葬儀や法事に欠かせない数珠は、個人用の身近な仏具

いつも使っている数珠を見て、これでほんとにいいのかな、と気になったことはありませんか。数珠は、個人が持つ仏具の1つで、アクセサリーと同じという訳にはいきません。宗派によっては、使っていい数珠の制限があったりもします。今回は、仏具としての数珠を考察してみました。

目次

  1. 仏具の数珠とは?
  2. 仏具としての数珠の意味は?
  3. 数珠の種類
  4. 房の種類
  5. 仏具としての数珠の選び方
  6. 数珠の値段
  7. 仏具の数珠について まとめ

仏具の数珠とは?

仏壇

お葬式などの仏教の儀式で使われる道具を一般に仏具を言いますが、中でも身近な物は、数珠ではないでしょうか。葬儀には無くてはならない物として、誰でも1つは持っている物でしょう。普段は仕舞ったままでよく見たことがない、という人も多いのではないでしょうか。

ブレスレットとの違いは?

数珠にはいろいろな種類のものがありますが、小さい石を使った女性用の数珠には、まるでブレスレットかと見間違えるような美しいものもあります。また、ブレスレットでもパワーストーンを使ったものは、まるで数珠のようなものもあります。一体何が違うのでしょうか。

使う目的が違う

数珠とブレスレットの違い、それは利用目的に尽きます。数珠は仏具として作られた、葬儀などの儀式で使うためのものです。普段から持ち歩くようなものではありません。一方、パワーストーンでできたプレスレットは、幸せを呼ぶアイテム。常に持っていたいものです。


なお、「ブレスレットなんだけど亡くなった人のために、ぜひこれを数珠として使いたい」というケースもあると思います。宗派によっても違うのですが、この場合は数珠として使っても問題ないようです。もし、不安なら住職に相談してみてください。

仏具としての数珠の意味は?

数珠の起源

数珠の起源には所説ありますが、釈迦が生まれる遥か昔から数を数える道具として存在していたようです。例えば、古代インドの宗教であるバラモン教の経典に、数珠の原型に関する記述があるそうです。それが、仏教にも取り入れられ、葬儀などの儀式に使われる仏具として広まりました。

お経を数える道具

数珠には、お経を数えるための仏具としての役割があります。さらに転じて、数珠の珠をつま弾くとお経を1回唱えたことになる、といった使われ方もあるようです。人間には108個の煩悩があるとされており、それを克服するため数珠の玉が108個あるのが正式な数珠です。

本式と略式とがある

仏具としての数珠には、玉の数が108個の本式念珠と、手に持ってちょうどいい大きさの略式の一般念珠とがあります。住職が葬儀などでとても長い数珠を使っている姿を見たことがあると思います。あの、長い数珠が本式念珠になります。一方、一般念珠は、玉の数が半分の54個やさらに少ない27個といった、片手に持ってちょうどいいサイズの数珠です。一般に売られている数珠は、この一般念珠がほとんどです。

葬儀に必須の仏具

数珠には、お経は数えるための道具のとして意味よりも、礼拝する際に手にする仏具として使われています。今では、葬儀に参列される人は全員が持っています。高価なものでなくてもいいので、できるだけ良い物を持ちたいものです。

数珠の種類

数珠は、大きく一般念珠と本式念珠に分けられます。簡単に違いについて解説します。

一般念珠

一般の信徒が持っている数珠が、一般念珠になります。本来なら数珠は108個の玉でできていますが、片手で持てるサイズの一般念珠は、玉の数が半分の54個や、1/3の36個、1/4の27個といったものになります。そのため、略式念珠とも呼ばれます。


なお、一般念珠は特定の宗派用ではなく、どの宗派でも使えるように作られています。しかし、日蓮宗は、信徒であっても本式念珠を持つ、といった規則があります。どんな数珠を持つかは檀家になっているお寺の住職などに相談するといいでしょう。

本式念珠

本式念珠は、108個の玉からなる数珠で、主にお寺の住職が使用します。また、本式念珠は宗派によって形が決められており、それぞれの宗派専用のものを使います。なお、本式念珠は一般の信者でも使うことが可能です。

房の種類

片手にかける大きさの数珠には、必ず房が付いています。この房は、大きく分けて次の4種類があります。
・切り房 (ふさふさの糸を束ねた房)
・頭付房 (ふさふさの糸の端を丸く編んだ部分が頭のような房)
・ひも房 (まるで組ひものような房)
・梵天房 (丸いふさふさが付いた房)

どの房を使えばいいか

大きく分けると4つの房の形がありますが、どの房を使うかは持つ人の好みとされています。なお、地方によっては、葬儀と法事などで数珠の玉の色に合わせて房の色も変えることがあるそうです。もし、不安な場合は購入されるお店で確認してください。

仏具としての数珠の選び方

葬儀や法事で使う仏具で、もっとも身近なものが数珠です。基本的には気に入ったものを使って構いませんが、数珠選びには幾つかの約束事があります。

男女で形が違う

数珠には、男性用と女性用があり、どちらでも使える男女共用の数珠はありません。必ず、どちらかを選ぶことになります。大きな違いは輪の大きさで、男性の手と女性の手の大きさに合わせてあります。

色も重要

数珠の玉には、いろいろな材料が使われます。美しい色の石を使ったものや、黒い玉を使ったもの、逆に白い玉を使ったものなど、材料によっても値段が変わります。数珠の玉の色については、地方によっては葬儀は黒、法事は白といった風習があったりします。また、女性用の数珠は、若い人向けと年配者向けでは、使われる玉の色が違うそうです。迷った場合は、お店の方と相談されてみるといいでしょう。

日蓮宗は専用の数珠を

日蓮宗では、信者であっても日蓮宗の本式念珠を使います。家が日蓮宗の場合は、一般念珠は使わないので注意してください。

数珠の値段

数珠は、玉に使われる材質の違いで値段に大きな差があります。安いものは、100円ショップでも購入できますが、パワーストーンや貴石を使ったようなものはとても高価なものになります。とはいえ、仏具として使用するものです。見た目が上質で素材が比較的いい、5千円から1万円程度のものを選ぶべきではないでしょうか。

ネットでも購入できます

数珠は、インターネットで購入することもできます。お店で気に入ったものが無かったら、ネットで探してみてはいかがでしょうか。

仏具の数珠について まとめ

仏具としての数珠についてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。数珠は、葬儀などには必ず持参する個人用の仏具です。持つ人の人柄が出るものでもあるので、慎重に選びたいもの。ぜひ、自分に合った数珠を見つけてください。

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