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風土色を感じる、沖縄独自のお墓のデザインとは?

沖縄には本州とは違って独自の文化を持っています。その中のひとつ、沖縄のお墓も、独自の形、考え方を元にしていて、中には文化財として指定されていたり、観光の名所となっているほど貴重なお墓もあるほどです。独自のデザインや風習などをご紹介いたします。

沖縄のお墓について

沖縄お墓

沖縄のお墓は、なんといっても本州のお墓とはまったく違う形と、大きさにあるといえます。形は、まるで家のようで、大きさも家と同じくらい巨大です。この独特の形は、お墓は「死者の家」という沖縄の考え方から来ているといわれています。

沖縄の埋葬の歴史

洗骨葬(土葬の一種)

本州にも土葬の風習が残っているところがありますが、沖縄にも一昔前までは、土葬が一般的に行われていました。沖縄の土葬は「洗骨葬」を行っていました。洗骨というのは、一度土葬されたご遺体を、ある一定の期間の後にもう一度出し、骨を洗って清め、骨壺におさめるものです。

台湾との共通点

地図で見ると、沖縄と台湾は、非常に近い場所にあることが分かります。
日本でもっとも西に位置している与那国島と、台湾のもっとも東に位置している宜蘭県蘇澳とは、直線距離にして約110キロメートルほどしか離れていません。そのため自然と古来よりお互い交流があったと考えられます。お墓の形であったり、洗骨葬も台湾で伝わっている風習のひとつです。

お墓の種類とその中

亀甲墓

亀甲墓

子宮を模している

沖縄でもっとも多い形が、亀甲墓(きっこうばか)、沖縄ではカメヌクーと呼ばれるお墓です。その名前のとおり、亀の甲羅に似た形から名づけられたものです。内部はとても広く、戦時中は防空ごうとして使われたという話もあるほどです。名前は亀甲ですが、実は女性の子宮を模して作られたお墓です。これは、人は女性の子宮から産道を経て生まれ、そして、また子宮へ帰る、という考えから作られたとされ、「母体回帰」とも呼ばれます。

破風墓

破風墓(はふばか)とは、三角形の屋根が特徴的な家のような形の、沖縄独特の形状をしたお墓です。ハフーバカとも呼ばれています。破風とは屋根に付けられた山のような形の板を示しています。

古来、死者は沖縄では風葬を行っていました。洞窟であったり、岩の影などにそのまま置いて風化する自然葬です。その後、周りに石を積み上げ、屋根が作られたと考えられます。琉球王朝のお墓として知られている、玉陵(タマウドゥン)も、破風墓です。

屋形墓

沖縄の平地部分によく見られるのが、屋形墓です。もともとは破風墓を模したものがはじまりだといわれています。破風墓の屋根が三角形ではないタイプを屋形墓と呼ばれています。内部の構造はあまり変わりませんが、屋根が比較的高くないため、亀甲墓よりは小さいことが特徴です。
沖縄は、大きなお墓が主流だったのですが、近年は家族のスタイルが代わっていることや、共同墓地の増加、コスト面などから、コンパクトなタイプの屋形墓も増えてきています。

お墓の大きさ

沖縄墓

沖縄の一般的なお墓のサイズは、墓石の高さが約2メートル以上の高さで、約10平方メートルの敷地に建てます。本州の基本の大きさは、高さが約1.5メートル、敷地は約1平方メートルですので、その大きさが良く分かると思います。

お墓の価格

お墓の価格は、大きさによってさまざまです。最近では比較的小さいスペースでも建てることが可能な破風墓と亀甲墓が人気となっています。
価格はおおよそ90万円から200万円ほどから、ニーズに沿って選ぶことが可能です。

沖縄のお墓の文化

お墓の周りで宴会

沖縄では、お墓の形状だけでなく、お墓とのかかわり方も本州とは一風違っています。お墓が完成をした時に行う魂入れの時には、お墓の前で食事をしたり、お酒を飲みます。また、お墓参りというと、親族で集まってお墓の掃除を行います。そして、やはりお墓の前でにぎやかに食事を行う光景をよく見かけます。バーベキューなどを行うこともあります。

ご飯を食べる「シーミー」

お墓参りのことを沖縄では「シーミー」「シーミーサイ」と呼んでいます。これは中国に伝わっている清明節から来ている言葉で、本州のお彼岸と同じ意味を指します。お墓の前にシートを敷いて、宴会をする様子は、本州の方から見ると、少し不思議に思えるかもしれません。シーミーは旧暦で行われるため、毎年日付が決まっていませんが、4月から5月にかけて行われます。最近では、シーミーの近くの土日に行う方も増えてきています。

お墓参りについて

沖縄のお墓参りと言えば「ウサンミ」が欠かせません。ウサンミとは、重箱料理のことです。お墓参りの時には、朝から一族の女性たち、その中でも年長の女性がメインとなって準備を行います。
ウサンミの重箱の半分はおもち、残り半分はおかずを並べます。お餅は白餅の他にも。色を付けたカラフルなお餅を並べます。 おかずはごぼうの煮物、豚の三枚肉、カステラかまぼこ、シーミーの場合には赤かまぼこを詰めるのが特徴です。

お墓に到着すると、お重から2切ずつおかずを取り分けてお供えします。そしてご先祖様へ全員で手を合わせて拝みます。これはウートートーと呼ばれます。そして、レジャーシートなどを広げて、皆にお供え物をいただきます。

沖縄のお墓について まとめ

沖縄墓

いかがでしたでしょうか!本州とはまったく違った沖縄のお墓は、古くから連綿と受け継がれている琉球の考え方、文化が元となっていて、知れば知るほど奥深く、興味深く感じるものです。沖縄に旅行に行かれた際には、是非お墓も注目してみてくださいね。

同様、沖縄の人々にとって故人は、より身近に感じられる存在にもとらえられます。とても興味深いですよね!

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