日本人の平均寿命が戦後急激に延びた理由とは?

日本人の平均寿命は急速に延び続けており、2015年は男女ともに80歳を超えています。平均寿命が延びた理由には様々な要因があります。今回は、なぜ日本人の平均寿命がこれほどまでに延びたのかについてご紹介したいと思います。

目次

  1. 日本人の平均寿命は?
  2. 日本の平均寿命の推移
  3. 平均寿命が延びた理由は?
  4. 日本平均寿命はどこまで延びるのか?
  5. まとめ

日本人の平均寿命は?

近年、日本は世界有数の長寿国と言われるほど、平均寿命が延び続けている言われています。

これは、医療や科学技術の発展により健康でいられる期間が長くなったのが理由とされています。

ここでの平均寿命とは、社会情勢等の大きな変化がないことを前提に、その年に生まれた子供が何歳まで生きられるかを示したものです。

2015年時点での日本人の平均寿命は男性が80.79歳 、女性が87.05歳で、男女ともに80歳を超えました。また、男女を合わせた平均寿命では日本が83.7歳でトップになっています。

2015年の世界全体の平均値が71歳となっていますので、日本がいかに平均寿命の長い国かがお分かりになるかと思います。

日本の平均寿命の推移

では、日本における平均寿命の推移はどのようになっているのでしょうか。

上の図は日本における平均寿命の推移を示すグラフです。

このグラフから、1990年から2015年のわずか15年の間に平均寿命は男女とも5歳以上伸びていることが分かります。

これは、1年間の間に約0.3歳程度ずつ延びていることを示唆しています。

また、戦後すぐの1950年から比較すると、約30年も伸びたと言われています。

平均寿命が延びた理由は?

人々

日本人の平均寿命が延びた理由には諸説あります。今回はその中からいくつかの説についてご紹介したいと思います。

医療技術や医療サービスの向上

日本は第二次大戦後に急速な経済成長を遂げ、これに伴い科学技術も進歩をしていきました。

この科学技術の恩恵により医学の発展や医療技術の向上がもたらされ、がんなど治療が困難と言われた病気に関しても早期発見や効率的な治療が可能となり、平均寿命を大きく伸ばす要因になったと言われています。

医学の進歩は乳幼児や子供の死亡率を大幅に下げることにもなります。

実際に発展途上国では出生率は多いものの、栄養失調や病気などで多くの子供が亡くなっています。

戦後すぐの日本も健康状態や栄養状態が良い状態ではなく、平均寿命は60歳まで届かない状態でした。

しかし、医学の進歩により日本での乳幼児の死亡率は劇的に減少し、1955年当初40%近い値だったものが現在ではわずか1.9%となっています。

さらに医療サービスの向上や医療保険の拡充などにより、一般的に高額となりがちな医療費も低く抑えられています。

それによって日本国民であれば誰でも病気やけがの際に適切な治療を受けることができる態勢が整っています。

これらの社会的発展も、日本人の平均寿命上昇に貢献しているとされています。

冷蔵庫の開発

日本人の平均寿命が延びた意外な理由の一つが冷蔵庫の開発と言われています。

戦前、冷蔵庫が普及する前は食べ物を保存する際に塩漬けにすることが多く、これによって塩分過多となる食生活になっていました。

塩分を摂りすぎると血圧が高くなり、脳卒中などのリスクが大きくなります。

実際にデータでも戦後すぐにおいて脳血管疾患は最も高い死因でした。

冷蔵庫の普及により、食べ物の保存に塩を使う必要がなくなり、食事で塩分が過多になるケースが減少しました。

これにより食生活も変化し、高血圧や脳卒中のリスクが大幅に減少し、平均寿命の飛躍的な上昇を後押ししたと言われています。

コミュニケーションの向上

アメリカの心理学研究チームの発表によれば、孤独を感じている人は寿命が縮むリスクが30%上昇する可能性があるとのことです。

日本では核家族化が進んでいる反面、お年寄りによるコミュニティも発展してきました。

お年寄りの集うサークルでは多くの行事が催され、老後の生きがいを容易に見つけられる環境が整っています。

これによって、老後でも新たな「人とのコミュニケーション」が促進され、平均寿命の延びにも影響したとされています。

またインターネットの普及により、容易にコミュニケーションが取れるようになったことも原因とされています。

最近ではお年寄りでもパソコンを使える人が年々増え、パソコンを使った円滑なコミュニケーションも可能になりました。

これによって、孤独を感じる人が少なくなり、平均寿命の向上につながったのではと見る動きもあります。

日本平均寿命はどこまで延びるのか?

これまで見てきましたように、科学技術の進歩は医療やコミュニケーションの進歩に大きく関わり、相対的に平均寿命も延びてくる要因になっていることが分かりました。

このまま予期せぬ負の要因が出ない限りは、日本人の寿命はこのまま伸び続けることが示唆されています。

最新の研究では、生命を縮めるような負の要因が技術の進歩で減少させていくことができれば、人の寿命は100歳を超え、150歳程度まで生きることができるのではないかとの報告がありました。

日本においては、バランスの良い食生活やしっかりと保証された社会福祉などがあり、長生きができるような理想的な条件がそろっています。

このような社会が続けば、日本人の平均寿命が延び続ける可能性もありそうです。

まとめ

人々

日本人の平均寿命は、技術の進歩に伴って急激に延び、現在では80歳を超え世界でもトップクラスになっています。平均寿命が延びたことにより、老後をいかに過ごすかについても重要な点になるかもしれませんね。

「日本・平均寿命」に関連する記事

「日本・平均寿命」についてさらに知りたい方へ

あと何年生きられる? それを知るには、平均余命を調べましょう!のサムネイル画像

あと何年生きられる? それを知るには、平均余命を調べましょう!

あなたは、平均寿命、健康寿命、平均余命の意味がどういうことか、知っていますか? 老後のプランを考

世界の平均寿命ランキング!日本は長寿国というけれど・・・?のサムネイル画像

世界の平均寿命ランキング!日本は長寿国というけれど・・・?

平均寿命ランキング、日本は常に1位。世界の長寿国といわれていますが、それは男女の平均寿命で見た場

日本が一番長寿なのか?健康寿命ランキング!のサムネイル画像

日本が一番長寿なのか?健康寿命ランキング!

日本は長寿の国として有名ではありますが、健康寿命も世界一なんでしょうか?世界で日本はどれくらいの

平均寿命から考える長生きの秘訣【日本人の平均寿命って?】のサムネイル画像

平均寿命から考える長生きの秘訣【日本人の平均寿命って?】

日本人の平均寿命は何歳?男女間に平均寿命の差があるのはどうして?日本人の平均寿命を知って、長生き

平均寿命ってどうやって出すの?どうして女性の方が長生きなの?のサムネイル画像

平均寿命ってどうやって出すの?どうして女性の方が長生きなの?

高齢化が進む日本。厚生労働省が発表した、2015年における日本の平均寿命は、男性が80,79歳、

この記事に関するキーワード

ランキング

よく読まれている記事です

  • 終活で使うエンディングノートって一体何?書き方や入手方法を紹介!

    終活で使うエンディングノートって一体何?書き方や入手方法を紹介!

    終活のことを調べた時にエンディングノートという言葉を目にする方も多いのではないでしょうか?エンディングノートとはいったい何のことでしょう。そこでこの記事では、終活に使うエンディングノートの意味と書き方などをご紹介します。

    1
  • 20代から始める終活?20代から行う終活の意義・内容とは

    20代から始める終活?20代から行う終活の意義・内容とは

    近年よく耳にするようになった「終活」という言葉。20代から終活を始めるという人もいるのです。20代から終活を始める意義とは何なのでしょうか?どのような内容にすればよいのでしょうか?20代からの終活について考えてみましょう。

    2
  • 終活で今話題の墓友って一体何?墓友の探し方や注意点も紹介!

    終活で今話題の墓友って一体何?墓友の探し方や注意点も紹介!

    今、終活で話題になっている墓友と言う言葉をご存知ですか。墓友とは、さまざまな事情から一人でお墓に入る予定の人が集まり、永代供養墓などに一緒に入る友達のことを言います。仲の良い友達とお墓に入ることは終活でお墓を考えるとき、新しい形態と言えるでしょう。

    3
  • 今のうちにやっておきたい終活準備について紹介します!

    今のうちにやっておきたい終活準備について紹介します!

    最近では終活準備を行う方が多くなってきています。自分も終活準備を行いたいと思っているけど何から始めたらよいかわからないという方もおられることでしょう。そこで終活で何を準備すればよいのかなどを詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

    4
  • 終活セミナーの内容、1日の流れや開催している団体を紹介します

    終活セミナーの内容、1日の流れや開催している団体を紹介します

    終活という言葉は定着したものの、ご自分の終活の取り組みは何から始めればよいのか?迷ってしまう方は多いかもしれません。そんな時におすすめなのが終活セミナーです。この記事では終活セミナーの内容や主な開催団体について詳しく紹介します。

    5

シェアする

このページの先頭へ

終活ねっと 〜マガジン〜  Copyright© 株式会社 終活ねっと