神道では数珠を使うのか?現代宗教の境界線を考える

神道のお葬式と知らずに数珠を持って行き、慌てた方の体験などを良く見聞きしたことがありませんか?神道では数珠は使いません。神道と仏教の違いな何でしょうか?その辺を探ってみました。

目次

  1. 神式の葬式に参列したことはありますか?
  2. 神道について
  3. 神道と仏教の関わり
  4. 神道における儀式
  5. 数珠は本来どのように使うものなのか
  6. 結局神式の葬儀に数珠は必要なの?
  7. 宗教の境界線とは?〜現代の宗教を考える

神式の葬式に参列したことはありますか?

困った人々

初めて神式の葬儀に参列した方は、驚きを隠せなかったのではないでしょうか?日本では仏教中心のお葬式が多く、神式を目にした時、目の前に神主様のような方がいて、「自分はどう行動すればよいのか?」など戸惑いもあったことでしょう。神道と仏教は何が違うのでしょうか?

神道について

神道は日本古来の信仰で、日本独自の神話の中の神々を信仰する宗教です。日本を作られた神様とでも言うのでしょうか?その日本民族の信仰宗教が、神道の始まりでもあります。他の宗教が日本に伝来しても、独自の思想を貫き、神仏習合の今日があります。

海外から見た不思議の一つ

日本人の多くは宗教に関わっています。内心では無宗教と言っても、結婚はキリスト教式、葬儀となれば仏教徒の葬儀を行う方が多いのがその一つです。そのかたわらで、神社にも参拝するという海外から見れば異例な信仰心を持った日本人と言われています。

日本人の信仰心は、どこにあるのかと思われがちですが、日本人であれば、この形は普通であり、神と仏を分け隔てた信仰心があります。どうして日本では、このような形になってしまったのか、簡単に説明することもできないのが現状です。

神道と仏教の関わり

そもそも日本では、神道が強く根付いた国でした。古事記などでもわかるように、日本の神は古くから祀られて信仰されてきています。地球のすべてを作り出した神様なのです。仏教が日本に入ってきたのは、神道より後の時代である飛鳥時代あたりと言われています。

神仏習合の日本と数珠

仏教の教えとは、仏を敬い、煩悩を消し、彼岸にたどり着くという精神哲学を基にした「生き方のヒント」のようなものなのです。神様は、絶大なる力のご加護を下さる存在であり、日本人にとって仏様と神様はここで分けられています。数珠は仏具であり、神道では数珠は使いません。

この意識が昔から習慣化され、現在の法律でも神社と仏閣は分けられた物となっています。昔からこの神仏習合はあり、政治に翻弄されながらも、その形式を大切に継承してきました。どちらが正しい宗教でもなく、全く違った教えの賜物なのです。

神道における儀式

葬儀

家族がお亡くなりになると、まずは神棚と祖霊舎に亡くなったものがいることを報告し、その方のために祈願などをしている場合、祈願内容を解除するお願いすることから始まります。祖霊舎とは、仏教でいう仏壇のようなものです。ない場合は、神棚だけで済ませます。

神道では、仏ではなく神となります

仏教と違い、亡くなられた方は神様となります。神様と言っても、伊勢神宮などのお祭りされている神ではなく、その家族をお守りする神様なのです。その家にとどまり、家族を見守る神となった印として、神棚(祖霊舎)にお祀りします。

神道葬儀までの順序

「枕直しの儀」「納棺の儀」「柩前日供の儀」「帰幽奉告の儀」「墓所地鎮祭並びに祓除の儀」を葬儀の前に行います。葬儀前に、お墓となる場所に「土地の神様」をお祀りするところは、仏教とは違いがありますね。通夜祭と饌霊祭の儀を行います。ここで霊が離れた遺体となります。

葬儀祭の儀

ここまで儀式を行ってもまた、本葬ではないのです。これからが本葬の儀になっていきます。葬儀場への発柩祭(出棺の儀)があります。そして神職による「祓除の儀」が行われ、葬儀祭の儀(告別式)が行われます。玉串奉奠などがこの時になされます。数珠は使いません。

火葬祭の儀

火葬場の儀式が始まります。この時に神職の方が祭祀を行います。親族らが玉串を奉します。そして埋葬祭になります。このあたりも仏教と違った手順です。すでにお祓いをした墓所に遺骨を納めます。墓地に埋葬する時も数珠は使いません。

帰家祭

こうして葬儀を終えて、帰宅します。この後、親族や神職の方々と一緒に直会を開きます。無事に神葬祭が終わったことを神棚に報告し、宴を開くのです。最後まで数珠を使うことはありません。このあたりも仏教と違いがありますね。

数珠は本来どのように使うものなのか

数珠とは、本来108個の珠から出来ている物であり、108個の煩悩を消すという意味が込められている法具なのです。数珠を正式に世に広めたのはお釈迦様であり、数珠珠108個にも仏様が宿っていると教えがあります。数珠を持つことで高見へとつながる精神を宿す法具の一つです。

結局神式の葬儀に数珠は必要なの?

数珠の意味が法具であれば、神道の葬儀では数珠はやはり不要となります。仏教では仏様となった方を彼岸へと旅立たせるために煩悩を消し、心置きなく迷わずに導くために数珠を使いますが、神道ではそのような教えはなく、仏としての扱いもありません。

お通夜では数珠を使う?

神道では、通夜式でも数珠を使うことはありません。もし、神式での葬儀に呼ばれても、自分は仏教徒なので…と思い数珠を持って行ったとしても咎められることはありませんが、神道の儀式には不要なものなのです。

宗教の境界線とは?〜現代の宗教を考える

神道と仏教の違いから、数珠の必要性をご説明いたしました。世界にはこの二つ以外にも多くの宗教が存在しています。宗教の境界線とは、一人一人の心の中にあるのではないでしょうか?実際に日本では、神仏習合の形を親しんでいます。心の中で信心できる物がその人の心の支えなのです。

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