線香の本数には決まりがある?宗派による違いを比べてみました

仏壇に線香をあげた経験のある方は多いと思います。ところで線香の本数に決まりはあるのでしょうか?あるとしたら、何本が正しいのでしょうか?線香の本数と宗派による違いについて解説していきます。

目次

  1. 線香をあげる意味は?
  2. 仏壇に線香をあげるときの手順
  3. 宗派による線香の本数
  4. 49日までは毎日線香をあげる?
  5. 鐘をならすか?
  6. 線香の本数に関するまとめ

線香をあげる意味は?

仏壇

仏教の経典から

仏壇やお墓に手を合わせる際、線香をあげる習慣がありますが、そもそも線香をあげることにはどのような意味があるのでしょうか。仏教経典のひとつに「倶舎論(くしゃろん)」というものがあります。

この倶舎論には、「人間は死後に匂いを食べ、良い行いを重ねた死者はよい香りを食べる」というような内容の記述があります。これが元になって、線香をあげることは故人への供物であるとされてきました。

故人と対話する

また、線香をあげることで故人に思いを伝えることができるともされています。線香の煙を通して故人と話をするのです。線香をあげ、お鈴を鳴らし、静かに目を閉じて故人に思いを馳せるのです。

仏様の道しるべとして

通夜の時、故人の枕元に1本だけ線香を立てるのをご存知ですか?これは故人があの世へ行くための道しるべであるとされているのです。お通夜の夜に一晩中線香を焚いておくことで、故人が迷わず天上へ行けるという意味もあるのです。

仏壇に線香をあげるときの手順

仏壇

まず仏壇の前に座らせてもらい、一礼します。この時遺族が近くにいる場合は先に遺族に一礼します。線香には直接火をつけずにろうそくを使いましょう。
本数は宗派によって違ってくるので、後程お伝えしていきます。

線香に火がついたら、口で吹き消さずに手であおいで火を消します。火を消した線香は香炉に立てます。これも宗派によっては立てずに寝かせる場合もあります。

最後に合掌し、一礼します。

宗派による線香の本数

線香の本数は、前述した通り宗派によって異なります。この項では、宗派による線香の本数とその意味についてご紹介していきます。

臨済宗、曹洞宗、日蓮宗の本数

線香の本数は1本です。
線香に火をつけたら、香炉の真ん中に1本立てます。これは、修行や瞑想の際に線香が燃え尽きる時間を計っていたからであると言われています。

天台宗、真言宗の本数

線香の本数は3本です。
立て方が少し難しいのですが、香炉の中で逆三角形になるように立てます。上の写真のようになります。3本全てに火をつけ、自分側に1本、仏壇側に残りの2本を立てます。

浄土宗の本数

線香の本数は1~2本です。
線香に火をつけたら、香炉の真ん中に立てます。2本立てる場合はまとめて立てずに1本ずつ立てるとよいですね。

浄土真宗の本数

線香の本数は1本ですが、浄土真宗の場合は1本の線香を2つに折ります。
2本の線香に火をつけたら、香炉に寝かせ、火がついている方を左にして置きます。昔、浄土真宗では「常香盤」と呼ばれるものを線香の代わりに使用していました。この常香盤の名残で線香を寝かせるようになったと言われています。

49日までは毎日線香をあげる?

49日とは?

亡くなった人は、亡くなった日から49日間(7週間)の間この世とあの世の間をさまようと言われています。その間にきちんと供養することで、49日目に極楽浄土へ行けるとされているのです。49日目までを「忌中」と言い、49日を過ぎると「忌明け」と言います。

毎日線香をあげるのか

昔は49日まで毎日線香をあげ、24時間絶やさなかったそうです。
今でももし毎日あげることが可能ならばその方がよいのかもしれません。しかし、昼間は家を空けていたり様々な理由で毎日あげることが難しい家庭もあると思います。

そのようなことから、最近では49日まで毎日線香をあげる家庭は少ないようです。時間のある時に供養の気持ちをしっかり持って線香をあげればよいと思います。

鐘をならすか?

線香をあげる際に「チーン」と鐘(お鈴)を鳴らしているのをよく見かけます。しかし、一般的に線香をあげる時に鐘を鳴らすのはマナー違反とされているのです。もともと鐘は読経をする際に音程を調節したり、速さを調節したりするの道具なので、読経をしないときに呼び鈴のように鳴らすことはありません。

鐘は仏具の1つであり、基本的に仏具は寺院の本堂を小さくした配置になっています。
従って使用方法も寺院と同じにしなければならないというのが本来の仏具の使い方なのです。

線香の本数に関するまとめ

いかがでしたか?
線香の本数や線香をあげる際のマナーについて見てきました。
線香の本数は宗派によって違ってくる場合がありますが、同じ宗派でも時には地域やお寺によって違う場合があります。

家庭によってどのような方法でお線香をあげるのかは、事前に年長者に確認しておくとよいですね。

いずれの宗派にせよ、大切なのはご先祖様を敬う気持ちで手を合わせることです。

線香の香りや煙はこの世とあの世を繋ぐ役割をするとも言われています。
ご先祖様を敬う気持ちを忘れず、心を込めて手を合わせるのがよいですね。
そうすることで生きている私たちのご先祖様への感謝の気持ちが必ず伝わると思います。

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