袋の表書きも「御霊前」や「御香料」といったなるべく無難なものを選んで記すとよいです。

密葬でも供花を贈っていいの?

香典に代えてお花(供花)をお贈りしたいという方も少なくないかと思います。
特に密葬のお知らせを受け取ったものの、遠方などの理由で参加が難しいという場合、参列に代えて供花を贈ろうと考える人が多いです。

供花とは、文字通り故人のためにお供えする花のことで、祭壇に飾ることで故人の霊を慰めるためのものとされています。

しかし、密葬においては供花はなるべくならば贈らないほうがいいです。
というのは、遺族の方はただでさえ故人の死や、密葬の準備や密葬への参列者への対応などに追われて憔悴しきっているのに、そこへ供花を贈られようものならば、それへの対応に追われて余計な気遣いをさせてしまいます。

このため、なるべく密葬の際に供花を贈るというのは避けたほうがよいといえます。
ただし、遺族によっては供花を贈られても大丈夫という場合もあるため、特に親しい間柄であれば事前に遺族の方に確認するというのもありです。

密葬での弔電のマナーは?

基本的に密葬の場合は弔電を送らない方が望ましいです。
密葬は周りに知られることなくひっそりと行うものであるため、密葬の際の弔電はかえって遺族の方を不快にさせかねないためです。

密葬のお知らせを受け取ったのであれば、極力参列して遺族の方に直接お悔やみの言葉を伝えたり、故人にお別れをしたりするのがマナーです。

一方、お知らせを受け取っていないにもかかわらず、弔電を送るのはなおさら失礼といえます。
こちらについてもお知らせを受け取った方から弔電を送られる場合以上に、遺族の方にいらぬ気遣いをさせたり、不快な思いをさせたりしてしまうためです。

密葬での服装のマナーは?

葬儀

密葬のお知らせを受け取り、参列することになった場合はどのような服装をしていけばよいのでしょうか?

基本的には、普通の葬儀の際の服装をしていけば問題はありません。
つまり、男性であれば黒色のフォーマルスーツ、女性であれば膝が隠れるくらいの丈の長いワンピースもしくはフォーマルスーツで差し支えありません。

なお、靴やネクタイについても一般的な葬儀と同様に黒いものを着用していれば問題はありません。

家族葬とはどう違うの?

葬儀

密葬は故人の家族や親族など親しい人たちだけで行うものであるという点では、家族葬と似ているように見えますが、家族葬とはどのように異なるのでしょうか?

まず、家族葬は参列者が家族に限定されるというだけで、その内容はお通夜や告別式、火葬まであり、それで完結します。

これに対し、密葬の場合、はじめに家族や親族、故人と親しい間柄の友人・知人だけで密葬そのものが行われますが、そのあとに本葬と呼ばれる一般の葬儀が行われることがほとんどです。

このため、密葬のお知らせを受け取っていない人でも、後日の本葬に参列することで、その場であらためて故人にお別れをしたり、遺族の方にお悔やみを伝えたりすることができるのです。

密葬でのマナーについてまとめ

葬儀

密葬という葬儀で守るべきマナーについて見てきましたが、いかがでしたか?

今回の記事で触れたことをまとめると以下のようになります。

  • 密葬そのものは一般の冠婚葬祭と内容がかなり変わってくるため、そこで守られるマナーについてもだいぶ違いがある。
  • 密葬における遺族が守るべきマナーとしては、まず密葬の通知は故人の親族や友人・知人でも必要最低限の相手に対して行うことや、弔辞はなるべく依頼しないということなどが挙げられる。
  • 密葬の参列者として守るべきマナーとしては、香典や弔電、供花については遺族が遠慮する場合は贈らないこと、お知らせを受け取っていないにもかかわらず参加することは避けること、などといったものがある。
  • 密葬の際の服装は基本的に普通の葬儀と同じように黒色の正装で参列すること。
  • 密葬と似た葬儀の形態に家族葬があるが、家族葬はお通夜から火葬まであり、それで完結する。これに対し、密葬は多くの場合、後日改めて本葬が行われる。

このように密葬はひそかに行われるため、一般の葬儀に比べて遺族の方などにより配慮する必要があるといえます。

なかなか密葬に立ち会うということがないため、密葬について知る機会は少ないかと思いますが、皆さんが密葬の当事者になった場合に備えて、密葬の知識を知っておくことは大切といえます。

終活ねっとは、皆様にぴったりな葬送の形をご提案できたらと思います。

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