
仏壇にお供えするお線香についてのマナーをご存知ですか?
お仏壇には、必ずといっていいほど、お線香とローソクが付きものですが、線香のあげ方や、線香に関するマナーをご存知でしょうか?また仏壇の線香は毎日供えるべきなのか、その事について調べてみました。
最終更新日: 2020年12月17日
仏壇の線香のあげかたのマナー

仏壇にお線香をお供えするときは、まずローソクに火を灯してから、その火をお線香に移します。
火のついたお線香を片手に持って、燃えているお線香の炎を、手で扇いでけし、お線香立てに突き刺してお供えします。
間違っても口で吹き消してはいけません。

「終活ねっと」運営スタッフ
今回「終活ねっと」では、仏壇の線香について以下の点を軸に解説します。
- お線香をお供えする意味と礼拝方法
- 線香の火の灯し方と消し方
- 宗派によって異なるお線香のあげかた
- 仏壇のお線香の灰の掃除について
- 最近のお線香事情
知りたい情報や興味のある項目をピックアップしてお読みいただけます
最後までぜひご覧ください。
仏壇にお線香をお供えする意味は?
お線香には自分の身を清め、また場を清める意味合い、佛様に良い香りを供養するという意味合いがあります。
また、香にはその場の邪気を祓い場を清める役目もあります。
従って仏壇に線香を焚くのは、ご先祖に供養を行うという意味があります。
礼拝の作法
礼拝は次のような順番で行います。
仏壇の前に正座、数珠があれば手にかけ軽く一礼。
命日の先祖があれば供養する。ろうそくに火を灯し、その火で線香を灯して香炉に立てる。
鈴をを2つ打って鳴らし、合掌。経を終え、終わったら鈴を2つ打ち、合掌して深く礼拝。
読経しない場合は鈴は鳴らさない。最後にろうそくの火を手であおいで消し、軽く一礼して終わる。
仏壇のお線香は毎日あげる?

仏壇にお供えするお線香は毎日あげます。
毎日お線香を炊き邪気を払い魔除けを行うと同時に、ご先祖や佛様にその日一日の無事をお祈りして出かけるのです。
このご先祖や佛様への挨拶は毎朝、毎日行うことが大切です。
仏壇のお線香の火はライターでもOK?
お線香に火を点けるのは、マッチでなくてもライターでも大丈夫です。
ただ一番いい方法は、まずライターまたはマッチを使って、まずローソクに火を付けてから、そのローソクの炎を使って線香に火を移すのが一番良い方法です。
仏壇に灯す線香の火の消し方は?
火を灯したローソクの炎から、線香に火をつけたあとの線香の火の消す方法は、間違っても口の息を吹きかけて消してはいけません。
人間の息は不浄とされていますので、線香の火を消す場合は手の平で扇いで消すようにしましょう。
お線香のあげかた、折る?寝かせる?

線香のお供えする方法は宗派によって本数や、あげかたが異なってきます。
宗派を確認し参考にしてください。
線香は何本立てるのが正しい?
お線香の立てる本数は宗派によって変ってくるので注意しましょう。
曹洞宗・臨済宗・日蓮宗
1本のお線香を真ん中に立てます。
天台宗・真言宗
3本のお線香を立てます。
手前に1本、仏壇側に2本立てて上から見て逆三角形になるようにします。
浄土宗
1本のお線香を真ん中に立てるのが一般的ですが、1本のお線香を2本に折って寝かせる寝焼香の場合もあります。
浄土真宗
1本のお線香を2本に折って、火がついている方を左にして寝かせます。
仏壇のお線香の灰を掃除する
仏壇にお供えするお線香を立てる香炉は、段々と使っている内に線香の灰と、線香の燃えカスが溜まってきてしまい、なかなか新しい線香が立てにくくなってきます。
そのため、定期的に線香立て・香炉の灰を綺麗にする事が大事です。
灰を漉す網もありますので活用するといいです。
線香の灰で火事になるってホント?
毎日お線香を立てて仏壇に手を合わせお参りしていると、いつの間にか線香が燃え尽きて消えているので、安心と思って確認しないで外出しますが、灰の中では残った線香の根本がまだ燃えている場合があります。
確認方法は、線香があった場所に手のひらをかざすと熱が伝わります。
燃えた線香の後に続けて立てるのは危ない
お線香を立てると、灰の中に何センチか埋まっています。
灰から出た部分が燃え尽きても、灰の中の線香はまだ火がついたままです。
灰の中で消えてしまう線香もあるので一概には言えませんが、続けて立てるときは要注意です。
後から立てた線香の根本から燃える場合もあります。
最近のお線香は色々あります
最近はお線香は色んな種類の香が販売されています。
昔から使われている抹香や白檀などの、いわゆるお線香と聞いて皆さんが想像するような匂いもありますが、最近では花の香りのするお線香や、煙や匂いの少ない線香なども販売されています。
最近は短いお線香も
近年は核家族化が進み、都会のアパートやマンションでも小さな仏壇を置いてご供養する家庭も増えてきました。
そのようなミニ仏壇用の香炉は小さいため、長いお線香だと灰が香炉から外に落ちることになりかねません。
その為小さな香炉用として短いお線香も売られています。
また、下記の記事では自宅でも出来るお線香の作り方について紹介しています。
ぜひ、こちらもあわせてご覧ください。
仏壇とお線香に関してのまとめ
いかがでしたでしょうか、仏壇とお線香についてまとめて見ました。
毎日の出勤やお出かけの前には、仏壇に線香とローソクの火を灯し、その日の無事や世界平和を祈って出かけるようにしましょう。
お線香の香りは心を落ち着かせれ作用があるので、一日の始まりには最適です。
また、下記の記事であお線香をギフトとしてお送りする際の注意点などを紹介しています。
ぜひ、こちらもあわせてご覧ください。