納骨堂に納める骨壷についての疑問。サイズや遺骨をまとめる方法など

故人の遺骨を納める場所といえばお墓のカロートや納骨堂をイメージする方が多いです。ただ、納骨堂で納骨する場合、骨壷を選ぶのも苦労する方も少なくないでしょう。今回は納骨堂と骨壷にまつわるよくある疑問についていろいろと見ていきたいと思います。

目次

  1. 納骨堂と骨壷について
  2. 納骨堂に納める骨壷のサイズの決め方
  3. 骨壷に遺骨をまとめて入れることについて
  4. 納骨堂による骨壷を安置する場所の違い
  5. 納骨堂と骨壷のまとめ

納骨堂と骨壷について

お墓

故人の遺骨を納めた骨壷を納骨するための場所としてよくイメージされるのが、墓地などにあるお墓の納骨スペース(カロート)です。
たしかに、多くの場合で故人が亡くなった後に催される四十九日法要の際に完成したてのお墓に骨壷を納骨するのが一般的とされています。

しかし、近年では少子高齢化や核家族化といった社会環境の急激な変化に伴って、将来的にお墓を守っていくことのできる人がいないというケースも少なくありません。
また、昨今の経済情勢のめまぐるしい変化に伴って、お墓を新規に建てる経済的な余裕のない人も増えてきています。

そういう状況を反映して、近年ではさまざまなタイプの納骨堂が出現するようになってきました。
そういう納骨堂を利用すれば、跡継ぎについてもお墓のあまり心配することがなく、簡便な供養を定期的に行うだけで事足りるうえ、管理などにかかる費用も安く済むなどといったメリットも少なくありません。

しかし、納骨堂を利用する際の骨壷にまつわる疑問もまたいくつか出されています。
そこで、終活ねっとでは今回納骨堂骨壷にまつわるよくある疑問について取り上げ、その疑問を1つずつ解決していきたいと思います。

特によく取り上げられる疑問として、

  • 納骨堂に納める際の骨壷のサイズの決め方とは?
  • 骨壷に遺骨をまとめて入れる方法とは?
  • 納骨堂のタイプごとの骨壺の安置場所の違いとは?

の各点について見ていきます。

納骨堂に納める骨壷のサイズの決め方

人々

納骨堂と骨壷にまつわる疑問でよく取り上げられるものの1つめが、納骨堂に納める骨壷のサイズはどうやって決めればよいのか?というものです。

確かに納骨堂はただでさえ日常生活でなかなか行かないところなのに、そこに納骨する際の骨壷の大きさといわれると、いまいちピンとこないという人も少なくないことでしょう。

ここではまず、納骨堂とそこに納める骨壷のサイズについての疑問に迫ってみましょう。

一般的なサイズ

まず骨壷のサイズについてですが、実は9種類もあります。
一番小さいものから数えて2寸、2.3寸、3寸、4寸、5寸、6寸、7寸、8寸、尺寸というものです。
余談ですが、一寸は約3.3㎝、尺は約33㎝です。

これらの骨壷のサイズのうち、納骨堂に納骨する際に一般的に使われるのが7寸(直径21.7㎝、高さ29.0㎝)のものです。

このサイズの骨壷ならば平均的な成人の遺骨はほとんど納めることができます。
しかし、身長180㎝以上の成人の遺骨はこのサイズでは収まりきらないので、その場合は一回り大きい8寸サイズのもので対応することになります。

なお、骨壺を数える単位は「口(こう)」を用います。

地域による違い

実は骨壷のサイズについては東日本のものと西日本のものとで地域差があります
東日本で一般的に使われるのが7寸のものであるのに対し、西日本では3寸から5寸のものと一回り小さいのです。

西日本で一般的に使われる骨壷が東日本のそれに比べて一回り小さい理由としては、西日本、特に関西地方に定着している分骨の慣習や、それに加えて墓地の面積が関東に比べて狭いという事情が深くかかわっています。

関西地方の場合、故人を火葬した際のお骨上げではすべての骨を拾うわけではなく、人体の主だった部分(足・腰・胸・腕・喉仏・頭)の遺骨のみを骨壷に納めます

さらに関西地方では浄土真宗が広く定着しているため、喉仏の骨だけを親鸞聖人(浄土真宗の開祖)の墓所のある京都の本山(浄土真宗本願寺派であれば大谷本廟、浄土真宗大谷派であれば大谷祖廟)に分けて納骨する慣習があるという点も見逃せないポイントです。

そして、東日本、特に関東に比べると墓地の面積が狭いという事情もあります。
このため、遺骨の中でも主要ではない部分のものはなるべく早く土に還そうという風習があるのです。

これらの事情から、ひとえに骨壷のサイズといっても東日本と西日本とでは地域差が生じています。

合祀をする場合

納骨堂でも永代供養を行っているところでは、一定期間を過ぎると最終的に永代供養墓にあらためて納骨されることになります。

多くの場合、永代供養墓は合祀墓という形をとっており、そこに納骨される際に骨壷から遺骨が取り出されるというケースになります。
この時、他の故人の遺骨とともに納骨されるため、一度納骨されると、再び取り出すことはできないのであらかじめ理解しておく必要があります。

なお、中には骨壷に入った状態のままで合祀墓に納骨されるケースもありますが、その際にはサイズに関係なく合祀されるため、事前に骨壷のサイズについて心配する必要はありません

骨壷に遺骨をまとめて入れることについて

お墓

納骨堂には個人用や家族用などのタイプがいろいろとありますが、多くの場合、あらかじめ納骨できる骨壷の数に限りがあります
そして、納骨する骨壷の数が増えて、納骨堂に納まりきらないという問題が起こる場合も少なくありません。

ここでは、納骨堂に納骨できる骨壷の問題についての疑問を見るとともに、そういった問題が発生するのを未然に防ぐための方法をいろいろと紹介していきます。

数人分の遺骨を一つの骨壷にまとめられる?

まず、納骨堂は先ほどもふれたようにさまざまなタイプのものがありますが、タイプによって納骨できる骨壷の定員数が決まっています。
そして、当然ながら納骨する骨壷の数が増えれば、あらかじめ決まっている定員をオーバーしてしまうという問題に直面してしまうものです。

このような問題が発生した場合はまず、納骨堂の管理者が定めた規則に従うことになります。
そして、その際の方法の1つが三十三回忌を過ぎたというように古くなった故人の遺骨数人分の遺骨をまとめて、1つの骨壷に納めるという方法です。

この方法を使うことによって、納骨堂のスペースに空きが生じ、新たに骨壷を納骨することが可能になるのです。

遺骨を骨壷にまとめて入れる方法

さて、その複数人分の遺骨を骨壷にまとめて入れる方法ですが、いくつか挙げることができます。

主な方法として、遺骨を粉骨するという方法が挙げられます。
これは遺骨を2㎜以下の大きさに砕くことで、より多くの遺骨を骨壷にまとめるという方法です。

なお、粉骨は専門の業者に依頼して、機械で行ってもらうという方法が最も簡便です。

納骨堂による骨壷を安置する場所の違い

困った人々

納骨堂にはさまざまな種類のものがあります。
そして、その種類によって骨壷を安置する場所も大きく異なってきます。

ここでは、納骨堂のタイプによって骨壷を安置する場所がどのように異なってくるかについてを詳しく見ていきます。

ロッカー式納骨堂

ロッカー式の納骨堂とは、コインロッカーほどの大きさの棚の区画に骨壷を納骨する仕組みの納骨堂のことです。
コインロッカーのような形をしているため、扉もついていて、安心してその中に安置することができます。

ただし、コインロッカー式であることから、中は骨壷を納めておくためのスペースがあるだけという非常にシンプルなものです。

そのため、お供え物を置くための場所はありません。
また種類によっては、お参りを納骨堂とは別の専用スペースでやる場合もあります。

仏壇型納骨堂

仏壇型納骨堂とは、上に仏壇スペースが、下に納骨用のスペースが設けられているタイプの納骨堂のことです。
そのため、下の納骨スペースに骨壺を納骨するものですが、ロッカー式の納骨堂に比べると納骨スペースは広めに設けられていることもあって、ロッカー式に比べて多くの骨壷を納骨できます。

そして特徴的なのが、上の仏壇スペースにお花やお供え物などをお供えでき、故人の遺影を安置できます。
このため、骨壷を納骨するとともに、お参りもその場で可能な仕様となっているのです。

自動搬送式納骨堂

自動搬送式の納骨堂は、文字通り専用のカードやボタンを押したり、タッチパネルを操作したりすることで機械によって運ばれてくるタイプの納骨堂のことです。
近年都市部を中心にこのタイプのものが急増しています。

その形状は、墓石をそのまま室内に移したようなものです。
そのため、納骨用のスペースもこの墓石を模した納骨箱の中にあります。
ただし、普段は別の場所に固まって保管されています。

全自動であるだけあって、利用料は一基につき80万円から100万円しますが、その分とても手軽な操作をするだけでお参りすることができます。
もちろん、お供え物を供えたり、線香をあげたりすることも可能です。

納骨堂と骨壷のまとめ

お墓

納骨堂骨壷にまつわるさまざまな疑問や、それに対する答えをいろいろと見てきましたが、いかがでしたか?

終活ねっとでこの記事で取り上げた納骨堂と骨壷にまつわるポイントをまとめると以下のようになります。

  • 納骨堂に納める骨壺のサイズは一般的には7寸だが、東日本と西日本とでは地域差がある。ただし、故人の身長が高い場合はさらに一回り大きいものを用意したほうがいい。
  • 骨壷に遺骨をまとめて入れる方法の主なものとして、粉骨という方法が挙げられる。遺骨を2㎜以下の大きさに砕くもので、専門業者に依頼してやってもらうのが一般的である。
  • 納骨堂のタイプには、ロッカー式、仏壇式、自動搬送式がある。ロッカー式は納骨スペースがあるだけというシンプルなものだが、仏壇式は下の納骨スペースと上のお供えスペースがあり、自動搬送式はお墓式の納骨箱の中に納骨スペースがあって、その前にお供えスペースがある。

納骨堂に骨壺を納めるというやり方は近年になって急速に広まっています
そのために、納骨堂を利用する方から骨壷にまつわる疑問が多く出されるのも無理もないことといえます。

ここでは主に出される疑問について取り扱いましたが、それらの疑問を解消するだけでもより納骨堂を身近に感じ、より納骨堂を気軽に使うことができる助けになります。

ぜひとも終活の一環として納骨堂の活用も検討してみてください。

納骨堂について詳しく知りたいあなたへ...

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