真宗大谷派 お勤めではどんなお経を唱えるの?

家にお仏壇があって、毎朝お水を替えている、手も合わせている。けれど毎日のお勤めは家族の誰かに任せている、そんなこともありますよね。ここでは真宗大谷派のお経とお勤めの作法についてご紹介します。真宗大谷派の日常のお勤めに読まれるお経、どんなものがあるのでしょうか。

目次

  1. 真宗大谷派のお経をご紹介
  2. 真宗大谷派 お勤めの前に
  3. 真宗大谷派 日常のお勤めで唱えるお経
  4. 最後になりましたが…
  5. いかがでしたか。

真宗大谷派のお経をご紹介

浄土真宗

我が家の宗派が何であるか知っていても、平素のお勤めをどのようにするのか、案外知らないものです。お勤めはおじいちゃん、おばあちゃんに任せているということもあるでしょう。
真宗大谷派のお経とお勤めについてご紹介します。

真宗大谷派 お勤めの前に

お仏壇を準備

朝は花瓶の水を替え、埃などを掃除しましょう。輪灯に火を灯します。普段のお勤めでは蝋燭は灯しませんが、お仏壇が暗い場合は灯してもかまいません。数珠を持ち略肩衣をかけます。お経がおさめられている勤行集を用意します。
お焼香は平時は行いませんが、行う場合はお線香を適当な長さに折って火をつけ、香炉に寝かせます。

数珠

一般的には単念珠です。女性の場合は二輪念珠もあります。
持ち方は下図の左側が真宗大谷派の正しい持ち方だと言われています。

略肩衣

略肩衣は仏前の礼装です。

お経 勤行集

お経がおさめられている勤行集は「真宗大谷派勤行集」「増補 真宗大谷派勤行集」「大谷声明集 」などのほか、CDもあります。お経の練習に使えますね。

まずは称名念仏を。

真宗大谷派のお勤めは、ご本尊である阿弥陀如来様の御恩に感謝する気持ちで行います。一礼後に、ご本尊を仰ぎ見ながら合掌礼拝し、声に出して「南無阿弥陀仏」(なむあみだぶつ・なんまんだぶ)と数回称名念仏します。礼拝前にリンは打ちません。日常のお勤めができない場合も、称名念仏は欠かさないようにしましょう。

真宗大谷派 日常のお勤めで唱えるお経

日常に唱えるお経は上記の「勤行集」におさめられています。
朝のお勤めでは「正信偈」「念仏和讃」「回向(えこう)願似此功徳」を唱えます。
夕方のお勤めでは「正信偈」「回向」「御文」を唱えます。
では、お勤めする順に沿ってご紹介します。

正信偈

正しくは「正信念仏偈」(しょうしんねんぶつげ)というお経で、開祖・親鸞聖人が書いた『教行信証』におさめられています。真宗の要義大綱を七言60行120句の偈文にまとめたものです。
お経の意味は「真宗大谷派東本願寺」のホームページ、「正信偈のおしえ」をご参照ください。

念仏和讃

こちらのお経も勤行集にあります。和讃は、阿弥陀如来様の世界と、その世界に到達する道について歌いあげられており、和讃の間に「南無阿弥陀仏」のお念仏を唱えます。独特の節回しがあり、CDやYouTubeでも聞くことができます。
親鸞聖人は著書「考信録」に、一番大事なことは、正信偈や和讃をいかに上手に読み上げるのかということではなく念仏にあるのだ、と記されているそうです。

回向(えこう)願以此功徳

回向とは「自分が修めた修行の結果、浄土に導かれるという本願を成す」という意味ですが、浄土真宗においては少し違った意味を持ちます。親鸞聖人は、「末法(阿弥陀如来のいない世界)の衆生は、回向すべき善行を完遂しえない。」という自己の反省によって、浄土への道は阿弥陀如来様の力によって導かれる「他力回向」であるとしました。「願以此功徳」のお経を唱えます。

勤行集には現代語訳が載っているものもあります。
「願わくは、この功徳をもって、平等に一切に施して、同じく菩薩心を発こして、安楽国に往生せん」うーん、それでも難しいですね。
「願わくは 一切世界の人々と  この出会いの喜びを  みな平等に分かち合い  ともに仏になる心を発して  阿弥陀御仏の  安楽国に生まれ  生きてはたらく身とならん 」(「回向」「願以此功徳」和訳歌詞より抜粋)

御文

御文とは、蓮如聖人が、全国の門徒へ発信した手紙で、仮名書きによる法語文であり、お経とは違った意味合いを持ちます。真宗大谷派では「御文(おふみ)」、本願寺派では「御文章(ごぶんしょう)」といいます。
一帖から四帖までが日付順に編集されており、五帖目は日付が不明なものがまとめてあります。四帖目の最後である「大坂建立」は蓮如聖人の遺書であるといわれています。五帖目の「白骨」は「白骨の御文」ともよばれている有名なものです。
御文の最後に「あなかしこ」ということばが添えられます。「あなかしこ」とは手紙文の終わりに用いて相手に敬意を表した言葉だそうです。

御文の作法

御文は勤行集にも載っていますが、御文箱に納めていることもあります。
箱から御文を取り出し、頂戴します。お経をのせる経卓には置かず、手で持って拝読します。拝読後にもう一度頂戴してから箱に直します。
報恩講などの年中次第で御文を拝聴する場合は、頭を垂れて拝聴します。

最後になりましたが…

浄土真宗の根本経典について述べたいと思います。日常のお勤めでは長すぎるため唱えることはありませんが、浄土真宗の根本経典は「仏説無量寿経」「仏説観無量寿経」「仏説阿弥陀経」の三経典をあわせた浄土三部経です。永代経や報恩講などであげられます。

いかがでしたか。

浄土真宗

お仏壇に手を合わせるその心の中は、人それぞれであると思います。その思いを阿弥陀如来様に届けるためにも、お勤めの作法を守り、お経を唱えてみましょう。

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