墓じまい・改葬をする理由とは?様々な理由をご紹介します!

核家族化と少子高齢化が進む現代社会。お墓を継ぐことが困難になり、様々な理由で墓じまいを選択する人たちが増えています。墓じまいとはお墓を閉めて更地にしてしまうことですが、墓じまいを選択せざるを得ない理由にはどんなものがあるのか、詳しく説明していきます。

目次

  1. 墓じまいの理由について
  2. そもそも墓じまいとは?
  3. 墓じまいの増えている理由とは
  4. 墓じまいと同じ理由で増えている永代供養
  5. 墓じまいの理由まとめ

墓じまいの理由について

お墓

墓じまいとは代々受け継いできたお墓を自分の代で終わらせてしまうことです。
大家族が多く存在していた一昔前までは兄弟のうち、長男が両親の墓を継ぐのが普通でした。

しかし核家族化と少子化が進んだ現在では子供や跡を継いでくれる者がなく、必然的に自分の代以降にお墓を管理してくれる人がいなくなってしまっています。
また高齢で足腰が弱ってくると、お墓が遠方にある場合、お墓参りに行くととさえままならなくなってしまいます。

他にも金銭的苦しくなったなどといった理由で、お墓の維持管理ができなくなると大変です。
お墓は荒れ放題になってしまい、ご先祖様に顔向けできなくなってしまいます。

以上の理由から墓じまいを検討される方が非常に増えているのです。
今回終活ねっとでは、墓じまいの理由について

  • 墓じまいとはどういうことか
  • 墓じまいが増えている理由
  • 墓じまいの後に永代供養した方が良い理由

と順を追って、詳しく説明していきます。

実際に墓じまいをしたい方は、終活ねっとの墓じまい代行サービスをぜひご利用ください。

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そもそも墓じまいとは?

お墓

そもそも本来の墓じまいとは、後継者が途絶え無縁墓となったお墓を、墓地を管理する者が期限を設けて撤去することです。

お墓の土地は寺院や霊園の所有物なので、お墓を建てるということは単にその墓地の区画の使用権を購入しているに過ぎず、レンタル料だということもできます。
管理料が滞り、お墓を相続する人がいないと判断されると通常5年程度で区画の使用権は取り消され、他にお墓を求める人に譲り渡されます。

実際、過疎化が進む地方の墓地では無縁墓となった廃墓が多数存在します。
新たにその墓地の購入を希望する人も現れないため、墓じまいをすること自体が墓地の管理者である寺院の負担となり、墓が荒れても撤去できないなどの大きな問題になっています。

跡を継ぐ人がいなくなり無縁墓となるとご先祖様に申し訳ないという理由から、お墓を管理する側にご先祖様のお墓を撤去される前に自らの手で墓じまいをし、誰にも迷惑を掛けず綺麗に精算してしまおうというのが、これから説明する墓じまいなのです。

墓じまいの増えている理由とは

お墓

このように従来の墓じまいではない、自らの手でお墓の継承を諦める墓じまいが増えているのはいくつもの理由が存在しています。

ここではその理由を例を挙げて説明致します。

お墓参りが大変

歳をとり足腰が悪くなると、お墓参りそのものが重労働です。
地方の古い墓地の場合、お墓が山の中に設けられていることも珍しくありません。

足場の悪い山道を歩くことは肉体的にも精神的にも苦痛を伴います。
まして、昨今の墓地事情から墓地が自宅から遠いところにしか買えなかったとか、仕事の関係で引っ越してご先祖様のお墓が遠く離れてしまったといった理由でお墓が遠方にある場合は尚更です。

しかも慣習では春と秋のお彼岸にお盆、さらに命日を含めれば年に4回以上もお墓参りに行かなければなりません。
墓地が遠方であれば墓参りに費やす時間やその交通費も大きくなってしまいます。

このように肉体的な理由や距離といった物理的な理由で墓じまいを検討される方々がいらっしゃいます。

子どもに迷惑をかけたくない

お墓を継ぐということは、ご自身でも経験されていると思いますが経済的に大変な負担となるのです。

お墓を継いだ時にはさほど意識していなかったと思いますが、お墓や仏壇は民法で定められるところの「祭祀財産」に該当します。

かつての家督継承制度があった時代には自動的に長男が継承することになっていました。
恐らくあなたがお墓を継承した時も、この制度の延長線上で決められたのではないでしょうか?

現在は家督継承制度は廃止されましたが、この祭祀財産を継承するには祭祀主催者を決定しなければなりません。
民法の上では祭祀財産を継承する者はひとりだけであり、必ず決めなければならず、これを辞退することもできないのです。

そして祭祀財産には相続税がかからない代わりに、以後祭祀を行うための費用は全て祭祀主催者に決められた者が負担しなければならないのです。
通常の財産は法律上は平等に分配されますが、祭祀主催者が以後にかかる経済的な負担分を余計に貰うことができるという規定はないのです。

結果的に財産分与が平等ではなくなるのです。

お墓を継承するとさまざまな負担が生じます。

第一にお墓や仏壇を維持管理しなければなりません。
お墓を維持するためには管理料の支払が必要ですし、仏壇の掃除やお線香の購入、お供えするお花の交換など、その時々は大した負担ではありませんが、年間を通して考えれば大変な負担になってしまいます。

第二に法要などがあった場合には、お布施や来客のもてなしの費用も祭祀主催者が負担しなければなりません。

第三に身内が亡くなった時に、自分が管理するお墓に入れるのか、それとも新たにお墓を建てるのかといった問題や、やむを得ずお墓を移さなければならなくなった時の手続きや調停の費用も祭祀主催者が負担しなければならないのです。

しかし、民法では祭祀財産を継承した祭祀主催者は以後その祭祀財産を自由に処分できる規定も設けられています。
宗教観や考え方の変化から、昨今では若い人の間で従来の慣習に従ったお墓の継承を迷惑に感じる人々もいます。

また一人っ子同士が結婚することも珍しくないため、残された子供に両家のお墓を管理させるのも更なる負担になってしまうのです。
このような理由から、子供に自分が亡くなった後の迷惑をかけたくないという意味で墓じまいを選択される方々も多いのです。

承継者がいない

核家族化と少子化の影響で、昔に比べ人家族あたりの子供の数がだいぶ減りました。
現在日本の成人女性の生涯出生率は2016年の統計でわずか1.44人に過ぎません。

家庭によっては子供がいなかったり、自分より先になくなってしまうということも珍しくありません。

また子供がいたとしても女子だけだった場合には、たいていの場合は他家に嫁いでしまうため、やはりお墓の承継者がいないといった事態が生じます。

子供が少ないのですから、昔のように家を継ぐために親戚から養子をもらうといったことも大変難しくなっています。
お墓を管理してもらうために養子をもらうといった行為自体が、もはや時代にそぐわないとも言えるでしょう。

管理料が高い

お墓を建てた時に払う墓石や工事費、また墓地の権利を買う永代使用料を払えばそれで終わりというわけではありません。

お墓を維持するためには、墓地を管理する寺院や財団に管理料として施設の維持管理のために毎年一定額の代金を支払わなければなりません。

公営墓地なら年1000円程度で済む場合がありますが、民営墓地や寺院によっては管理料が年1万5千円程度取られる場合もあります。

「ご先祖様のためにこれだけの金額を負担できないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかしいざ年金だけの生活になってしまうと日々の生活に精一杯で、この金額でさえ払うことが困難になる方々もいらっしゃるのです。

墓じまいと同じ理由で増えている永代供養

お墓

墓じまいと同じく最近増えているのが永代供養という供養方法です。
やはり墓じまいと同じくお墓を持たないことを基本的には前提としていて、遺骨を施設に納めて供養してもらうのです。

お墓を持たないので、お墓の維持管理の負担も少なく、後の祭祀に関わる費用も大幅に軽減されるので経済的にお墓を持つのが厳しい方や、承継者がいない方の多くが選択されています。

永代供養とは

永代供養とはお墓を建てる代わりに、永代供養墓や納骨堂といった施設を持つ寺院や霊場に遺骨を奉納し、事前に永代供養料を一括で支払うことで以後の供養の一切をその施設を管理する寺院が代行してくれる供養方法です。

永代供養をすることで、墓埋法に定める遺骨をしかるべき施設に収めなければならないという法令を守ることができます。
尚且つその後の供養を寺院が永代に渡り執り行ってくれるので自分の死後に関しても安心することができます。

基本的に最後は合祀という形で他の方々の遺骨と一緒に埋葬されますが、人が成仏すると言われる三十三回忌まで、個別に遺骨を保管してくれる施設もあります。

墓じまいと同じ理由で永代供養は増えている

昨今ではこの永代供養を選ばれる方が非常に増えています。

やはり核家族化と少子高齢化で跡を継ぐ人がいない、そしてなかなか自分の予算と事情に叶う墓地が確保できないなどといったことが理由です。

また永代供養にかかる費用は、基本的にその施設に永代供養料を一括で支払うだけで、その後は管理料などといった費用も一切かかりません。

墓石も墓地の権利も買う必要がなく、遺骨の管理も施設が全て行ってくれます。
お墓を建て、その後自分で維持管理するよりはるかに安い費用で遺骨を供養できるのです。

お墓を建てないのですから子供たちに祭祀財産を継承させる必要もなく、迷惑もかかりません。
永代供養を選択する理由と墓じまいを選択する理由はほぼ同じなのです。

墓じまい後に永代供養をすると良い?

自分が墓じまいをすることを決心したとしても、自分が存命している限りご先祖様の供養は必要となります。
遺骨の管理とご先祖様の供養のことを考えれば、墓じまいをした後に永代供養を選ぶことは大変良い方法です。

ご先祖様の遺骨を永代供養をしてくれる施設に納めれば、何時でも供養のためにその施設に参拝することができます。

またご自身が病気や認知症の発症など何らかの理由で供養ができなくなった場合でも、その施設を管理する寺院が供養を全て代行してくれるので安心です。
そして永代供養は生前予約ができる場合が多いです。

自分が亡くなったらご先祖様が埋葬されている永代供養の施設に一緒に埋葬してくれるわけですから心理的にも非常に安心できるのです。

墓じまいをした後に永代供養をするには

墓じまいをするには墓埋法により法的な手続きが必要となります。
少し複雑ですが、必要なことですので手順を追って説明します。

まず墓地のある市町村の役場に赴き改葬許可申請書をもらいます。
その後墓地の管理者に連絡を入れ、改葬許可申請書に必要事項の記入と捺印をもらい、さらに間違いなくその墓地に遺骨が埋葬されていたことを証明する埋葬証明書を発行してもらいます。

今度は永代供養をしてもらう施設から受入証明書を発行してもらいます。
その「受入証明書」と墓地の管理者に記入してもらった「改葬許可申請書」「埋葬証明書」を持参し、再び墓地のある市町村で今度は改葬許可証を発行してもらいます。
これでやっと墓じまいを執り行うことが法的に可能となります。

お墓の管理者と親族の立会いのもと、僧侶によって閉眼供養が執り行われ、石材業者によって遺骨が取り出されます。

その後、墓地の閉眼供養が行われそのお墓は廃墓となります。
最後に石材業者に依頼し、墓石の解体、撤去、廃棄が行われ、墓地は更地に戻されます。
これで墓じまいは終了となります。

取り出した遺骨と改葬許可証を一緒に永代供養を行う施設に持参してようやく手続き完了となります。

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墓じまいの理由まとめ

人々

以上のように、墓じまいを選択せざるを得ない理由をさまざまな角度から見てきました。

墓じまいは現代の日本社会が抱える問題の縮図といっても過言ではないかもしれません。
最後に墓じまいの理由と後半にご説明した墓じまいの代わりとしての永代供養についてまとめておきます。

  • 墓じまいとは本来跡を継ぐ者がいなくなった無縁墓を撤去することを指していたが、現在では後継がいなくなったり、墓の管理が困難になった人が自らの手でお墓を処分して別の方法での供養をすることを意味している。
  • 墓じまいを選択する理由として、お墓を維持管理することが金銭的、肉体的、精神的に大きな負担になることが挙げられる。また後継がいない、承継者に迷惑をかけたくないといったことも理由に挙げられる。
  • 墓じまいと同じように最近増えているのが永代供養で、お墓の相続や管理できないという理由で選択されているのは共通している。
  • 永代供養ではお墓がなくとも、施設を管理する寺院が全ての供養を代行してくれるので、墓じまいをした後の遺骨の埋葬先としては最も負担の少ない選択肢の一つである。

自分のお墓が残らないというのは少し寂しい気もしますが、本来の仏教では執着もひとつの煩悩であるとして成仏できない原因となります。

残された者や他人に迷惑をかけず、そしてすべてを清算して終わりを迎えられるのは、清々しい気分で旅立つことができ、精神的にも安らぎを与えてくれます。

また墓じまいをしても、永代供養などで後の供養を代行してもらえるので、ご先祖様にも面目が立ちます。

墓じまいを選択する理由は人それぞれです。
時代が変わってしまったといえばそれまでですが、墓じまいをすることは、現在では決して家の名を汚すことにはならないのです。

長い説明になってしまいましたが、ここまで拝読していただき誠にありがとうございます。

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